μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、112話です。

どうも、CSMブレイバックルで遊びまくってるシーチです!

皆さん!!ついにお気に入り登録して下さった方が100人突破致しました!本当に本当にありがとうございます!!1つの大きな目標を達成することが出来て、本当に感謝しています!

最近投稿頻度が落ちてしまっていますが、出来るだけ早く投稿できるよう頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです!

あと、100人突破記念と言ってはなんですが、前から作りたかったTwitterアカウントを作りました!!この小説の小説情報の所にリンクを貼っておいたので、是非フォローよろしくお願いします!!

では112話、スタートです!


16章 過去とのケジメ編
112話 さらば、優…


〜前回のラブライブ!、μ‘sと仮面ライダーの物語!〜(ナレーション 仮野優)

 

バハムートヤミー、タコガウルヤミーを倒すため、俺は映司さん、後藤さん、伊達さんと共闘するが、苦戦してしまう…そんな時、いつの間にか財団Xによって俺の体内に潜り込まされていた紫のコアメダルの5枚のうち3枚が、強制的に俺を仮面ライダーオーズ プトティラコンボに変身させた。強大なパワーを持つプトティラコンボに変身した俺は、2体のヤミーを撃破…しかし、俺は力を制御できず暴走してしまった…

 

映司さんのおかげでなんとか変身解除できた俺は、映司さんたちと別れ、ある決断をするのであった…

 

 

 

 

 

〜side 蓮〜

 

「よーすっ。」

 

放課後になり、俺は秀夜と凛と花陽と真姫と一緒に部室に入った。俺と秀夜はみんなに怪しまれないよう普段通りにしているが、内心はかなり焦っている。昨日、優の体内に紫のコアメダルが入っていると聞かされたからだ…

 

「あれ?優はどうしたんだ?」

 

部室には3年生3人と2年生3人全員揃っていたが、優だけが見当たらない。

 

「うーん…今日朝から来てないんだよね…おやすみじゃないかな?」

 

休み…?あいつが連絡もなしに休むのか…?

 

『アイドル研究部の皆さん、至急理事長室まで来てください。繰り返します。アイドル研究部の皆さん、至急理事長室まで来てください。』

 

校内放送で、理事長が俺たちに招集をかけた。

 

「あれ?私たちだ…どうしたんだろ。」

 

「とにかく行かなきゃ!」

 

みんなが理事長室に向かおうとした時、俺のスマホに着信がきた。

 

「ん…?悪い俺だ。なんか急ぎの用事みたいだし、先に行っててくれ。」

 

「分かった!」

 

穂乃果たちが部室から出ていくと、俺は電話に出た。

 

「もしもし?あっ、優香さん。どうしたんです?」

 

すると、俺は信じられないことを耳にする。

 

「えぇ!?」

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜side 秀夜〜

 

俺はμ‘s9人と共に理事長室まで来ていた。

 

「突然ごめんなさいね。」

 

「いえ、それでどうしたんですか?」

 

穂乃果が代表して理事長に聞く。

 

「それが…」

 

理事長は1枚の封筒を取り出し、その中に入っている紙を取り出した。紙を机の上に広げ、それを俺たちは覗き込む。

 

「嘘だろ…!?」

 

「えっ…!?」

 

「何よこれ、どういうこと!?」

 

その紙は退学届…それも、優の名前が書かれていた。

 

「どういうことなんですか!?」

 

「お母さん!」

 

「私も分からないの…今朝、学校に来てポストを見てみたら、これが入っていて…」

 

優…お前、何考えてんだよ…!

 

「みんな!」

 

その時、蓮が焦った様子で理事長室に駆け込んできた。

 

「蓮くん大変にゃ!これ見て!」

 

凛が優の退学届を蓮に見せた。

 

「マジかよ…こっちまでそんなことに…」

 

「こっちまで?どういう意味だ?」

 

「さっき優香さんから電話があって、昨日の夜優香さんや優奈ちゃんが寝てる間に、優が必要な荷物だけまとめて出ていったって…」

 

「はぁ!?」

 

「どういうことよ…」

 

 

 

いつまでも理事長室に居座る訳にもいかないので、心が落ち着かないまま俺たちは部室に戻ってきた。

 

「退学届や荷物もまとめてるってことは、とりあえず優くんが戦いに巻き込まれて帰れてないってことじゃないよね…」

 

「あぁ…これは明らかに計画的だもんな…」

 

花陽の意見に俺は同意見だと示す。

 

「……すみません。少し席を外します…」

 

「海未ちゃん?どうしたの?」

 

「少し、御手洗に…」

 

そう言って、海未は部室から出ていった。今の海未の表情、明らかにトイレじゃない…気になるな。すると、同じことを思ったのか、蓮と目が合い頷き合う。

 

「悪い、俺もちょっとトイレ…」

 

「あっ、俺も。」

 

俺と蓮はそう言って、部室から出た。

 

 

 

海未は部室前の廊下の曲がり角のところで、誰かと電話しているようだ。

 

「そうですか…でも、やっぱり優がいなくなった原因の1つは、昨日の暴走ですよね…」

 

暴走!?

 

「おい、蓮。暴走ってまさか…」

 

「多分、紫のコアメダルのことだよな…?」

 

俺と蓮がそう話していると、

 

「分かりました、すみません。ありがとうございました。」

 

海未は電話を切っていた。

 

「海未…」

 

「蓮、秀夜…聞いていたのですか?」

 

「あぁ。暴走って、まさか紫のコアメダルのことか…?」

 

「っ!?知っていたのですか…?」

 

「優の体内に、紫のメダルがあるってことはな…けど、変身して暴走したってのは知らなかったよ…」

 

「昨日、怪物が現れた時に…優はその時初めて、自分の体に紫のメダルがあることを知ったみたいですが…」

 

「そうか…っていうか、誰に電話してたんだ?」

 

「仮面ライダーオーズの、火野映司さんです。昨日優と一緒に会ってたんです。そういえば、映司さんから人探しならとおすすめしてくれた人がいるんです。」

 

「「ん?」」

 

 

 

俺たちは海未がオススメされたという人を頼り、優の捜索を開始することにした。

 

〜side out〜

 

 

 

〜三人称視点〜

 

時は遡り、蓮たちが優の捜索を開始した時から数時間前…

 

「あっ…あぁ…」

 

ガリュサによって、失った記憶の一部を見た優は驚愕していた。

 

「思い出した?これが、前の世界での橋本拓真としてのあなたの過去。」

 

「これが、俺の過去…?そうだ…思い出した…俺は…俺は…くっ…俺は…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

優は倒れ込み、膝を地面について苦しみ叫んだ。

 

「ふふふ…(予想通り、過去を思い出したインフィニティは壊れそうになってる…さて、ここからあなたがどう乗り越えるのか、楽しみにしてるわよ…)」

 

ガリュサは優に背を向け、去っていった…

 

 

 

そして時は戻り、蓮、穂乃果、海未、真姫、絵里は優の捜索ため、映司に勧められたある人に会うため電車に乗り、都外のある街に来ていた。他のメンバーは秀夜を中心に、音ノ木坂周辺を捜索している。

 

「うわぁっ!おっきい風車!」

 

穂乃果はこの街のシンボルである風車、風都タワーを見てそう言った。蓮たちがやってきたのは風が吹く街、風都だ。

 

「えっと…今いるのは風都駅だから…」

 

蓮はスマホのマップアプリを見ながら、目的地を探している。

 

「誰かに聞いてみましょうか?映司さん曰く、この風都では有名な人らしいので、聞いてみたら知ってる方がいるのでは?」

 

「そうだな。よし、あの人にでも聞いてみるか…あの、すみま…」

 

「にゃーお!」

 

蓮が黒い中折帽子を被っている男性に声をかけようとした時、その男性は突然近くの花壇の方を向いて猫の鳴き真似をし始めた。

 

「にゃーお!にゃあ!にゃ?」

 

「えっ?えっ?どうしたのあの人…?」

 

「あの人、やばいんじゃない…?」

 

その様子を見た穂乃果と真姫を初めに、その場にいる全員が困惑する。

 

「にゃーお!にゃ…おー、よしよし…!」

 

すると、男は花壇の方に隠れていた猫を抱き上げた。

 

「あっ、猫を呼んでいたのね…」

 

「ようやく捕まえたぜ…ん?どうかしたかい?お嬢ちゃんたち。」

 

すると、蓮たちに見られていることに気づいた男は、そう声をかけた。

 

「あっ、まさか俺の華麗なる猫ちゃんの抱き上げ方に、惹かれたのか?」

 

確かに引かれていた。字が違うが…

 

「いっ、いえ…そういうわけじゃなく、道を聞きたくて…」

 

「あぁ、なるほど。俺でよければ力になるぜ。」

 

男がそう言った時、悲鳴をあげながら人がこちらに逃げてきた。

 

「ん?おっと…ドーパントか。お嬢ちゃんたち、ちょっと下がってな。」

 

数体のマスカレイド・ドーパントが迫ってきているのを見て男が言った。

 

「えっ?あなたも危ないですよ!早く逃げてください!」

 

「俺は大丈夫さ。悪い、ちょっとこの子猫ちゃん頼む。」

 

「えっ?」

 

男は蓮に抱いていた猫を渡し、ロストドライバーを腰に巻き付けた。

 

『ジョーカー!』

 

「変…身…!」

 

『ジョーカー!』

 

男は仮面ライダージョーカーに変身した。

 

「俺はこの街を守る仮面ライダー、ジョーカー。」

 

ジョーカーはそう言い、マスカレイド・ドーパントとの戦闘を開始した。

 

「あの人、仮面ライダーだったんだ…」

 

蓮たちが驚いてる間に、ジョーカーはマスカレイド・ドーパントを次々に倒していく。

 

「さあて、お片付けだ。」

 

『ジョーカー マキシマムドライブ!』

 

「ライダーパンチ…!」

 

ジョーカーは残りのマスカレイド・ドーパントにライダーパンチを繰り広げ倒した。

 

「ふぅ…」

 

ジョーカーは変身解除し、蓮たちの元に戻った。

 

「あんた、仮面ライダーだったのか…」

 

「あぁ。俺は左翔太郎、ハードボイルドな探偵さ。」

 

「左翔太郎!?」

 

「おっ、おぉ…そうだけど、それがどうかしたのか?」

 

「いや、ちょうど左翔太郎って探偵を探してて…」

 

「俺を?あっ、お前らが映司の言ってたやつか。事務所まで案内するから、着いてきてくれ。」

 

 

 

そして、蓮たちは翔太郎に案内され鳴海探偵事務所までやってきた。そこで待っていた依頼人に子猫を返し、翔太郎は蓮たちの話を聞き始めた。

 

「映司から大体は聞いてる。優が行方不明なんだって?」

 

「はい…あれ?優を知ってるんですか?」

 

「あぁ。前に1度会ったことがある。確か、紫のコアメダル?かなんかの力で暴走したんだっけか?相棒がいればその辺の検索も頼もうと思ったんだが、生憎今ここの所長と一緒に別の調査で出かけちまってるんだ。普段はあんま出かけないんなけどな…」

 

「暴走!?」

 

「それってどういうことですか!?」

 

翔太郎の言葉に蓮と海未は苦い顔を浮かべるが、他の3人は驚く。

 

「…あれ?これ言っちゃまずかったか?」

 

「……まぁ、みんなにもいつかは知られることだろうしな。俺もその時一緒にいたわけじゃないから…海未。説明頼めるか?」

 

蓮は優が暴走した時に一緒にいた海未に説明を頼んだ。

 

「はい…昨日、私は怪物に遭遇し変身して戦いました。そこに優と他の仮面ライダーの方も駆けつけ、共に戦いました。しかし、その怪物は強力な力を持っていて苦戦してしてたんです…その時、優の体からメダルが出てきて紫色の仮面ライダーに変身しました。それで優は自我を失い、怪物だけじゃなく他の仮面ライダーも倒そうとしたんです…」

 

「なるほどな…まぁ、仮面ライダーに変身するのは強大な力がいる。そんなライダーの中には暴走しちまう力もいくつかある。実際、俺たちダブルもあったからな…映司から聞いた感じだと、そういう力があるのは優自身知ってた。だが、いざ自分が暴走しちまって負い目を感じたんだろうな…」

 

翔太郎の言葉を聞いた蓮たちは、更に重苦しい空気になる。

 

「優くんは私たちと一緒にいると危険な目に遭わせることになるって思ったから、いなくなったんだよね…」

 

「はい…そうだと思います…」

 

優が穂乃果たちμ‘sのマネージャーになってからまだ数ヶ月。だが、毎日のように一緒にいた穂乃果たちには優の考えも大体分かるようになっていた。

 

「とりあえず、俺への依頼は優の捜索ってことだな?」

 

「はい。やっぱり、学生の私たちだけじゃ優を探すのにも限界があります。だから、探偵のあなたに依頼させてください。」

 

「お願い!優を探して!」

 

「このままじゃ優くん、本当に二度と会えなくなるような気がして…だからお願いします!」

 

『優(くん)を探すのを手伝ってください!』

 

絵里、真姫、穂乃果が言った後、最後はこの場にいる5人全員が翔太郎に頼んだ。

 

「ったく…優のやろー。こんなにも沢山の美少女を困らせやがって…この街は俺の庭だ。お前らはこの街の人じゃねぇが、わざわざここまで足を運んでくれた。その依頼、引き受けたぜ。」

 

翔太郎の言葉に一同の表情は明るくなり、『ありがとうございます!』と礼を述べた。

 

「さてと…じゃあ早速聞くが、手がかりとかはあるか?優が行きそうな場所とか…」

 

「いえ…」

 

「まぁ、手がかりがあったら探偵は頼らねぇよな…」

 

 

 

その頃、音ノ木坂周辺で優を探してる秀夜たちは…

 

「どうだった?」

 

「ううん…全く見つからない…」

 

「そうか…」

 

手分けして探していた秀夜、ことり、凛、花陽、希、にこは一旦集まり状況を報告し合っている。

 

「μ‘s…ってのは、お前達か…?」

 

その時、ボロボロの服を着た男が来て、そう言った。

 

「そっ、そうですけど…?」

 

「そうか…だったら、死んでもらおう。」

 

その言葉を聞いた瞬間、全員の警戒心が上がった。すると、男は禍々しい見た目の怪人に変化した。

 

「なんだあれ…?いや、今はそんなこと考える時間はないか…」

 

『変身!』

 

秀夜は仮面ライダーイボルブに、凛はアギト グランドフォームに、ことりは龍騎に、にこはファイズに、希はブレイドに、花陽は電王 ソードフォームに変身した。

 

「はぁぁぁ!」

 

全員が謎の怪人を取り囲み、一斉に攻撃を仕掛けたが、謎の怪人は1歩も動くことなく防いだ。そして6人は反撃を受けて吹き飛ばされてしまった。

 

「くっ…」

 

「だったら…凛ちゃん!」

 

「分かったにゃ!」

 

ことりは龍騎サバイブに、凛はアギト バーニングフォームに変身した。

 

「はぁ!」

 

凛は一気に謎の怪人に接近し、炎のエネルギーを纏った手で殴りかかるが、ビクともせず再び反撃を受けてしまう。次にことりがドラグバイザーツバイから炎を吐き出したが、謎の怪人はそれを受け止め、ことりに跳ね返した。

 

「きゃっ!?」

 

「(これ以上はみんなが危ない!?)」

 

『スペシャルアタック スモーク!』

 

秀夜は辺りに煙を出し謎の怪人の視界を防ぎ、その隙に全員を連れてその場から離脱した。

 

「逃げたか…まあいい。まずはやつから殺すとするか…仮野優。」

 

謎の怪人は人間体に戻り、そう言った。

 

 

 

「みんな、大丈夫か?」

 

「うん。なんとか…」

 

なんとか逃げ切り変身解除し、全員の無事を確認した秀夜は胸を撫で下ろす。

 

「(それにしても、さっきの怪人は命を狙ってきた…俺ならともかく、財団Xはμ‘sの命は狙わない…なのになんで…それにあんな怪人、俺が財団Xにいた頃にも見た事ない…一体何者なんだ…?)」

 

 

 

その頃、翔太郎に少し調べるから待つようにと言われている蓮たち…

 

「……」

 

「穂乃果?」

 

蓮の隣で座っている穂乃果が手に拳を作り、苦い顔を浮かべていた。

 

「穂乃果、優くんに酷いことしちゃったな…」

 

「えっ?」

 

「昨日ね、優くんにドッキリしようと思って穂乃果が作った饅頭って言って激辛饅頭を渡したの…でも、顔色1つ変えずに美味しいって食べてたから変だなって思ったんだけど、味を感じてなかったんだね…それなのに、穂乃果を気遣って美味しいって…多分他にも、穂乃果たちはいっぱい優くんに負担かけてた…」

 

そう言いながら、穂乃果の目から涙が零れる。

 

「穂乃果…でもな、それだけ優にとって穂乃果たちμ‘sのことが大切だったってことだ。あいつ、昔から超不器用なんだよ。穂乃果たちの事が大切すぎて、危険な目に合わせないように自分だけがいなくなるってことを選んだんだと思う…ほんと、そういうとこはバカ野郎だ…」

 

そう言った蓮の表情はどこか悔しそうで、手を強く握っていた。

 

「蓮くん…」

 

「大丈夫だ。あの馬鹿野郎は、絶対みんなの元に連れ戻す!ハードボイルドな探偵さんの力も借りてるんだし、な?」

 

「うん…ありがとう、蓮くん!」

 

「やっぱ、可愛い子には笑顔が似合うな。俺も引き受けたからには絶対優を見つけるぜ。っていうか、もう見つかりそうだぜ?」

 

『えぇ!?』

 

翔太郎の言葉に全員が声を上げる。

 

「今ネットを見てたら、数分前に『神田明神でμ‘sのマネージャーっぽい人がいたけど、なんか暗い顔してて声掛けられなかった…』って投稿されてたぜ。」

 

元々、翔太郎は報告書を作る際などにタイプライターを使うなど、現代のスマホやパソコンのような電子機器は疎いほうだった。しかし、時代の流れとともにスマホなどが普及し、SNSなどに情報が出回るようになり今回のように相棒がいない時に活用できるよう、SNSなどは人並み程度には使えるようになったらしい。

 

「マジかよ…俺は風都にいるし、秀夜は神田明神にいてもおかしくないけどほかのμ‘sメンバーといるからファンならそっちに目が行くはず…なら、このμ‘sのマネージャーは優のことで恐らく間違いない…優はまだ神田明神の近くにいる可能性が高い!」

 

「でも、私たち神田どころか東京からも出てきちゃってるわよ?」

 

「そうだよな…」

 

「どうしよ…」

 

絵里の言葉に、蓮と穂乃果が頭を抱えるが…

 

「っていうか…」

 

「音ノ木坂学院の近くにいる秀夜たちに連絡して、探してもらってる間に私たちも向かえばいいのでは…?」

 

真姫に続き、海未がそう提案する。

 

「「「あっ!その手があった!」」」

 

「いや、逆になんでそこに気づかなかったのよ…?」

 

穂乃果、絵里、蓮に呆れながら真姫が言った。

 

「とりあえず、秀夜に連絡を…」

 

蓮はスマホを取り出し、秀夜に電話をかけた。

 

「もしもし秀夜か?」

 

『蓮、か…?』

 

「そうだけど…秀夜?どうかしたのか?」

 

普通の人なら気づかないかもしれないが、蓮と秀夜は幼馴染。秀夜の声が少し荒く、息が切れているのに気づいたようだ。

 

『あぁ…かなりやばい敵が現れた。』

 

「やばい敵?強いってことか?」

 

『あぁ。かなり強い。もしかしたら、これまで戦ってきたどの怪人よりも、強いかもしれない…』

 

「マジかよ…」

 

『それに、そいつは何故かμ‘sの命を狙ってた…とにかく、そっちも気をつけろ。』

 

「あぁ、分かった…」

 

『それで、お前の要件は?』

 

「あっ、そうだ!今そっちはどこにいるんだ?」

 

『どこって…まだ音ノ木坂学院の近くだが?』

 

「よかった…!神田明神で優の目撃情報があったんだ!俺たちもすぐに向かうから、その周辺を中心に先に探しててくれないか?」

 

『っ!?分かった!すぐ探しに行く!』

 

「頼む。俺たちも出来るだけ早く向かう!」

 

そう言い、蓮は電話を切った。

 

「よし…秀夜たちが探しに行ってくれた。」

 

「分かった!じゃあ、穂乃果たちも行こう!」

 

穂乃果がそう言い、蓮たちは鳴海探偵事務所から出ていく。翔太郎も着いていくため、蓮たちの後に続いて出ていった。

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜side 優〜

 

「はぁ…」

 

そうだったな…俺の、橋本拓真としての過去は…

 

なぁ、優…お前は、俺なんかがお前と一緒になって、本当に良かったのか…?

 

ガリュサから前の世界での俺のことについて聞いた俺は、元々こっちの世界にいた優に対し、ふとそんな疑問を投げかけた。もちろん、その疑問に対する答えなど帰ってくるわけないのだが…

 

「俺は、どうすれば…」

 

「優くん!」

 

突然名前を呼ばれた俺は、反射的に振り返った。

 

「ことり…!?」

 

「はぁ…はぁ…やっと、見つけた。」

 

走ってきたのか、ことりは息を切らしていた。

 

「なんで…?」

 

どうして、俺なんかを探して…?

 

「それはことりたちのセリフだよ!」

 

「っ…」

 

「なんで、ことりたちの前からいなくなったの?」

 

「それは…」

 

「もしかして、優くんの体の中にコアメダルっていうのがあるから?」

 

「っ…!?知ってたのか…」

 

「うん。秀夜くんから、さっき聞いた。でも、ことりたちはそんなこと気にしないよ!」

 

「違うんだ…それだけじゃ…」

 

「もしかして、転生の事とかに関係あること?」

 

「……あぁ。思い出したんだ。この世界に来る前の俺が、どんなやつだったのか…」

 

「……そうなんだ…」

 

「あぁ…俺は前の世界で、本当に最低なヤツだったんだよ…だからもう俺を探すのは止め「関係ないよ!!」えっ…?」

 

「優くんが昔どんな人だったとか関係ない!ことりは、今の優くんといる日々が好き!優くんたちに支えてもらいながら、μ‘sの活動をしてる日々が大好きなの!たとえ、優くんが暴走しちゃっても、優くんが…怪物になっちゃったとしてもそれは変わらない!」

 

普段より何倍も大きな声で話すことりは、息を吸い込んで更に大きな声で言う。

 

「何があっても、優くんはことりたちの仲間だよ!」

 

ことりは俺にそう訴えて、いなくならないで欲しいと願っているのを表すかのようにギュッと強く、けど優しく抱きしめてきた。

 

「っ…ダメだ…今、そんなに優しくされたら…」

 

 

 

俺はみんなから、俺なんかが過ごしていいはずがないほどの幸せな日々から、抜け出せなくなってしまう…

 

 

 

「大丈夫だよ。」

 

「ことり…?」

 

「優くんが辛い時は、いつでもことりたちに言っていいんだよ。もう、強がらなくてもいい。もっともっと、ことりたちに頼ってもいいんだよ?」

 

 

ことりの言葉を聞いた瞬間、俺はある言葉を思い出す。

 

 

『今は、遠慮なく泣いていいのよ?弱音ぐらい、私が聞いてあげる。』

 

絵里に転生のことを話した時に、言われた言葉。

 

 

『優が辛い時は、少しでもいいから私たちは力になりたいです!』

 

意識が薄れている中、プトティラコンボの暴走を止めるために海未が俺に言った言葉。

 

 

そうだ。俺は、頼らないと思いながら、いつもみんなに頼ってたんだ…絵里や海未だけじゃなく、μ‘sのみんなにいつも頼ってたんだ…

 

「ことり…でも、俺は…俺は…」

 

これ以上、頼るわけには…

 

「優く… 」

 

ことりが再び俺に何か言おうとした、その時、

 

ピピピピッ

 

俺の腕に着いてるインフィニティブレスから、敵の出現を知らせる警告音が鳴り響いた。

 

「っ!?」

 

「優くん?怪物が現れたの!?」

 

「あぁ…それも、音ノ木坂学院に…」

 

「えっ!?」

 

「とにかく、俺は音ノ木坂学院に向かう…」

 

俺は隣に停めてあるライドインフィニティに跨りながら、ヘルメットを被る。

 

「優くん!ことりも行く!」

 

「……分かった。後ろに乗れ。」

 

俺はことりにヘルメットを渡し、それを被ったことりを後ろに乗せてバイクを発進させた。

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜三人称視点〜

 

音ノ木坂学院に現れた敵は、先程秀夜たちを襲った謎の怪人。風都から音ノ木坂に戻ってきていたメンバーは、調査の関係で翔太郎とは別行動だが、蓮、穂乃果、絵里、海未、真姫は音ノ木坂学院に駆けつけ、変身して戦っていた。そこに、手分けして優を探していた秀夜、凛、花陽、希、にこが合流し、同じく変身して戦っている。

 

『ぐぁぁ!?』『きゃあ!?』

 

しかし、謎の怪人の強大なパワーに圧倒され、全員強制変身解除に追い込まれた。

 

「くっ…お前、何者だ。」

 

「答える義理はない。俺の目的は、μ‘sと…そして仮野優を殺すだけだ。」

 

「μ‘sと優を殺す…?」

 

「そんなこと、させてたまるかよ!」

 

蓮、秀夜は立ち上がり、再びドライバーを巻き付けた。

 

「「変身!」」

 

『アース!』

 

『イボルブ!』

 

蓮は仮面ライダーアースネイチャー、秀夜は仮面ライダーイボルブに変身した。

 

「全ての悪は俺が倒す!」

 

「俺の正義が燃え上がる!」

 

蓮と秀夜は走り出し、怪人に攻撃する。しかし、怪人はビクともしない。

 

「ふんっ!」

 

怪人は秀夜を突き飛ばし、

 

「はぁぁ…はぁ!」

 

「ぐぁぁぁぁぁ!?」

 

更に手にエネルギーを溜め、蓮に攻撃した。それにより、蓮は強制変身解除。

 

「だったら…はぁぁぁぁぁぁ!」

 

秀夜は再び立ち上がり、怪人に何度も攻撃していく。

 

「はぁ!オラァ!はぁ!」

 

「ほう…攻撃する度に力が上昇しているな…だが俺には及ばない!」

 

「ぐぁぁ!?」

 

状況に応じて常に進化することができるイボルブの力でも、怪人には全く効いていない。逆に反撃を受けた秀夜は強制変身解除に追い込まれる。

 

「さてと、まずは邪魔なお前から殺してやる。」

 

怪人は倒れている秀夜の前に立ち、トドメの一撃を放とうとする。

 

「秀夜くん!?リュウタロスさん!」

 

『うん!花ちゃん行くよ!』

 

『「変身!」』

 

『ガンフォーム』

 

花陽は咄嗟に仮面ライダー電王 ガンフォームに変身した。

 

『お前倒すけどいいよね?答えは聞いてない!』

 

リュウタロスはそう言い、デンガッシャー ガンモードで怪人を撃つ。

 

「倒されるのはお前だ。俺もお前の答えは求めてない。はっ!」

 

怪人はエネルギー砲を放ち、それにより強制変身解除になった。他のμ‘sのメンバーや蓮も先程のダメージで立ち上がることが出来ない。

 

「さてと…今度こそトドメだ。」

 

 

ブゥーン!

 

 

「はぁっ!」

 

その時、1台のバイクが怪人を吹き飛ばした。

 

「優!?」

 

「優くん!?」

 

そのバイク…ライドインフィニティに乗ってきたのは、仮野優と南ことり。優は気まずそうに、驚いているμ‘sや蓮の方を見る。

 

「優、気をつけろ!そいつ、かなりやばい…」

 

「分かった…」

 

「お前が仮野優か?」

 

「あぁ。」

 

「そうか…だったら、死んでもらおう!」

 

「いや、倒されるのはお前だ。こんな俺を何度も励まして、助けてくれたみんなを…こんな俺でも、仲間だと言ってくれたみんなを…俺の、大切な仲間をこんな目に遭わせて絶対に許さない!」

 

「優くん…!」

 

優は凄い剣幕でそう言い、インフィニティドライバーを巻き付けた。

 

「変身!」

 

『オリジン!』

 

優は仮面ライダーインフィニティオリジンに変身した。

 

「俺の強さは、超次元をも超えてやる…!」

 

『スペシャル召喚 インフィニティソード!』

 

「はぁっ!」

 

優はインフィニティソードで怪人に斬り掛かる。怪人はそれを片手で止めた。

 

『スペシャルアタック コピー!』

 

「オラァ!」

 

優はインフィニティソードを2本に増やし、2本目で怪人の腹部を突刺す。

 

「何っ!?」

 

「ふっ…この程度か…」

 

怪人はインフィニティソードの攻撃にビクともせず、優の腕を掴んだ。

 

「なるほど…これがライダーのベルトを呼び出す道具か。こいつとそのボトルは貰うぞ。」

 

怪人は優を蹴り飛ばすのと同時に、片手で優の腕のインフィニティブレスを、もう片方の手でベルトのオリジンデータボトル掴んだ。それにより、インフィニティブレスとオリジンデータボトルを怪人に奪われてしまい、優は強制変身解除。

 

「くっ…まだだ!変身!」

 

『レッドメモリー!』

 

優は仮面ライダーインフィニティ レッドメモリーズフォームに変身し、μ‘s、蓮、秀夜たちのいる方に粒子を放出させた。

 

「傷が回復した…?」

 

優はレッドメモリーの回復能力を使い、再び怪人に向かっていく。

 

「はぁ!オラァ!」

 

優は炎を纏った手で怪人を殴る。

 

『レッドメモリー!』

 

そして、再びインフィニティソードを取りだし、それにレッドメモリーデータボトルを差し込んだ。

 

「はぁぁぁぁぁ!ファイヤースラッシュ!」

 

優は炎を纏わせたインフィニティソードで、怪人を斬った。それにより、怪人がいた所で爆発が起こる。

 

「やったか…?」

 

優がそう言って爆発が起こったところを見てると、そこから再び怪人が飛び出してきて、優に飛び蹴りをくらわせた。

 

「ぐぁっ!?」

 

それにより、再び優は強制変身解除。

 

「優…いったん、引くぞ…!」

 

「馬鹿言え!ここは音ノ木坂学院だぞ、こんなバケモンここに放置できるかよ…!」

 

蓮の言葉にそう反論した優。

 

「ようやく仮面ライダーを殺せるんだ。邪魔をするな!」

 

怪人はそう言い、手から縄を出して蓮、秀夜、μ‘s全員を縛った。

 

「さて、仮面ライダーインフィニティ。お前の力はこの程度か?このまま大人しく、俺に殺されるか?」

 

「まだだ…俺には、こいつがある…!」

 

そう言って、優はノーマルデータボトルを取り出した。その時…

 

「優!ダメ!」「優くん!ダメ!」

 

何かに気づいた絵里とことりがそう叫んだ。

 

パリンッ

 

「えっ…?」

 

その時、何かが割れる音が響いた。

 

〜side out〜

 

 

 

〜side 絵里〜

 

「まだだ…俺には、こいつがある…!」

 

そう言って、優は変身する時に使うボトルを取り出した。

 

 

『あともう1つ…俺はこのノーマルデータボトルが壊れると、消えてしまうんだ。』

 

『えっ?』

 

『転生したけど、俺はこの世界の仮野優と、前の世界の俺が融合したという特殊な転生者。だから、ちゃんとした形で実体を保つのに時間がかかる。それまでは、このボトルにデータを入れてるから…』

 

 

あのボトルって、確か優が前にそう言ってた…

 

その時、分からないはずの怪物の表情が、笑ったように見えた。

 

「優!ダメ!」

 

私は出せる最大限の声で叫んだ。私は優の元に駆けつけようとしたけど、縛られてるため動けない。

 

パリンッ

 

その時、何かが割れる音が響いた。

 

そんな…嘘、でしょ…?優!!

 

〜side out〜

 

 

 

〜side ことり〜

 

「まだだ…俺には、こいつがある…!」

 

優くんはそう言って、また違うボトルを取り出した。

 

 

『それと…俺はこのボトル…ノーマルデータボトルが壊れたら、消えちまうんだ。』

 

『えっ?』

 

『俺の転生方法は特殊だから、実体をちゃんと保つまで時間がかかる。だから、それまではこいつに俺のデータを組み込んで実体を保ってるから…』

 

 

あのボトル、前に優くんがそう言ってたのだ…

 

その時、怪物の表情が何故か笑ったように見えた。

 

「優くん!ダメ!」

 

私は縛られて動けないため、今出せる最大限の声で叫んだ。

 

しかし、私のそんな願いも虚しく、

 

 

パリンッ

 

 

何かが割れる音が響いた。

 

そんな…嘘…優くんが…

 

〜side out〜

 

 

 

〜三人称視点〜

 

パリンッ

 

「えっ…?」

 

辺りに何かが割れる音が響いた。その何か、とは…優が取り出したノーマルデータボトルだ。怪人の指先から放たれたエネルギービームがそれに命中し、割れてしまったのだ。優は一瞬何が起こったのか分からず、戸惑いの声を漏らした。

 

そして、優の体は次第に薄れていく…

 

「(しまった…もう、ここまでか…)」

 

「優!」

 

蓮、秀夜、絵里、ことりはなんとか縄を解き、立ち上がって優の元に駆け寄る。それに続いて、状況を把握出来ていない他のμ‘sのメンバーたちも縄を解いて駆け寄る。

 

「蓮…秀夜…この世界と、みんなのこと、頼んだぞ…」

 

蓮と秀夜の方を見て、優は言った。

 

「みんな…俺のことはいいから、ラブライブ!…頑張、れよ…!」

 

μ‘sに向かってそう言った優。そこで、優の体は粒子となって消えていった…

 




次回のμ‘sと仮面ライダーの物語…

「なんで優が消えたのよ!」

─困惑するμ‘s

「そんなふざけたこと言ってていいの?仮野優を殺し、μ‘sの命を奪おうとする。これがどういうことか、分かってるでしょ。」

─怒るガリュサ

「俺と優と秀夜は…転生者。別の世界で一度死んでいるんだ。」

─明かされる事実


「まだチャンスがあるかもしれない!」


次回、『113話 マネージャーの秘密』





ということで、112話でした。失踪した優を見つけたものの、まさかの死んでしまうという展開…フォーゼ、ドライブ、ゴーストなどであった平成ライダーお馴染みの展開といえば展開ですが…果たしてどうなることやら…

そして、ついに平成ライダー最後の作品、ジオウが最終回を迎えましたね。関西在住の僕は東映特撮ファンクラブで見ましたが、平成最後に相応しい最終回だったんじゃないかなと思います!平成ライダー、本当にありがとう!!

しかし、平成ライダーはビルドNewWorldのグリス、冬の劇場版ジオウ×ゼロワン、ジオウのVシネマのゲイツとまだまだ終わりませんのでそれを楽しみにしつつ、来週からのゼロワンを楽しみにしていきたいと思います!

でも、平成ライダーが終わっても『μ‘sと仮面ライダーの物語』の時空は平成なんですけどね…皆さんも来週からの新ライダーゼロワンを楽しみにしてると思いますが、その片隅で少しでも『μ‘sと仮面ライダーの物語』を楽しみにしていただけると嬉しいです!

お気に入り登録、評価や感想などお願いします!!ではまた次回…
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