μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

20 / 136
18話です。
今回でにこ加入編は終わりです。
では18話、スタートです!


18話 にこ加入!

〜side 優〜

 

生徒会室に行った後、俺達7人はアイドル研究部の前に来ていた。

 

「優くん、アイドル研究部の部長さんってこの人だったの?」

 

「あれ、言ってなかったけ?」

 

「聞いてないよ!」

 

そう、俺達はアイドル研究部の部長である矢澤にこと部室の前で鉢合わせたのだ。

 

「うぅ、うやぁぁぁぁ!」

 

すると、矢澤が高坂に片手猫パンチのような攻撃?をした。その隙に矢澤はアイドル研究部の部室へ入り、鍵を閉めた。

 

「部長さん!開けてください!部長さん!」

 

「外から行くニャー!」

 

そう言って星空が矢澤を追っかけて行った。

 

 

しばらくすると、星空が矢澤をアイドル研究部の部室まで連れてきた。

 

部室の中は、アイドルのグッズやポスターでいっぱいだ。俺は見たことがあるので驚かなかったが、他のメンバーが驚いていた。特に小泉が…

 

「こ、ここ、これは… 伝説のアイドル伝説、DVD全巻ボックス! 持ってる人に初めて会いました!」

 

「そ、そう?」

 

「へぇ〜、そんなに凄いんだぁ」

 

「知らないんですか!? 伝説のアイドル伝説とは…」

 

小泉、すごいキャラ変わってないか? その後、小泉は伝説のアイドル伝説について、色々と説明していた。

そんな中、南が誰かのサインをじっくり見ている。

 

「あぁ、気づいた?秋葉のカリスマメイド、ミナリンスキーのサインよ!」

 

南が見ていたサインに気づき、矢澤が自慢げに語る。

 

「ことり、知っているのですか?」

 

「い、いやぁ…」

 

「まぁ、ネットで手に入れたものだから、本人の姿は見たことないけどね。」

 

「せっかく書いたサインをネットで売られるなんて、本人が見たら悲しいだろうな…」

 

「そ、そうだねぇ…」

 

そう言う南は、どこかホッとしたような顔だが、なんとも気まずそうな、複雑な顔をしていた。どうしたんだ?

 

「それで、何しに来たの?」

 

「アイドル研究部さん!」

 

「にこよ。」

 

「にこ先輩!実は私たち、スクールアイドルをやっておりまして…」

 

「知ってる。どうせ、希に部にしたいなら話つけて来いって言われたんでしょ?」

 

「おぉ、話が早い!ならっ。」

 

「お断りよ!」

 

「私達はμ’sとして、活動する場所が欲しいだけなのです。なので、ここを廃部にして欲しいというわけではなく…」

 

即答した矢澤に、園田が付け足して言うが…

 

「お断りって言ってるの!言ったでしょ、あんた達はアイドルを汚しているの。」

 

「でも、ずっと練習してきたから、歌もダンスも!」

 

「そういう事じゃない… あんた達、ちゃんとキャラ作りしてるの?」

 

「キャラ?」

 

「お客さんがアイドルに求めるものは、楽しい夢のような時間でしょ!だったらそれにふさわしいキャラってものがあるの! ったく、しょうがないわね…いい、例えば…」

 

まさか、あれをやるのか?

 

「にっこにっこにー!あなたのハートににっこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてラブにこっ!」

 

やっぱり、お得意の『にっこにっこにー』か。

これを見た、みんなの反応はそれぞれ。

 

「うっ、」

「これは…」

「キャラというか…」

「私、無理…」

「ちょっと寒くないかニャー?」

「フムフム…」

「おぉ!やっぱりそのキャラは続いてるんだな!」

 

上から順に、高坂、園田、南、西木野、星空、小泉、そして、俺の順で言った。

 

「そこの、あんた!今、寒いって?」

 

「いや、すっごい可愛かったです!」

 

矢澤の言葉に、焦って言う星空。

 

「あっ、でも、これもいいかも!」

 

「そうですね、お客様を楽しませるための努力は大事です!」

 

「素晴らしい!さすがにこ先輩!」

 

「よし!そのくらい私だって「出てって。」え?」

 

矢澤の真似をしようとしたであろう高坂を遮り、矢澤が冷たく、悲しそうな声で言った。

 

「とにかく話は終わりよ!とにかく出てって!」

 

そう言われ、高坂たち6人は追い出された。まぁ、あんなこと言われたら追い出すわな…

ちなみに俺は、椅子に座ったまま気づかれなかった。

 

「って、何であんたは残ってるのよ!」

 

「だって、気づかれなかったし。」

 

「やっぱり、あんたも変だと思う?」

 

「何がだ?」

 

「あのキャラよ!」

 

「全く。」

 

「えっ?」

 

「前にも、言ったろ?俺は全く変とは思わない。むしろ、すごいと思うぞ?矢澤の純粋にアイドルが好きな気持ちで、純粋にお客さんを楽しませたい気持ちで、キャラを作ることはとても凄いと思うぞ?だから、あいつらも悪気があった訳じゃないんだ…だからそこは代わりに謝る。悪かった!」

 

「べ、別にあんたに謝ってもらわなくてもいいわよ!そう言えば、あんたとあの子は初めてこのキャラを見せた時も褒めてきたわね…」

 

「あの子って、茜のことか?」

 

「えぇ、やっぱり、悪いことしちゃったかしらね。 最初はアイドル研究部に入れて欲しいって言って近づいてきたけど、断ったあとも、1人でいる私を思って何度も話しかけてくれたりした。私が、もう少し早く決めていれば、茜と一緒に…」

 

「そんなことねぇよ…あいつも俺も、お前がアイドル研究部であったことは知ってるから、別に怒ったりしてねぇよ。」

 

「そういえぱ、あの子の…茜の連絡先、知ってる?」

 

「へ?」

 

「いや、2年の3学期になると、転校してたでしょ?あんたなら、仲良かったし、連絡先知ってるかなって。だから、せめて気にかけてくれてありがとうってを、ちゃんと伝えておきたかったの。それと、ごめんなさいって。」

 

「……分かった、伝えとくよ…」

 

「ありがとう。」

 

「じゃあ、邪魔して悪かったな」

 

俺はそう言い、部室を出た。

 

〜side out〜

 

 

〜sideにこ〜

 

やっぱり、あいつはキャラのことを変だとか言わず、真っ直ぐ凄いって言ってくれた。そんなの、家族以外じゃ、あいつと茜ぐらいだった。

 

私はそれが凄い嬉しかった。なのに、2人に嫌な態度を取ってしまった…でも今日、謝ることができて、茜にも伝えてもらうことができた。これで、少しは気持ちが伝わったかしら。

 

けど、茜に伝えてって言った時のあいつの…優の表情はどこか暗かったような気がしたわね。

 

そういえば、優と茜って付き合っていたって噂があったわね。本人達は否定してたけど、結局どうなのかしら?付き合ってとしたら、今も付き合ってるのかしら…そう思うと胸がすこしチクッとした。

 

なんでだろう…まさか!?いやいや、そんな訳ない!このスーパーアイドルのにこにーが、恋なんてするわけないわ!

 

〜side out〜

 

 

 

〜side 優〜

 

俺がアイドル研究部の部室を出ていくと、下駄箱に高坂、園田、南、の三人が少し暗い表情で立っていた。

 

「聞いたのか?」

 

「うん… 東條先輩から…」

 

「そっか…」

 

「なかなか、難しそうだね。にこ先輩…」

 

「そうですね… 先輩の理想は高いですから、私たちのパフォーマンスでは納得してくれそうにありませんし… 説得に耳を貸してくれる様子もありません…」

 

「そうかな…?にこ先輩はアイドルが好きなんでしょ?それで、アイドルに憧れて、私たちにもちょっと興味があるんだよね?」

 

「うん。」

 

「それって、ほんのちょっと何かあれば、うまく行きそうな気がするんだけど…」

 

「具体性に乏しいですね…」

 

すると、矢澤が階段に隠れて俺たちの様子を見ていた。

 

「今の…」

 

「多分…」

 

「だろうな…」

 

「どうします?」

 

「声掛けたら、また逃げちゃいそうだし…」

 

「うーん、あっ!フフッ…」

 

すると、なにか思いついたように高坂が言い、笑った。

 

「どうかしましたか?」

 

「これって、海未ちゃんと一緒じゃない?ほら、海未ちゃんと知り合った時。」

 

「そんな事ありましたっけ?」

 

「海未ちゃん、すっごい恥ずかしがり屋さんだったからぁ。」

 

「それが、今の状況と何か関係あるんですか!」

 

高坂の言葉に、恥ずかしそうに言う園田。

 

「うん、ねっ!」

 

「あぁ、あの時の!」

 

「ん、何があったんだ?」

 

「それはね、ちょっと耳貸して… ゴニョゴニョ…」

 

「なるほど、そういうことか!でも、それじゃあ部室の鍵いらないか?」

 

「あっ、確かに…どうしよう…」

 

「まぁ、それは、俺に任せてくれ!ちょっと学校戻るから、先帰っててくれ」

 

「あっ、うん、分かった。また明日ね!」

 

「おう!じゃあな!」

 

そう言い、俺は校舎に戻った。

 

 

 

翌日の放課後。俺達は今、アイドル研究部の部室にいる。理由は矢澤をμ’sのメンバーにするためだ。

 

すると、部室のドアが開いた。

 

「「「「「「「お疲れ様でーす!」」」」」」」

 

「なっ!?」

 

「お茶です、部長!」

 

「部長!?」

 

「今年の予算表になります、部長!」

 

「部長、ここにあったグッズ、邪魔だったんで棚に移動しておきました!」

 

「こら、勝手に!」

 

「参考にちょっと貸して、部長のオススメの曲。 」

 

「なら迷わず伝伝伝を!」

 

「あぁ、だからそれは!」

 

「ところで、次の曲の相談をしたいのですが、部長!」

 

「次は、さらにアイドルを意識した方がいいかと思いまして…」

 

「それと、振り付けも何かいいのがあったら!」

 

「こんなことで、押し切れると思ってるの?」

 

高坂達の突然の行動に、戸惑いながら聞く矢澤。

 

「押し切る?私はただ、相談してるだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属、μ’s7人が歌う、次の曲を。」

 

「7人?」

 

「もちろん、俺は歌わないから入ってないぞ? 矢澤、この6人は絶対にあんなことをしたりしない!だから…」

 

「μ’sに入ってください!にこ先輩!」

 

「厳しいわよ?」

 

「分かってます!アイドルへの道が厳しいことぐらい!」

 

「分かってない!あんたも甘々!あんたも、あんたも、あんた達も!それに優も!」

 

「俺は、アイドルではなくマネージャーなんだが…」

 

「いい、アイドルってのは笑顔を見せる仕事じゃない!笑顔にさせる仕事なの!それをよーく、自覚しなさい!」

 

 

 

そして、俺は高坂達7人が練習してる間に、アイドル研究部への入部届けを7人分持ってきた。

 

「これ、言った通りアイドル研究部と話をつけてきましたよ?」

 

「そう…」

 

「じゃあ、話はこれだけなので。」

 

俺は前の絢瀬先輩の態度が許せず、トゲのある言い方をしてしまった。その時、

 

「待って!」

 

絢瀬先輩から呼び止められた。

 

「なんですか?まさか、入部まで認めないって言うつもりですか?」

 

「いえ、そうじゃなくて… この前は、ごめんなさい…矢澤さんの気持ちも考えずに、無神経な事を言ってしまって…」

 

正直驚いた… まさか、あの生徒会長の絢瀬先輩が謝るなんて。

 

「なに?その顔は?」

 

「いえ、まさか絢瀬先輩が謝るとは思わなくて…」

 

「私だって、人間よ!だから、自分が悪いことをしたのなら、謝るわよ…」

 

「そうですか。」

 

「でも、私はまだアイドル活動については認めないわ!話はそれだけよ。」

 

「わ、分かりました。 失礼します。」

 

結局、アイドルについては、認めないのかよ…そう思いながら生徒会室を出ていって、屋上へ向かった。

 

 

 

屋上につくと、何故か全員でにっこにっこにー!の練習をしていた。

 

「あっ、優、来たわね!あなたもやりなさい!」

 

「いや、なんでだよ!何度も言うが、俺はアイドルじゃなくて、マネージャーだぞ?」

 

「マネージャーは、アイドルを支えるためにあるのよ!だったらあんたもしなさい!」

 

「そんな理不尽な!」

 

すると、矢澤は俺の腕を引っ張ってきた… その時の矢澤の顔は、今まで見たこともないような、楽しそうな笑顔だった。

 

良かったな、矢澤…




はい、今回でにこ加入編は終わりです!
にこも、少し優に気持ちを寄せていますね。もちろん優はそんなこと全く気づいていませんが…
そして、今思うと本編に入ってからまだ1回しか変身してませんね…
ラブライブ本編の途中に怪人を出そうと思っているのですが、なかなかうまく行きません!
できるだけ、ライダーに変身するシーンも作れるよう、頑張ります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。