【完結】地球の玄関口   作:ターキィ

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お洒落合い宇宙

 

服飾にはその種族の歴史や文化、所有資源が反映されるものだ。

宇宙人らにも当然、それらを着こなすおしゃれさんは存在する。

 

 

エイリアンの奇抜な容貌に対して目が慣れてくると、彼らの服飾に目が行くようになる。

最近は入国者たちの服飾に注目してみるのも日課だ。

地球でも割とよく見るようなものも存在する。

特にTシャツとズボン、ローブ、スカートは最たる例だ。

結構、こういう服装は多いのでとてもガッカリである。

服飾を極めしものは同じ場所に辿り着くということなのだろうか。

「いや、だってほら、面倒くさいし。あんたらは一日一日服変えてるの?」

アライグマかなんかに似た宇宙人の男は言う。

ただ単にものぐさなだけなのだろうか。

構造が単純で安く手早く作れるというのも便利だが画一的になり過ぎるのは問題だ。

 

それでは身近な宇宙人だとどうだろう。

メロードは……何もつけていないし、服も地球風だ。

「まあ軍人だからな。装飾品は危ない」

うん、大事だよね……いい心掛けだとは思うけど……。

とはいえ彼は何を付けても似合わなそうな感じもする。要するに、俗っぽい言葉を使うなら陰キャっぽいから……。

「失礼な!失礼なのか?うーん……」

別にそこまで深く考えなくっていい!

となるとラスちゃんはどうだろうか。

「うちはほら、後ろにリボンつけとります、可愛いやろ!」

後頭部の毛を伸ばして、リボンを結んでいる。

彼らに換毛期は無いので伸びたら伸びっぱなし、定期的なお手入れが必要だ。

その代わりに一部分だけ伸ばしておしゃれしたりも出来るのである。

他の装飾品はというと、帽子の文化は無いらしいが、恐らくこれは寒冷惑星だから日の照りが激しくないせいであろう。

「あとは、手に付ける装飾品はありませんです。農作業しませんアピールになりますやんか」

なるほどなるほど腑に落ちる。

おしゃれが好きそうな宇宙人は他にもいる。

「もちろん、あたしのことだよね!」

おしゃれなポニー、パイちゃんだ。

「鬣と毛皮、実はこれ染めてるんだよ!本当はもっと地味な色!」

へー!薄ピンクの毛色に水色の鬣とは変な生き物とは思ったが、それならば納得だ。

「実はオレンジ色なんだ、鬣もブロンドで」

派手さはあんまし変わらなかった、パイってよりはジャックな感じだが。

「それとピアスを付けてるよ!耳は仕事の時は外してるから今はないけど、舌にもつけてるよ、ベッ」

ペロンと舌を垂らすと、確かについてる。

「これを時々チラッと見せつけるとセクスィ~~~なんだよ。ほら」

彼女は口を少しだけ開けて、ピアスをチラ見してみせた。

お、おお、ゴクリ……でもないか。

「えぇ~~~!めっちゃえっちでしょ~~!あとはクリト」

ええい、もう結構!

ビルガメスくんはどうだろうか。いつもサングラスを付けているが。

「金無垢のアクセサリーかな。定番はやっぱり」

彼は首飾りを付けていた。まっ金金だわ!

なんだか先日の博物館で見たような形で、王族か貴族かと言わんばかりの豪勢さだ。

「金は結構取れるし綺麗だからね」

彼らの母星では金はそこまで貴重ではないらしい。

こっちでいう真珠ぐらいの価値だそうだ、それなりに手は届く。

「おいおい、俺には聞いてくれないのか?」

エレクレイダーだ。ロボなのに何を着飾るというのか。

「実はこのボディーのパーツは換装が出来るんだぜ」

スゲー!ロボみたいだ!

「だからロボだって……とにかく、取り外して塗装したり、イカした加工をしたりだな」

模型店や板金屋でオシャレできるというわけだ、実に面白い。

が、当の本人は何も変えてはいないようだ。

「素の俺様が一番ハンサムだし気に入ってるからな」

そう……。

 

時には目を引く入国者もいる。

このカラカルっぽい人種のサーヴァール人は幾何学模様の柄が描かれたアロハシャツ?のようなものにケープを羽織っていて、

下はロングスカートに軍隊が履いているようながっしりとしたブーツ。

それから耳に金色のピアスを付け、指輪もそれぞれの指にってそれは手が使いにくいだろ!

目元をよく見ると、まつ毛にはマスカラを付けているようで、綺麗にカールしていて、ラメが時折輝きを見せる。

「あの、なにをそんなに見つめられているのでしょう……」

おっとこれは失礼。ついつい見惚れてしまった。

しかし時々(地球の価値観からすれば)変なのもいると言えばいる。

例えば着ていない人種とか。

地球人に似た猿人人種の女性なのだが、全裸である、裸族が惑星統一しちゃったのか?

「別に隠す意味ってある?それともあんたがたは隠さなきゃいけないほど醜いの?」

ムカつく。なぜそんなに態度とおっぱいがデカいのか。

また、似たようなもので大事な部分を隠せてない人もいた。ぶるんぶるんしおる。

「これは俺たちの流行りの服なんだ!」

牛のような人種は言うが、どうであれ隠さないなら通さない。通さない決まり。

結局彼らはいずれも局部を隠すもの持っていなかったので追い返した。

変わった服飾文化というのは面白いが、こうなると考え物である。

 




読者アアアアアアアアアアアアアアアアア
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あと冷蔵庫のプリンが食べられてるうううううううううううううううううう
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