八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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お久しぶりでございます!!
久々に書くと上手く書けないですね…笑

それと前回のネタはFateから持ってきてました!!
偶にFateのキャラが出てくるとか出てこないとかある予感(神父ソンはよく出てきそうですね)



ではどぞー!


七草邸

 

 

八幡と真由美は七草邸へと到着した。

 

「さっきも言ったけど、狸親父には気をつけてね」

 

真由美は八幡に再度注意した。来る途中の電車でも一度注意されていた。

相手は七草家の当主、真由美が狸親父と言うからには何かあるのだろう。

 

「はぁ…帰ってもいいですか?」

 

「ダメに決まってるじゃない!ここまで来たんだから!」

 

八幡の言葉に真由美はすぐさま反応する。

 

「おねぇーちゃん!」

 

玄関の前から大声で声を発して、真由美に抱きついたショートカットのボーイッシュな少女。

お姉ちゃんと呼んでるってことは、真由美の妹ということだろう。

 

「ただいま、香澄ちゃん」

 

七草香澄、七草真由美の妹で七草の双子という名で数字付き(ナンバーズ )の中で知れ渡っている。

 

「お姉ちゃん、おかえり!その人は?」

 

香澄は八幡を見て真由美に問いかける。

 

「今朝話したでしょ?彼が比企谷八幡くんよ」

 

真由美は八幡を香澄に紹介する。

 

「この人が陽姉のお気に入り?」

 

「そうよ、ちゃんと挨拶なさい」

 

真由美は香澄に八幡へ挨拶するように伝える。

 

「七草香澄です。陽姉から話は聞いてるよ!八幡さん!」

 

香澄は元気良く八幡に挨拶する。

 

「お、おう。比企谷八幡だ、あの人から何聞いているかは知らんが、まぁよろしく…」

 

八幡は何を言われてるのかわからないが、あまり良くないことだと理解した。

 

「香澄ちゃん!お客様の前で、はしたないですわよ」

 

すると香澄の後ろからもう一人の少女が現れた。

 

「チェッ、泉美は本当口煩いんだから」

 

もう一人やって来たのは七草泉美、真由美のもう一人の妹である。

 

「泉美ちゃん、ただいま」

 

「おかえりなさいませ、お姉さま。いらっしゃいませ、比企谷さん。七草泉美と申します、今日は足を運んで頂いてありがとうございます」

 

泉美は真由美に挨拶して、八幡に向かって挨拶し、深々と頭を下げた。

 

七草泉美、七草真由美の妹で七草香澄と双子であるが、ボーイッシュな香澄とは正反対で女の子らしい見た目をしている。

 

「こちらこそ…お招きいただきありがとうございます…」

 

八幡は泉美の礼儀正しい挨拶にかしこまってしまう。

 

「少し、お姉さまとの距離が近くありませんか?」

 

泉美は八幡と真由美の間の距離を見ながら八幡に問いかける。

 

「すみません…」

 

八幡は言われてすぐに謝り真由美との距離を開けた。

 

「気をつけてくださいね」

 

笑顔で八幡に忠告する泉美。

 

「お、おう」

 

「泉美ちゃん?あまりハチくんをいじめないであげてね?」

 

真由美は泉美に遠回しに注意をする。

 

「比企谷さんは危険人物だと、陽乃姉さまが言っておられたので少し警戒をと思いまして」

 

泉美は陽乃に何か八幡について聞いていたのか、真由美を八幡から遠ざけようとしている。

 

「雪ノ下さん何言ってんだよ…」

 

「ボクも色々聞いてるよ!」

 

八幡がボソッと愚痴をこぼすと、横から香澄が話に乗っかってきた。

 

「いや、話さなくていいから…」

 

八幡は七草邸に入る前から手厚い歓迎を受けてるとは思ってもいなかったので、早くも気が滅入りそうになっていた。

 

「シスコンだって、陽姉が言ってた!」

 

「まぁ、それはあってるな」

 

香澄の発言を即答で肯定する八幡。

 

「こんなに堂々とシスコンを肯定する人、ボクはじめて会ったよ…」

 

香澄は若干引いた様子で八幡を見る。

 

「ハチくんのシスコンっぷりはもう慣れたわ」

 

真由美は八幡のシスコンっぷりは何度か体験していた為、既に慣れつつあった。

 

「陽乃姉さまのことが大好きだってことも言っておられました」

 

「………はっ?」

 

泉美の発言に八幡は思わずフリーズしてしまった。

 

「ハチくん…それはお姉さん初耳だなぁ?」

 

真由美は悪戯な笑みを浮かべて八幡に擦り寄る。

 

「それボクも聞いたよ!」

 

香澄も同じことを陽乃から聞かされていたようだ。

 

「陽乃姉さまのように可憐で美しく、文武両道なお方に気を惹かれてしまうのは仕方のないことですわよ」

 

泉美は追い討ちをかけるように八幡に告げる。

 

「どういうことだよ…俺が雪ノ下さん大好きって俺も初耳なんだが…」

 

八幡は陽乃が何を考えているのか訳がわからなかった。

 

「違うんですの?」

 

泉美は八幡に不思議そうに答える。

 

「大体…あの人に会えば碌な目にあってないんだよ…どこをどう間違えたら大好きってなるんだよ」

 

八幡は陽乃とのことを思い出しながら過去を振り返る。八幡的には惚れる要素がなかった。

 

「後で、陽姉こっちに顔出すって言ってたからその時全てがわかるんじゃないかな?」

 

香澄が陽乃が七草邸に来襲すると突然、言ってきた。

 

「「えっ?」」

 

八幡と真由美は揃えて言葉を発した。

 

「香澄ちゃん!陽乃姉さまは秘密だって言ってたでしょ!じゃないと比企谷さんが恥ずかしくて逃げちゃうって」

 

泉美が慌てて香澄に注意するが時すでに遅かった。

 

「今日来れないって陽乃さん言ってたんだけど…」

 

真由美も来れないと言われていたらしく驚いていた。

 

「あの人来るなら俺帰りますね…」

 

八幡は即座に帰ろうとする。

 

「お姉さんそんなに嫌われちゃったかなー?悲しいぞ比企谷くん!」

 

八幡が帰ろうと振り返るとそこには、話題の雪ノ下陽乃本人が八幡の目の前に現れた。

 

「ひぃ!」

 

八幡はあまりにも驚いて声にならない声を出した。

 

「ひゃっはろー!久しぶりだね比企谷くん」

 

八幡に元気良く挨拶する陽乃。

 

「お久しぶりです…雪ノ下さん」

 

八幡は少し気が引けた感じで陽乃に軽い会釈をし、挨拶をする。

 

「ふーん、比企谷くん制服姿中々様になってるじゃない」

 

陽乃は制服姿の八幡を舐め回すように見て褒める。

 

「ども…」

 

「陽乃さん、今日来れないって言ってませんでした?」

 

真由美は陽乃に気になってたことを問いかける。自分だけ秘密にされていたことがどうやら気に食わなかったようだ。

 

「ごめんね、真由美。私がいるって言っちゃうと、比企谷くんに言っちゃうかなって」

 

陽乃はあまり悪びれもなく真由美に答える。

 

「それくらい黙ってられます!」

 

真由美は少し怒った感じで陽乃に食いつく。

 

「本当は香澄と泉美にも内緒にするつもりだったんだけどね、つい口滑っちゃって。それにどうしたのかな?私がいたら真由美は何か困ったことでもあったのかなー?」

 

陽乃は真由美に意地悪い質問をする。

 

「そ、そんなことはないですけど…」

 

「ふーん、私がいたら比企谷くんを取られちゃうって思ったのかな?真由美は相変わらず可愛いなこのこのっ」

 

陽乃は真由美を完全に揶揄っている。

 

「そんなのじゃないですから!」

 

「冗談だからね?そんなに怒らないの、比企谷くんに嫌われちゃうよ?」

 

「陽乃さんが来たらこうなるから色々準備がしたかったんです!」

 

真由美は陽乃に少し怒り、声を上げてしまう。

 

「きゃー比企谷くん、真由美ったら怖いよー助けてー」

 

そう言って八幡の腕に抱きつく陽乃。

 

「はぁ…本当に相変わらずですね…。そろそろやめてあげたらどうですか?」

 

「つれないなー、まぁ実際この後に予定があるのは事実なんだけどね。その前に弘一さんに頼まれたことがあったからそれを報告しに来ただけだよ」

 

陽乃は此処へ寄った理由を正直に告げる。八幡が来るタイミングに合わせたのか偶々なのかは本人にしかわからない。

 

「お父さまにですか?陽乃姉さま」

 

泉美もそこまで聞いていなかった為、不意に質問した。

 

「そうそう、だからこの事を報告したら私すぐ出なくちゃいけないの」

 

陽乃は残念そうに答える。

 

「陽乃姉さま、最近とてもお忙しそうですが…大丈夫ですか?」

 

泉美は心配そうに陽乃に問いかける。

 

「全然平気だから、気にしないでいいわよ。真由美を揶揄って更に元気いっぱいって感じかな。比企谷くんにも会えたことだしね」

 

陽乃はそう言って八幡と真由美の方をみて、先に七草邸の中へと入っていった。急いでいたのは事実だったようだ。

 

「「はぁ…」」

 

八幡と真由美は陽乃が屋敷に入っていったのを見て同時にため息を吐いた。

 

「真由美お嬢様、おかえりなさいませ。比企谷様、今回はお招きに応じて頂きありがとうございます。ご当主様がお待ちになっておられます、こちらへどうぞ」

 

七草家の使用人が、扉を開け八幡と真由美を出迎える。八幡は早速、当主の七草弦一に呼ばれていた。先程陽乃が当主に会いに行ったのは意味があるのだろうか。

 

「では、私も同席した方が…」

 

「ご当主様は、比企谷様だけと言っておられたので、真由美お嬢様はお着替えをお願い致します」

 

えっ?俺だけ?流石に初対面で二人きりとかハードル高すぎませんかね…。

 

「……わかりました」

 

真由美は同席したかったのだが、それを許しては貰えなかった。

 

「ハチくん、本当に気をつけてね」

 

真由美は八幡に心配そうに声をかけた。

 

「…うっす」

 

八幡はあまり気が乗らなかったが、ここまで来てしまっては後に引けないので諦めた。

 

 

屋敷の中に入り、真由美たちは自室へ八幡は使用人に連れられて当主の元へ移動した。

 

 

「ご当主様、比企谷さまをお連れ致しました」

 

使用人は八幡を連れて来たと伝え、扉を開ける。

中に入ると、七草家当主、七草弘一が椅子に腰掛けていた。その横には雪ノ下陽乃が立っていた。

 

「君が比企谷くんだね。私が七草弘一だ、今日はよく来てくれたね」

 

弘一は八幡を笑顔で迎えた。

 

「どうも、比企谷八幡です…」

 

八幡は笑顔で迎えられたのがどうも薄気味悪く感じで、引いた感じで挨拶を返した。

 

「さっきぶりだね、比企谷くん」

 

陽乃も用事を済ませて出て行く様子でもなさそうで、先程とは違い、少し大人びた感じで八幡に挨拶をする。

 

「今日はわざわざ出向いてもらってすまないね、今日来てもらったのは君の事を一目見たいと思っていたのと、君に謝罪をと思ってね」

 

弘一は八幡に今日呼んだ理由を説明する。

 

「…謝罪ですか?」

 

八幡は当主自ら謝罪されるようなことはされていない認識だった為、少し疑問に思い質問を返した。

 

「七草と雪ノ下家のことは、真由美から聞いているね?」

 

「はい、それは聞いてますけど」

 

弘一の問いに、躊躇いなく答える八幡。

 

「陽乃を七草家の次期当主候補に引き抜いたのは私だからね、まさかその所為で部外者である君に迷惑がかかってしまって申し訳ないって思っていたんだよ」

 

弘一は八幡に謝罪したかった理由を説明する。

 

「そのことですか、そのことなら俺自身あまり被害を受けた訳ではないのでお気になさらず」

 

八幡は謝罪などしなくていいと遠回しに答える。

 

「そうか、それはありがとう。これからも雪ノ下家の事で君に迷惑がかかるかも知れないからね、もちろん我々は君に迷惑がかからないようにする所存だよ」

 

「どちらかといえば、そっちが本音って感じですね…」

 

弘一の発言に、食い気味で答える八幡。

 

「ははは、陽乃の言う通りだ。君はおもろしろい」

 

弘一は急に笑いだして、すごく機嫌が良さそうである。

 

「いや…おもろしろいとか言われてもわからないんですが」

 

「すまない。比企谷くんの言う通り、私が言いたかったのは今後、迷惑かけることがあるかもしれないが許して欲しいということだよ」

 

弘一は先の発言を言い直す。

 

「はぁ…あまり迷惑とかそういうの嫌なんで失くしてもらいたいんですが」

 

八幡は遠慮なく弘一に答える。

 

「もちろん我々もそのつもりだ。現在の雪ノ下家の同行は常に監視している」

 

弘一は言葉を濁さずに雪ノ下家を監視していることを八幡に告げる。八幡がおおよその事情を把握しているからだろう。

 

「この前のブランシュのことについては、雪ノ下家は関係ないんですか?」

 

八幡は気になっていたことを弦一に問いかけた。

 

「その件については、陽乃に調べてもらっている。今日その報告を受けたとこだ。陽乃、比企谷くんに説明を」

 

弘一の言葉に陽乃は頷いた。

 

「比企谷くん、この前のブランシュの件と雪ノ下家は関係ないわよ。ただ一つだけ完璧に関係ないとも言い切れないの理由はわかるよね?」

 

陽乃は八幡に問いかける。

 

「葉山ですか?」

 

八幡は陽乃の問いに即答する。八幡もそれが一番気になっていたからだろう。

 

「そう、隼人が何故あの場であのような行動をしたのか、何より隼人がジェネレーターを従えていたのかが問題なのよ」

 

「そうですね、葉山自身の力ではジェネレーターを仕入れるのは無理がありますね」

 

陽乃の考察に八幡は賛同する。弘一は黙りながら二人のやりとりを眺めていた。

 

「結果的に、あのジェネレーターは雪ノ下家が手配したものではなかった。海外シンジケートが手配したジェネレーターで間違いなかったの」

 

陽乃は結果を報告する。

 

「その海外シンジケートに雪ノ下家が依頼したとかではないんですか?」

 

八幡は陽乃に問いかける。

 

「その線もちゃんと調べたわよ。海外シンジケートの名前は<エグリーズ>の日本支部があるんだけど、そこが隼人にジェネレーターを渡したという事実までは辿りついた訳なんだけどね」

 

陽乃は少しバツの悪そうな顔で説明する。

 

「その先がわからなかったってことですか?」

 

「そういうこと、私がエグリーズ日本支部に駆けつけた時にはもう壊滅していたの」

 

陽乃がエグリーズに乗り込んだ時には既に誰かに潰された後だったということである。

 

「それで確証的な証拠がないから、雪ノ下家は関係ないということですか?」

 

「これでこの件に関しては、これ以上の深追いも無駄って感じにさっき話しがまとまったって感じかな」

 

陽乃は八幡にこの件についてはお手上げと遠回しに答えた。

 

「そうですか、葉山の行方は…?」

 

葉山隼人はあの日を境に姿を消した。その後の行方をこの人なら知っているのではないかと思い、八幡は問いかける。

 

「恐らくは、まだ生きていると思うわよ。根拠はどこにもないけどね」

 

「俺もそんな気はしています」

 

陽乃も八幡も葉山隼人は生きていると思っていた。

 

「葉山隼人くんに関しては、何か情報が手に入り次第報告するとしよう。比企谷くんも何かあれば私か、陽乃に連絡してくれ」

 

ずっと静観していた、弘一が話が一区切りついたタイミングで、八幡に提案する。

 

「わかりました」

 

そうして、八幡は弘一と陽乃と連絡先を交換した。

 

「ご当主様、今よろしいでしょうか?」

 

扉の外から使用人の声が聞こえた。

 

「かまわんよ」

 

弘一が答えると使用人が中に入ってきた。

 

「陽乃お嬢様、平塚様がお迎えに来られてますのでご報告を」

 

使用人が用があったのは陽乃のようだった。

 

「弘一さん、では私はこれで。比企谷くんもまたねー!」

 

陽乃はそう言い、部屋から出て行った。

 

「私も少し席を外すとするよ。比企谷くんを真由美のところへ案内をしてくれ」

 

「畏まりました」

 

弘一はそう言ってその場から離れ、八幡は使用人に連れられて真由美の自室へと案内された。

 

「真由美お嬢様、比企谷様をお連れ致しました」

 

使用人はノックをして要件を伝える。

 

「ハチくん!大丈夫だった?」

 

すると私服に着替えた真由美が慌てて出てきた。

 

「雪ノ下さんも一緒だったんで、大丈夫でしたよ」

 

「そっか、それならよかった」

 

真由美はホッとした表情に戻る。余程心配していたのかも知れない。

 

「そろそろ夕食の時間だから行こっか」

 

この後八幡は弘一、真由美、香澄、泉美の五人で食事をし無事八幡は七草邸から解放されたのであった。

食事中は、真由美や八幡の学校での様子や他愛のない話をしていた。

最後の方は、香澄と泉美からもどうやら気に入られたみたいで色々と揶揄われていた八幡であった。

 






陽乃登場!!ついでに香澄、泉美も登場させました!!(パパもいましたね)
後半ちょっと端折ったんですが…お許しください笑



次回からは原作に戻ります!!

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