μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、115話です。

今回の話で勘違いされそうなので最初に言っておきます。蓮と秀夜はホモではありません。
あと、お気に入り登録して下さった方が105人になりました!本当にありがとうございます!

では115話、スタートです!


115話 μ‘sと秀夜と蓮、そして…

〜三人称視点〜

 

『もしもし。どうした?予定より連絡遅かったが、何かあったのか?』

 

「実は…」

 

秀夜以外がそれぞれ家に帰って行った後、蓮は途中で別れた翔太郎に電話をかけていた。

 

 

『嘘だろ…優が死んだのか…』

 

蓮は電話越しに、翔太郎に今日の出来事を説明した。

 

「そういえば、翔太郎さんは優と会ったことあるんですか?」

 

『あぁ、前に1度な…それで、優を生き返らせるために優と会った事のあるやつの記憶が必要ってわけか…』

 

「はい…」

 

『で、俺の記憶はあるんだっけか?』

 

「はい。ガリュサっていう財団Xの幹部が、前に翔太郎さんの記憶を覗いだことがあるって言っていました。心当たりありませんか?白いワンピースを着た女の人に、体を触られたこととか…」

 

『白いワンピースを着た女…?……あぁ!そういえば、何ヶ月か前にそんなことあったな…すっごい綺麗な女の人にぶつかって、大丈夫かって手を握られた。まさか、あの時の美女が財団Xだったなんて…』

 

「そうですか…(手?ガリュサは、頭以外からでも記憶を見ることもできるのか…)」

 

『とりあえず、俺の記憶を見る必要はないんだな?』

 

「はい。」

 

『よしっわかった。じゃあ、蓮たちがその…データボトル?を作るために記憶を取っている間に、優を殺した怪物が邪魔しにきた時のために俺がボディガードを務めるぜ!』

 

「えっ!?いいんですか?」

 

『当たり前だ。せっかく俺のとこまで依頼に来てくれたのに、見つけることができない上に、死なせてしまって本当にすまん!』

 

「いや、翔太郎さんが悪いって訳じゃ…」

 

『それに、俺は仮面ライダーだからな。黙って見過ごすなんて絶対出来ねぇ!』

 

「翔太郎さん…ありがとうございます!」

 

『気にすんな。ある仮面ライダーが言ってたぜ。ライダーは助け合いでしょ、ってな。じゃ、また明日な。』

 

「はい。よろしくお願いします!」

 

そこで電話は切れた。

 

「翔太郎さんなんて?」

 

蓮の近くにいた秀夜がそう聞いた。

 

「明日の作戦のボディガードしてくれるって言ってくれたよ。」

 

「それは心強いな。」

 

「なぁ、秀夜。お前はあのガリュサってやつについて、どのぐらい知っているんだ?」

 

「俺もあまり知らない。知っていることといえば、みんながいる時に言った通りやつは財団Xのボスのお気に入りで、やつが動く時は大体がボス直々の命令か、自分のやりたいことをする時ぐらいだな。」

 

秀夜の言葉を聞き、蓮は顎に手を当て少し考える。

 

「うーん…尚更なんであいつが協力するのか分からなくなった…要は、あいつはボスの命令か自分の意思で今回協力してるってことだろ?」

 

「あぁ…まぁ、俺が財団Xにいた頃から何を考えてるのか分からないやつだったが、今回ばかりは本当に分からない…」

 

「財団Xの狙いはμ‘sを捕まえることだから、μ‘sのみんなは殺さないってのは聞いたけど、優を生き返らせるのに協力する理由なんてあるのか…?」

 

蓮がそう言うと、少しして秀夜は何かを思いつき表情を変える。

 

「……待てよ…もしかしたら、財団Xの狙いはμ‘sに加えて優も必要なんじゃないか…?」

 

「確かに、それなら作戦に協力する理由にもなるけど…」

 

「そういえばガリュサが…」

 

 

『彼は長い間自分を閉じ込めていた私たち財団Xを、相当恨んでいるんしょうね。それで、私たちの目的の邪魔をしようとしている。』

 

 

「って言ってたな…その後、俺が優を蘇らせるのはフィンディッシュを倒してもらうついでなのかって聞いたら、そう考えてもらってもいいとは言ってた…でも、本当は優本人にも何かあるのか…?思い返してみると、俺が財団Xにいた頃も蓮を殺せという命令は出てたが、優は殺さなくていいって言われてた…」

 

秀夜のその説明を聞き、蓮も気づいた。

 

「じゃあ、財団Xの本当の狙いは…」

 

「μ‘s9人に加え、優もってことだろうな…」

 

「でもなんで…?」

 

「そんなの分かったら苦労しねぇよ…でも、たとえ財団Xの思うつぼだからって、優を蘇らせない訳にはいかない。とりあえず今は、優を蘇らせることに集中するのが1番だろ?」

 

秀夜にそう言われ、蓮は自分の考えを捨てるため首をブルブルと振ってから、

 

「そうだな…」

 

そう答えた。

 

「じゃ、俺も帰るわ。」

 

「帰るのか?」

 

秀夜の言葉を聞き、蓮はつい聞き返した。

 

「いや、帰るだろ。明日は絶対に失敗できないんだから、早く寝た方がいいだろ。」

 

「いや、てっきり泊まってくのかと思って…」

 

「はぁ?なんで急に…そういうのは凛に言っとけ。」

 

「はっ、はぁ?//」

 

「なんだよ蓮、らしくないな……もしかして、不安なのか?」

 

「っ…ちっ、ちが…いや、そうかもな…本当はずっと不安だった。前世で拓真と秀夜と離れ離れになってから…ほら、俺調子乗ってミスしたりすることも結構あったし、俺自身の歯止めが効かなくなった時はいっつも2人に頼ってたから…」

 

そう話す蓮は、少し表情が暗くなっていた。

 

「蓮…」

 

「けど、俺は2人がいなくなっても悠斗と一緒だったし、年下だけどあいつに頼ったりしてた…それから、この世界に転生してきて、仮面ライダーになって変わろうと思った…でも、結局復讐心で暴走して優や凛たちに止めてもらって、みんなに頼ってばっかだった…俺、本当に頼ってばっかで、何も恩返しすることが出来ないまま…このまま拓真と…いや、優と二度と会えないなんて絶対嫌だ!」

 

手を強く握り、額に汗を一筋垂らして蓮は言った。

 

「そうか…でも、きっと大丈夫だ。」

 

それを聞いた秀夜は、笑顔で蓮に答えた。

 

「えっ?」

 

「俺たちなら大丈夫だ。前の世界で親友だった3人が、別の世界でこうしてまた会えたんだ。それに、今はμ‘sのみんなや、優香さんや咲さんだっているだろ?μ‘sのみんなと俺と蓮、そして優との固い絆があれば、きっと俺たちの仲間を…仮野優を呼び戻せるさ!」

 

「っ!あぁ、そうだな!」

 

秀夜の言葉を聞き、蓮も笑みを浮かべて答えた。

 

「じゃ、また明日な。」

 

そう言って、秀夜は蓮の家から出ていった。

 

「「優…お前は絶対、俺たちが生き返らせる!!」」

 

蓮の家の外で秀夜が、家の中で蓮が誓った。

 

 

 

 

 

「ここが私と妹が住んでるマンションよ。」

 

亜里沙の記憶を見るために来たガリュサに、絵里がそう説明した。

 

「そう。じゃ、早速行きましょうか。」

 

穂乃果と優香は先にそれぞれ自分の家で待っていることになり、帰って待っている。

 

「亜里沙に変なことしたら、許さないわよ。」

 

亜里沙の部屋の扉の前で、絵里はガリュサに疑いの目を向けていた。

 

「分かってるわよ。」

 

興味なさげに答えたガリュサに、疑いが晴れない絵里だが、亜里沙の部屋の扉をノックした。

 

「亜里沙、ちょっといい?」

 

「あっ、お姉ちゃん!おかえり!」

 

絵里の声を聞き、部屋から出てきた亜里沙が言った。

 

「ただいま、亜里沙。」

 

「お姉ちゃん、この人は…?」

 

「ちょっとごめんなさいね。」

 

亜里沙がガリュサを見て誰かと尋ねようとした時、ガリュサがそう言って亜里沙の頭に手を乗せた。すると、そこから少し光が出て、亜里沙は意識を失って倒れた。

 

「亜里沙!?ちょっと亜里沙に何したの!」

 

「安心なさい。必要な記憶を見て、私と会った記憶を消して眠らせただけよ。ただ寝てるだけだから、そのままベットに運んであげなさい。」

 

「そっ、そう…」

 

「じゃ、私は次の家に行くから。」

 

そう言い、ガリュサは絵里の前から去っていった。

 

 

 

「いらっしゃいませ〜。」

 

次にガリュサは穂乃果の家であり、和菓子屋の『穂むら』に来ていた。

 

「ほむまん、6つ入りお願い出来る?」

 

ガリュサは店番の雪穂にそう頼んだ。家で待ってると言っていた穂乃果はこの場にはいないようだ。

 

「かしこまりました!」

 

雪穂はガリュサにそう答え、穂むらの看板饅頭であるほむまんを6つ、箱に詰め始める。

 

「ただいまキャンペーン中で、6つ入りをお買い上げになられたお客様に特製コースターをお付けしていますので、入れておきますね。」

 

「えぇ、ありがとう。」

 

一体なんのキャンペーンなのかよく分からないが、雪穂は穂むら特製コースターをほむまんが入った箱と一緒に紙袋に入れた。

 

「980円になります。」

 

「じゃあ、これで。」

 

ガリュサは雪穂に千円札を渡した。

 

「1000円お預かりします。20円のお釣りになります。」

 

ガリュサはお釣りを貰い、雪穂からほむまんの入った紙袋を受け取った。その際に、紙袋を持つ雪穂の手と、それを受け取ろうとするガリュサの手が触れ合った。普通はすぐ離れる手だが、ガリュサは少し時間が経ってから紙袋を受け取った。

 

「…?ありがとうございました!」

 

ガリュサが紙袋を受け取るまで少し時間があったことに、雪穂は少し疑問を持ちながらも笑顔でお礼を言った。

 

「えぇ。ありがとね。」

 

そう言って、ガリュサは穂むらから出ていった。

 

「(さて、これで高坂雪穂の記憶の保存も完了ね。絢瀬亜里沙に比べると、少し仮野優に関する記憶は少ないわね。まぁ、2人ともあくまで姉と部活が同じ人ってぐらいの関係だし、こんなものね…)」

 

穂むらから出て、そう考えながら歩きだそうとした時、

 

「ガリュサさーん!」

 

穂乃果が出てきてガリュサを呼び止めた。

 

「あら、穂乃果ちゃん。」

 

「お店の方の入口から来るなんて思わなかったよぉ…もう雪穂の記憶を…なんだっけ?」

 

「保存ね。」

 

「そうそう!保存し終わったの?」

 

「えぇ。饅頭を買って、それを受け取る時に手を触ってね。」

 

「頭じゃなくても大丈夫なんだ…あっ、そうだ!ありがとうございます!」

 

「それは何に対するお礼かしら?」

 

「えっと…一応穂乃果たち仮面ライダーの敵なのに優くんを助けるために協力してくれることと、雪穂を危険な目に遭わせないように協力してくれることと、あと…(うち)のほむまんを買ってくれたこと、かな?」

 

「そう…でも、あなたの妹の件はともかく、仮野優を蘇らせるのは私たちにとっても必要なことだし、饅頭はただ食べたかったってのもあるから、お礼を言われるほどじゃないわ。」

 

「でもでもっ、穂乃果がお礼を言いたいの!」

 

「そう。じゃ、受け取っとこうかしらね。」

 

「あっ、そういえば1人で6つも食べられるの?こんなこと言うのはあれだけど、賞味期限とかそんなに長くないよ?」

 

「大丈夫よ。1人じゃないから。」

 

「あっ、そうなんだ!」

 

「えぇ。じゃあ、私はそろそろ行くわ。仮野優の妹の記憶も保存しないといけないからね。」

 

「うん!じゃあね〜!」

 

穂乃果はガリュサの姿が見えなくなるまで、手を振っていた。

 

「(高坂穂乃果…面白い子ね。それに、やっぱり彼女に似てる。μ‘s9人は、本当に私たちの──なのね…)さて、次は仮野優の妹ね…」

 

 

 

 

 

「来たわね。」

 

「あら、わざわざ外で待っていたの?」

 

ガリュサが優の家の近くに着くと、外で優香が待っていた。

 

「言い忘れてたことがあったからね。優奈には、優くんが死んだことを伝えていない…万が一明日の作戦が失敗したら、伝えようと思うの。だから、優くんのことは言わないで。」

 

「わかったわ。」

 

優香の言葉にガリュサが答え、2人は優の家に入った。

 

「ただいま。」

 

「お姉ちゃんおかえり!あれ?その人は?」

 

優香が帰ったことに気づいた優奈は、玄関まで出迎えにきた。

 

「あっ、この人は私の知り合いの人なの。」

 

「よろしくね。」

 

ガリュサはそう言い、握手を求めるように手を差し出した。

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

優奈はそれに応じ2人は握手し、しばらく時間が経つと優奈は気を失った。

 

「記憶を保存して、一応私に関する記憶は消しておいたわ。もしこの子に私が敵だと知られた場合、今日のことを覚えてると色々面倒くさくなるでしょ?」

 

「そうね…ありがとう…」

 

「じゃ、私は帰るわ。」

 

そう言ってガリュサは優の家から出ていき、優香は倒れている優奈をベットまで運んだ。

 

 

 

 

 

時は少し遡り…穂乃果の家にガリュサが来るまで少し時間があるため、蓮の家から出た穂乃果、海未、ことりは共に帰路を歩いていた。しかし、優が死んでしまったため普段のように明るい雰囲気ではなく、3人ともただ静かに歩くだけだった…

 

「穂乃果、ことり。」

 

そんな沈黙が続いていた中、海未が2人に声をかけた。

 

「海未ちゃん?」

 

「どうしたの?」

 

「明日の作戦が成功して優が戻ってきたら、2人に謝らなければならないことがあります。」

 

海未は真剣な顔付きで2人に話した。

 

「謝らなければならないこと?」

 

「はい…」

 

海未の真剣な顔付きから、真面目なことで謝られるのだろうと2人は悟った。

 

「そっか…それがどんなことなのかは分からないけど、それを聞くためにも絶対に優くんを生き返らせないとね!頑張ろうね。ことりちゃん!海未ちゃん!」

 

穂乃果その一言で、さっきまでの雰囲気が変わり、3人は決意した笑顔に満ち溢れる。

 

「うん!」

 

「はい!」

 

3人は優を助けることを固く誓い合った。

 




次回のμ‘sと仮面ライダーの物語

『116話 だから、私は…』





115話、どうでしたか?今回は少し短めでしたね。

ところで、ついにスクスタリリース来ましたね!僕は最近忙しくてまだあまりプレイ出来ていないので、早くプレイしたいです!

では、今回はこの辺で…お気に入り登録、評価や感想などお願いします!次回もぜひ見てください!
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