前回から始まったアニメ8話&ブレイド編。ジオウのブレイド編も、すごい良かったです。賛否両論あるみたいですが、僕は真の最終回って感じがして好きでした。
ですが、あの話を見て気づきました。あれ?これじゃあ今回俺が書くのと矛盾してしまう…なんなら前回の最後で剣崎変身しちゃってるし…いやぁ、僕のにわかな部分が出ちゃいましたね…剣崎と始が出会ってはいけないというのは、ブレイドを見て知ってましたが、まさか変身もダメだったとは…
でも、前回書いてしまったので変えるということはしたくありません。でも、矛盾してしまうのも避けたい…と思ったんですが、今回は少し矛盾点が出てしまうと思います。まぁ、そこは暖かい目で見て貰えたら嬉しいです。
では105話、スタートです!
〜三人称視点〜
「俺の名は…剣崎一真。仮面ライダーブレイドだ。よろしく。」
仮面ライダー
海外にいたはずの剣崎が、何故日本にいるのか。事の発端は、1ヶ月ほど前に遡る…
〜約1ヶ月前〜
数ヶ月前、ゲーム世界に囚われた仮面ライダーエグゼイド、宝生永夢たちを助けるため、エグゼイドたちと協力して檀黎斗を倒した剣崎。そんな剣崎は、自分自身の運命と戦うために、今はある国の紛争地域にいる。そんな中、事件は突然起こった。
「むっ、睦月…?」
突然、剣崎の前に仮面ライダーレンゲルが現れる。レンゲルの変身者といえば、すれ違うこともあったが、かつて共に戦った上城睦月。そんな睦月が、十数年ぶりに変身した状態で自分の前に現れたことに、戸惑う剣崎。
「俺はお前たちと、会う訳にはいかないのに…って、なっ、なんで変身してるんだ…?」
すると、突然レンゲルが剣崎に向かって、レンゲルラウザーを突き出してくる。
「っ!?ナズェ攻撃してくる!?」
しかし、レンゲルは攻撃の手を辞めない。
「お前、睦月じゃないな…まぁ、睦月がこんな所にいるはずないか。くっ…やはり俺は、運命からは逃れられないのか…!」
剣崎は躊躇いながらも、ブレイドに変身しようとブレイバックルとカテゴリーA、そしてキングフォームへ直接変身するため、カテゴリーKのラウズカードも取り出した。
「はぁっ!」
その時、レンゲルラウザーが振り下ろされ、カテゴリーKのラウズカードが手元から離れ、レンゲルに奪われてしまう。
「しまった!?」
「目的のものは貰った。」
レンゲルが変身解除し、そこに1人の白服を着た男が現れる。
「お前、誰だ?なんで、レンゲルに変身している?」
しかし、男は答えることなく去ろうとする。
「待て!」
剣崎は追いかけて行ったが、見失ってしまった。
〜回送終了〜
剣崎は相手が日本人だったので、奪われたラウズカードを取り返すため、一先ず日本に帰国してきたのだ。
「えっと…君…」
「あっ、ウチは東條希。」
「希ちゃん、ちょっと下がってて。」
「うっ、うん。」
「お前が奪ったカード、返してもらうぞ。ウェーイ!」
剣崎はブレイラウザーでレンゲルへ斬りかかるが、レンゲルラウザーで防がれる。更に、レンゲルの反撃を受けてしまう。
「ウッ…」
『スラッシュ』
「ウェイ!」
斬れ味が増したブレイラウザーで、レンゲルに斬りかかる剣崎。
『キック』
『サンダー』
『マッハ』
『ライトニングソニック』
「おりゃあああああああああああ!!」
剣崎はレンゲルに向かって、ライトニングソニックを放っていく。
『ゲルジェリー』
しかし、レンゲルはカテゴリー7、ゲルジェリーフィッシュのカードを使用し、液状化して攻撃を避けた。
「だったら…」
『アブゾーブクイーン』
『フュージョンジャック』
剣崎は仮面ライダーブレイド ジャックフォームにフォームチェンジし、再びレンゲルへ剣を振り下ろす。
「剣崎さん…やっぱりウチも戦わな!」
希はそう言い、自分もブレイバックルを巻き付ける。
「変身!」
『turn up』
希は仮面ライダーブレイドに変身した。
「やぁ!」
剣崎の後ろから走り、希はレンゲルへブレイラウザーを振り下ろす。
「希ちゃん!?なんで君も、ブレイドに…」
「うーん…詳しくはウチも分からないんよ…でも、剣崎さんが取られたものを取り返すの、ウチも手伝うよ!」
「あぁ、ありがとう。」
2人は共に駆け出し、ブレイラウザーでレンゲルを斬りつける。
「剣崎さん、今や!」
「あぁ!」
『『スラッシュ』』『『サンダー』』
『『ライトニングスラッシュ』』
2人はブレイラウザーに電気を纏わせ、剣崎は上空から、希は地上からレンゲルを斬り裂いた。
「キングのカードを返せ!」
さっきの攻撃の影響で倒れているレンゲルに、そう剣崎が言う。
「これの事か?」
カテゴリーKのカードを取り出したレンゲルは、そのカードを空中へ投げた。
『リモート』
そして、カテゴリー10、リモートテイピアのカードを使用し、カテゴリー
「カテゴリーKが、復活した…それがお前の狙いか!」
「あぁ、その通りだ。俺はリモートの能力で、既に他のアンデッドも解放している。さぁ、君はどうするかな?」
『スモッグ』
そう答えたレンゲルは、煙幕を出してコーカサスビートルアンデッドを連れて逃げ去って行った。
「待て!」
それを、剣崎も追いかけて行った。
「あっ、ちょっ…行っちゃった…そういえば、前に優くんが、ウチ達が使って変身しているライダーのアイテムは、本物のベルトをコピーした物って言ってたような…なら、あの人が本物のブレイド…」
希はレンゲルが落としたカテゴリーKが封印されていたカードを拾い上げながら、変身解除し希が言った。
「あれ?これは…」
更に、その近くにさっきレンゲルが言っていた、解放したであろうアンデッド、ダイヤのカテゴリーAからカテゴリーKまでのブランクラウズカードが置いてあった。
「なんで、これがここに…?もしかして、さっきのレンゲルっていう仮面ライダーが、どうするって聞いてきたのは、剣崎さんに対してやなくて、ウチに対して…?」
そう言った希は、ラウズカードを拾い上げた。
「はぁ…(やっぱり、極ロックシードを使った影響だよな…今日食べたものが、少し味が薄いと感じたのは。この一週間、多分オーバーロード化が進んできている…このままじゃ、俺は…)」
希が剣崎一真と出会った頃、優は1人で帰りながら、ため息を1つついて考える。
「どうしたんですか?優。」
そんな優の前に、海未が現れ聞いた。
「海未…お前、なんで?穂乃果とことりと、先に帰ったんじゃ…」
「少し、最近の優が気になったので。」
「最近の俺?」
「はい。ここ一週間、いつも通り振舞っているように見えましたが、さっきみたいに、ため息をつく事が多かったですよ?何か、あったんですか?」
「いや、別に…」
「なら聞き方を変えましょう。何か、あったんですよね?」
「……まぁ、なかったと言えば嘘になるな。でも、大したことでもないから、気にすんな。」
「本当にそうなんですか?」
「本当、だよ…絵里といい、ことりといい、μ'sはみんな心配性だな。」
「当たり前です。優は人を守るために、自分を投げ捨ててしまいそうなことが、何度もありました。なのに、心配しないわけがありません。あくまで予想ですが、今回も人を守るために、何か自分自身を犠牲にしようとしているんじゃないですか?」
「っ!?」
図星を突かれた優は、一瞬表情を変えた。そんな時、
「きゃっ…」
後ろから走ってきた女性が、優にぶつかり、後ろによろけてしまう。そんな女性の手を、優が掴む。それにより、海未との話が逸れる。
「すみません。大丈夫ですか?」
「えぇ…こちらこそ、本当にごめんなさい!焦っていたもので…あっ!」
優の支えを頼り、体制を立て直そうとした女性が、勢い余って優に抱き着くような形になってしまう。優の体に密着したことで、女性の豊富な胸が優に当たり、服がはだけてその胸が少し見える。
「あっ、すみません!」
「ひゃっ!いっ、いえっ//大丈夫でしゅ!」
顔を真っ赤にした優は、噛みながらそう答える。
「本当にすみませんでした。あっ、頭になにかついてますよ。」
女性はそう言い、優の頭に手を乗せ、少ししたらちょんちょんと何かを払うような動作をした。
「あっ、取れました!じゃあ、ありがとうございました。」
「いっ、いえ、こちらこそありがとうございました…//」
去っていった女性に、骨抜きにされた優。果たして、優は何に対して礼を言ったのだろうか…
「ふんっ!」
そんな優の足を、海未が踏みつける。
「痛っ!なっ、何すんだよ…」
「ふんっ!知りません、破廉恥な優なんて!」
「はっ、破廉恥…」
「それにしても、不思議な方でしたね。」
「あぁ…すげぇ美人だったなぁ…//」
「そういう意味ではありません!もう12月だというのに、あの女性は少し露出の多い、半袖のワンピースを着ていたじゃないですか。」
「確かに…」
「全く、あんなにデレデレしてる優は初めて見ました…」
「あはは…なんか、面目ない…っ!?海未!」
その時、後ろから襲撃してきたアンデッドに気づき、海未の体を支えながら避けた。
「大丈夫か?」
「はっ、はい…ありがとうございます。」
「なんでアンデッドが…いや、とにかく倒すしかないか…」
優と海未を取り囲むのは、ダイヤのカテゴリーA・スタッグアンデッド、カテゴリー2・アルマジロアンデッド、カテゴリー5・ホエールアンデッド、カテゴリー6・フライアンデッド、カテゴリー9・ゼブラアンデッドの5体。
「変身!」「はぁぁぁぁ…たぁ!」
「響鬼装甲!」
優は仮面ライダーインフィニティ レッドメモリーズフォームに、海未は仮面ライダー装甲響鬼に変身した。
「俺の強さは次元を超えた!」
優はインフィニティソード、海未はアームドセイバーでアンデッドたちへ斬りかかる。
「はぁ!」
海未は音撃棒を取り出し、スタッグ、ホエールアンデッドへ叩いていく。
「はぁっ!たぁっ!やぁっ!」
それにダメージを受けた2体のアンデッドが、1箇所に集まる。
「鬼神覚声。はぁぁぁぁ…やぁぁっ!!」
海未は装甲声刃を通して声を増幅させ、音撃としてアンデッドに攻撃した。その影響で2体のアンデッドは倒れ、腰のアンデッドバックルが開いた。
優はインフィニティソードを片手に持ち、アルマジロアンデッド、フライアンデッドを斬りながら、ゼブラアンデッドを蹴り飛ばす。
「さて、一気に片付けるとしますか。」
『オーズ!』
優はインフィニティソードに、オーズデータボトルを差し込んだ。
『ライダー スキャニングコンボ!』
3体のアンデッドを一気に斬り裂いた優。すると、メダジャリバーの斬れ味と同じく、アンデッドが半分に斬れ別れたが、すぐに戻る。そして、アンデッドバックルが開いた。
「ふぅ…一応全部倒したけど、封印するためのラウズカードを持ってないんだよな…このままじゃ、すぐまた起き上がってくる。どうすれば…」
「優くん!」
その時、希が走ってきて、5枚のブランクラウズカードを投げ渡す。
「希。なんでこれを?って、とりあえず後でいいか。海未!」
「はい!」
優はその内の2枚、カテゴリーAと5の封印前のラウズカードを海未に渡し、海未はその2体を封印した。そして、優もカテゴリー2、6、9のアンデッドを封印した。
2人は変身解除し、希に駆け寄った。
「希。どうしてあのカードを持っていたのです?」
「さっき、レンゲルっていう仮面ライダーが現れて、落としていったんよ。」
「仮面ライダーレンゲル…」
「多分、財団Xの人が変身したんやと思う。」
「(なんで財団Xが、レンゲルのシステムやアンデッドを持っているんだ…?まさか、アンデッドまで作り出せるようになったんじゃないだろうな…?)まぁ、とりあえず希、これはお前が持っててくれ。」
優はそう言い、さっき封印した5体のアンデッドが入ったダイヤのラウズカードと、封印前の残りのラウズカードを希に渡した。
「えっ、ウチが?」
「あぁ。俺が持ってても、どうせ使えないしな。それに、なんか希が持ってた方がいい気がする。もし、本当の持ち主と出会えたら、返しといてくれ。」
「うっ、うん。分かった。」
希が5枚のラウズカードを受け取り、その日は解散となった。
「へぇ、あれが今のインフィニティねぇ…中々可愛い子じゃない。それに、面白い記憶を持ってるようね。リミッターも解除したことだし…フフフ、そろそろ私も動く頃合いかしらね。」
優たちの戦いを少し離れたところで見ていたさっきの女が、不敵な笑みを浮かべてそう言った。
翌日、土曜日…
曲の件に関しては明日、全員で集まることになっているので、今日は基礎練習をしているμ's。
それと同時刻、喫茶JACARANDAでは…
「いらっしゃいませ。って、お前か。」
入ってきた客にそう言ったのは、この喫茶店の従業員、相川始。ジョーカーアンデッドであり、仮面ライダーカリスに変身する男だ。
「悪かったな、俺で。」
始にそう返したのは、橘朔也。BOARDの一員として、仮面ライダーギャレンとして戦っていた男。
「それより大変だ。ア「アンデッドの封印が解かれた、だろ?」
「っ…!知っていたのか?」
「俺はジョーカーだ。俺以外のアンデッドは剣崎しかいない。そんな中、突然多数のアンデッドの封印が解かれたら、嫌でも気づく。」
「そうか。」
そう話す始と橘。2人が再開したのは、1ヶ月半ほど前まで遡る。
〜約1ヶ月半前〜
「いらっしゃいま…橘?」
「久しぶりだな。始。」
「あぁ。今日はどうした?何か食べに来たのか?」
「いや、そういう訳では無いんだが…でも、せっかくだし何か食べるとするか。」
「そうか。今日のおすすめはグラタンだ。」
「じゃあ、それとホットコーヒーで。」
グラタンとホットコーヒーが運ばれてきて、それを食べ始める橘。
「それで、用はなんだ?」
「あぁ。本当なら、こんな呑気に食事をしている場合ではないんだ。」
「何があった?」
「BOARDで厳重に保管されていた、ダイヤとクローバーのラウズカードと、レンゲルバックルが何者かに盗まれた。」
「何!?」
「それで、お前に預けているハートのラウズカードが無事か、確かめに来たんだが…見た感じ、大丈夫そうだな。」
「あぁ。今も俺が持っている。」
そう言い、13枚のラウズカードを見せる始。
「そうか。」
〜回想終了〜
「恐らく、封印が解かれたアンデッドは、盗まれたレンゲルバックルで変身した何者かが、クローバーのカテゴリー10、リモートの力を使って封印を解いたんだろうな。」
始が橘にそう言った。
「あぁ。とりあえず、俺はアンデッドを探す。だが、ラウズカードがない今、変身することが出来ない…」
「なるほど。それで変身できる俺に。」
「あぁ。悪いな…」
「いや、俺もアンデッドが封印されたと気づいて、動こうと思っていたところだ。それに、たとえお前が変身出来るのだとしても、俺は戦っている。せめて、剣崎の代わりに戦うぐらいはしないと、あいつに面目がたたん。」
「ふっ…始は変わったな。」
「そんなことは無い。それに、万が一俺か、この世界のどこかにいる剣崎が封印されてしまったら、たとえ全てのアンデッドを封印しているとしても、またダークローチが大量に出てきて、人類が滅ぶ可能性がある。」
「あぁ…それに、もし今の状況でお前も、剣崎も両方封印されてしまったら…」
「その後バトルファイトに勝ち残った、何かのアンデッドの子孫が繁栄した世界に変わり、人類が滅ぶ。そんなことにはさせない…!悪い、少し待っててくれ。遥香さんが下にいるから、一言言ってくる。」
「あぁ。」
その数分後、2人はJACARANDAを飛び出して行った。
「変身!」
練習終わりの帰り道、ダイヤのカテゴリー3・フロッグアンデッド、カテゴリー4・ペッカーアンデッド、カテゴリー10・カメレオアンデッドと遭遇した優は、仮面ライダーインフィニティに変身して戦闘を開始する。
『スペシャル召喚 インフィニティソード!』
「はぁ!」
優はインフィニティソードで3体のアンデッドへ斬りかかって行った。
時を同じくして、ダイヤのカテゴリー7・トータスアンデッド、カテゴリー8・バットアンデッド、仮面ライダーレンゲルが暴れているところに、JACARANDAを飛び出して行った、橘と始の2人が駆けつける。
「やはりダイヤのラウズカードから、アンデッドが復活されていたのか…」
「あぁ、その通りさ。今俺が変身しているレンゲルの、リモートの力でな。ジョーカー、君の持っているラウズカードも貰うよ。」
「俺をその名で呼ぶな。」
始はハートのカテゴリーA、チェンジマンティスのラウズカードを手に構える。すると、始の腰にカリスラウザーが出現する。
「変身!」
『CHANGE』
始は黒いスーツに銀のアーマーを纏ったライダー、仮面ライダーカリスに変身した。
「はぁぁぁぁっ!」
始はカリスアローを手に、2体のアンデッドとレンゲルへ斬り掛かって行った。
「ぐっ…相手が3体ともなると、やっぱりきついな…」
優が3体のアンデッドに苦戦している時、
「変身!」
『turn up』
後ろから現れた仮面ライダーブレイドが、アンデッドを斬り裂いた。
「大丈夫か?」
「その声、希じゃない…じゃあまさか、本物の仮面ライダーブレイド!?」
「あぁ、俺は剣崎一真。…!?」
その時、自身の能力で周りの景色と同化していたカメレオンアンデッドが姿を現し、剣崎に襲いかかった。それを手で防いだ剣崎は、ダメージを少し受ける。
「とにかく話は後だ。さっさと倒そう!」
「はい!」
優はオリジンデータボトルを取り出した。
『フュージョンジャック』
剣崎は仮面ライダーブレイド ジャックフォームに、優は仮面ライダーインフィニティオリジンに変身した。
『スラッシュ』『サンダー』
『ライトニングスラッシュ』
「ウェーーイ!」
「はぁぁぁぁっ!」
剣崎はブレイラウザーに電気を纏わせ、フロッグ、ペッカーアンデッドを斬り裂いた。優はインフィニティソードでカメレオンアンデッドを斬り裂いた。
「ふぅ…あっ、しまった…封印前のラウズカードも、希に渡してたんだった…こうなったら。」
優は変身解除し、ウィザードライバー(ドライバーオン前のベルト状態)を呼び出し、コネクトリングを指にはめた。そして優は、リングをはめていない方の手でスマホを操作し、電話をかけた。
「ベルトが変わった!?」
優のベルトがウィザードライバーに変わったということに、剣崎は少し驚く。
「もしもし、希か?」
『優くん?どないしたん?ウチ、今ちょっと急いでて…』
「悪い、すぐ済むから!今、どの辺にいる?」
『えっ?ちょっと用事があって、音ノ木坂学院にいて、今校門の前やけど?』
「そうか、分かった。」
『コネクト プリーズ』
「魔法陣!?えっ、手が魔法陣の中に!?」
優はコネクトリングをはめている方の手を、魔法陣の中に入れた。そして、その事に驚く剣崎。
「わぁっ!?えっ、てっ、手?」
優が魔法陣を通じて手を向かわせた場所は、希のところだった。
『希、悪い!昨日渡したカテゴリー3、4、10のラウズカードを貸してくれ!』
魔法陣から出ている手をチョイチョイと動かし、電話でそう伝えた優。
「えっ?あっ、うん。ええけど…」
希は優の手に3枚のラウズカードを乗せ、それを確認した優は手を引っ込めた。
「なんやったんやろ…って、ウチもはよ行かな!」
一瞬戸惑った希だが、すぐにどこかへ走っていった。
「うわっ!魔法陣からラウズカードが…ってか、なんでラウズカードを?」
「驚きすぎですよ、剣崎さん。」
そう言いながら、優は3体のアンデッドを封印した。
「いや、それは誰でも驚くと思うけどな…」
そう答えた剣崎は、変身解除した。
「改めて、俺は剣崎一真。よろしく。」
「はい。俺は仮野優です。よろしくおねが…っ!?」
その時、さっきのダメージで剣崎の手から血が流れ出し、その血が緑色だということに気づき、驚く優。
「剣崎さん、血が…そうか。剣崎さんは、ジョーカーアンデッドだから…」
「知っているのか?」
「はい。一応、ブレイドに関する知識も多少は得ているので…」
「あぁ、その通りだ。アンデッドとの融合度数が高い俺は、カテゴリーKを使ってスペードの全てのアンデットと融合した。その影響で、アンデッドになった。」
「あの、失礼なことを聞くかもしれませんが、怖くなかったんですか…?剣崎さんは、アンデッドになる恐れのある力を使うことが…」
極アームズというオーバーロードになる恐れがある力を1度使い、自身の体に違和感を感じ始めている優は、似た力で人間じゃなくなった剣崎に、どうしても気になってそう聞いた。
「なんでそんなことを?」
「それは…俺も、似た力を手に入れたんです。まぁ、今はなるべく使わないようにしているんですけどね…」
「そうか…怖くなかった、っていえば嘘になるかな。」
「えっ?」
「元々は、俺もなるべくキングフォームの力を使わないようにしてた。でも、たとえ人間じゃなくなるんだとしても、仲間と離れ離れになるんだとしても…それ以上に守りたいものができた。だから、俺はアンデッドになる道を選んだ。」
「それ以上に、守りたいもの…」
「だから、君がその力を最終的にどうするかを決めるのは、君自身だ、優。」
「俺自身…」
「まぁ、俺に言えるのはこれぐらいかな?俺はそろそろ行くよ。じゃあな。」
そう言い、剣崎は去っていった…
〜次回のµ’sと仮面ライダーの物語!〜
ラブソングについて再び話し合うµ’sだが、中々決まらない…
そして、剣崎一真と出会った希。そんな希はアンデッドを倒すため駆けつけた場所で、また新たなライダーと出会う…
次回、『106話 トランプライダーズ』
ということで105話、どうでしたか?ジオウであんな良いブレイド編があった後にこの話を投稿するのは、かなりお恥ずかしいです…ですが、残りのブレイド編も、書くからには全力で書かせていただきます!
では今回はこの辺で…お気に入り登録、評価や感想など頂けると凄く嬉しいです!では次回も是非、見てください!
あと、最近投稿ペース遅くなってしまい、すみません…