μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、113話です。

久しぶりに前回の投稿から1週間以内に投稿出来ました!ジオウロスと平成ライダーロスを紛らわすために勢いで書いちゃいました。それと前話を投稿した後、久しぶりに感想を頂いたので嬉しくてすぐ書き上げちゃいましたね。人って本当にモチベーションで行動力上がるもんですねぇ…

では113話、スタートです!


113話 マネージャーの秘密

〜三人称視点〜

 

「みんな…俺のことはいいから、ラブライブ!…頑張、れよ…!」

 

そう言い残し、優は粒子となって消えた…

 

優が死んでしまったという事実を受け止めきれない蓮、秀夜、絵里、ことり。

 

穂乃果、海未、真姫、凛、花陽、希、にこは目の前で何故優が消えたのか分からず、戸惑っている。

 

「えっ…どういうこと…?なんで、優くんが消えちゃったの…?」

 

穂乃果がそう声を漏らす中、

 

「ククク…フッハハハハ!!やったぞ!仮野優を殺した!これで奴らの望みを絶ってやったぞ!」

 

怪人は高笑いしながら言った。

 

「さぁ、後はμ‘s…お前らを殺すだけだ。グッ!?何…?」

 

μ‘sに近づこうとした怪人に、何者かが攻撃した。

 

「脱獄したと思ったら、やってくれたわね。フィンディッシュ。」

 

フィンディッシュと呼んだ怪人を攻撃し現れたのは、優の記憶を取り戻させた張本人、ガリュサだ。

 

「ガリュサか…久しぶりだな。ボスのお気に入りのお前がわざわざお出迎えか?」

 

「そんなふざけたこと言ってていいの?仮野優を殺し、μ‘sの命を奪おうとする。これがどういうことか、分かってるでしょ。」

 

「もちろん。だから俺は、仮野優を殺した。」

 

「そう…だったら、今度は牢獄じゃなく、地獄に連れて行ってあげるわ。」

 

「この俺をそう簡単に倒せるとでも?」

 

「それはこちらのセリフ。あなたの肉体がどれほど強化されていても、私に勝てるかしら。それに、あなたは最強のデビュラーと呼ばれる私だけじゃなく、財団X全体を敵に回した。あなたはもう終わりよ。」

 

「だったら試してやる!はぁぁぁ!」

 

フィンディッシュはそう言って、自身の手からガリュサに強力なエネルギービームを放った。

 

「ふんっ…!(これは、想像以上の力ね…)」

 

それをガリュサは余裕そうに防いだが、内心では少し動揺していた。

 

「行きなさい!」

 

フィンディッシュの攻撃が収まり、ガリュサが声をかけるとマスカレイド・ドーパンド、屑ヤミー、ダスタードたちが現れ、フィンディッシュに襲いかかっていく。しかし、フィンディッシュはその怪人たちを一蹴した。

 

「これ以上ここで戦うのはまずいわね…れ…宮崎蓮!」

 

「…!?なっ、なんだ…?」

 

優が消えたことに蓮だけじゃなく、μ‘sや秀夜も放心状態に陥っていたが、ガリュサの言葉で蓮は気がついた。

 

「私がフィンディッシュをここから引き剥がす。その間に、μ‘sを安全な場所に連れていきなさい!」

 

「なんであんたが…?」

 

「仮野優にはまだ消えてもらっちゃ困るのよ。いいから早く!」

 

「ちっ…お前らのためじゃないからな!秀夜!」

 

「あぁ…」

 

『スペシャルアタック スモーク』

 

『スペシャルアタック ワープ』

 

蓮が辺りに煙を発生させ、その隙に秀夜がμ‘s全員と蓮を連れてワープした。

 

「さて、あなたとここで戦って、ここを壊されたらたまったものじゃないわ。悪いけど、あなたを倒すのはまた今度ね。はっ!」

 

ガリュサは白い光をフィンディッシュへ飛ばし、それに飲まれたフィンディッシュは見知らぬ草原へとワープさせられていた。

 

「まずいことになったわね…ひとまずボスたちに報告しないと…」

 

そう言って、ガリュサも去っていった。

 

 

 

「どういうことなの!?」

 

「なんで優が消えたのよ!」

 

一旦全員蓮の家にワープしてきた一行。そこで、蓮と秀夜は事情を知っているであろうと考え、真姫とにこを筆頭に絵里とことりを除くμ‘sメンバーが問い詰める。

 

「それは…」

 

「蓮。」

 

彼女たちに真実を告げようか告げまいか迷う蓮の肩に手を置き、秀夜は首を振った。それを見て、もう伝えるしかないか…と、蓮は腹を括った。

 

「みんな。今から話すことは、信じられないかもしれないけど、本当のことなんだ。」

 

蓮の言葉を聞き、μ‘sは息を飲む。

 

「俺と優と秀夜は…転生者。別の世界で一度死んでいるんだ。」

 

 

 

蓮と秀夜は自分たちの分かる範囲で、この世界に来た全ての真相を話した。

 

 

 

「優くんも蓮くんも秀夜くんも、みんな1度死んでて別の世界から来た…?」

 

「優は転生が不完全な形で、この世界に元々いた優の身体に魂が入った…?」

 

「あぁ…」

 

「その通りだ…」

 

まだ半信半疑なのか、確認するように穂乃果とにこが呟いた。それに蓮と秀夜が答えると、再び沈黙に包まれた。

 

「ことりと絵里は、知っていたのですか…?」

 

その沈黙を破った海未の言葉に、全員が驚く。蓮、秀夜、絵里、ことりはなぜ気づいたのか、他のメンバーはなぜ2人が知っているのかということに。

 

「海未ちゃん…どうして…?」

 

「あなたたち2人は、優のボトルが壊されると真っ先に気づき、それを必死に止めようとしました。まるで、あのボトルが壊れたら優が消えてしまうことを知っているかのように…」

 

「……さすが海未ね…えぇ、そうよ。私とことりは、あのボトルが壊れると優が消えてしまうことも、優たちが1度死んでこの世界に来たことも知っていたわ。」

 

「えっ!?」

 

「ごめんね…穂乃果ちゃん、みんな。でも、優くんはことりたちだから教えた訳でもないし、穂乃果ちゃんたちだから教えなかったわけじゃないの。本当は誰にも教えたくなかったの。」

 

「でも、私とことりの時は教えざるを得なかったの…仕方なかったの。本当にごめんなさい…」

 

「ううん。そんな話、簡単に話せることじゃないから…優くんも、ことりちゃんも、絵里ちゃんも、誰も悪くないよ…」

 

穂乃果がそう言って、一先ずこの話に決着が着いた。それにより、辺りには重苦しい沈黙が訪れる。

 

しばらくして、蓮の家のチャイムが鳴りその沈黙が破られた。蓮が玄関まで行き、扉を開けると…

 

「蓮くん!」

 

かなり焦った様子の優香が蓮の名前を呼んだ。

 

「優香さん!」

 

「優くんのノーマルデータボトルが壊れたって本当!?」

 

「……はい…」

 

蓮の返事を聞き、優香はその場に崩れ落ちた。

 

「優くん…」

 

そう優の名前を呟いた優香はしばらくそのままへたり込んでいた。なんとか少し状況を把握し直せた優香は立ち上がり、リビングまで移動した。

 

「優香さん、2度目の転生って出来ないんですか?」

 

リビングに入ってきた優香に、秀夜がそう聞いた。その問いに、優香は更に暗い表情に変わる。

 

「転生は2度はできないわ。第一、1女神である私に勝手に人を転生させることは出来ない。仮面ライダーに変身してもらうため優くんに転生してもらう時も、優くんを見つけたらある人物に確認を入れてたから。」

 

「じゃあもう、優は…」

 

「と、思ってたんだけどね。」

 

『えっ?』

 

今度は蓮、秀夜だけでなく全員が疑問の声を上げた。

 

「人間は転生してようがしてまいが、これから転生する予定の人でもそうじゃない人でも、魂と体が分離され、体はある所に保管されて、魂はある場所に集められる。そこで人間がよくイメージしてる、天国に行くか地獄に行くかという選別が行われる。転生者はその前に別の場所に送られるわ。」

 

初めて知る天界の事情に、全員興味津々に聞いている。

 

「今回の場合の優くんも、例外じゃなかった。ノーマルデータボトルが壊れたら、こっちの世界で死んだ優くんと別の世界で死んでこの世界に来た優くん、2人の魂がそこに送られるはずだった。」

 

「だったってことは…?」

 

「うん。優くんのノーマルデータボトルの反応が途絶えた時、真っ先に調べたんだけど、いつまで経っても2人ともの優くんの魂は送られてこなかった。更に言えば、体が保管されるところにも体が送られてこなかった。」

 

優香の言葉に、全員が『えぇ!?』と驚くが…

 

「それって大丈夫なのかよ!?」

 

「財団Xがなにかしたんじゃ…」

 

「いえ、それはないと思うわ。あそこの警備は天界で最もと言ってもいいぐらいに厳重なの。そこに介入できる者なんて、たった1人ぐらいしかいないもの。だからそこは安心していいわ。」

 

それを聞いて一先ず安心したが、そのたった1人とは誰なのか、安心できる人なのか、など新たな不安要素も生まれた。だが、女神である優香が安心していいと言うのだからそれを信じようと思い、これ以上言及はしなかった。

 

「優くんがまだそこにおくられてないってことは、まだチャンスがあるかもしれない!」

 

優香がそう言うと、全員が『そうなんですか!?』と飛びかかる。

 

「えぇ。優くんがなんでノーマルデータボトルで実態を保っていたのかは、ノーマルデータボトルにそれぞれの世界で過ごしてきた2人の優くん…仮野優と橋本拓真のデータと、転生してからの優くんの記憶が入っていたから。」

 

「記憶?」

 

「えぇ。これまでこの世界で過ごしてきた優くんの記憶。」

 

「じゃあ、そのチャンスってもしかして…俺たちの記憶を元に、再び優の記憶(データ)が入ったデータボトルを作るってことですか?」

 

「流石秀夜くん。その通り、優くんがちゃんと元に戻るには、こっちの世界での記憶を入れたボトルが必要。最低でも7割は必要。7割以上あれば、自然と他の記憶も戻るはずなの。そこで、μ‘sのみんなには…」

 

優香はそこまで言うと、μ‘sがいる方に向かって頭を下げた。

 

「優くんに戻ってきてもらうために協力してほしいの。お願いします!」

 

「そんなの、お願いされるまでもないですよ!」

 

「ことりたちだって、もっともっと優くんと一緒にいたい!」

 

「そのためなら、なんでも協力します!」

 

穂乃果、ことり、海未がそう答えると、ずっと焦っていた優香の表情が、少し緩んだ。

 

「そうね。私も、もっと優と一緒にいたいもの!」

 

「あっ、真姫ちゃんがデレたにゃー!」

 

「ヴェッ!?なっ、何よー!」

 

「でも、それは私たちも同じだよ!ねっ、凛ちゃん!」

 

「うん!かよちん、凛も同じだよ!」

 

「それに、ウチらはずっと優くんや蓮くん、秀夜くんに支えてもらってるから!ねっ、えりち。」

 

「そうね。まっ、それを言っても、支えてもらってるのは俺の方だ、とか言って認めないんだろうけど…」

 

「ほんと、ウチのマネージャーたちは素直じゃないんだから…特に優は。」

 

にこの言葉を聞き、その場にいた蓮と秀夜はギクッとした。

 

「大丈夫ですよ。優香さん。みんなはこれまで、仮面ライダーに変身して数々の困難を乗り越えてきたんです。」

 

「そんなみんなの力なら、きっと優を戻って来させることだって出来ます!」

 

「みんな…本当にありがとう!」

 

蓮、秀夜が言うと、優香は再び深々と頭を下げた。その様子には、優香が心から喜んでいるのが感じられた。

 

優と優香の関係は、最初は転生者と転生させた女神というだけの関係だった。でも、共に協力していく内に姉弟としての絆が強くなり、今では本当の姉弟のよう…否、本当の姉弟以上の絆が生まれていた。

 

「でも、穂乃果たちの記憶を抜き取ることなんて出来るんですか?」

 

「……方法はある。記憶を引き出すための装置を創る。実は、最近別件で偶然そういうこと関係の資料を天界で見つけたの。だから、それを元に創り出すしかない。でも、記憶を操る装置だから、かなり複雑な構造になる。とにかく、私は咲も呼んでその装置を作ってくるわ!」

 

優香がそこまで言うと、今いるリビングの扉がガチャりと開いた。

 

「その必要はないわよ。」

 

「お前…さっきの!?」

 

「どうしてここに!?」

 

突如蓮の家に入ってきたのは財団Xの幹部、ガリュサだった…

 

「フフフ…」




次回のμ‘sと仮面ライダーの物語

「俺たちがそう簡単に信じると思うか?ボスのお気に入りであるお前をな。」

「なんとなくだけど、こいつは信用して大丈夫って気がするんだ。」

─意外な協力者

「フィンディッシュは長い間自分を閉じ込めていた私たち財団Xを、相当恨んでいるんしょうね。それで、私たちの目的の邪魔をしようとしている。」

─謎の強敵、フィンディッシュの目的


「YF大作戦、絶対に成功させよう!!」


次回、『114話 YF大作戦』



ということで、優はまだ生き返る可能性があるようです。まぁ、主人公ですしね(笑)そしてついに、μ‘s全員が優たちが転生者だということが知られましたね。

物語もついに佳境に向かいつつあります。

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