ようこそ電撃世界へ!いや、俺電撃使えないんだけど・・・。   作:A i

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第11話です。
登場人物がまた増えます。
まだまだ話は続きますので、引き続きよろしくお願いします!
主人公がこのお話は椎名さんになっているので大変でした。
楽しんでくれてたら嬉しいです!
では、どうぞ!



生徒会

「雷ちゃん?」

 

「ん?」

 

「竜崎君、元気そうで良かったね?」

 

私はちょっぴりひねくれた、でも優しい女の子に意地悪にもそんなことを言った。

すると、案の定、彼女は顔をほんのり赤く染めて慌てる。

 

「そ、そんなこと一ミリも想ってないわよ!」

 

「ホントかな?」

 

「ホント!」

 

素直じゃないなあ、と想わなくもないけど、こういうところも彼女の可愛いところなので二人っきりになるとすぐにイジリたくなってしまう。

竜崎君の前ではさすがにいじらないんだけどね?

 

そうやってクスクスと私が笑っていると、彼女も私につられてプッと吹き出した。

声をそろえて笑う私たち。

 

そんな彼女の笑顔を見て想う。

 

――やっぱり雷ちゃんは笑っている顔が一番可愛い。

 

もちろん、いつもの雷ちゃんももちろん綺麗なのだが、私は彼女の笑った顔の方が好きだ。

いつものキリリとした表情に時折浮かぶあどけない笑顔。

そのギャップにキュンキュンしてしまうのである。

 

特に、あの彼女の口元に浮かぶえくぼや、猫が飼い主に甘えるときのようなあの目を細める仕草がたまらない!

彼女の笑顔を見ると、ムギュウーと抱きしめてあげたくなる。

 

だがしかし、身長や彼女の性格上それを許してくれるはずもなく夢はいまだに叶っていない。

いつか私が彼女を抱きしめてあげたいものだ・・・・。

 

叶わぬ夢に想いを馳せていると目的地の生徒会室に着く。

 

「失礼します。」「こんにちは。」

 

二人そろって挨拶をしながら生徒会室に脚を踏み入れた。

 

そのとき、生徒会室には日曜日と言うこともあってか四人の先輩しかいなかった。

 

「お、二人とも来てくれたんだ?ありがとう。助かるよ。」

 

野太い声で嬉しそうに笑うこの巨漢は武田武(たけだたけし)先輩。二年生だ。

彼はどこぞのアメフト選手のように体が大きく、顔も濃い。

だけど、すごく優しいしいい人だ。

眉毛なんかでっかい毛虫が付いているんじゃないかと思うほどにぶっといので、皆からはげじまゆと呼ばれいじられる、いわゆるいじられキャラであった。

 

今も柔和で温厚そうな笑みを浮かべ私たちを出迎えてくれている。

私たちは武田先輩にも軽く挨拶をする。

 

「こんにちは、武田先輩。」「相変わらず眉毛濃すぎでしょ、あんた。」

 

「朝比奈さん、僕一応先輩なんだけど・・・。」

 

困ったような表情で笑う武田先輩に朝比奈は半眼で睨みつつ呪詛を吐く。

 

「そうだったわね、げじまゆ先輩?」

 

「酷い!」

 

わーん、と顔を押さえて泣き真似をする武田先輩の様子に、雷ちゃんは鬱陶しそうに顔をしかめる。

 

「チッ・・・・。」

 

この子今、舌打ちしたよね!?したよね!?

さすがにそれは酷いんじゃない?

 

私が彼女の横顔に無言でツッコんでいたのだが、彼女はもちろん気づくこともなく渋面を崩すことはない。

それに気づいた武田先輩はあはは、力なく笑い、部屋の奥に案内する。

 

「じゃ、じゃあ、今日もよろしく・・・。」

 

肩を落として自分のデスクに向かう武田先輩の背中はやけに小さく見えた。

私はガンバ!先輩!と心の中でそんなかわいそうな武田先輩を応援した。

 

「お前ら。今日もよろしく頼むぞ?」

 

キッチリと刈り込んだ短髪に、銀縁の眼鏡、鋭い眼光。

制服の上からでもわかる引き締まった肉体。

間違いなく、私たち生徒会のなかで二番目に偉いお方。

副会長の大鷲光(おおわしひかる)先輩。

その人であった。

 

私はできるだけまっすぐに彼の眼を見て返事をする。

 

「はい、がんばります。」「了解です。」

 

雷ちゃんもこの先輩にはちゃんと返事をする。

武田先輩の時みたいに軽口を叩けば鉄拳制裁は免れられないほど厳しい先輩で、初日なんか武田先輩が寝坊したことにたいして全力のげんこつをお見舞いしていたのを私たち二人は目撃している。

あの巨漢の武田先輩が宙に舞ってたからね?

あんなの映画でしか見たことなかったよ・・・。

 

とにもかくにもこういういきさつもあり、私はもちろん雷ちゃんでさえこの大鷲先輩には最低限の敬意を払うようになったのである。

 

「あら?今日も二人、来てくれたの?ありがとう。」

 

お盆に湯飲みを二つのせて現れたのは、セミロングの黒髪が美しい、眼鏡才女の花園千(はなぞのせん)先輩であった。

 

私たちが座るデスクに寄り、その湯飲みを一つずつ置いてくれるので私は頭を下げる。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「いいのよ。今日もよろしくね?」

 

「はい。」

 

ニコッと柔和な笑みを浮かべる花園先輩の包容力は半端じゃない。

ここまで母性が全面にでている高校生は他にいないのでは?と思う。

お盆に押し上げられた二つの膨らみも高校生離れした大きさであるのだが・・・・。

自分のものと見比べるとなんだかすごくむなしい気持ちになってきたので、私は湯飲みに入った熱々のお茶に口を付ける。

 

「あち・・・。」

 

むしゃくしゃしていてもやはり猫舌は直っていなかったので、私は諦めてフーフーと息を吹きかけて冷ますことにした。

 

「椎名ちゃんって猫舌なの?可愛いねー?」

 

ほんわかした声が聞こえ、私は顔を湯飲みから上げるとそこにはピンク色にも見える色素の薄い茶髪をした巨乳の女の子がいる。

前屈みになっているのでもう谷間が嫌というほどに見えてしまった。

クッ!悔しくないもんね!

 

心の中で負け惜しみを吐いてから私はその声の主に言う。

 

「そうなんですよ、私、猫舌で・・・。でもかわいさで言ったら先輩にはとうてい叶わないです。土岐乙女(ときおとめ)先輩?」

 

「えへへ~。そう?そうかな?嬉しいな~。」

 

このいかにも可愛い女子高生といった感じの女の子は土岐乙女先輩。

童顔で、巨乳で優しい彼女がしなをつくって照れる様子は女の私から見てもすごく可愛い。

 

「とちおとめ。仕事しろー。」

 

「とちおとめじゃないです!土岐乙女です!」

 

唇をとがらせて、花園先輩に言い返す土岐先輩であるがシブシブ自分のデスクに向かう。

私はそんな彼女達に向かって今日聞きたかったことを聞く。

 

「あの、スミマセン。聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」

 

「なんだ?」

 

大鷲先輩が銀縁の眼鏡をクイッと押し上げながら問いかける。

私は彼の威圧感に萎縮しないように気張りつつ答える。

 

「昨日の、高エネルギー加速器研究機構の襲撃事件についてです。」

 

「で?その何をしりたい?」

 

「私の友達がその犯人を目撃しました。」

 

「え!?」「ホントに!?」

 

花園先輩、土岐先輩の二人が驚きをあらわにする中、大鷲先輩は至って冷静に聞いてくる。

 

「ほお・・・で、犯人の特徴は分かったのか?」

 

「はい。赤い三日月のイヤリングをした女らしいです。」

 

「赤い三日月・・・・。警察からは黒い月が何かの手がかりかもしれない、と聞いていたが。」

 

「はい。ですが、赤い三日月らしいのです。調べて貰えますか?」

 

「いけるか・・・・土岐?」

 

「はい、少しお待ちください。」

 

土岐先輩がPCを起動させ、おびただしい量の検索をかけていく。

すると、ある一つの組織名が浮かび上がった。

 

「ワルプルギスの夜・・・・?」

 

「はい。しかし、この組織・・・存在しているのか。」

 

「どういう組織なんだ?」

 

大鷲先輩の問いに土岐先輩があごに手を添え、思案しながら答える。

 

「いえ・・・残念ながらここには赤い三日月をモチーフにする秘密結社としかありません。他にめぼしい情報はないに等しいです・・・。」

 

「そうか・・・・まあ警察が頭を抱えて俺たちに頼ってくるぐらいだ。それほど期待はしていない。」

 

「スミマセン・・・いや、少し待ってください。」

 

「どうした?」

 

土岐先輩がスクリーンに顔を近づけ何かの文面を追っている。

 

「これ・・・・。」

 

何かを指さし口を押さえる土岐先輩。

大鷲先輩は立ち上がり彼女のPCを後ろからのぞき込んだ。

 

「・・・・紅か?」

 

私も近づきスクリーンを覗くと、そこには一人の美女の顔写真が載っていた。

雷ちゃんも横に近づきまっすぐなその瞳をスクリーンに注ぎ言う。

 

「この美人・・・お知り合いですか?」

 

「・・・・ああ。」

 

「どういう・・・・?」

 

大鷲先輩はその問いかけを聞くとその鋭い視線を私たちに向けてこう言った。

 

「元生徒会役員の一人だ・・・・。」

 

 

 




いかがでしたか?
椎名さんも雷ちゃん大好きなんですね笑笑
女の子の仲がいい感じもたまらなく好きなんでこれからもイチャイチャさせていきたいと思います。
地味にとちおとめこと土岐乙女ちゃんが僕は好きです笑笑
では、また次のお話で会いましょう!
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