今回はファーストライブ回です!
そして、新しく2人の方にお気に入り登録をしてもらいました!登録してくれた方、読んでくれた方、ありがとうございます!
では14話、スタートです!
〜side 優〜
俺が東條先輩に正体がバレた翌日、高坂の友達が準備を手伝ってくれた。俺も手伝おうとしたが、マネージャーなんだからしっかり支えてあげなさいよ!と高坂の友達に追い返された。
俺は3人が着替えてるので部屋の外で待っていたら、
「もういいよー!」
高坂の言葉を聞き部屋に入ると、可愛いアイドルの衣装を身につけた高坂と南がいた。
「2人ともすっげぇ似合ってる!園田はどうしたんだ?」
「それが…」
南が苦笑いしていると…
「海未ちゃん、恥ずかしがらずに出ておいでよ!」
高坂の言葉で、園田が渋々出てくる。あぁ、園田はまだ恥ずかしがってるのか…
「「「おぉー!」」」
中々似合ってる…ん?
「ど、どうでしょうか?」
「どうでしょかじゃないよ!何この往生際の悪さは!さっきの海未ちゃんはどこにいったの?」
高坂が言ったように、園田は往生際悪くスカートの下にズボンを履いていた。
「あの…その、かっ…」
「か?」
「鏡を見たら急に…」
何気にこのメンバーの中で1番乙女なのは園田なのかもな…そんなことを考えてると、
「てぇー!」
高坂が無理やり園田のズボン脱がした。
「いやぁぁぁ!」
「隠してどうするの?スカート履いてるのに!」
「で、ですが!」
「園田、そんなに恥ずかしいがらなくても大丈夫だぞ?
すっごい可愛いぞ?」
「なっ// そんなことは//」
「そうだよ、海未ちゃん!可愛いよ?」
「ほらほら、海未ちゃんが1番似合ってるんじゃない?」
高坂が園田を鏡の前まで連れていきそう言った。
「どう、こうして並んで立っちゃえば恥ずかしくないでしょ?」
「はい…確かにこうしていれば…」
「じゃあ最後にもう1度、練習しよ?」
「そうね!」
高坂と南が練習するため、部屋の奥に行くと園田はまた鏡を見ると、
「やっぱり、恥ずかしいです…」
そう言っていた。本番は、大丈夫だよな…?
『スクールアイドル、μ’sのファーストライブ!間もなくでーす!ご覧になられる方はお急ぎください!』
高坂達は、幕の前まで来ていた。
「いよいよだね!」
「うん!」
高坂と南がそう意気込むと、緊張していた園田の手を握る。
「大丈夫、私たちが付いてるから!それに、すぐ側で見守ってくれる人もいるんだし!」
「あぁ、俺はここで見てるから!それにしても本当に舞台袖で見てていいのか?」
「うん!優くんには一番近くで見ていてほしいから!」
「そっか、分かった。じゃあ、ここでしっかりと見てるから!」
「穂乃果、優…」
「でもこういう時、なんて言えばいいのかな?」
「うーん… μ’s、ファイト!オー!」
「それでは、運動部みたいですよ…」
「だよね〜… あっ、思い出した、番号言うんだよ、みんなで!」
「面白そう!」
高坂達は円陣を組んだ。
「優くんも入って?」
「でも、俺は歌わないぞ?」
「それでも、優はこれまで私達を支えてくれました。」
「だから、優くんは紛れもないメンバーなんだよ?だから入って?」
と高坂、園田、南が言ってくれた。
「じゃあ、俺も入らせてもらうよ!」
俺はそう言い、円の中に入った。
「じゃあ、行っくよー! いち!」
「にっ!」
「さん!」
「よん!」
高坂、南、園田、そして俺の順番で番号を言い、笑いあった。
「じゃあ、俺はすぐ側で見てるから頑張れよ!」
「うん!μ’sのファーストライブ、最後のライブにしよう!」
「うん!」
「もちろんです!」
そう言いブザーがなり、幕が上がった。
そこには、信じられない光景が目に映った…お客さん1人いない、講堂の客席…
「ごめん、頑張ったんだけど…」
申し訳なさそうに言う高坂の友達。
「穂乃果ちゃん…」
「穂乃果…」
今にも泣きそうな声で高坂が言う…
「そりゃ…そうだ…!世の中そんなに甘くない!」
「歌ってくれ…」
「え?」
「歌ってくれ!俺にはこんなことしか言えないけど、お前達3人が、どれだけ辛い練習を重ねてきたことを俺は知ってる!だから、その努力を無駄にして欲しくない!それに、ここに1人は見てる人がいる!俺はすぐ側で見てるから!」
「「「優くん(優)…!」」」
そんな時、講堂のドアから1人の眼鏡をかけた女子生徒が息を切らして入ってきた。
「花陽ちゃん…?」
「あれ?ライブは…あれ?」
「やろう!歌おう!全力で!」
「穂乃果…」
「だって、そのために今日まで頑張ってきたんだから!歌おう!!」
「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」
「えぇ!」
そうして、講堂の明かりが消え、3人は歌い始めた…
START:DASH/高坂穂乃果 南ことり 園田海未
3人の踊りを見て、俺は思った。
俺は高坂にダンスを教えてくれと頼まれた時、何故か引き受けた。その理由が分かった。俺はこの3人の熱意を見て、引き受けたんだと…
この3人が、あの事件から俺の途切れた熱意に、また火をつけてくれるんじゃないかも知れないと思ったからだ。
3人が踊り終わると俺と小泉さん、そして途中から来た星空さんと西木野さん、高坂の友達の3人は拍手をしていた。更に、椅子の後ろに隠れていた矢澤は、悔しそうに…けど、どこか羨ましそうに見ていた…
3人のダンスは、まだ完璧には程遠いが、この3人のダンスと歌はどこか人を惹きつけ、魅了する力があると思った。
3人の表情は、これからもやる!というやる気に満ちたものだった。
すると、講堂に今の音ノ木坂学院の生徒会長、絢瀬絵里が降りてきた。
「どうするつもり?」
「続けます!」
絢瀬先輩の問いに、即答する高坂。
「何故?これ以上続けても意味があるとは思えないけど?」
「やりたいからです!今、私もっともっと歌いたい、踊りたいって思ってます!きっと海未ちゃんもことりちゃんも…」
すると、2人も高坂に微笑んだ。
「こんな気持ち初めてなんです!やって良かったって、本気で思えたんです!」
「今はこの気持ちを信じたい!このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない…応援なんて全然貰えないかもしれない…でも、一生懸命頑張って、私たちがとにかく頑張って届けたい!今、私たちがここにいる、この思いを!いつか…いつか私たちは必ず、ここを満員にしてみせます!」
高坂の真っ直ぐな心のこもった言葉は、この講堂にいる全員の心に響いた。俺は、改めてこの3人のマネージャーとして支えようと思った…
「ふふっ、完敗からのスタートか…」
講堂の外で1人、東條先輩はそう呟いていた。
お前がやりたかった事を、今本気でやろうとしてるやつらがいる。俺は、その3人を本気で支えようと思う。お前は、どう思う?茜…
そして、俺は返事の帰ってこない問を、1人考えていた…
はい、今回でファーストライブ編は終わりです!
ファーストの回は、自分で書いてても辛かったです…
では、次回からはまきりんぱな編です!