成り代わり短編集   作:紗代

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月山編です。


霧嶋董香は臆病にして小心なり3

11月末。会いたくもない月山との再会。で、やっぱりカネキケンは次のターゲットにされてた。レストランのことはとりあえず聞かない方がいいだろう。思い返してPTSDみたいな症状出されても困る。

次は・・・なんだっけ?まあいいか、カネキケンはリゼの赫子持ってるし、四方さんの稽古にも参加してるから、ある程度自衛できんだろ。と、思っていた。

 

「なんだこれ?」

 

家のポストにわかりやすく挟まっている封筒を開けてみる。中に入っていたのはカネキケンを失いたくなければ教会に来い、との脅迫文だった。きっとこれ月山だよな。私、なるべくカネキケンに関わり合いになりたくないんだけど・・・あの人にヒナミ懐いちゃってるしなあ・・・とりあえず行くべきだろうか。たしか・・・・・・うろ覚えだけどカネキケンに肉もらって距離縮めるんだっけ?待てよ・・・じゃあアイツから肉もらわなきゃいいじゃん!!

 

そしてやってきた教会イベント。うん、まあ見事にボロボロだ。でも弁当とかおかずを残すなんてできないし・・・。

 

「トーカちゃん。全力の君と月山、どっちが強い?」

「・・・・・・分かりません。昔は互角くらいでしたけど・・・」

「トーカちゃん、考えが・・・あるんだ」

「・・・どんな?」

「あのね――――――」

 

やっぱり原作と同じ作戦だった。

 

「・・・わかりました。でも私がカネキさんに新しい傷を作る必要はありません。脇腹の傷はまだ出血していますか?」

「あ、うん。まだ完全に止まったわけじゃないけど・・・」

「ならその血をください。一滴でも構いません。奴に接近する分だけ力が戻れば後は私がなんとかします。」

「で、でも・・・」

「大丈夫ですよ、このくらい。あの白鳩たちよりずっとマシです。まあ相手は甲赫で相性は悪いですけど相性なんてカバーしようと思えばできますし」

「・・・わかった」

「では―――いただきます」

 

そして私は傷口から流れる血をほんの少し飲んだ。―――よし。

 

「つ、月山ァ!!」

 

「ッ」

 

カネキケンの声に反応した隙を狙い――――――私は月山の脇腹を食いちぎった。

 

「共喰い・・・こんなの、趣味じゃないけど・・・カネキさんの分。」

「霧島さん・・・っ」

 

それから月山を下した私は祭壇に寝かせられている女性をみた。

 

「ト、トーカちゃん、あの人は西尾先輩の大切なひとで・・・」

「別にいいです。私はここに来なかった。ただそれだけですし、じゃあお疲れ様です。」

 

あー、もうふらふらだよ。服も久しぶりに赫子出したから背中破れてるし・・・もう今日は帰ったら即寝よう。シャワーは明日の朝でもいいや・・・。




ここで書かれてませんが主人公が呼ばれたのはカネキくんが主人公に想いを寄せ始めてるのを月山さんが察知していたから(これまた書いていないシーンですが、月山さん初登場の時トーカちゃんを口説くようなセリフ言ってたときにちょっとムッとしてたりとか)。いわゆるカネキくん用の餌その二です。

そして主人公は距離を縮めないためにカネキくんではなく月山さんを捕食しました。ここでは最初の一回しか書いてませんが、戦闘描写があればもうちょっと食べてます。それでもカネキくんの主人公に対する好意は急激に上がってるんですけどね。
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