μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、21話です。
今回絵里の妹の亜里沙が登場します!
では21話、スタートです!


21話 赤点回避!

〜side 優〜

 

「大変申し訳ありません!」

「ません!」

 

なぜ、俺たちの前で高坂と星空が謝っているのか。それは、理事長がラブライブの出場するには、次の期末テストで誰も赤点をとらないことを条件にしたからだ。

 

高坂、星空、矢澤の3人は、赤点を取るかもしれないらしいが、矢澤は頑なに認めない…

 

「小学校の頃から知ってはいましたが、穂乃果…」

 

「数学だけだよ!ほら、小学校の頃から算数苦手だったでしょ?」

 

「7×4?」

 

「に、にじゅう、ろく…?」

 

「28だろ…」

 

「これは、かなりの重症ですね…」

 

九九が出来ないって、小学2年か3年で習った事だろ…

 

「凛ちゃんは?」

 

「英語!凛は英語だけはどうしても肌に合わなくて…」

 

「た、たしかに難しいよね…」

 

小泉は、星空に甘いなぁ…

 

「そうだよ!だいたい凛たち日本人なのにどうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないの!?」

 

「屁理屈はいいの!」

 

「に、にゃ〜、真姫ちゃん怖いにゃ…」

 

「だいたい、お前がもし外国に行くとなったら英語が喋れないと困るだろ?」

 

「凛は外国には行かないから大丈夫ニャ!」

 

「人生何が起こるか分からないんだぞ…」

 

「これで、テストが悪くてエントリーできなかったら恥ずかしすぎるわよ!」

 

「そ、そうだよね…」

 

うわぁ、もしこれでダメだったら…

 

『これが、あなた達の実力です。勉強もろくに出来ていないのに、スクールアイドルだなんて…これからはスクールアイドルなんて言わず、残りの高校生活しっかりと勉強しなさい!』

 

って、絢瀬先輩が言ってるのが目に浮かぶ…

 

「やっと、生徒会長を突破したっていうのに…」

 

「ま、全くその通りよ!赤点なんて絶対に取るんじゃないわよ!」

 

「にこ先輩、成績は…?」

 

「にっ、ににっ、にこ?にっ、にっこにっこにーが赤点なんて、と、と、とるわけないでしょ!」

 

「動揺しすぎです。」

 

「だいたい、さっき見てた教科書も逆さ向きだった人が、成績いいとは思えないぞ。」

 

「とにかく、試験までは私とことりと優は穂乃果の、花陽と真姫は凛の勉強を見て、弱点教科を何とかしていくことにします!」

 

「まぁ、それはそうだけど、にこ先輩は?」

 

「えぇ、だから言ってるでしょ?に、にこは…「ガチャ」

 

その時、部室のドアが開き東條先輩が入ってきた。

 

「それは、ウチが担当するわ。」

 

「希…」

 

東條先輩の登場に、心底嫌そうな顔をする矢澤。

 

「いいんですか?」

 

「い、言ってるでしょ!にこは赤点の心配なんて…ヒッ!」

 

そして、東條先輩が矢澤の胸を掴んだ…いや、なにやってんの!?前、西木野の胸も触っていたが、もしかして東條先輩って、変な趣味の持ち主なのか…

 

「優くん、ウチに変な趣味はないからね?」

 

「えっ?なっ、なんのことですか?(なんで!?なんで、女の人ってみんな、心を読めるの!?…)」

 

「まぁ、とりあえずにこっち。嘘つくとワシワシするよ?」

 

「分かりました…教えてください…」

 

強っ!東條先輩強っ…

 

「はい、よろしい!」

 

東條先輩、怖いな…この時、東條先輩には逆らわないでおこうと俺は思った。

 

「よし、これで準備はできたね!明日から頑張ろう!」

 

「オォー!」

 

「今日からです!」

 

 

そして、俺たちはそれぞれ、3バカの勉強を見始めた。

 

まず、星空を見ている小泉と西木野は…

 

「うぅ、これが毎日続くのかニャー…」

 

「当たり前でしょ。」

 

「あっ、白いご飯ニャ!」

 

「えぇ、どこどこ!?」

 

「引っかかる訳ないでしょ!」

 

そう言って、西木野が星空の頭にチョップした。いや、1名とても引っかかってる人がいますよ…

 

 

そして、高坂を見てる園田と南と俺は…

 

「優くん…ことりちゃん…」

 

「なんだ?あと1問だぞ?」

 

「頑張って!」

 

「おやすみ…」

 

「おい、高坂…」

 

「えぇ!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃーん…」

 

「全く…ことり、優、後は頼みます。私は弓道部の方に行かなければならないので。」

 

「分かった!」

 

「なんとかする…」

 

 

そして、矢澤と東條先輩は…

 

「じゃあ、次の問題の答えは?」

 

「えっ、えっと… にっ、にっこにっこにー!」

 

「ウッフッフッフッフッ…」

 

そういって、手を上げ東條先輩の言うワシワシの形をした。

 

「や、やめて!いやぁー!」

 

「あれで、身についているのでしょうか…」

 

そう言って、園田は部室を出た。ほんとに大丈夫か…

 

 

そして、約1時間後…

 

「南、俺、ちょっと買い物があるから、悪いけどあと頼んでいいか?」

 

「うん、分かった!」

 

「じゃあ、無理はしないようにな…」

 

そう言って、俺は部室を出て今日の夕飯の買い出しに行こうと思った。

 

すると、校門の前で園田と会った。

 

「園田、今部活帰りか?」

 

「はい、優はもう勉強は終わりですか?」

 

「いや、俺は夕飯の買い出しがあるから先に帰らせて貰った。」

 

「そうですか。あっ、この曲…」

 

その時、校門を出たところでμ’sのファーストライブのSTART:DASHを歌っている女の子がいた…

 

「これ、サイトにあがってないところの映像まであるぞ…」

 

「うっ、うわぁ!?」

 

俺たちに気づいた女の子が驚いて大きな声を上げた。

 

「あっ、ごめんなさい。」

 

「悪い、驚かすつもりはなかったんだけど。」

 

「あっ、園田海未さんと仮野優さんですよね?μ’sのメンバーとマネージャーの!」

 

「いっ、いえ!人違いです!」

 

恥ずかしくなったのか、焦った園田は嘘をついた。

 

「えっ…」

 

「何、嘘ついてんだよ…めっちゃ悲しそうな顔してるぞ…ごめんな?」

 

「すみません…本物です。」

 

「ですよね!」

 

「あっ、それよりその映像?」

 

「はい、ライブの映像です!亜里沙は行けなかったんですけど、お姉ちゃんが撮影してきてくれて!」

 

「お姉ちゃん?」

 

「はい!」

 

ん?この金髪でお姉ちゃんってもしかして…

 

「亜里沙!」

 

「お姉ちゃん!」

 

「あなた達…」

 

「生徒会長…」

 

やっぱりか…

 

 

 

そして、俺たちは公園に移動して話をすることにした。

 

「お待たせしました!」

 

そう言って、絢瀬先輩の妹が渡してきたのは、何故かおでん缶。

 

「ありがとう。おでん…?」

 

「あ、ありがとな…」

 

「ごめんなさい…向こうの暮らしが長かったせいでまだこっちの生活に慣れていないの。亜里沙、それは飲み物じゃないの。別のを買ってきてくれる?」

 

「ハ、ハラショー…はい!」

 

そう言って、絢瀬先輩の妹は別の飲み物を買いに行った。

 

「ハラショー?生徒会長って、ハーフかクォーターかと思っていましたけど、ロシアですか?」

 

 

「そうよ。祖母がロシア人なの。でも、ロシア語が分かるの?」

 

「いえ、簡単な単語ぐらいならなんとなく…」

 

「それにしても、あなた達に見つかってしまうとはね…」

 

「前から、穂乃果達と話していたんです。誰が撮影してネットにアップしてくれたんだろうって…でも、生徒会長だったなんて…あの映像がなかったら私たちは今、こうしてなかったと思うんです。あれがあったから、見てくれる人も増えたし、だから、「やめて…」えっ?」

 

礼を言おうとした園田を、絢瀬先輩は止める。

 

「別に、あなた達のためにやったんじゃないから。むしろ逆。あなた達のダンスが以下に人を惹き付けられないかどうか、活動を続けても意味が無いか、知ってもらおうと思って。

 

だから、今のこの状況は想定外。なくなるどころか、人数が増えるなんて…でも、私は認めない。人に見せられるものになっているとは思えない。そんな状態で学校を背負って欲しくないの。話はそれだけ。」

 

「待てよ…」

 

「えっ?」

 

自分でも不思議なくらいの低い声が絢瀬先輩を止めた…

 

「なんで、あんたにそんなこと言われなきゃいけねぇんだよ!あんたに、必死に頑張ってるこいつらの事をそんなふうに言われたくねぇんだよ!」

 

俺は怒りで相手が先輩、しかも生徒会長ということを忘れて怒鳴ってしまったことに、園田だけではなく、絢瀬先輩までもが驚いていた。

 

「わ、分かるわよ!私は昔、バレエをやっていたの…少なくともあなた達のダンスよりは遥かに実力があったとは思うわ!それでも、オーディションに受からなかった…それよりも下手なダンスで人を魅了させることができるとは到底思えないわ!」

 

「ふざけんなよ!たしかに今のμ’sのダンスは、まだまだ完璧には程遠いものだ。けど、それでもこいつらは必死に頑張ってるんだよ!そんなこいつらの事を、挫折して諦めたあんたに、言われたくねぇんだよ!」

 

「あ、あなたには挫折した人の気持ちが分からないわよ!」

 

「わかるよ!俺は、あることで失敗して、大切な人の命まで失ってしまった。でも、そいつとの約束を守るために諦めずに続けてるんだよ!」

 

「えっ、命?」

 

俺は怒りで、自分が守れなかった茜のことまで口走ってしまった。その言葉に、絢瀬先輩と後ろで聞いていた園田が驚いていた。

 

「挫折した事がある人なんて、たくさんいるんだよ!大事なのはその後諦めずに頑張るかどうかだろ!それを、諦めたあんたなんかに…!」

 

 

パンッッッ!!!

 

 

「っ!?」

 

俺の理性が効かず、感情で言葉を吐いていると、絢瀬先輩が俺の頬を叩き、涙を流しながら帰ってしまった。そして、そこで俺は自分が言ってしまったことに気がつき、その場に座り込んでしまった…

 

「ゆ、優…大丈夫、ですか?」

 

「俺、最低だよな…女の人泣かしちゃうなんて…」

 

「そんなことないです!優は私たちのために怒ってくれたんです!今回は少し言いすぎてしまっただけです…」

 

その時、絢瀬先輩の妹、絢瀬亜里沙が俺たちの元に走ってきた。

 

「これ、飲みます?」

 

「えっ?怒ってないの?」

 

「なんでですか?」

 

「いや、君のお姉さん泣かしてしまったし…」

 

「それは…優さんの言うこともとても正しかったですし…私もμ’sのこと、優さんのこと、大好きなので、これからも頑張ってください!!」

 

「そうか…ありがとな!」

 

「はい!」

 

そう言って、絢瀬先輩の妹さんは走っていった。このまま座り込んでても、しょうがないよな。

 

「よし、園田。行くか?」

 

「えっ、どこにですか?」

 

「絢瀬先輩のことをよく知ってる人の所に話を聞きに。」

 

「は、はい!」

 

 

 

そして俺たちは、東條先輩と矢澤が勉強していたワックに来ていた。

 

「にっこにっこにー!」

 

「だから、次ふざけたらワシワシMAXだって言ったはずやん?」

 

「や、やめて!ひぃー!!」

 

そう言って、東條先輩は矢澤にワシワシしていた。どこでもやるんだな…

すると、東條先輩と矢澤は俺たちに気づいた。

 

「聞きたいことがあるんだけど、いいですか?」

 

 

 

そして、東條先輩は神田明神での手伝いがあるそうなので、そこで話を聞くことにした。

 

「そう、絵里ちにそんなこと言われたんや…それにしても、仮野くんも先輩でしかも生徒会長の人にそんなこと言うなんて、すごいね。」

 

「い、いえ…自分でも怒りでいろいろと見えなくなってしまったので、今度絢瀬先輩に謝らないと…」

 

「でも、それだけμ’sのことが大事なんと違う?」

 

「そ、そうかもしれませんね…」

 

「でも、絢瀬先輩もA-RISEのダンスや歌を見て素人みたいだって言うのはいくらなんでも…」

 

「絵里ちなら、そういうやろね。そう言えるだけのものが、絵里ちにはある!」

 

「それって、絢瀬先輩が少し言ってたバレエですか?」

 

「うん、そうやね…」

 

そして、東條先輩に絢瀬先輩のバレエの映像を見せてもらった。それは、とても上手でとても綺麗な踊りだった。

 

 

 

そして次の日の昼休み、屋上で勉強をサボっていた高坂、星空、矢澤の3人をお仕置きしている東條先輩の奥で、俺と園田は話していた。

 

「優はどう思いましたか?生徒会長のバレエ。」

 

「確かに、すごく上手だとは思った。けど、それで諦めた絢瀬先輩に、みんなのことを悪く言われたくない…」

 

「そうですか…そういえば、昨日言っていた優の命を奪ってしまった挫折っていうのは…?」

 

「……悪い…それは、教えられない…」

 

教えられるわけがない…

 

「そうですか…では、みんなにも内緒にしておきますね。」

 

「悪い…そうだ、試験勉強が終わってからの練習は、全部園田に任せていいか?」

 

「えっ?なぜですか?」

 

「いや、たまには俺以外の人が見るのもいいかなって思って…だから、それで園田が他の誰かにμ’sのダンスを教えてもらおうと思うのは、園田の自由だ。だから、頼めるか?」

 

「は、はい。分かりました!」

 

園田は俺の意図を読み取ったようで、そう答えた。

 

 

 

放課後。

 

「今日のノルマはこれね!」

 

「「「鬼…」」」

 

東條先輩が出してきた教材はかなりの量があった。確かにこれはキツいだろ…

 

「あれ、まだワシワシが足りてない子がおる?」

 

「「「まっさかぁー!」」」

 

「ことり…穂乃果の勉強お願いします…」

 

「えっ?う、うん。」

 

「悪い、俺も頼んでいいか?出来るだけ早く戻るから…」

 

「わっ、分かった…」

 

そう言って、俺も部室を出て園田を追いかけた。

 

 

園田は生徒会室の前で止まり、ドアをノックしようとしていた。

 

「順番があるんやないの?」

 

「あっ、希先輩…」

 

東條先輩が後ろにいた。

 

「ショック受けたんやろ?絵里ちの踊りに。」

 

「自分たちが今までやってきたことは、何だったんだろうって思いました…悔しいですけど、生徒会長がああ言いたくなる気持ちも分かりました…」

 

「だから、謝ろうと思ったん?」

 

「いえ、ダンスを教わりたいと思いました!もし、今のみんなが先輩の半分でも踊れるようになったら、本当の意味で人を惹き付けられるのにって!」

 

「ウチが睨んだ通りや…あなた達ならそう言うと思ってた。」

 

「希先輩…」

 

「でも、それなら先にやることがあるんとちゃう?試験まであと5日よ?」

 

そう言って、東條先輩は生徒会室に戻っていった。

 

「じゃあ、私は戻りますね。」

 

「あぁ、俺は絢瀬先輩に、言いすぎてしまったことは謝らないといけないから…」

 

「分かりました。」

 

 

 

そして、俺は生徒会室に入った。

 

「失礼します。」

 

「あっ、あなたは…」

 

やはり、絢瀬先輩も昨日のことがあって気まずいような雰囲気があった。

 

「絢瀬先輩。昨日は先輩、生徒会長に対して、生意気な態度、言葉を言ってしまい、すみませんでした!」

 

そう言って、俺は頭を下げた。

 

「頭を上げて。私も悪かったわ…叩いたりして、ごめんなさい…それと、昨日あなたが言っていた命を奪ってしまった挫折って…?」

 

「すみません…それは言えません…」

 

「そう、なら分かったわ…」

 

「失礼しました。」

 

絢瀬先輩もそれ以上深くは聞かなかった…

 

 

 

そして、とうとう期末試験の答案用紙がすべて帰ってきた日の放課後…

 

高坂が部室に入ると、真剣な目で部室にいる全員が高坂を見ていた。

 

「どうだった?」

 

「今日で全教科帰ってきましたよね?」

 

「穂乃果ちゃん!」

 

「凛はセーフだったよ!」

 

「あんた、私たちの努力を水の泡にするんじゃ無いわよね?」

 

「「「「「「「どうなの!?」」」」」」」

 

全員が高坂に注目する。

 

「う、うん…もう少しいい点数だと良かったんだけど…じゃーん!」

 

高坂が見せてきた答案の点数は、53点。ということは…赤点を回避できた!

 

「「「「「「「「「「やった!」」」」」」」」」」

 

 

 

そして俺たちは、結果を報告するために理事長室に行った。でも、ノックをしても返事が返ってこないので、少しだけドアを開けてみると、絢瀬先輩と理事長の声が聞こえてきた。

 

「そんな!説明してください!」

 

「ごめんなさい…でも、これは決定事項なの…音ノ木坂学院は来年より、生徒募集をやめ、廃校とします!」

 

えっ?今、なんて言った……?

 

 




はい、今回で茜が死んでしまって、それは優が守れなかったからというのが分かりましたね。と言っても、薄々気づいていた方も多いと思いますが…
そして今回、優が絵里に対して怒りましたね。
では、次回からはアニメ8話の内容に入っていきたいと思います!
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