μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、9話です!
今回は、穂乃果の家から始まります。
では9話、スタートです!


9話 高坂家に訪問!

〜side 優〜

 

スクールアイドルをやるという高坂、南、園田の3人にダンスを教えることになったのだが、まずは歌がないと話にならない。それについて話すために、俺は園田とともに和菓子屋『穂むら』でもある高坂の家を訪れた。

 

ガラガラガラ

 

「あら、いらっしゃい。」モグモグ

 

店の中でに入ると、高坂のお母さんが団子を食べていた。いやいや、一応営業中ですよね…?

 

「海未ちゃん!それに、仮野くんも穂乃果に会いに?」

 

実は、俺はこの穂むらにそこそこな頻度で和菓子を買いに来ている。最早常連と言っても過言ではないぐらいなので、高坂のお母さんとも顔見知りだ。

 

「えぇ、2年から同じクラスになって少し話したので。」

 

「そう!良かったわ、あの子男の友達連れてきたこと無かったから…そうだ、お団子食べる?」

 

凄く自然な流れでおダンゴを勧めてくる高坂のお母さん。この人、さらっと共犯者を作ろうとしてないか?

 

「いえ、今日は遠慮しときます」

 

まずは曲について話すのが最優先なため、遠慮しておいた。

 

「そう… 海未ちゃんは?」

 

「私も結構です。ダイエットしないといけないので!」

 

園田もスクールアイドルとしての体型を維持するため断った。

 

 

 

しかし、俺たちが高坂の部屋に行くと…

 

「「練習お疲れ様〜」」モグモグ

 

高坂と南が、しれっと団子を食べてくつろいでいた。

 

「お団子食べる〜?」

 

「今、お茶入れるね〜」

 

「「お前ら(あなた達)ダイエットは?」」

 

「「はぁっ!?」」

 

俺たちがツッコむまで、この2人はダイエットのことなど微塵も覚えていなかったようだ。

 

「努力しようという気はないようですね…」

 

ほんとに、この2人は大丈夫なのか…

 

「それで、曲の方はどうなりましたか?」

 

「うん!1年生にすっごく歌の上手な子がいるの!ピアノも上手で、きっと作曲もできるんじゃないかなって、明日聞いてみようと思うんだ!」

 

「もし作曲をしてもらえるなら、作詞はなんとかなるよねって、さっき話してたの!」

 

「作詞できる知り合いでもいるのか?」

 

おぉ!作詞家がなんとかなるだけでもとても心強い。

 

「うん!優くんの隣にいるよ!」

 

隣?俺の隣と言えば、ここに一緒に来た園田しかいない。

 

「えっ?俺の隣って…園田!?」

 

「そうだよ! 海未ちゃんってさ、中学の時にポエムとか書いたことあったよね?」

 

「えぇ!?」

 

園田がポエムを書いたことには驚いたが、俺以上に園田がそこをツッコまれたことに驚いて声を上げる。

 

「読ませてもらったこともあったよね?」

 

「ヒィ!?」

 

追い打ちをかけるかのような言葉に、更に悲鳴のような驚きの声を上げる園田。それにしても、園田がポエムとは意外だ。大和撫子な感じからは全く想像できないが、大体こういうパターンは本人にとっても黒歴史なことが多い。

 

「園田がポエムか…結構意外だな。」

 

つい面白くなってしまった俺は、ニヤニヤしながらそう言った。3人から弄られた園田は、恥ずかしさのあまりとうとう部屋から逃げ出してしまった。

 

「あっ、逃げた!?」

 

 

 

「お断りします!」

 

なんとか高坂の部屋まで園田を連れ戻したが、さっきからお断りしますの一点張り。

 

「えぇ、なんでなんで!?」

 

「絶対いやです! 中学の時のだって、思い出したくないぐらい恥ずかしいのですよ!!」

 

「いわゆる、黒歴史ってやつだな…」

 

「口に出さないでください!」

 

涙目になって怒ってくる園田。本人は怒っているつもりだろうが、涙目の上に顔が赤く全く怖くない。

 

むしろ、なんかあれだな…すごい可愛い。」

 

「なっ、急に何ですか!?」

 

俺が内心園田を可愛いと思っていた時、何故か園田はさらに顔を赤くさせて声を上げた。

 

「ん、どうかしたのか?」

 

そう聞き返すと、とうとう俯いてしまった園田。急にどうしたんだ?別にさっきは何もいじってないと思うが…

 

「優くん…」

 

「声、出てたよ?」

 

呆れたように高坂が俺の名を呼び、苦笑を浮かべた南にツッコまれた。

 

「……えっ?」

 

声、出てた…?恥ずかしっ!こっちのが黒歴史だろ!?

 

「本当にすみませんでした!決して新手のナンパなどではごさいません!」

 

声が出てたと分かってからの行動は早かった。俺は即座に土下座した。

 

「べっ、別にそこまでしなくても良いですよ!それに、嫌だった訳じゃないですし…」

 

「え?なんて?」

 

とりあえず園田から許しは出たからよかったが、最後の方が小声すぎて聞こえなかった。俺、耳は普通にいい方だと思ってたんだけどな…

 

「なんでもありません! 話を戻しますが絶対にいやです!恥ずかしいですよ!」

 

「アイドルは恥を捨てろってよく言うじゃん!」

 

「言いません!」

 

うん、それは言わないと思う。

 

「でも、私は衣装作るので精一杯だし…」

 

へぇ…衣装を作るのは南なのか。何気に初めて聞いた。

 

「穂乃果がいるじゃないですか! 言い出したのはあなたなんですよ?」

 

「いやぁ、私は… 出来ると思う?」

 

高坂がそう言うと、園田は何かを考え込む。

 

「(穂乃果の文章力といえば、あれは確か、小学生の川柳の授業…『おまんじゅう うぐいす団子 もー飽きた!』)…………うぅっ………優はどうなのですか?」

 

えっ、何?その間と声は何?高坂の文章力とは、一体どれ程のものなんだろうか…

 

「悪い…今は無理だ。」

 

折角手伝うのだから、出来ることは手伝いたい。だが、作詞作曲については今の俺には無理だ。できない。

 

「…?そうですか…」

 

俺の返答に少し違和感を感じたような園田だが、とりあえず触れないでいてくれた。

 

「お願い!海未ちゃんしかいないの!」

 

「私達も手伝うから!」

 

南と高坂が再び頼むが、相変わらず渋る園田。

 

「こうなったら、ことりちゃん!」

 

「うん!」

 

そんな園田にとうとう奥の手を出そうと言わんばかりに、高坂と南が頷き合う。すると、南が手を胸の前に置き、目に涙をためて切なげ表情になる。

 

「海未ちゃん… おねがぁいっ!」

 

やばい。これはやばい。とにかくやばい。語彙力がやばくなるくらいやばい。脳がとろけるかと思った。いや、もしかしたら1部熔けてしまったかもしれない。そう思わせるほどの破壊力を持つ、南の『必殺技、おねがぁいっ!』。

 

危ねぇ…倒れるかと思った。すると、隣の園田にも相当ダメージが入っているようだ。そりゃそうだ。アレをピンポイントに食らわされたんだから。

 

「ずるいですよ…ことり…」

 

あっ、園田が負けた。

 

「ただし、ライブまでの練習メニューは、私が作ります!」

 

「「練習メニュー?」」

 

園田の言葉に首を傾げる2人。すると、園田はパソコンで今トップのスクールアイドルらしい、『A-RISE』というグループのパフォーマンスを見せる。

 

「楽しく歌ってるようですが、ずっと動きっぱなしです。それでも息をきらさず、笑顔でいる。かなりの体力が必要です。」

 

確かに今一度しっかり考えると、アイドルって凄く体力がいるんだな…

 

「穂乃果、ちょっと腕立て伏せしてもらえますか?」

 

「こう?」

 

園田に言われ、腕立ての体制をとる高坂。

 

「それで、笑顔を作って」

 

「こう?」

 

腕立ての体制のまま、高坂は笑顔を浮かべる。

 

「それで腕立て、出来ますか?」

 

そして、少しずつ腕を曲げていく高坂。しかし、次第に笑顔は引きつっていく。

 

「うっ、うっぁぁぁ!」

 

とうとう高坂は耐えきれず、バランスを崩して倒れて地面に思いっきり顔をぶつけてしまう。

 

「弓道部で鍛えてる私はともかく、穂乃果とことりには楽しく歌って踊れる体力をつけなきゃいけません!」

 

「そっか…アイドルって大変なんだね。」

 

高坂が地面にぶつかった痛みで悶えている中、南は園田の説明を聞いて改めてアイドルの過酷さを知る。

 

「はい。ですから、明日の5時半から練習を始めます。5分前までには神田明神前まで来ておいてくださいね。」

 

「えぇ!5時半!? 早すぎだよ~!」

 

園田の言葉に、駄々をこねる高坂。

 

「そのぐらいしなければ、楽しく歌って踊れる体力は付きませんよ?」

 

園田の言う通り、スクールアイドルとはいえ、アイドルとはそれ程大変なものみたいだ。もちろん俺はスクールアイドルはやらないが、体力トレーニングぐらい参戦しますか。

 

「まぁまぁ、落ち着けって。俺もお前らと同じメニュー一緒にやるから、一緒に頑張ろうぜ!」

 

「えっ?優くんもやってくれるの?」

 

「あぁ、そっちの方がやる気出るだろ?それに、俺ももっと体力つけなきゃって思ってたから…」

 

俺が体力つける理由がよく分からず、その場にいた全員が首を傾げたが、特にツッコまれることはなかった。

 

「うーん、分かった!じゃあ、私達も頑張るよ!」

 

ということで、明日から朝練を始めることになった。

 

 

 

その後も少し話し合いをした後、日が暮れてきたため解散しそれぞれ帰った。

 

「お帰り!お兄ちゃん!」

 

家に帰った俺を、妹の優奈が出迎えてくれた。

 

「ただいま、優奈。ごめんな、遅くなって…晩御飯、急いで作るから待っててくれるか?」

 

「うん!いつも任せっきりでごめんね…」

 

「別に気にしなくていいっていつも言ってるだろ?さぁ、ご飯出来るまで待ってろ。」

 

「はーい!」

 

そう返事し、優奈は自室に戻っていった。

 

 

 

「「いただきます!」」

 

俺は夕食を作り、優奈と2人で食べ始めた。

 

「そういえば、お姉ちゃんが今日から一週間帰ってこれないらしいよ。」

 

「そうか…」

 

流石女神様、姉ちゃんも大変なんだな。

 

「あっ、そうだ! 悪い俺、明日から4時45分には、家でないと行けないんだ。」

 

「えぇ!? もしかして、またランニング増やすの!? またこの後だって行くんでしょ?程々にしないと、体壊しちゃうよ。お兄ちゃんは特別スポーツやってる訳でもないのに、なんでそこまで…?」

 

優奈が言ってるランニングとは、去年の暮れ頃から朝と夕方の2回毎日始めたランニングだ。理由は仮面ライダーとして戦うための体力作りだ。しかし、優奈は俺が仮面ライダーであることを知らないから不審がっている。

 

「ランニングじゃないよ。明日からちょっと用事があって、ランニングもちょっとやっときたいから少し早めに出るだけだよ…」

 

「それならいいけど、無茶しないでね。で、その用事って?」

 

「まぁ、ちょっとな…」

 

俺がそう誤魔化すと、心做しか優奈の眼光が強くなった。

 

「もしかして、女?」

 

いや、女って…もうちょっと優しい言い方をしなさいよ。

 

「いや確かに女の人とだけど、優奈の思うようなことじゃないから。 スクールアイドル始めてみようと思う子がいて、その朝練の手伝いだよ。」

 

っていうか、そんな朝早くから会いたがる彼氏とか絶対振られるわ。

 

すると、優奈が驚きの声を上げる。

 

「スクールアイドル!? とうとう、音ノ木坂学院にもスクールアイドルができるんだ!」

 

「あぁ。まぁ、まだ始めたばっかりだし上手く行くかも分からないけどな…」

 

「そっか、でも楽しみだな。」

 

スクールアイドルが好きな優奈は、その活躍を楽しみにしているようだ。

 

「まぁ、そういう訳なんだ。だから、朝ごはんは1人で食べることになるけど大丈夫か?」

 

「ちょっと寂しいけど、大丈夫だよ!頑張ってね!」

 

「ありがとう、そう言ってもらえると助かる。」

 

さてと、明日から本格的にあの3人のスクールアイドルを支えることになるだろう。よしっ、また頑張らないとな。

 

俺はそう思いながら、夕飯を食べた。




はい、少し中途半端ですがここで終わりです!次回から、朝練が始まります!ですが、恋愛方向にも少しもっていきたいのですが、まだ誰ともそれっぽいイベントが発生出来ず、少し困ってます。これから、少しずつ恋愛方向にも持っていけるように頑張ります!
では、次回10話も見てもらえると嬉しいです!
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