μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、110話です。

皆様、またまた投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ありません!!2週に1度は投稿したかったのですが、まさか1ヶ月ぶりの投稿…ほんと、すみません…
では110話、スタートです!


110話 優の身体と悪戯と紫のコンボ

〜μ‘sと仮面ライダーの物語、前回の3つの出来事〜

 

1つ、優は仮面ライダーオーズ、火野映司。バース、後藤慎太郎。バース・プロトタイプ、伊達明と出会う。

 

2つ、海未の優が好きという欲望からヤミーが生まれ、海未の気持ちを優が知った。

 

そして3つ、伊達が優の体内に紫のコアメダルがあると気づき、それを映司と後藤に告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~三人称視点~

 

「仮野優。あいつも、紫のコアメダルを取り込んでる。」

 

映司、後藤、伊達の3人でクロッカーがコアメダルを取り込んでいる事について話し合っている中、伊達が衝撃的事実を述べた。

 

「えっ…?どういうことですか?」

 

「そのまんまの意味だ。後藤ちゃん、何か思い当たる事ないか?」

 

「そういえば、さっきグリードが現れた時に何故か気配を読み取って、居場所まで分かっていましたね…」

 

「グリードの気配を…?それってまさか!?」

 

後藤の言葉を聞き、映司は自身の過去の経験から心当たりが生まれた。

 

「あぁ。アンコがヤミーが現れたとき、気配を読み取ってたのと同じだ。それから、グリード化したお前もな、火野。」

 

「優くんが、紫のコアメダルを…」

 

「まぁ、本人は気づいてないようだけどな。でも、すぐに嫌でも気づくだろうな。その内、あいつはグリードのように、味覚や視覚、聴覚などが感じられなくなるだろうな…」

 

「優くんが、グリードに…」

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜side 優〜

 

「ただいま…」

 

「あっ、お兄ちゃんお帰り!」

 

「優、お帰り!」

 

海未を家まで送り届け、俺が帰宅すると優奈とラビリーが出迎えてくれた。

 

 

 

それから夕食を食べ、風呂に入った俺はラビリーに話があると言われ、ラビリーの部屋に行った。

 

「で、話ってなんだ?」

 

「優。最近お前の体、どっか変わったりしてないか?」

 

「えっ?」

 

「俺はお前に感染したバグスター。お前の体に変化があったら、俺にも分かる。」

 

「……やっぱ、気づかれてたか…その通りだ。少し前、極アームズに変身して、俺の体は少しずつオーバーロード化してるんだ。」

 

「オーバーロード?」

 

「簡単に言うと、知性を持ったインベス。俺の体は徐々にオーバーロードとなるってことだ。」

 

「それってやばいだろ!?」

 

「大丈夫だ。別に暴走とかはしないだろうし、生活にはそんな影響はないと思うから。あっ、このことは絶対誰にも言うなよ?じゃあな。」

 

俺はそう言い残して、逃げるように部屋から出て、自室に戻った。まぁ、生活に影響がないってのは嘘なんだけどな…味覚とかを感じなくなるんだし…でも、余計な心配をかける訳にはいかないしな…

 

 

あっ、そうだ…姉ちゃんにあれ頼んどくか…

 

その後、俺は姉ちゃんの部屋に行き、姉ちゃんにあるお願いをした。

 

~side out~

 

 

 

 

 

~三人称視点~

 

翌日…

 

昨日の告白の件で優と海未は少し気まずそうにしていたが、優たちはいつも通り授業を受け、ラブライブ最終予選に向けて練習した。

 

「優くん!」

 

練習後、穂乃果、希、凛は優に呼びかけたが、その顔はどこかイタズラをする子供のような顔だ。

 

「ん、どうした?」

 

しかし、優はそんなこと全く気づかない。

 

「これ、(うち)の饅頭の試作品。良かったら食べて感想聞かせて!」

 

「おぉ、ありがとう。じゃあ、いただきます。」

 

優は受け取った饅頭を口元に運んでいく。その様子を見ている穂乃果、凛、希は『にししっ』と笑みを浮かべている。

 

「穂乃果ァァァァァァァァ!」

 

その時、海未が真っ赤な顔をして部室に入ってきた。

 

「優!それを食べてはいけません!」

 

海未は慌てて優にそう言ったが、優は既に饅頭を口の中に入れ、モグモグと味わっていた。

 

「ん?…うん…美味いぞ。」

 

「「「「えっ?」」」」

 

優の言葉に、4人はそう声を漏らす。その時、優の携帯に1件の通知がきた。

 

「悪い。蓮から屋上に戻ってきてくれって連絡きたから、ちょっと行ってくる。」

 

優はそう言い、部室から出ていった。

 

「穂乃果…優に渡したのって、私に渡したのと同じ激辛饅頭ですよね…?」

 

「うん…そのはず、なんだけど…」

 

「穂乃果ちゃん、本当に激辛にしたのかにゃ?」

 

「入れ忘れたんとかとちゃう?」

 

海未、穂乃果、凛、希がそう話す。穂乃果たち3人は、海未に激辛饅頭を渡すというドッキリをし、海未はまんまと引っかかった。それを優にも仕掛けたのだが、特に表情を変えることなくそれを食べた優に、4人は驚きを隠せない。

 

「優くんって、辛いもの強かったっけ?」

 

「いえ…合宿の時のカレーも、甘口、中辛、辛口の3種類から中辛を選んでいましたので、そんなに強い訳では無いと思います。それも、先程のような激辛饅頭…私は今でも口がヒリヒリしています。」

 

「あっ、海未ちゃん…」

 

「だいたい、あなた達はいつもいつも…」

 

穂乃果、凛、希の3人は、海未から長いお説教を受けることになるのであった…

 

 

 

「はぁ…実を言うと、さっきの饅頭ほとんど味感じなかったんだよな…極アームズの影響って、こんな早くくるものなのか…?でも、穂乃果の家の饅頭だし、美味いに決まってるだろうな…」

 

優が1人そんなことを呟きながら歩いていると、屋上に到着した。

 

「蓮、どうしたんだ?」

 

「あぁ、話があるのは俺じゃなくて…」

 

「私が話があったから、呼んでもらったの。」

 

そこには、蓮と秀夜だけではなく、優の姉である優香がいた。

 

「俺に?」

 

「うん。ほら、昨日の件について。」

 

「あぁ、わざわざ悪い。」

 

「ううん。急いだ方がいいと思ったから…」

 

そう言いながら、優香は近くの机の上に持ってきたノートパソコンを開く。

 

「海未ちゃんがバッタカンドロイドで撮影してくれた映像を元に解析してみたんだけど…」

 

優香はノートパソコンに、バハムートヤミーを映し出す。

 

「優くんが火野映司さんから聞いた通り、このヤミーは紫のコアメダル…恐竜メダルのグリードが、他のコアメダルを取り込んだことで生まれたヤミー。」

 

「それで、そのコアメダルを取り込んでるのが、クロッカー…」

 

「そのヤミーの親が、海未ちゃんというわけね…」

 

優と優香の言葉を聞いた蓮と秀夜は、事前にクロッカーが紫のコアメダルを取り込んだということを説明されていたので驚きはしないが、冷や汗を流す。

 

「しかも、そのもう1種類のコアメダルがかなり特殊というか…」

 

「特殊?メズールのコアじゃないのか?」

 

恐竜系のコアメダルのグリードから生まれるヤミーは恐竜のヤミー、もしくは空想上の生物のヤミー。空想上の生物であるバハムートのヤミーが恐竜メダルのグリードから生まれても不思議ではないが、バハムートは伝説の魚なので水棲系のコアメダルも取り込んでいるグリードが生み出した。優はそう思い込んでいたのだ。

 

「うん。確かに恐竜メダルだと器物からしかヤミーは生まれない。でも、メズールのコアを取り込んでいるのだとしたら、大量の卵をどこかの巣に隠しているということになる。だから、バハムートヤミーのように1体のヤミーが海未ちゃんから生まれるというのは、辻褄が合わない。」

 

「じゃあ、なんのコアを…?」

 

「メズールとは違う、もう1つの水棲系のコアメダル。」

 

「もう1つの水棲系のコアメダル…?」

 

「うん。サメ、クジラ、オオカミウオの3種類の水棲系コアメダル。」

 

「サメ、クジラ、オオカミウオ?」

 

「そんなコアメダル、あったか?」

 

優香の言葉に、3人は疑問符を浮かべる。

 

「3人は知らないわよね…かく言う私も、今回の件でしっかりと調べるまでは認知はしていたものの、ちゃんと理解していた訳では無いからね。」

 

「姉ちゃんでも、知らなかったのか?」

 

「えぇ。サメ、クジラ、オオカミウオの3枚の水棲系…まぁ、区別するためにこっちは魚類系とでも呼びましょうか。魚類系のコアメダルは、本来まだこの世界に存在しないの。」

 

「まだ?……ってことは、まさか未来で!?」

 

「そう。魚類系のコアメダルは、未来で生まれるはずだった5種類のコンボのコアメダルの内の1つ。なんで未来で生まれるはずのコアメダルが現代にあるのかはわからないけど、もしかしたら、それを現代で創り上げてしまったのかもしれないわね…」

 

「じゃあ、財団Xは歴史改変したってことか?」

 

蓮が優香に問う。

 

「間違ってはいないけど、少し違うかな。財団Xが歴史そのものを変えた訳じゃなく、財団Xが本来の歴史以上の科学力を持ったってこと。」

 

「難しくて全然分かんねぇ…」

 

「要は、財団Xに歴史改変する力自体はないけど、財団Xの力がこれまで以上に強力になって、歴史そのものが変わり始めてるってことか?」

 

蓮とは違い、秀夜は話のあらましを理解してそう言った。

 

「うん。元々、5種類の未来のコアメダルの内、今回の魚類系は唯一過去に存在したことがあるの。今から6年ほど前、仮面ライダーポセイドンが未来から大量のコアメダルを抱えてやってきたの。」

 

「仮面ライダーポセイドン?そんなライダーいたか?」

 

「ううん。ポセイドンは、魚類系のコアメダルと同じく未来で存在することになる仮面ライダー。未来で魚類系の3枚のコアメダルを使って、ある青年が変身した仮面ライダーよ。」

 

「コアメダルを使うってことは、オーズと同じってことか?」

 

「全く同じってわけではないけど、ベルトのシステムが違うだけで似ているわ。でも、優くんたちが今使っているコアメダルと未来のコアメダルとでは、決定的な違いがある。未来のコアメダルは、本来意思を持たないわ。」

 

「意思を持たない?」

 

「そう。純粋に欲望のパワーだけを利用するから。でも、6年前現代のコアメダルが全て黒い渦に吸い込まれた。そのコアメダルがたどり着いたのが、仮面ライダーポセイドンのいる時代…それも、運の悪いことに仮面ライダーポセイドンに大量のメダルが入り、変身者の体を乗っ取り意思を持ったグリードと同じような存在が生まれてしまった…」

 

「じゃあ、財団Xはそのポセイドンからコアメダルを奪ったってことか?」

 

「ううん。その後、戦いを求めたポセイドンは2011年の時空にワープし、オーズである火野映司に倒されてるわ。けど、その時当時の財団Xの幹部…レム・カンナギがサメ、クジラ、オオカミウオの3枚を奪い、財団Xを裏切ってその力を悪用した。」

 

優香はそう言いながら、パソコンにレム・カンナギの顔写真を映した。

 

「それを火野映司含む仮面ライダーたちが阻止した時、3枚のコアメダルは行方不明となったはずなんだけど…それを財団Xが秘密裏に回収した、もしくはデータを取って作り直してかってところね…レム・カンナギが裏切ったとはいえ同じ財団Xだし、データ回収ぐらい出来ると思うから…」

 

「確かに、財団Xは壊れたコアメダルの復元をして、カザリたちグリードを復活させてる。」

 

「データを元にコアメダルを作るのも可能かもしれないな…」

 

優香の説明を聞き、秀夜、蓮が言った。その言葉をきっかけに、優があることに気づく。

 

「ん…?データ…そういえば、まだコアメダルが作られていないだけで、データとかならどこかにあるのかも…映司さんなら、何か知ってるかもな…俺ちょっと聞きに行ってみようかな。」

 

「今から?」

 

「早い方がいいし、アポ取れたら今から行くよ。」

 

「悪い。俺と秀夜、ちょっと別件で行けそうにないんだ。」

 

「そうか。分かった、じゃあ俺1人で行ってくるよ。」

 

優はそう言って、屋上から出ていった。

 

「それで、俺たちだけに話ってなんですか?」

 

優が屋上から出ていくと、秀夜が優香に聞いた。蓮と秀夜は、事前に2人だけに話があると言われていたのだ。

 

「……さっきクロッカーが恐竜メダルを取り込んだって言ったけど、それは10枚ある中の5枚…半分だけだったの。それで、残りの5枚がどうなっているのか、ダメ元で探してみた…」

 

「ダメ元?」

 

「私たち女神も、万能ってわけじゃない。天界にある恐竜メダルの数少ないデータを持ち帰って、優くんの家からメダルの反応を探してみたの。けど、データが少ないから近くに反応がないとキャッチ出来ない。だからダメ元だったの。」

 

「なるほど…」

 

「でも、キャッチ出来たの…恐竜メダル5枚分の反応が…」

 

「マジか!?誰から?」

 

蓮が驚いて言ったが、秀夜は何かに勘づき冷や汗を流す。

 

「……優香さん。まさか、この話を優抜きでしたってことは…」

 

「…………うん。優くんの、体内から…」

 

「はっ…?優の体内から…?」

 

「優自身は、知ってて俺たちに黙ってるんですか?」

 

「ううん。多分気づいてないと思う…それとなく探ってみたんだけど、なんにも気づいてなさそうだったし…」

 

「そうですか…」

 

「じゃあ、優が気づかない内に、財団Xが体内に恐竜メダル5枚を入れ込んだってことか…?」

 

「多分、そういうことだと思う。」

 

「くそっ!ふざけやがって…!」

 

怒りが込み上げ、蓮は屋上の壁を殴る。秀夜も跡が残るほど手を握りしめている。

 

「私は優くんの体内からコアメダルを取り除く方法がないか、天界で調べてみるわ!」

 

「俺たちにも、何か出来ることありませんか?」

 

「蓮くんと秀夜くんは、これまで通り優くんと接してあげて。」

 

「えっ?」

 

「これは、優くんの姉としてのお願い。」

 

「そんなの、お願いされるまでもありませんよ。」

 

「そうそう!俺達は何があっても、3人一緒です。なんたって、転生してもまた巡り会えたぐらいなんですから!」

 

優香の頼みに、秀夜と蓮は笑顔で返事した。

 

 

 

「分かりました。じゃあ、今からそっちに向かいます。」

 

一方優は、予め電話番号を聞いていた映司に電話をかけ、会う約束をした。

 

『スペシャル召喚 ライドインフィニティ!』

 

「さてと、行きますか!」

 

優はヘルメットを被り、ライドインフィニティを発進させた。

 

 

 

「全く…あの3人はいつもいつも…」

 

穂乃果、凛、希にお説教していた海未は、罰として3人には部室の掃除をしてから帰ることを命じ、1人先に帰っていた。その時、近くから悲鳴が聞こえた。

 

「っ!?」

 

海未は悲鳴が聞こえた方に走り出した。

 

「あれは昨日の!?」

 

そこにはバハムートヤミーとタコガウルヤミーが、1人の女性に襲いかかろうとしていた。

 

「ふんっ…にゅ!」

 

すると、襲われそうになっていた女性は、近くに置いてあった巨大なドラム缶を持ち上げ、2体のヤミーに投げつけた。

 

「あんな巨大なドラム缶を1人で!?」

 

あのドラム缶は人が1人で投げることなど出来るわけがないほどの重量がある。それを1人で持ち上げたことに、海未は驚愕したが、すぐに女性に駆け寄った。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「うっ、うん…」

 

「早く逃げてください!」

 

「何言ってるの!?あなたも逃げないと!」

 

女性は海未にそう言うが、海未は音叉を取り出して前に出る。

 

「私は大丈夫です。」

 

海未は音叉を手にあて、顔の前に持ってくる。

 

「はぁぁぁぁ…たぁ!」

 

海未は仮面ライダー響鬼に変身した。

 

「仮面ライダー…!?」

 

女性が驚く中、海未は2体のヤミーとの戦闘を開始した。

 

 

 

「お待たせしました。」

 

優は映司、伊達、後藤が待つ鴻上ファウンデーションの一室に来ていた。

 

「それにしても、なんで鴻上ファウンデーションで待ち合わせなんですか?こんな有名な会社と、関わりが?(そういえば、凄い有名だけど何してる会社なのか知らないな…)」

 

「うん。ここの社長の鴻上さんがコアメダルの研究とかもしてて、色々とサポートもしてくれてるからね。」

 

「へぇ…」

 

「それで、俺たちに話って?」

 

 

 

優は、映司たちに優香から聞いたことを説明した。

 

「まさか、あの男が未来のコアメダルを取り込んでいたとはな…」

 

「こりゃ、想像以上に厄介みたいだな…」

 

優の説明を聞いた後藤と伊達が、以前会ったポセイドンのことを思い出しながらそう言った。

 

「それに、復活したグリードたちのコアメダルを復元したのも、財団Xだったんですね…」

 

その時、部屋の窓をつつく音が聞こえた。

 

「タカちゃん、ヤミーが見つかったの?」

 

窓の外にいたのは、映司の頼みでヤミーを探しに出ていたタカカンドロイド。映司の問いにタカカンドロイドは頷く。

 

「とにかく行こう!」

 

「はい!」

 

優、映司、伊達、後藤はタカカンドロイドの案内の元走り出した。

 

 

「海未!?」

 

優たちがタコガウルヤミー、バハムートヤミーの元に到着すると、響鬼に変身した海未が戦っていた。

 

「映司くん!」

 

さっきドラム缶を投げ飛ばした女性が、映司に話しかける。

 

「比奈ちゃん!?とにかく、危ないから下がってて。」

 

「うん!」

 

そして、優はインフィニティドライバー、映司はオーズドライバー、後藤と伊達はバースドライバーを巻き付ける。

 

「変身!」

 

『タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!』

 

優は仮面ライダーインフィニティ、映司は仮面ライダーオーズ タトバコンボ、後藤は仮面ライダーバース、伊達は仮面ライダーバース・プロトタイプに変身した。

 

「屑ヤミー!?」

 

すると、屑ヤミーがぞろぞろと現れてきた。

 

「火野、仮野くん。ここは俺と伊達さんに任せてくれ。」

 

「ヤミーはお前らに任せたぜ!」

 

「はい!」

 

「お願いします!」

 

後藤と伊達に屑ヤミーを任せ、優は海未と共にバハムートヤミーと、映司はタコガウルヤミーと戦闘を開始した。

 

「海未、遅れて悪い!」

 

「いえ!大丈夫です。」

 

優はインフィニティソードで斬り、海未は音撃棒から炎を飛ばしてバハムートヤミーへ攻撃する。しかし、バハムートヤミーはそれを容易く防ぐ。

 

「だったら!」

 

「はぁぁぁぁ…てやぁ!」

 

優は仮面ライダーインフィニティ レッドメモリーズフォームに、海未は仮面ライダー響鬼紅に変身した。

 

「はぁ!」

 

「たぁ!やぁ!」

 

2人は更に攻撃するが、全く効かない。

 

「ぐぁぁぁ!?」

 

「きゃっ!?」

 

バハムートヤミーの反撃を受けた優と海未は、強制変身解除に追い込まれる。その時、同じくタコガウルヤミーから反撃を受けた映司も、強制変身解除に追い込まれた。

 

「くっ…」

 

そして、優の前にタコガウルヤミーが立ち、トドメを刺そうとする。

 

「うっ…」

 

その時、優は一瞬意識を失ったように俯いたが、すぐに顔を上げた。その優の目は紫色に変化し、2体のヤミーを睨みつけ威圧し、紫のオーラを放った。それにより、2体のヤミーは後退る。すると、優のインフィニティブレスからオーズドライバーが呼び出され、腰に巻き付けられた。

 

そして、優の体内から3枚のコアメダル…プテラ、トリケラ、ティラノのコアメダルが飛び出し、オーズドライバーに収まる。優の意志とは関係なく、自動的にオースキャナーがコアメダルをスキャンする。

 

『プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラーノ・ザウルース!』

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!」

 

「これは、一体…?」

 

「優くんが、プトティラコンボに…」

 

優は仮面ライダーオーズ プトティラコンボに変身し、自身の意識を手放してしまった…

 

 




次回のμ‘sと仮面ライダーの物語!

「いいわ。教えてあげる…」

「いつも信じてあげているのが、1番なんじゃないかなって私は思います。」

「俺は、この手で掴める命があるなら絶対に掴む!」

「これが、グリードの完全体…」

「優が辛い時は、少しでもいいから私たちは力になりたいです!」

「まずはμ‘sと…仮野優、だっけか?やつらを殺すとするか。」


次回、『111話 紫の力とグリードの死と映司の想い』





はい。2度目の意味不明な次回予告でした(笑)

そして、オーズ編も残すところ1話です。次回もお楽しみに!


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