今回、タイトルにもある通りついに神が登場します!そして、優の意外?な死んだ理由が発覚します!
では117話、スタートです!
〜side 優〜
ん…?確か俺は………そうだ…!ノーマルデータボトルが壊れて…ってことは、また俺は死んだのか…っていうか、ここは…?
俺はそう思い辺りを見渡すと、ここはテレビや冷蔵庫などが置いてある謎の白い空間だった。
「おっ?ようやくお目覚めか?」
そんな俺に呼びかける声が聞こえたので振り返ると、ソファに座る1人の男の人がいた。その男の人の隣には、すっごい美人の女の人も座っている。ってかあの女の人、デカイな…何がとは言わないけど。
「おっ、美人だってよ。良かったじゃねぇか!それに、ここも大きいってさ!」
大声で女の人にそう言うと、男の人は女の人の…その…胸を思いっきり掴んだ。
あんな堂々とセクハラを…!?あれ?ってか俺心よまれた!?
「やめてください!セクハラで訴えますよ!」
「ごめんごめん!」
「っ!あなたも、セクハラで訴えますよ!」
「うぇ!?すっ、すみません!」
女性は俺にも睨みを利かせて言ってきたので、思わず謝る。
「それにしても、いい加減少しは反省してください!そんなんだから、女神たちに反乱されたんですよ。」
えっ?女神たちに反乱って…
「ごめんごめん!反省してるしてる、お前は俺のかーちゃんかよ…」
「何か言いました?」
悪態ついて言った男の人に、女性は再び睨みを利かせて低い声で言った。ひぇぇ…怖っ…
「ひっ…!?すっ、すみません…」
そんな女性に怯えた男性は、さっきまでの堂々とした態度とは打って変わって縮こまって謝る。
「それより!彼に話があったから、掟を破ってここまで連れてきたんじゃないんですか?」
「まあそうだけど…ってか俺は神だから、掟を破っても大丈夫大丈夫!」
神と名乗った男性はサムズアップしながら呑気に言った。えっ、ってか神ってマジの…?
「全くあなたは…」
「あっ、あの…神っていうのは…?」
女性が神(仮)に呆れている中、俺は恐る恐る尋ねた。
「ん?あぁ、初めましてだったな。簡単に言えば、俺はお前の姉である優香の上司で、全女神を従える天界のトップ的存在。所謂、神だ。」
「ちなみに、私は女神です。」
うわー…イメージと全然違う…神様ってもっとしっかりした人だと思ってた…それに対して、女神様は結構真面目そうな人みたいだ。
「もっとしっかりって…失礼なやつだな!」
「全く持って間違った意見ではありませんよ。」
「ガーン!?」
女神様の言葉に、神様はよくアニメとかで見るひし形の口をして驚いている。
うん。ほんと、イメージと違う…それにしても、こんな風に心をよまれると、姉ちゃんと初めて会った時のことを思い出すな…
「とりあえず、今はお前と話さないとな、仮野優。」
「俺…?」
「あぁ、悪いが君は席を外してくれないか?2人で話がしたい。」
「わかりました。」
女神様はそう言って、少し頭を下げてからこの部屋?空間?から出ていった。
「さてと、改めて初めまして。仮野優。」
「えーと…初めまして、神様。その…さっきの女神様が掟を破って俺をここに連れてきたって言ってましたけど…」
俺はまず気になっていた掟を破った、ということがどういう事なのか神様に尋ねた。
「あー、それのことか。人間は一度死ぬと、その後天国に行くにしても地獄に行くとしても、転生するにしても一度魂と体を分けて別々の場所に送られる。それは今回死んだお前も例外ではない。だが、そんなお前の魂と体を切り分けずにここ、神の間まで俺が連れてきたってわけ。」
「なるほど…でも、どうして掟を破ってまで俺を…?」
「お前にはまだ死んでもらっては困るからだ。」
「えっ?」
死んでもらっては困る…?俺が仮面ライダーだからか…?
「まっ、今はそうとしか言えないな。それから、ついでにお前と話をしようと思ってな。だから、ここまで来てもらった。」
「俺と話を?」
確かに俺は転生して仮面ライダーとして戦ってるが、態々神様直々に話すことなんてあるのだろうか…
「まっ、あんま気にしなくていい。」
「……わかりました。」
俺はとりあえず、神様の言葉に従うことにした。
「こんなことを聞くのは不謹慎かもしれないが、どうだ?2度目の死を味わった気分は。」
「どうって…」
俺は神様の突拍子もない質問に、思わず言葉を詰まらせた。
「1度目に死んだ時の感情と、今の感情は全く同じか?1度目の時と違い、本当は死を冷静に受け入れることが出来ないんじゃないか?」
「……」
神様の質問に当てはまる所があり、俺は答えられなかった。
「沈黙は肯定とみなすぞ?まぁ、普通の人間は死を冷静に受け入れられなくて当然だ。だが、1度目の転生の時のお前…いや、橋本拓真は違った。橋本拓真としての記憶を取り戻したお前なら、その理由は分かっているよな?」
「……はい…」
「お前は轢かれそうな子供を助けるために死んだ。そうお前を転生させた女神…お前は優香と名付けたんだったな。優香も未だにそう思ってる。だが、神である俺まで欺けるとは思わない方がいい。」
「別に欺いたつもりはありません。俺自身、ガリュサと会うまで知りませんでしたし…」
これ自体は事実だ。俺自身つい昨日までそんな記憶はなかったし、欺いたつもりなんてさらさらない。
それを汲み取った神様は、それもそうか…と言って話を続けた。
「お前は前世で自分の行いを悔い、そして絶望を味わった。まぁ、俺からすればあれをお前が悔やむことは必要は無いと思うがな…」
「でも、俺のせいで彼女は…!」
「まぁ、あの件をどう感じようがお前の勝手だ。それより問題は、その後の行動だ。お前の死は、結果的に1人の子供を救った。お前はその子供や母親からすれば英雄となり、客観的に見ればお前は子供を助けるために死んだということになる。まぁ、お前もあの時は、本気で子供を助けようと思ったのも事実だしな。」
俺は神様の回りくどい言い方に、少し苛立ってしまった。
「……回りくどい言い方ですね。ここには俺と神様しかいないんですし、もうはっきり言ったらどうです?俺の死因が…」
〜side out〜
〜side 蓮〜
秀夜が帰ってしばらくして、入浴を済ませた俺は、今は凛からの電話を終えたところだ。すると、玄関の方でガチャりと扉が開く音がした。
「ん?鍵閉めたはずだよな…ってことはもしかして!?」
俺が驚いて玄関まで行くと…
「蓮くん、ただいま。」
「咲姉ちゃん…!久しぶり。」
咲姉ちゃんが久しぶりに帰ってきた。
「ごめんね、長いこと帰って来れなくて…」
「大丈夫。天界の仕事、忙しいんだろ?」
「うん、ちょっとね…」
俺の質問に、咲姉ちゃんは苦い顔をして答えた。余っ程大変なのか…?
「今日はどうするんだ?泊まってくのか?」
「そうしようかな。お風呂入ってもいい?」
「あぁ。俺もう入ったから、栓抜いといてくれ。」
俺の言葉にはーい、と答えて咲姉ちゃんは洗面所に向かおうとリビングの扉から出ていったが、
「あっ、そうだ。お土産あるから後で食べない?」
ふと思い出したのか、顔だけをこちらに覗かせて言った。
「よっしゃ!食べる食べる!」
俺はお土産を楽しみに、咲姉ちゃんの戻りを待つのであった。
咲姉ちゃんが風呂から上がってくると、俺たちは温かいお茶を入れて、咲姉ちゃんの土産の饅頭を食べながら少し話すことにした。
「あのさ、咲姉ちゃん。優が…」
優が死んだことを伝えようとすると、俺の表情は自然と暗くなってしまった。
「うん…聞いたよ、みんなの記憶が必要なんだよね。私のはガリュサっていうデビュラーが持ってるんだよね?」
それに気づいた咲姉ちゃんも、暗い顔をして聞いてきた。
「あぁ…ってあれ?あのガリュサってやつ、デビュラーにも変身できるのか?」
「えっ?あっ…多分ね。偶然天界の仕事でデビュラー関係のこと調べてたから、そうなんじゃないかなぁって思ったんだ。あくまで予想よ?」
「なるほど…」
確かに、ガリュサは変身しなくてもあの強さで、ビームなんかも出してた…なら、デビュラーに変身出来てもおかしくないか…
「ごめんね。本当は明日、私も現場で協力したいんだけど、天界の重要な仕事があって…」
「大丈夫。明日は俺たちが絶対に作戦を成功させるから、咲姉ちゃんは安心してその仕事に取り掛かってくれ。」
申し訳なさそうに言ってきた咲姉ちゃんを元気付けるため、俺は笑顔で言った。
「蓮くん…ありがとう!」
「絶対に優を連れ戻してくるよ!優…今死ぬなんて、絶対にさせないぞ…!」
俺が強い決意を込めてそう言うと、咲姉ちゃんも笑みを浮かべて言う。
「そうね…優くんにはまだ、消えてもらっちゃ困るものね。」
〜side out〜
〜side 優〜
「もうはっきり言ったらどうです?俺の死因が…自殺に似たものだってこと。」
「お前は前世で自分自身に絶望していた。そんな時、トラックに轢かれそうな子供がいた。絶望で生きることを諦めかけていたお前は、最後に誰か助けたいという想いから、子供を助けて自らの死を選んだ。」
「……その通りですよ。」
流石は神様、この神様には全てがお見通しなんだと実感した俺は、観念してそれを認めた。
「まぁ、お前は轢かれても、子供を助けたことに喜んでいたのには驚いた。。人間がトラックに轢かれて感じる痛みは、想像を絶するほどの痛みだ。その痛みを味わっても尚、子供を助けられたことに喜んでいるなんてな…」
「別に、あの子を助けるために飛び出したんですから、目的の通りになって喜ぶのは当然でしょ。」
俺がそう言うと、神様はため息を1つついて話を再開する。
「そういう考えが間違ってると言ってるんだよ。お前は、余りにも自分の命を軽く見すぎてる。二度も死んだ今でもな。」
「べっ、別に軽くなんて見てません!」
「俺にはそうは見えないぞ。人を守ることだけを考えて、自分の命を投げ出してでも戦おうとするお前のことはな。」
「っ…でも、俺が戦わないといけないんです…!怪物と戦えるのは、仮面ライダーしかいないんですから。」
俺は拳を固く握り締めて言った。
「お前が今いる世界には、たくさんの仮面ライダーがいるだろ。」
「確かに、先輩の仮面ライダーはたくさんいます…でも、今まで俺が会ってきた仮面ライダーの方々は、これまで色々な苦悩を乗り越えて人間を脅かす存在と戦ってきた人ばかりです。」
自分がグリードに近づいていきながらも人のために戦い続けた映司さんや、人間も、始さんも助けるためにアンデッドになる道を選んだ剣崎さん。他にもたくさんの苦難を乗り越えてきた仮面ライダーたちのことが、頭に浮かんだ。
「これまで他の仮面ライダーが数々の敵と戦ってきた分、今は俺が財団Xと戦わないといけない!それが、俺がこの世界に転生して、仮面ライダーの力を手に入れた意味だと思うんです。」
俺は、戦うためにこの世界に来たんだから…
「なるほどな…お前の意思は分かった。でも、これまで戦ってきた仮面ライダーは、仲間と共に戦ってきた者がほとんどだ。お前にも、そんな仲間がいるだろ?」
「……はい。蓮も秀夜も、それにμ‘sのみんなも一緒に戦ってますよ…」
「本当にそうか?」
「えっ…?」
「お前はあの9人を危険な目に遭わせないために、できるだけ危険な戦いから遠ざけようとしてただろ?今回μ‘sの前からいなくなろうとしたのも、それも原因の1つだろ?それは本当に、μ‘sと共に戦ってると言えるのか?」
俺は神様の言葉を聞き、額に冷や汗を垂らし、目を見開いた。
「っ…でも、μ‘sのみんなは転生した俺とは違って、普通に暮らしてる高校生なんです!しかも、スクールアイドルをやっている…俺はそんな穂乃果たちを、危険な目に遭わせたくないんです!」
「その気持ちは分からなくもない。でもな…」
今まで落ち着いて話していた神様だったが、初めて声を少し荒らげて言う…
「仲間なら、信じてやれよ!!危険でも、互いを信じ合って、共に助け合いながら戦う!それが仲間だろうが!」
詰め寄ってきながら言った神様に驚き、俺は少したじろいだが、神様の言葉を聞いてハッとした。
「っ…!互いを信じ合って、共に助け合いながら戦うのが仲間…」
「そうだ。それが仲間だ。お前は橋本拓真としての前世での経験や、茨城茜の件から人と深く関わるのを心の中で恐れている。それが自分の中で大切な人になればなるほどな。そんな思いから、大切な人を自分のせいで危険な目に遭わせたくないという考えが強くなった。違うか?」
「……多分、そうだと思います。」
「それは決して間違いではない。でもな、彼女たちが戦ってるのは決してお前だけのためとも、ましてやお前のせいとも思ってないぞ。忘れたのか?彼女たちは全員、自分の意思で戦ってる。」
「っ!」
俺は神様の言葉を聞き、ある記憶が蘇る。
『穂乃果は…それでも、危険な目に遭う人をただ見てるなんて出来ない!穂乃果は誰かの笑顔を守るために戦うよ!』
『ことりも、みんなを守るために戦いたい!』
『ライダーの力を手に入れたからと言って、2人が無理に戦う必要も無いし、中途半端な気持ちで戦ったりもして欲しくない。俺としては、みんなを危険な目には遭わせたくないのもあるし…それを踏まえて、どうする?』
『そんなの決まっています。私は人を守るために戦います!これは決して中途半端な気持ちではありませんし、私の意思で決めたことです!』
『私も同じよ。だいたい、私たちが戦わないって言うと思う?』
『悪いけど、にこは優がなんて言おうが戦うわよ。』
『でも!それじゃにこが…』
『あんた、私の夢知ってるでしょ?』
『えっ…?宇宙ナンバーワンアイドルか?』
『そうよ。今のにこがそうじゃないことぐらい分かってる…でもにこは、いつかは絶対に宇宙ナンバーワンアイドルになってみせる!これはにこの大切な夢なの!私は人のそんな大切な夢を守るために戦う!!』
『私のことはいいから、行きなさい。これまで優は、ずっと1人で頑張り続けてきた。だから、これからは私たちも少しずつ恩返ししていきたいのよ。だから、ここは私に任せて行って!』
『おい、どけ…俺は宮崎蓮を……殺す。死にたくなけりゃ、お前はどいてろ!』
『嫌!!蓮くんは、凛にとって大事な人なんだにゃ!凛は、変身は出来ないけど…それでも、凛の大事な人を傷つけるなら、凛は戦う!!』
『やっぱり、ウチにはまだ…ううん、諦めたらダメや!ウチは…ううん、私は何度も優くんに助けられてる…だから、今度は私が優くんを守りたい!!』
『優の戦いを見てきてんならわかると思うが、俺たちの戦いってのは、怪我をする時もある。怪我どころじゃすまない時もある。常に危険と隣り合わせだ。それを分かって、言ってんのか?』
『はい!私は、それでも戦います!これまで、優くんや蓮くんがずっと戦ってきてるのを見て思ったんです。なんで、関係ない人のために、ボロボロになるまで戦えるんだろうって…
でもそんな2人が、私が今まで会った事のある人たちの中で1番かっこよく見えたんです。けど、私が勝手にそう思っていても、2人は戦って怪我してる時や辛い時ばっかりだと思うんです…
だから、私はそんな優くんたちを少しでもサポート出来るようになりたいって思ったんです。それだけじゃなく、優くんの様に仮面ライダーとして、いろんな人を守りたいって思ったんです!だから、お願いします!私と一緒に戦ってください!!』
穂乃果、ことり、海未、真姫、にこ、絵里、凛、希、花陽が仮面ライダーとして戦うことに対する自身の覚悟を語った時の情景が、俺の頭に浮かんだ。
「そうだった…みんなは、自分の意思で戦おうとしてたんだ…それなのに、俺は…くっ…」
俺の目から、悔し涙が零れた。
「泣かなくていい。お前のその優しさは、彼女たちにしっかり伝わっているさ。」
神様は優しい笑みを浮かべてそう言い、また真剣な顔で話し始める。
「仮野優。さっきも言ったが、お前が転生前のことや、茨城茜の件を悔やむのは決して間違いではないし、悪いことでもない。だが、それを乗り越えることも大切だ。」
「乗り越える…」
「あぁ。俺にも昔大切な友を、俺が原因で亡くした経験がある。300年ほど経った今でも俺はその事を悲しんではいるが、後悔こそしていない。あいつはそれを、自分の選択だから気にすんなと言い残して死んだんだ。それに多分、あいつは悔やんでいる俺の姿なんて見たくないだろうからな。茨城茜だってそうだろ?」
俺は再び、ある記憶が頭に浮かんだ。
『お願い…私が死んでも、優くんは生きて、ね…これからも、みんなを守り、続けてね…今まで…本当にありがとね…
優…くん…大好きだよ…!』
神様の言葉を聞いた俺は、茜が死に際に残した言葉を思い出した。
「それに、お前は今生徒会副会長をしているな?」
「はい…」
「お前が以前副会長になった時に、茨城茜は生徒が楽しめる学校にするにはまず自分が楽しむこと、って言っただろ。お前は今、それが守れているか?」
俺はその言葉を聞き、再びハッとする。
「っ…!出来てないです…茜からレッドメモリーデータボトルを貰った時も、再確認したはずなのに、また俺は忘れて…」
俺は太ももの横にある拳を、固く握り締めて呟いた。
「それともう1つ…仮野優。お前はオリジンデータボトルを手に入れたが、まだその時を超える能力を使いこなせてないよな?」
「はい…俺の意思で時間を超えることは、まだ出来ません…」
「なんでか分かるか?」
「えっ?俺のライダーエナジーが足りないとか、単純に弱いから、とかですか…?」
俺の言葉に、神様は首を振って答える。
「違うな。お前のライダーエナジーなら、1度ぐらいならもう自分の意思で時を越えられる。」
「じゃあなんで!?」
「お前たちが使っているインフィニティドライバーやフォースドライバー、データボトルの力は、装着者の気持ちや想いによって大きく変わる。」
「気持ちや想い…?」
そういえば、前に姉ちゃんがそんなようなことを言ってたな…
「時を越えるということは、人間誰しもが憧れることだろう。だが、悪用しようとしたら歴史がひっくり返るほどの大事件を起こしかねない危険な力だ。さっき言ったように、お前は前世でのことや茨城茜の件を相当悔やんでいる。過去ばかりを見てるお前には、オリジンデータボトルは、その能力を使わせてはくれないぞ。」
「じゃあ、どうすれば…」
「簡単な話だ。過去ばかり見ている自分を変えろ。」
神様の言葉を聞き、俺は不安になる。そんな不安が伝わったのか、神様は優しい笑みを浮かべて言った。
「別に、全てを忘れろというわけではない。時には過去を振り返るのも大切だ。死んだ茨城茜のことは、お前がしっかりと覚えておいてやらないといけないしな。でもな、過去に縛られすぎるな。お前には、今があるだろ。お前には、µ‘sと過ごす大切な日々があるんじゃないのか?それとも、彼女たちもお前のことを裏切るんじゃないかとでも思ってるのか?」
「そんなわけない!穂乃果も、ことりも、海未も、花陽も、凛も、真姫も、にこも、希も、絵里も、こんな俺のことを仲間だと受け入れてくれて、心配してくれる…そんなみんなが、裏切るなんてこと絶対ないです!」
「だったら、μ‘sと過ごす
「仮面ライダーとして、更に強く?」
「あぁ。死を全く恐れないのが強いんじゃない。死を恐れる気持ちがないと、本当の意味で強くなれないんだ。」
死を恐れる気持ちも持ってないと、本当な意味では強くなれない…そうか、そうだったのか…
「死に対する恐れがないと、無鉄砲に突っ込んでいって負けるだけだ。死に対する恐れを持つのも大切だ。」
そこで、神様は真剣な表情を緩めた。
「まっ、俺からの助言はこんぐらいだな。」
「神様、ありがとうございました!神様の話を聞いて、俺の未熟な部分を知り、更に強くなれると思います!それに、穂乃果たちのことも、もっとしっかり考えようと思います!」
「そうか…それはよかった。まぁ、もう二度と、自分の命を投げ出すようなことはするな。」
「はい!」
俺は神様の目をしっかり見て、自分を改めると言葉を返した。
「あれ?っていうかその前に、俺生き返れるんですか?」
俺は今更ながらの質問をする。
「さあな。」
「さあなって…」
せっかく助言してもらったのに、もう死んだのでそれを実行することは出来ませんなんて、笑えないぞ…
「それはお前の仲間たちの頑張り次第だ。」
「仲間の頑張り次第?」
〜side out〜
〜三人称視点〜
「今日はよろしくお願いします!翔太郎さん!」
「あぁ、任せとけ。」
時は過ぎ、作戦実行の放課後になった。蓮は音ノ木坂学院まで助っ人に来てくれた翔太郎と話していた。
「理事長先生。ご協力、本当にありがとうございます!」
そして優香は、ことりの母である理事長にそう話していた。もう既に音ノ木坂学院の生徒や先生は全員下校し、ここに残っているのはμ‘sと蓮、秀夜、翔太郎、優香、ラビリー、理事長。そして、ガリュサだけだ。
「いえ、仮野くんには、何度も音ノ木坂学院の生徒たちを守ってもらっています。こんなことでよければ、いくらでも協力します。」
理事長が優香にそう答えると、そこに秀夜がやってきた。
「理事長先生、ここは危険なのでそろそろ…」
「いえ、私はここに残るわ。大事な生徒が頑張っているのに、私が安全な場所に避難するなんてできない。なんの力にもなれないかもしれないけど、最後まで見届けるわ。」
「分かりました。でも、せめて理事長室から見ててください。まだ安全だと思いますので、せめて…」
「分かったわ。」
そう答え、理事長は校舎に入っていく。
「ラビリーもありがとね。」
「何言ってんだ。俺ももっと優と一緒にゲームしたいんだ。もちろん協力する!」
優香の言葉に、ラビリーが答えた。
「うわぁ!大っきい!これが優くんを生き返らせる装置なの?」
穂乃果は校庭に置かれた、椅子が5つ付いた巨大な装置を見てガリュサに聞いた。
「そうよ。この装置に4人か5人座って、私が仮野優に関する記憶を集めていく。そして、ここに置いてある空のボトルにその
ガリュサが穂乃果に説明し終えると、
「よし、みんな!」
蓮が声をかけ、全員が集まる。
「チャンスは1回、失敗はできない作戦だ。危険な面ももちろんあると思う。でも、絶対に成功させよう!」
『うん!!』
蓮の言葉に、全員が答えた。
「よし、YF大作戦…開始だ!!」
『おぉぉーー!!』
次回のμ'sと仮面ライダーの物語
「やぁ、翔太郎。待たせたね。」
─駆けつけるレジェンド
「これは、俺も本気を出そう。」
─更に強大な力を得るフィンディッシュ
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
次回、『118話 二人で一人の仮面ライダー』
さて、次回予告にもあった通り、ついにあの二人が並び立ちます!
そして今回は神が登場し、優が死んだ本当の理由が発覚しました。意外、でしたでしょうか?
優の自殺の理由については、次の次の話ぐらいで明かす予定です。
そんな中、最近投稿頻度が遅くなってしまい本当に申し訳ありません…ただ、三連休の最終日ということもあり、明日…いえ、日付も変わってるので今日ですね、11月4日にもう一本投稿します!ですので、お時間のある方はぜひ読んで下さい!午前10時頃投稿の予定ですが、午後、もしくは夜になってしまう可能性があります…ですが、必ず明日中には投稿しますので、読んで下さると嬉しいです!
では、今回も読んでくださりありがとうございました!お気に入り登録、感想や評価なども是非お願いします!