μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、26話です。
今回、優自身も知らないことを優香から伝えられます。
では26話、スタートです!


26話 優の異変

〜side 優〜

 

俺が天の川学園高校に行った2日後の月曜日、俺はいつも通り通学中だった。音ノ木坂学院の校門を通り、校舎内に入って少しすると絢瀬先輩と東條先輩にあった。

 

「おはようございます。絢瀬先輩。東條先輩。」

 

「おはよう、優!」

 

「おはよう、優くん!」

 

2人は俺のことを下の名前で呼び始めてから初めての挨拶だったのだが、その時俺は急にひどい頭痛に襲われ、意識を失った…

 

「えっ!?優!優、しっかりして!」

 

「優くん!?絵里ち、とりあえず保険室に!」

 

「分かったわ…」

 

意識を失うところで綾瀬先輩と東條先輩がそう話してるのが聞こえた…

 

 

 

俺が目が覚めると、白い天井とピンク色のカーテンが目についた…

 

「……ここは…保健室か…」

 

「そうやで…」

 

「東條…先輩?」

 

俺の寝てるベットの隣の椅子で東條先輩が座っていた。

 

「さっきまで絵里ちもおったんやけど、さっき飲み物買いに行ったんや。」

 

「そう…ですか…因みに授業まで後どれくらいありますか?」

 

「もう、昼休みや。」

 

「えっ?」

 

「時計見てみ、ウチも絵里ちも昼休みまで寝てたら心配やで?」

 

「すみません…」

 

「優くん、最近無理しすぎとちゃう?戦ってる数も前よりも大分増えたみたいやし…」

 

「それもあるかもしれませんが、ちょっと違うような気がするんですよね…」

 

「優くんの体のことはウチには分からんけど、無理だけはしたあかんよ?」

 

「はい…」

 

俺達がそんな会話をしていたら、絢瀬先輩が中に入ってきた。

 

「優、目が覚めたのね。」

 

「はい、心配かけてすみませんでした…」

 

「いいわよ、それより無事で良かったわ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「この後はどうするの?」

 

「もう大丈夫そうなので、授業に戻ります。」

 

「分かったわ、授業まで後に20分ぐらいはあるから、それまでは休んどいた方がいいわ。」

 

「分かりました。」

 

「じゃあ、私たちは戻るわね。」

 

「じゃあ、優くん。お大事にね。」

 

「はい、ありがとうございました!」

 

2人は保健室から出ていった。

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜side 絵里〜

 

私が飲み物を買って戻ってくると、優の目が覚めていた。ドアを開けようとすると保健室の中から希と優の声が聞こえてきた。その声に耳をすますと、希が優に、

 

「優くん、最近無理しすぎとちゃう?戦ってる数も前より大分増えたみたいやし…」

 

と、言っていた。戦ってるとは、何のことなんだろう…私は、優が何と戦っているのか分からないまま、保健室に入った。

 

〜side out〜

 

 

 

 

 

〜side 優〜

 

俺が教室に戻ると、高坂、園田、南の3人にとても心配された…

 

その後は、いつも通り午後の授業を受け、練習をして帰る、といういつも通りの生活を送った。

 

ただ、ここ数日変な夢を見ることが多かった。

何故か昔の記憶を見ているような感じのする夢を…

普段なら偶然だと思い、それほど気にしないと思うが今回は何故か気のせいではないような気がする…

 

それに、今朝倒れて時も絢瀬先輩と東條先輩の挨拶に聞き覚えがあり、頭痛がしたような気がしたのだ…他にも、園田、高坂や南とも何故か会ったような気がする時がある。

でも、そんなことはありえないはずだ…俺は転生者。しかも俺は、前の世界での記憶すらない。それなのにこっちの世界にいる、絢瀬先輩や東條先輩、それに高坂や園田、南に会ったことがあるなんてことないはずだ…

 

 

 

俺に何か変化が起きているのかもしれない、俺はそう思い、姉ちゃんに聞いてみることにした…

 

「姉ちゃん…俺、最近昔の記憶のようなものが頭によぎることがあるんだが、ありえないよな?」

 

「そう、そろそろね…」

 

「えっ、そろそろ?どういう事なんだ?」

 

「優くんに、2つ言ってなかったことがあるの…1つ目は、偶に前世での記憶が戻る人もいるの。そして、2つ目は…優くんは2人の人間の性格、記憶などが混ざってもおかしくないの。というか、いつかは2人の人間の性格や記憶が混ざると思うの。」

 

「えっ、どういう…ことだよ?」

 

「それはね、1人目はもちろん前世から転生してきたあなた自身のこと…そして、2人目は仮野優、本人。」

 

「仮野優…本人…?」

 

「えぇ、優くんは転生者でも普通の転生者じゃない。私は優くんを転生させた時にはまだ、女神として人間を転生させる程のエネルギーが無かった…人を転生させるには、かなりのエネルギーが必要なの。普通の転生者は前の世界での体で転生することが出来るの。だけど、今回は緊急事態。

 

だから、私はエネルギーが少ないまま、仮面ライダーとして戦える転生者を探していたの。そして、前の世界の仮野優になる前の優くんを見つけた。でも、その時もまだ私のもってるエネルギーは転生させるには足りなかった。だから、ベースとなる体を探している時に、この世界にいる仮野優が優くんと同じで、交通事故にあいそうな人を助けて亡くなった。

 

2人とも自分の命を亡くしてでも人を助けて死んだ。だから、2人の性格が混ざったとしても仮面ライダーとして戦う勇気があり、ライダーの力を悪用することは無いと思ったの。」

 

「そうか…じゃあ、俺は二重人格でみたいなもので、2人の記憶がある。だから、この世界での昔の記憶もあるってことか?」

 

「まぁ、そのようなものよ。あとね、この世界にいた仮野優くんが死んだ時に、ベースの体になって欲しいってお願いしたんだけど…この世界でやり残したことがあるって言っていたの。それを優くんにやって欲しいと言っていた。

 

だから、記憶を消したけど蘇るようにもした。1度消した理由は、優くんの前の世界での記憶をこっちに来た時に持っていたら、いろいろと辛いだろうから、とりあえず一旦消しておいたの。まぁ、そのせいでこの世界の仮野優の記憶までなくなっちゃったんだけど。

 

でも、その記憶は優くん自身が生きて記憶を取り戻して、この世界の仮野優の願いを叶えてあげて。茜ちゃんのことで辛いのは分かるけど、自分の命を大切にしてね。」

 

「分かってるよ。俺が生きることはあいつとの、約束だから…」

 

「でも、普通の転生者は前の世界の記憶を蘇ることは、よっぽど強い記憶出ない限りはないの。でも、前の世界での優くんの記憶を取り戻すことにするためには、前の世界での記憶を取り戻して辛い思いをするかもしれない。本当にごめんなさい…」

 

「別にいいよ。そのぐらい。前の世界で仲のよかった人や大切な家族との記憶を取り戻して、辛い思いをしたとしても、俺はこの世界で茜と出会った大切な思い出がある。だから、心配しないで。」

 

「……そう、分かったわ…(ごめんなさい…優くんに起こるかもしれない辛い思いは、そういう意味じゃないの…もし、優くんが記憶を取り戻したら、優くんは本当に辛い過去を思い出すかもしれない…本当にごめんなさい…)」

 

俺はこの時、心の中で姉ちゃんがこのような事を思っていたことをまだ、知らなかった…

 

「そういえば、姉ちゃんまだ隠してることあるんじゃないか?姉ちゃんは俺が聞かないと教えてくれない、聞いても教えてくれないことが多すぎる秘密主義者ってことは、もうそろそろ分かってきた。だから、なんとなくありそうなんだけど。」

 

「えぇ、あるわ…でも、今は言えない…」

 

「そっか、なら無理には聞かないよ。」

 

俺はそう言って、さっきの話について少し考えていた。

 

でも、さっきの話からすると俺は絢瀬先輩や東條先輩、それにもしかすると、高坂や園田、南にも会ったことがあったのか?それに、気絶するほどの記憶や夢に出てくるほどの記憶。かなり仲が良かったのか…いや、やめよう。俺はもう、誰とも深くは関わらない…俺とあの9人の関係はアイドルとマネージャー。それまでだ…

 

俺が、そんなことを考えていると。

 

「あっ、そうだ!」

 

姉ちゃんが思い出したように、大声を出す。

 

「どうした?」

 

「もう一つ大事なことを思い出した!優くんにはじめ渡した、ノーマルデータボトルあるでしょ?」

 

「あぁ、俺がインフィニティに変身するためのやつだろ?」

 

「うん。あのボトルには、それぞれの仮面ライダーの基本フォームのデータ。そして、優くん自身のデータが入ってるの。」

 

「俺自身の?」

 

「えぇ。それでね、優くんはさっき話した通り、普通の転生者じゃないの。だから、優くんをこの世界にちゃんと存在させるには、それなりの時間がかかるの。だから、今はこのノーマルデータボトルに入ってるデータで優くんをこの世界での存在を保たさせているの。だから、そのノーマルデータボトルが壊れると優くんはまた死んでしまうから気をつけてね!」

 

「へぇ、そうなのか…俺は、このノーマルデータボトルが壊れると死んでしまうのか…そうか。

 

・・・

 

って、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??俺の命に関わるほど大事なことを、なんでこれまで言ってなかったんだよ!!」

 

「ごめん、ごめん。でも、優くんも戦いながら守ってる人と自分の体とデータボトルを守るのもプレッシャーかかるかなと思って…」

 

「はぁ…もし、俺が何も知らないまま、落としでもしてノーマルデータボトルを壊して死ぬほうが、よっぽど虚しいわ…今回は見逃すけど、せめて俺の命に関わるようなことは絶対に言ってくれ。」

 

「分かったわ。ごめんなさい…」

 

はぁ、ったく…姉ちゃんの秘密主義も大概だな。

 

「あっ、時間がかかるってどのぐらいでノーマルデータボトルなしで、この世界に居られるんだ?」

 

「まだ、分からないけど…多分、優くんが高校3年になってから、卒業するまでの間ぐらいよ。」

 

「そうか、分かった。それまでは、絶対にノーマルデータボトルは壊さないようにするよ。」

 

「まぁ、それからも壊したら変身出来なくなるから、壊さないようにね。」

 

「あっ、そうだな。」

 

そして、俺は部屋に戻った。

 




はい、ちょっと分かりずらかったかも知れませんが簡単に言えば、優は前の世界で死んだ優だけではなく、今いる世界で死んだ優の2人が混ざっています。書いてて思いましたが、2人の記憶が混ざるとかなり不思議な感覚なんでしょうね…
そして、今はノーマルデータボトルが壊れたら優は死んでしまいます…これは、ゴーストのタケルの生き返る前のオレゴーストアイコンみたいなものですね。でも、優はタケルと違って、ノーマルデータボトルを壊さなくても、死ぬ可能性はあります…
オリジナル回はあと1話だと思います!もしかしたら、増えるかも知れませんが…
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