えっと…ここまで、コラボ回を除いてだいたいの話であらすじ紹介を書いてきましたが、今回からは不定期で書いていこうと思います。なぜなら、その話の雰囲気とかによってあらすじ紹介入れると変になる事もあるので…なので、入れるか入れないかは僕の独断となってしまいますが、よろしくお願いします。
では103話、スタートです!
〜三人称視点〜
「オーバー、ロード…!?」
優たちの前に、赤い怪人、オーバーロードのデェムシュが現れた。
「オーバーロードって確か、知能を持ったインベスで、他のよりもかなり強いっていう…」
「うん。あのデェムシュは、その中でも短期で好戦的な、危険なオーバーロード。」
光実からの説明を受けた優と蓮は、ゴクリと喉を鳴らす。
「まだ滅んでいなかったのか、猿共。せっかく蘇ったんだ。今度こそ、俺が猿共を滅ぼしてやる!」
デェムシュは自身の剣で、蓮へ斬りかかる。蓮はそれを防ぎ、残りの4人のライダーがデェムシュに攻撃を仕掛ける。しかし、デェムシュは一気に5人のライダーを吹き飛ばす。
「ぐっ…確かに、他のインベスとは桁違いか…はぁっ!」
優は無双セイバーを取り出し、再びデェムシュに斬りかかる。それを合図に、ライダー全員がデェムシュへ飛びかかっていく。しかし、また一瞬で反撃を受け、倒れる。
「相変わらず口ほどにもない奴ら。こんな猿に一度負けたとは、未だに信じられない。ん?」
倒れている優たちを見下しながら、そう言っていたデェムシュは、物陰に隠れている1人の女性に目を向ける。
「手始めに、この猿を殺してやろう。」
「きゃあああ!?」
「やばい…!」
『カチドキ オーレ!』
優は立ち上がり、戦極ドライバーのカッティングブレードを2回倒し、カチドキ旗から竜巻をデェムシュに向けて起こした。そして、その隙に女性を抱えてその場から離れ、それに着いて4人のライダーもその場を離れた。
「ふぅ…危なかった。」
『ロックオフ』
「大丈夫ですか?」
全員が変身解除し、優が女性に聞いた。
「触らないで!」
「えっ…?」
「仮面ライダーなんかに、助けてもらったと思わない!」
「それってどういう…」
「こいつ…白い仮面ライダーが、私たちを見殺しにして、私のお兄ちゃんが死んだのよ!」
女性が貴虎を指差し、そう言った。
「えっ?そうなんですか…?」
「いや、身に覚えがないが…」
「あっ…」
貴虎がそう答える中、光実が何かに気づく。
「最低!仮面ライダーなんて、二度と信じない!」
そう言い残して、女性は走り去って行った。
「あっ、ちょっと!」
そして5人は、再びシャルモンに戻ってきた。
「それは大変なことになったわね…」
「まさか、オーバーロードが復活するなんてな…」
「……」
凰蓮、城乃内が貴虎たちの話を聞き、そう驚いている間、優は1人考えていた。
「優、どうかしたのか?」
「いや、さっきの女の人、なんか気になってな…貴虎さんは、本当に知らないんですか?あっ、別に疑ってるわけじゃないんですが…」
「いや、大丈夫だ。さっきも言った通り、俺はあの女性は、見たこともない。だが、あの女性が嘘を付いているようにも見えなかったが…」
「ごめんなさい…兄さん。」
「光実?何故お前が謝る?」
「さっきの女性が言ってた斬月は…僕が変身した、斬月なんです…」
光実の言葉に、優と蓮、ザックたちも驚くが、兄の貴虎はどことなく気づいていたのか、表情を変えない。
「えっと…どういう、事ですか?」
「それは…」
〜回想〜
約3年前、沢芽市にオーバーロードが現れ、ヘルヘイムの森に侵食されてしまい、完全に封鎖されていた頃…
「出たな、インベス!」
封鎖された沢芽市で暴れているインベスの前に現れたのは、後に黄金の果実を手にし、神様となり高司舞と共に宇宙に旅立つ、葛葉紘汰。
「変身!」
『オレンジ!』
「はぁ!オラッ!」
紘汰は戦極ドライバーを腰に巻き付け、勢い良くオレンジロックシードを取り付ける。
『ソイヤッ!オレンジアームズ 花道・オンステージ!』
紘汰は仮面ライダー鎧武 オレンジアームズに変身して。
「ここからは俺のステージだ!」
大橙丸を取り出し、インベスへ向かっていく紘汰。その様子を遠くで見ている人物が…
「葛葉紘汰…あなたが希望とかいう戯言を信じるせいで、あなたの周りの人間まで希望とかいう戯言を信じる病気に感染してしまう。舞さんは…僕が助ける。」
そう言ったのは、黒ミッチと呼ばれる時代の呉島光実。
「変身…」
『メロンエナジー!』
『ソーダー!メロンエナジーアームズ!』
光実は仮面ライダー斬月・真…もとい、仮面ライダー斬月・偽に変身した。
『一、十、百…オレンジチャージ!』
「おりゃぁぁぁぁぁああ!」
大橙丸と無双セイバーを合体させたナギナタモードで、インベスを倒した紘汰。
その様子を見ていた光実の近くで、
「きゃあっ!?」
大学生ぐらいの男性と、中学生ぐらいの女の子が、インベスに襲いかかっていた。
「アーマードライダー…たっ、助けて!」
光実の姿を見た女の子がそう呼びかけるが、
「……ふんっ。はぁぁぁ!」
そんなのお構い無しに紘汰へ襲いかかっていった。
「リカ、お前だけでも逃げろ!」
「でも、お兄ちゃんは!」
「俺のことはいいから行け!」
「うっ…お兄ちゃん!」
兄がインベスを捕まえ、リカと呼ばれた女の子は涙ながらに逃げていった。そして、兄はインベスに命を奪われてしまった…
〜回想終了〜
「そうだったんですか…」
「うん。ごめん兄さん。僕が兄さんのベルトを使って、紘汰さんを狙っていたばっかりに…」
「気にするな。葛葉も言っていただろ。人は変われる。俺も、お前もな…」
「うん…」
少し重たい空気に包まれ、その場にいる全員が無言になった。その後、貴虎は仕事、ザックはダンスの練習に行き、凰蓮と城乃内はちょうど客が多くなる3時になったため厨房に戻って行った。
優、蓮、穂乃果、ことり、光実もシャルモンから出ていった。
「俺と蓮はこれから、オーバーロードについて探ってみる。2人はどうする?目的のシャルモンのケーキも食べたし、先に帰っとくか?」
「ううん。穂乃果も待ってるよ。」
「うん、ことりも。」
「そうか…悪いな。」
穂乃果とことりは、待っている間沢芽市を見て回ることにし、優と蓮は二手に分かれてオーバーロードについて探り始めた。光実も手伝うことにし、蓮と共に行動を開始した。
「やっぱり、気にして、ますよね…?」
蓮が光実に対し、そう聞いた。
「……うん。2、3年前、沢芽市からヘルヘイムの脅威が去った後、紘汰さんが帰ってきた時があったんだ。その時、人は変われる…俺たち、いつまでも仲間だぜ、って言ってくれたんだ。僕はその言葉を胸に、変わろうと思ったんだ。ザックたちも受け入れてくれた。けど、やっぱり僕のせいで人の命が失われたって改めて聞くと、ね…」
「光実さん…」
「ごめんね。僕のせいで、人を助けるためずっと戦ってきた蓮くんたちまで、最低呼ばわりされることになって…」
「いや…俺も、人は変われるって思ってます。俺も1度、財団Xに自分自身の弱さにつけ込まれて、優たちを倒そうとしたことがあります。でも、優に助けられて、人は変われるって教えられました。」
「蓮くん…」
「だから、今はオーバーロードを倒して、光実さんが変わったんだって証明しましょうよ!って、俺が偉そうに言うのも変ですけど…すみません…」
「ううん。ありがとう。そうだね、蓮くんの言う通りだ。」
2人は再び、オーバーロードを探し始めた。
優が歩いていると、1人の女性とぶつかった。
「あっ、すみません…って、あなたさっきの…」
その女性は、斬月に見殺しにされたと語ったリカという女性だった。リカは優の顔を見た途端、走り去ろうとした。
「まっ、待ってください!」
「……なんですか?あなたたちと話すことなんて、何もありません。」
「斬月…白い仮面ライダーに変身していたのは、さっきの人じゃなくて、光実さんって人なんですけど、彼は怪物に騙されて、大事な人を取り戻すためにいっぱいいっぱいで、あなたを見捨ててしまったんだと思います…」
「だから許せと?ふざけないでください!大事な…たった一人の家族であるお兄ちゃんを失った私の気持ちが、あなたに分かるっていうんですか!!」
「……確かに、しっかりとは分かりません。でも、俺も家族は、姉と妹だけなんです。だから、妹を想う兄の気持ちは、なんとなく分かるんです。もし俺と姉ちゃんが死んで、妹だけが残されたら、僕はその妹に恨むことばかり考えて生きて欲しくない。出来る限り幸せに生きて欲しい。」
「……」
「お兄さんを失って、許すことなんて出来ないのは分かります。けど、人は変われるって僕は思ってます。だから、今の光実さんが本当に人を守るために戦ってるのは、本当なんです。だから、そこは信じて貰えませんか?」
「……」
優の言葉に苦い顔を浮かべるリカ。リカが答えに迷っている中、
「見つけたぞ、猿。」
オーバーロード、デェムシュが再び現れる。
「デェムシュ…探す手間が省けて助かったぜ。えっと…」
リカの方を見て言葉を詰まらせる優を見て、リカは察して答える。
「リカよ…」
「リカさんは、逃げてください。」
そう言い、優は腰に戦極ドライバーを巻き付ける。
「変身!」
『カチドキアームズ!いざ出陣 エイエイオー!』
仮面ライダー鎧武 カチドキアームズに変身した優は、カチドキ旗でデェムシュに攻撃する。
「はぁっ!」
先程とは違い、優の隙のない鋭い攻撃に、デェムシュはダメージを受けていく。そして、優は火縄大橙DJ銃のツマミを回し、ディスク部分をスクラッチする。すると、音程の高い和風音が流れる。
「オラァァァァァ!」
火縄大橙DJ銃をマシンガンモードにし、弾丸を放つ優。その攻撃に怯むデェムシュ。
「ぐぬぬ…人間如きが、図に乗るな!ハムッ!ムシャムシャ!」
「それは…!?」
デェムシュはある果実…ヘルヘイムの森の実を取り出し、豪快に頬張った。その影響で肩に角が生えた、デェムシュ 進化体へと変化した。
「ふんっ!」
デェムシュは優へ斬りかかり、優は無双セイバーで防ごうとするが、防ぎきれず倒れる。そして、デェムシュは手を上に上げると、クラックが開き、そこから何十体かのインベスと、2体のオーバーロードインベス…デュデュオンシュ、グリンシャが現れる。
「数が多いな…はぁ!」
優はインベスに無双セイバーで斬りかかるが、他のインベスに囲まれ吹き飛ばされる。そんな倒れている優に、インベスが向かってくる。
「はぁ!」「おりゃあ!」
そんなインベスに、飛び蹴りを放った凰蓮と城乃内が、駆けつけた。
「優くん、大丈夫!?」
そこに、穂乃果とことりも駆けつける。
「あっ、あぁ、悪い…」
「子供だけに戦わせる訳には行かないわ。」
「インベスは俺たちに任せろ!」
「変「変身!」身!」
『ドングリ!』『ドリアン!』
『『ロックオン!』』
『ドングリアームズ ネバーギブアップ!』
『ドリアンアームズ ミスターデンジャラス!』
城乃内は仮面ライダーグリドン ドングリアームズ、凰蓮は仮面ライダーブラーボ ドリアンアームズに変身し、インベスへ向かっていく。
「ことりちゃん、穂乃果たちも行こう!」
「うん!」
「「変身!」」
穂乃果は仮面ライダークウガ マイティフォームに、ことりは仮面ライダー龍騎に変身し、城乃内たちと共にインベスとの戦闘を開始した。
そして優の前には、3体のオーバーロードインベスが立ちはだかる。
「優!」
「優くん!」
そこに蓮と光実、更に後ろからザックと貴虎が走ってきた。
「遅れてすまない。」
「いえ、大丈夫です。」
「俺たちも戦うぜ!」
「「「「変身!」」」」
『ナイト・オブ・スピアー!』
『龍・砲 ハッハッハッ!』
『メロンエナジーアームズ!』
『ミスターナックルマン!』
蓮はバロン バナナアームズ、光実は龍玄 ブドウアームズ、貴虎は斬月・真 メロンエナジーアームズ、ザックはナックル クルミアームズに変身した。
「皆さん、行きましょう!」
優の言葉を合図に、優はデェムシュと、蓮とザックはグリンシャと、光実と貴虎はデュデュオンシュと戦闘を開始した。
「はぁ!せいっ!」
「やぁ!っりゃあ!」
ブラーボはドリノコで、グリドンはドンカチでインベスを殴っていく。
「数が多いわね…数の暴力ってわけね。」
「へっ。地獄のパティシエ修行に比べたら、こんなもん楽勝ですよ。おりゃあ!」
グリドンは次々とインベスを倒していく。
「やるようになったじゃない。はぁ!」
続いてブラーボもインベスを倒していく。
「ことりちゃん、穂乃果たちも負けてられないね!」
「うん!」
『ソードベント』
「穂乃果ちゃん、これ使って!」
「ありがと!ことりちゃん!」
ことりはドラグセイバーを呼び出し、穂乃果に貸した。
「超変身!」
『サバイブ』
穂乃果は仮面ライダークウガ ライジングドラゴンに、ことりは仮面ライダー龍騎サバイブに変身した。ライジングドラゴンに変身した影響で、ドラグセイバーがライジングドラゴンロッドに変化した。
穂乃果はライジングドラゴンロッドでインベスへ打撃し、ことりはドラグバイザーツバイで、上空を飛ぶコウモリインベスを射撃していく。
「一気に決めますわよ!」
『シュートベント』
『ドリアンオーレ!』
『ドングリスパーキング!』
穂乃果はライジングドラゴンフォームの高いジャンプ力で飛び、上空に残っているコウモリインベスへライジングドラゴンロッドを突き刺して倒した。
ことりはドラグバイザーツバイから火炎を、凰蓮はドリノコから巨大なドリアン型エネルギーを、城乃内はドンカチから巨大なドングリ型エネルギーを、前にいるインベスの群衆へ放ち、全て倒した。
「「はぁ!」」
グリンシャにバナスピアーを突き出す蓮と、クルミボンバーで殴りかかるザックだが、2人の攻撃にグリンシャはピクリとも動かない。
「何!?」
「俺たちの攻撃が、全く効いてない!?」
そして、グリンシャは蓮を殴り飛ばす。その直後、ザックがグリンシャにクルミボンバーで殴りかかったが、それと同時にグリンシャが殴り、2人の拳がぶつかり合ったが、ザックがすぐに吹き飛ばされてしまう。
「くっ…なんてパワーだ。」
『バナナスパーキング!』
『クルミオーレ!』
「オラァァァァァァ!」
ザックがクルミボンバーにクルミ型のエネルギーを纏い、グリンシャを殴る。そして、蓮はバナスピアーを地面に突き刺し、地面から現れたバナナ型エネルギーがグリンシャを貫こうとしたが、グリンシャはそれを弾き飛ばした。
「「ぐぁぁぁぁ!?」」
そして、グリンシャは自身の大剣で2人を斬り付け、その影響で2人とも強制変身解除してしまった。
その頃、光実と貴虎は…
「はぁっ!」
「やぁ!」
デュデュオンシュを遠距離からブドウ龍砲で射撃する光実と、近距離からソニックアローで斬りかかる貴虎。2人は息の合った連携プレーで戦うが、全てデュデュオンシュに防がれてしまう。
『キウイ!』
「だったらこれで!」
『ハイーッ!キウイアームズ 激・輪 セイヤッ!』
仮面ライダー龍玄 キウイアームズに変身した光実は、両手のキウイ激輪でデュデュオンシュに斬りかかるが、デュデュオンシュが持つ曲剣で防がれてしまう。
『キウイスカッシュ!』
『メロンエナジースカッシュ!』
2人はそれぞれの武器にエネルギーを貯め、まず光実が回転しながらキウイ激輪で斬りかかる。その後、貴虎はソニックアローから斬撃を飛ばしたが、デュデュオンシュに弾き返されて2人に当たる。それにより、2人は強制変身解除した。
『カチドキチャージ!』
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
火縄大橙DJ銃 大剣モードで、デェムシュに斬り掛かる優。
「ふんっ!」
「何!?」
しかし、デェムシュは火縄大橙DJ銃の刃を、簡単に掴み防いだ。
「相変わらず威勢だけはいいな。下等な猿共が。ふんっ!」
デェムシュはそう言いながら、自身の剣から斬撃を飛ばし、優を強制変身解除に追い込む。そんな優に、デェムシュは近づき、優の首筋に剣を当てる。それを見て蓮、光実、貴虎、ザックは助けようとするが、先程のダメージで立ち上がれない。
「死ね、猿が。」
「くっ…」
デェムシュが優へ斬り付けようと、剣を振り上げた。
〜side out〜
〜side 優〜
「くっ…」
デェムシュが俺に向けて剣を振り下ろそうとした時、俺の視界は白い光に包まれ、気が付くと白い空間にいた。
「ここは…まさか、死んだのか?」
『いや、死んでいない。』
俺にそう声をかけたのは、銀色の鎧に身を包んだ金髪の男の人。
「あなたは?」
『この姿で会うのは初めてだな。俺は葛葉紘汰、今は始まりの男と呼ばれる存在だ。』
「葛葉紘汰…って、仮面ライダー鎧武!?」
「あぁ、そうだ。」
俺はパックマン事件の時に、仮面ライダー鎧武と変身した姿では会ったことがある。が、変身していない鎧武と会うのは、これが初めてだ。
「で、ここはどこなんですか?」
『今の俺は、お前の脳内に直接話しかけている。』
何その厨二病みたいな能力…
「仮想空間…でも、なんで俺を?」
『……デェムシュが再び沢芽市に現れ、暴れているそうだな。』
「はい…そうだ、早くデェムシュを倒さないと…!」
『待て。今お前が変身出来る姿で、オーバーロードとまともに戦える姿はない。』
「でも、それでも…オーバーロードを倒さないと、沢山の犠牲者が!」
『なら、これを使ってみるか?』
そう言って、紘汰さんは光に包まれたある物を取り出す。
「それは…」
『俺の体内にある知恵の実の1部を取って作り出した、2つ目の極ロックシード。』
「そうか…極アームズなら、デェムシュを倒せる!」
『だが、これを使えば、お前はこれまで通りじゃいられない。お前に、その覚悟はあるのか?仮野優。』
「…えぇ、もちろん。俺は、誰かを守ることが出来るなら、自分がどうなろうと、どんな力にだって手を伸ばします!」
『……そうか。だったら、これをお前に授ける。』
「ありがとうございます!」
俺が極ロックシードを掴み取ると、再び白い光に包まれた。
〜side out〜
〜三人称視点〜
デェムシュが剣を振り下ろした時、優から光が込み上げ、デェムシュが吹き飛んでいく。
「優、無事か…」
優の無事に安心した蓮が呟くと、優は静かに立ち上がる。
「まだやる気か。下等な猿が…」
「それはどうかな?ここからの俺は、一味違う。変身!」
『カチドキ!』
『カチドキアームズ!いざ出陣 エイエイオー!』
優は仮面ライダー鎧武 カチドキアームズに再変身し、極ロックシードを取り出した。
「それは…!」
「なんで優くんが、極ロックシードを…」
その事に驚き、言葉を発する貴虎と光実。
『フルーツバスケット!』
優は極ロックシードを、カチドキロックシードの横に取り付ける。
『ロックオープン!』
すると、優の周りに様々なアームズのフルーツが飛び出してくる。
『極アームズ!大・大・大・大・大将軍!』
優は、銀色のボディのオーバーロードの力を持つアーマードライダー、仮面ライダー鎧武 極アームズに変身した。
「その姿は…!?」
以前自身を1度倒した極アームズの姿を見たデェムシュは驚き、怒りの感情が込み上げてくる。
「デュデュオンシュ!グリンシャ!そっちの猿を殺せぇ!」
その言葉を聞いたデュデュオンシュとグリンシャは、それぞれ光実と貴虎、蓮とザックの方を向いて構える。
デュデュオンシュの前で構える光実と貴虎。
「兄さん。」
「あぁ。オーバーロード、お前を倒して人々を守る。それが俺たちに出来る、罪滅ぼしだ。」
「紘汰さんと約束したんだ。紘汰さんが旅立った後は、僕達がヒーローになる!」
そう言った2人は戦極ドライバーを巻き付ける。それも、2人ともゲネシスコアが着いた戦極ドライバーだ。
「「変身!」」
『ブドウ!』『ドラゴンフルーツエナジー!』
『メロン!』『メロンエナジー!』
『『ロックオン』』
『ハイーッ!ブドウアームズ 龍・砲 ハッハッハッ!』『ミックス!ジンバードラゴンフルーツ!』
『ソイヤッ!メロンアームズ 天下・御免!』『ミックス!ジンバーメロン!』
光実は仮面ライダー龍玄 ジンバードラゴンフルーツアームズに、高虎は仮面ライダー斬月 ジンバーメロンアームズに変身した。
「はぁ!」
斬月は取り出したメロンディフェンダーとソニックアローで、デュデュオンシュを斬り付ける。
「はっ!」
龍玄はソニックアローで、矢を飛ばす。2人の攻撃に、今度はダメージをしっかり受けるデュデュオンシュ。そんなデュデュオンシュは、口から火玉を吐き出した。それを斬月が電磁バリアを張り、防いだ。
「兄さん、一気に決めるよ。」
「あぁ。」
『メロンスカッシュ!』『ジンバーメロンスカッシュ!』
『ブドウスカッシュ!』『ジンバードラゴンフルーツスカッシュ!』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「はぁっ!はぁぁぁぁぁっ!!」
光実はソニックアローから、2体の龍を放ち、貴虎はソニックアローから矢を放った後、メロンディフェンダーを投げつけた。その攻撃に、デュデュオンシュは爆発して消えた。
蓮とザックの前に、グリンシャが立ちはだかる。
「ザックさん、まだ行けるか?」
「もちろんだ!」
蓮はゲネシスドライバー、ザックは戦極ドライバーを巻き付けた。
「戒斗、見ててくれよな…」
そう言ったザックは、戦極ドライバーに、かつて駆紋戒斗が使っていたゲネシスドライバーのゲネシスコアを取り付けた。
「「変身!」」
『レモンエナジー!』
『クルミ!』『マロンエナジー!』
『『ロックオン!』』
『レモンエナジーアームズ!ファイトパワー ファイトパワー ファイファイファイファイファファファファファイッ!』
『クルミアームズ ミスターナックルマン!』『ミックス!ジンバーマロン!』
蓮は仮面ライダーバロン レモンエナジーアームズに、ザックは仮面ライダーナックル ジンバーマロンアームズに変身した。
「はぁぁっ!はぁ!オラァ!」
ザックは走り出し、少し飛び、落ちながらグリンシャへマロンボンバーで殴る。そこから更に、2発目3発目と殴りかかっていく。
「はぁっ!」
蓮はザックに当たらないよう、グリンシャ目掛けて矢を放つ。そして、蓮もグリンシャに近づき、ソニックアローで斬り掛かる。
『クルミオーレ!』『ジンバーマロンオーレ!』
ザックは戦極ドライバーのカッティングブレードを2回倒した。ザックは、マロンボンバーから棘を飛ばしてグリンシャへ命中させる。
「オラァァァァァァァ!!」
棘が無くなり、赤くなったマロンボンバーに炎を纏わせ、ザックはグリンシャへ強烈なパンチを決めた。
『レモンエナジー!』
ソニックアローにレモンエナジーロックシードを取り付けた蓮は、矢を放って弱っているグリンシャに命中させ、トドメをさした。
〜side out〜
〜side 優〜
『バナスピアー!』
『ブドウ龍砲!』
仮面ライダー鎧武 極アームズに変身した俺は、ブドウ龍砲でデェムシュを撃ち抜きながら、バナスピアーで突き刺す。
『マンゴパニッシャー!』
次にマンゴパニッシャーを呼び出し、デェムシュを殴る。
『キウイ激輪!』
そして、キウイ激輪をデェムシュに向かって、思いっきり投げつける。
「ぐぬぬ…俺が負けるなど、有り得ない。ふざけるなぁ!!」
『メロンディフェンダー!』
デェムシュが振り下ろした剣を、俺はメロンディフェンダーで防ぐ。
『ドンカチ!』
『イチゴクナイ!』
俺はドンカチと3本のイチゴクナイを呼び出し、デェムシュに命中させていく。
『ドリノコ!』
俺は2本のドリノコを手に、デェムシュを斬り付けていく。
『火縄大橙DJ銃!』
『無双セイバー!』
「これで終わりだ。」
『極オーレ!』
俺は大剣モードに合体させた火縄大橙DJ銃にエネルギーを貯め、
「はぁぁぁぁ!」
デェムシュを斬り裂いた。
「またしても…こんな猿如きに、負けるなどぉぉー…!!」
最後にそう言い残して、デェムシュは消えた。
『ロックオフ』
デェムシュを倒したことを確認した俺は、変身解除した。
「ふぅ…」
「優!」
そんな俺の元に、それぞれオーバーロードを倒した蓮、ザックさん、光実さん、貴虎さんがやって来た。
「優くん。君、極アームズに…」
「その力が、どんなものか分かっているのか?」
光実さん、貴虎さんがそう聞いてくる。
「えぇ。それは、覚悟の上です。」
「極アームズって、なんかあるのか?」
「あぁ。きわ…」
極アームズの代償について知らない蓮の言葉に、貴虎さんが答えようとしたのを遮り、
「いや、何でもないぞ。」
俺が言った。
「優くん…」
何か言いたげな貴虎さんたちに、俺は目で『何も言わないでください』と訴えた。
「それで、極ロックシードはどこで手に入れたんだ?」
「デェムシュに斬られそうになった時、俺の精神世界?みたいな所で、仮面ライダー鎧武、葛葉紘汰さんに会ったんです。」
「紘汰さんに!?」
「はい。そこで、紘汰さんから極ロックシードを授かったんです。」
「そうか。紘汰が…」
「紘汰さんは、この極ロックシードの力を1番良く知ってる。だから、紘汰さんは優くんを信じて、この力を渡したんだと思うよ。」
「俺を、信じて…?」
「うん。紘汰さんは、地球にはいないけど、いつも僕達のことを見守ってくれてるからね。」
光実さんの言葉を聞き、俺はふと、空を見上げた。
「あっ…」
そんな時、リカさんが俺の方に向かってくる。
「私は、仮面ライダーに兄を見殺しにされたことを、許したわけじゃない。」
「……」
「でも、今はこの世界を守るために、戦っているんだってことは、少しだけ信じてあげる…」
「っ!リカさん!ありがとうございます!」
俺はつい嬉しくなり、リカさんの手を握った。
「ちょっ、ちょっと!やめてくださいよ!」
「あっ、すみません…つい。」
「じゃ、私はこれで。」
そう言って、リカさんが去ろうとした時…
「あの!」
光実さんが、リカさんに声をかけた。
「あの時の白いライダーは、僕なんです。改めて、本当にすみませんでした!」
「………さっきも言ったでしょ。今は信じてあげるって。」
そう小さく言い残して、リカさんは去った。
「優くん。もしかして、僕のためにいろいろ言ってくれたの?」
「えっ?いや、まぁ、大したことじゃないですよ。」
「そうなんだ…ありがとう。」
「いろいろと、ありがとうございました。」
穂乃果たちとも合流し、そろそろ音ノ木坂に帰らないといけないため、俺は光実さんたちに挨拶した。
「いや、こちらこそ助かった。」
「オーバーロードは、優くんたちがいないと、危なかったからね。」
「でも、これからも沢芽市にインベスが現れた時は、俺たちが倒す。だから、優たちは自分が守るべき場所を、しっかり守れよ!」
「はい!」
貴虎さん、光実さん、ザックさんの言葉に、俺たちは頷いた。
そして、俺たちは音ノ木坂へ向かう電車に乗るため、駅に入っていった。
〜side out〜
〜三人称視点〜
「本当に良かったのか?仮野優自身、気づいてはいたみたいだが、極アームズに変身したらオーバーロードと同じ体に変化していくと、伝えなくて。」
「うん。紘汰さんが渡したってことは、紘汰さんが地球に来ることが出来ないから、何か考えがあって優くんに渡したんだと思う。じゃないと、紘汰さんがオーバーロードになる恐れがある極ロックシードを、渡すはずがないよ。」
「そうだな。よし、2人とも。阪東さんが、パフェ用意してくれてるって!シャルモンのおっさん達もいるみたいだし、早く行こうぜ!」
優たちを見送った貴虎、光実、ザックの中に不安が過りながらも、ドルーパーズに向かって走っていった。
(僕のためにリカさんと話してくれたり、自分になんの見返りもないのに、人のために何かする。そんな優くんが、どうしても紘汰さんと被って見えた。でも、だからこそ少し心配なんだ。君が、極アームズに変身した影響でオーバーロードになっていって、紘汰さんと同じような運命を辿らないか…)
光実の心には、そんな心配が残っていたが…
宇宙のとある星…
「本当に良かったの?彼に、知恵の実の1部を渡して。」
「……正直言うと、まだ悩んでる。でも、あいつなら何とかするかもしれない。そう思ったんだ。」
「珍しいね。紘汰が、そういう理由で危険な力を渡すなんて。でも、私もそんな気がする。」
「あぁ。とりあえず今は信じよう。優と、優の仲間と、優自身はまだ出会ったことがない、あいつを見守っている本物の神様を。」
そう言った2人は、これからも、遠く離れた地球を見守り続ける。
こうして、レジェンドライダーと協力し、また強大な力を手に入れ、オーバーロードを倒した仮野優。
そんな彼と、彼の仲間の前に、また新たなレジェンドライダーが…
『turn up』
次回の、μ‘sと仮面ライダーの物語!
とうとう近づいてきたラブライブ!の最終予選。最終予選を控え、そのライブで歌う曲を考えるμ‘sと優たち。中々曲が決まらない中、希と絵里には何か想いがあるようで…
次回、『104話 最終予選で歌う曲は?』
という事で、鎧武編が終わりました。あと、鎧武編に入る前言い忘れていたのですが、今回の最後にもあったレジェンドライダーは…のやつは、お気づきの方も多いと思いますが、ジオウのウォズのやつがモデルです。
そして次回からは久しぶりのアニメ本編の話です。更に、次回は久しぶりにあのコーナーが復活する予定です。
お気に入り登録、感想や評価なども頂けると嬉しいです。後、質問などもあれば是非!
では今回はこの辺で、また次回お会いしましょう!