今回は、初ライブに向けて準備します!
では12話、スタートです!
〜side 優〜
俺は今、屋上に来ていた。そこで、今朝高坂の家に届いたCDを、パソコンに入れて聴く、
「行くよ。」
高坂がそう言い、CDの音楽を流し始めた…
すると、綺麗なピアノの音に合わせて西木野さん思われる綺麗な歌声が流れた…
「この歌声!すごい、歌になってる!」
「私達の…」
「私達の、歌…」
「あっ、票が入ったぞ!」
「さぁ、練習しよ!」
「「うん!」」
3人は西木野さんの歌を聴いて、更にやる気を出していた…さっき入った票が、この曲を作った張本人とは知らずに…
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト!ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト!…」
今、神田明神で俺の掛け声に合わせて高坂、園田、南がダンスの練習をしている。
「よし、いい感じだ!じゃあ、3分休憩だ。」
「ふぅ〜、終わった。」
「まだ、放課後の練習がありますよ。」
「でも、随分できるようになったよね?」
「2人がここまで真面目にやるとは思いませんでした。穂乃果は寝坊してくるとばかり思ってました。」
「大丈夫!その代わり授業中ぐっすり寝てるから!」
「いや、それはダメだろ…」
すると、高坂は階段の下に隠れていた赤い髪の人に気づき、
「西木野さーん!真姫ちゃーん!」
大声で呼んだ。
「ヴェェ!ちょっと、大声で呼ばないで!」
そういう、西木野さんだって声大きいような…
「え?どうして?」
「恥ずかしいからよ!」
「そうだ!あの曲、3人で歌ってみたから聴いて?」
「はぁ?なんで?」
「だって、真姫ちゃんが作ってくれた曲でしょ?」
「私じゃないってなんども!」
「いや、あの歌声はどう聴いても西木野さんだろ…」
「ガオー! うふふ、うふふふ、ウヒヒヒヒヒ!」
すると、高坂が西木野さんに襲いかかっていた。いや、何してんだよ…
「いやぁぁぁぁ!」
西木野さんが叫ぶと高坂は西木野さんの耳にイヤホンを入れた。なるほど、そういうことか…
「よし!作戦成功! 結構上手く歌えたんだと思うんだ。
行っくよー!」
「μ’s!」「ミュージック!」
「「「スタート!」」」
すると高坂、園田、南の掛け声に合わせて音楽を流し始めた。
そして、俺達は朝練を終え、登校していると…
「ねぇ、あの子達じゃない?」
「あなた達ってスクールアイドルやってるっていう?」
と、校門を通った所で話しかけられた。
「はい!μ’sっていうグループです!」
「ミューズ?あぁ、石鹸の「違います!」
聞いてきた人達に素早くツッコミを入れる園田。
「明日ライブやるんでしょ?ちょっと踊ってみてくれない?」
「うふふふふ、いいでしょう、もし来てくれたらここで少しだけ見せちゃいますよ?お客さんにだけ特別に。」
「お友達を連れてきてくれたらもう少し!」
どこのセールスマンだよっ!それに高坂は悪い顔しすぎだ…
そう考えてると、園田が俺の隣を信じられない速さで走っていった。
前々から少し思ってたが、園田なら怪人が出ても、雑魚程度なら倒せるかもな…前にバグスターウイルスに感染してたけど、それが不思議なぐらいだ。何がストレスだったんだろうか…
「ほんと?行く行く!」
「毎度あり!」
「喜んでるとこ悪いが、園田走ってどっか行ったぞ?」
「「えぇ!?」」
そして、園田を追いかけていくと屋上にいた…
「やっぱり無理です…」
園田ってかなり恥ずかしいがり屋なんだな…
「えぇ、どうしたの?海未ちゃんなら出来るよ?」
「出来ます…」
ん?言ってる意味がよく分からんぞ?
「歌もダンスもこれだけ練習してきましたし…でも、人前で歌うのを想像すると…」
「緊張しちゃう?」
南が聞くと、園田が無言で頷いた。
あぁ、そういうことか…
「そうだ!そういう時はお客さんを野菜だと思えってお母さんが言ってた!」
「野菜?…私に1人で歌えと!?」
「そこ?」
「何を想像したんだよ…」
流石、作詞担当なだけある。想像力が豊かだ。今のはちょっと、豊かすぎるけどな…
「はぁ、困ったなぁ…」
「でも、海未ちゃんが辛いならなにか考えないと…」
「ひ、人前じゃなければ大丈夫だと思うんです!人前じゃなければ!」
「ライブなんだから人前じゃないと意味ないだろ…」
「色々考えるより、慣れちゃった方が早いよ?じゃあ行こ!」
俺達は高坂に連れられ、秋葉原の人通りの多いところに来た。
「じゃあん!ここでライブのチラシを配ろう!」
「ひ、人がたくさん…」
「当たり前でしょ? そういう所を選んだんだから!ここで配ればライブの宣伝にもなるし、大きな声出してれば、そのうち慣れてくると思うよ?」
「おぉ!高坂にしてはいい案じゃん!」
「えへへ、ありがとう…//って、私にしてはって何よ!」
俺と高坂がそんなやり取りをしてると園田が、
「お客さんは野菜…お客さんは野菜…お客さんは野菜…」
呪文唱えてるように言い聞かせていた…って、これは野菜オッケーなんだな。野菜にチラシ配るなんて無理ですっ!って言うのかと思ったけど…
「ダメかな?」
「ううん、私は平気。でも、海未ちゃんが…」
いつの間にか園田がガチャガチャを回していた。何、現実逃避してんだよ…
「あっ、レアなの出たみたいですぅ…」
1発でレアってすごいな…
俺は園田がしていたガチャガチャを見ると、園田がしていたのは俺が変身した仮面ライダーインフィニティのキーホルダーのガシャを回していた…って、 ん?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「ちょっ、優くん!?」
「どうしたの!?」
「優、こんな所で何叫んでるんですか!?」
俺の絶叫が秋葉原の街に響いた。その声に、さっきまで現実逃避していた園田までもが声をかけてきた。というか、俺許可出した覚えないというか、正体バレていない俺に許可取るとか無理だろ?なんで、こんなのあるんだよ!?
・・・
でも、俺のキーホルダーか… ちょっと欲しいな…
「園田、金は払うからそれくれないか?」
「えぇ、別に良いですよ?」
「ちょっと海未ちゃん!何ガチャガチャ回してるの!?それに、優くんも、叫んだと思ったら何貰おうとしてんの!?」
「いや、金払うぞ?」
「そこはどうでもいいの!」
「ここなら、平気でしょ?」
「まぁ、ここなら…」
結局、園田は秋葉原でのチラシ配りは出来ず、音ノ木坂学院の校門で配ることにした…
「じゃあ、始めるよ?」
そう言い、順調にチラシ配りをしている。高坂や南、俺とは逆に、園田は緊張して中々話しかけられていない…
そして、いざ声をかけてみると、
「いらない!」
と、一言だけ言われて帰られてしまった…
というか、園田の話しかけた相手って矢澤じゃなかったか?相手が矢澤じゃ、無理だろうな…
「ダメだよ、海未ちゃん!それ配り終えるまでやめちゃダメだからね?」
「そんな、無理です!」
「海未ちゃん、私が階段5往復出来ないって言った時なんて言ったっけ?」
「うっ、分かりました!やります!」
高坂って、こういう時だけは悪知恵が働くというか…
「アノッ…」
すると、高坂が眼鏡をかけた子に話しかけられた。
「あなたは、この前の?」
「ライブ、見に行きます。」
「ほんと!?」
「来てくれるの?」
「では、1枚2枚と言わずこれを全部…」
園田…
「海未ちゃん?」
「うっ、分かってますよ…」
チラシを配り終わった、俺と高坂、園田は高坂の部屋でA-RISEの動画を見ていた。
「うーん…やっぱり動きのキレが違うよね…こう?こう?それともこう?」
A-RISEの動画を見て、動きのキレを確認していた高坂があることに気づいた。
「あっ、ランクが上がってる!きっとチラシで見た人が投票してくれたんだね!」
「嬉しいものですね!」
そう話してると、遅れてきた南が入ってきた。
「お待たせ!」
「ことりちゃん、見て見て!」
「あっ、すごーい!」
「もしかしてそれ、衣装?」
高坂は南が手に持っている物を見て、そう言った。
「うん、今お店で最後の仕上げをしてもらって!じゃあーん!」
「うわぁ、可愛い!」
「本物のアイドル見たいだな!」
「ほんと?」
「凄いよ、ことりちゃん!」
「南にこんな特技があったなんてびっくりだよ!」
「ことり…」
衣装を俺と高坂が絶賛している中、園田が低い声で南の名前を言った。
「えっ…?」
「そのスカート丈は?」
「ん?あっ…」
「言ったはずです…最低でも膝下じゃなければ、履かないと!」
「だって、しょうがないよ!アイドルだもん!」
「アイドルだからといって、スカートは短くという決まりは無いはずです!」
「まぁ、園田…今から作り直してる時間なんてないんだし、それで我慢してくれないか?」
「そういう手に出るのは卑怯です!ならば、私は1人だけ制服で歌います!」
「それはそれで、恥ずかしくないか?それに、制服のスカート丈も膝上だぞ?」
「それはいいんですよ!」
なんで、それはいいんだよ…
「そもそも、3人が悪いんですよ?私に黙って結託するなんて…」
「いや、俺も今の今までスカート丈なんて知らなかったぞ?」
「だって、絶対成功させたいんだもん!」
スルーされた!?
「ここまで、頑張ってきたんだもん!4人でやってきて、良かったってそう思いたいんだもん!」
そう言って、高坂は窓から顔を出して、
「思いたいのーーー!!!」
叫んだ… 気持ちは分かるけど、近所迷惑というものを考えようね!
「何をしているのですか!」
「それは、私も同じかな?」
「俺もだ。俺はステージには上がらないけど、出来る限りのことは手伝ってきたつもりだ…だから、高坂と園田と南には、絶対にライブを成功してほしい!」
「ことり… 優………いつも、いつも、ずるいです… 分かりました」
「海未ちゃん、だーい好き!」
そう言って、高坂は園田に抱きついた…
そして、俺達は明日のライブが成功するよう神田明神にお参りに来ていた。
「明日のライブが成功しますように!いや、大成功しますように!」
「緊張しませんように…」
「みんなが楽しんでくれますように。」
(無事にライブが出来ますように。)
「よろしくお願いしまーす!」
そして、俺は夜も遅いので3人を家まで送っていき、最後の南の家に着いた。
「送ってくれてありがとうね!」
「いや、気にすんな。こんな夜中に、可愛い女の子1人で帰るのも危ないだろ?」
「そんな…//可愛いくなんてないよ//」
「そんなことないぞ?南は女子の中でもかなり可愛い部類に入ると思うぞ?」
「うぅ…//無自覚でそんなことを言うのはずるいよ…//」
南が何かブツブツいっていたが声が小さすぎて聞こえなかった… すると、
「きゃぁぁぁぁ!」
と、女の人の悲鳴が聞こえた。
「なんだ!? 南は危ないから家に入って、今日は家から1歩も出ないようにしろ!」
「え?でも、優くんは!?」
「俺は大丈夫だから、絶対に家から出るなよ?」
「わ、分かった…」
「じゃあな!」
俺はそう言い悲鳴の聞こえてきた方に行くと、マスカレイド・ドーパントと屑ヤミーに東條先輩が襲われていた…
俺は隠れて、インフィニティドライバーを装着し…
「変身!」
仮面ライダーインフィニティに変身した…
「はあぁぁ!オリャー! 雑魚だけか…なら、一気に決めるぞ!」
俺はアタックバックルにインフィニティストライクカードを入れた。
『スペシャルアタック!』
すると、アタックバックルから待機音が流れてきた。俺は1回アタックバックルを叩くと、
『インフィニティストライク!』
と、バックルから鳴り、残りのマスカレイド・ドーパントと屑ヤミーを倒した。
「ふぅ〜、大丈夫か?」
俺は東條先輩に大丈夫か聞くと…
「う、うん。ありがとうね、仮野くん?」
「いえいえ、大したことでは…って、えっ?」
東條先輩は何故か、変身している俺の事を、「仮野くん」と呼んだ…
はい、本編に入ってから初めての変身をしましたが、最後に希が優の正体を言い当てましたね!
では次回、優は希に正体がバレてしまうのでしょうか?