μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、40話です。
今回から、ラブライブ本編に戻ります。そして、学園祭のライブ編です。アニメ1期の終盤で、盛り上がってくるところですね。
では40話、スタートです!


5章 学園祭ライブ編
40話 学園祭でのライブの場所は?


〜side 優〜

 

永夢さん達とクロノスを倒し、永夢さんの会見が終わってから数日が経ったある日、高坂が朝っぱらからハイテンションでスマホを見せてきた。その画面に表示されているのは、スクールアイドルのランキング。なんと、μ'sが19位にあがっていた。

 

おぉ!19位…っていうことはラブライブに出場ができるかもしれないってことか!

 

「やったじゃん!」

 

「今、クラスですごい話題になってるよ!」

 

高坂とその友達の3人が、そう話していた。

 

「よしよし、よく頑張った!」

 

「クゥーン…」

 

高坂の友達が、高坂の頭を撫でた。というか高坂…お前は犬かよ…

 

「穂乃果のことだからすぐ飽きちゃうと思ってた。」

 

あぁ、確かに…高坂のやつ、よく飽きずに続けたな。まぁ、それほど高坂が、スクールアイドルの事を好きになったってことか。

 

「でもさ、私たちってラブライブに出るμ’sの初ライブ見たことなるんだよね!」

 

「あぁ…考え深いね!」

 

ここで1つ思った。俺、空気じゃね?全然会話に参加してないというか、出来ない…高坂の友達と話したことなんて、初ライブの時に少しあったぐらいだしな…

 

俺がそんなことを考えてると、絢瀬がやって来た。

 

「穂乃果、優、おはよ!」

 

「あっ、絵里ちゃん!おっはよー!」

 

「おう絢瀬、おはよう。」

 

「穂乃果、仮野くん。先輩だよ!?」

 

俺たちの挨拶を見て、やっと俺にも話を振ってくれた。

 

「あぁ、大丈夫大丈夫!先輩、後輩やめようって話したんだ!」

 

「俺もマネージャーだからって、巻き込まれた。」

 

「すごい、芸能人みたい!」

 

そうなのか…?芸能界って上下関係厳しいとか、よく聞くけど…

 

 

それから教室に入ると、高坂が高坂の友達にサインを求められていた。

 

「えっ、サイン?」

 

「これから有名になるんだから、記念に1枚書いてよ!さっき、園田さんにも書いてもらったんだけど…」

 

そう言いながら、色紙を見せてくる。しかし、園田のサインらしきものは見当たらない。

 

「えっ、どこに?」

 

「ほんとにあるのか?」

 

高坂と俺が色紙をよく見てみると、左下に小さく青いボールペンで『園田海未』と書かれていた。

 

「ちっさ!」

 

「でしょ。恥ずかしいから、これが限界だって言うのよ…」

 

「そんなんで、アイドル大丈夫か…」

 

「だから、穂乃果は大きく書いてね!」

 

「じゃあ…」

 

そう言われ、高坂がサインを書き始めたが、『高坂穂乃』までが大きく、『果』だけが色紙内収まらず小さくなっていた。

 

なんで、2人とも普通に書けないんだよ…

 

「ごめん、入り切らなかった!」

 

「ほんと、あんた達極端よね…」

 

「あっ、せっかくだから仮野くんも書いてよ!」

 

「えっ、俺はマネージャーだぞ?」

 

「でもでも、μ’sのイケメンマネージャーってSNSで話題になってたよ!それに、女性に1番ファンの多い絢瀬先輩と、同じぐらいの女性ファンいるかもよ!」

 

「いや、それはないだろ…それに、俺はイケメンでもないぞ?」

 

俺が真顔で言うと、高坂と園田、そして高坂の友達の3人が、大きくため息をついた。

 

なんでだ…?

 

「まぁ、とりあえずサイン書いて!」

 

「まぁ、いいけど…」

 

そう言って、俺は2人と違い、普通にサインを書いた。

 

「おぉ、やっとまともなサインだ!」

 

「でも…この絵は何?」

 

「ん、それか?最近噂の仮面ライダー!」

 

μ’sのメンバーには全員バレたが、世間的にはまだ俺の正体は知られていない。

 

この前、病院で変身した時はバレたかと思ったが、ゲーム病が治りかけていた時に怪人が現れたということで、みんなパニックで俺の変身は全く見てなかった。その中でも、A-RISEのメンバーだけは見逃さなかったらしく、後で聞かれたが、口止めしておいたので大丈夫だと思う。

 

それにしても、ナンバーワンスクールアイドルは観察眼まですごいとは…

 

「えっ…でも、ネットで出てた仮面ライダーの画像は、もっとかっこよかったような。」

 

おい、本人が書いてるんだぞ?

 

「もしかして、仮野くんって絵心ないの…?」

 

「失礼な!妹に俺の書いた絵を見せたら、『お、おぉ、さすがお兄ちゃん!絵のセンスもいろんな意味ですごいね!』ってすごい褒められたんだぞ!」

 

「いや、それは褒められたというか…」

 

俺の言葉に、そこにいた5人が全員苦笑いをしていた。今日、なんで俺は苦笑いばっかされてんの…?

 

「まぁ、絵はともかく、サインはやっと普通のサインが貰えたね!」

 

絵はともかくってなんだよ…

 

「さっき、矢澤先輩にも頼んだんだけど、『すいません。今、プライベートなんで。』って言われたんだよねぇ…」

 

「私たち、芸能人ってわけじゃないし…」

 

「あれ、そういえばことりちゃんは?」

 

「そういえばいないな…」

 

確かに、いつもならこの時間には来ているはずなのに…

 

この時、俺はまだ知らなかった…この時から、南があることに悩み続けていたことを…

 

 

 

「あぁ…出場したら、ここでライブできるんだ!」

 

「すごいニャー!」

 

放課後になり、ネットでラブライブ!のホームページの会場画像を見ながら、高坂と星空がそう言っていた。

 

「何うっとりしてるのよ!らっ、ラブライブ出場ぐらいで、うぅっ…まだ、喜ぶのは早いわ!決定したわけじゃないんだから。気合い入れていくわよ!」

 

そんなこと言いながら、矢澤も嬉しさのあまり、目がうるうるして泣きそうになっていた。

 

「その通りよ!」

 

そう言って、絢瀬がA-RISEのページを開いた。

 

「7日間連続ライブ!?」

 

「そんなに!?」

 

「ラブライブ出場チームは、2週間後の時点で20位以内に入ったチーム。どのスクールアイドルも、最後の追い込みに必死なん。」

 

「20位以下に落ちたとこもまだ諦めてないだろうし、今から追い上げてなんとか出場を勝ち取ろうとしているスクールアイドルもたくさんいる。」

 

「つまり、これからが本番ってわけね!」

 

「ストレートに言うとそういうこと。喜んでる暇はないわ。」

 

「よし!もっと頑張らないと!」

 

「とはいえ、特別なことを今からやっても仕方ないわ。」

 

「まずは、目の前にある学園祭で精一杯いいステージを見せること!それが目標よ。」

 

「よし!そうとなったら、まずはこの部長に仕事を頂戴!」

 

「じゃあ、にこ。うってつけの仕事があるわよ!」

張り切っている矢澤に、絢瀬が言った。矢澤にうってつけの仕事…?

 

 

 

そして、絢瀬に言われ、うってつけの仕事をするため、矢澤を始めとするμ’sと俺は、生徒会室に来ていた。

 

「やったやったー!」

 

「茶道部。午後3時からの1時間、講堂の使用を許可します!」

 

講堂の使用を許可され、茶道部員の人が喜んでいる。

 

「なんで、講堂がくじ引きなわけ?」

 

「昔から伝統らしくて…」

 

「どんな伝統だよ…」

 

そう、絢瀬の言った仕事とは、学園祭での講堂の使用許可を貰うために、くじ引きを引くことだ。

 

というか、茶道部が講堂を使う必要なんてあるのか?あんなに喜んでたけど…こんなこと言ったら、茶道部員の人に怒られそうだけど…

 

「では、続いてアイドル研究部。」

 

「見てなさい!」

 

「ヒィ!?がっ、頑張ってください…」

 

そして、とうとうアイドル研究部の番が来たのだが、矢澤は緊張とやる気のあまり、すごい顔で近づき、生徒会の人は怖がってしまった。

 

「にこちゃん!頼んだよ!」

 

「講堂が使えるかどうかで、ライブのアピール度は大きく変わるわ!」

 

高坂と絢瀬が言う。そんなにプレッシャーかけないほうがいいと思うが…

 

そして、ついに矢澤が抽選箱のレバーを回す。そして、落ちてきた玉の色は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白…

 

 

 

「残念、アイドル研究部。学園祭での講堂の使用はできません。」

 

μ's全員が、一気に崩れ落ちた。

 

 

 

そして、とりあえず練習着に着替えて、屋上に上がってきたのだが…

 

「どうしよう!」

 

「だって、しょうがないじゃない!くじ引きで決まるなんて知らなかったんだから!」

 

「あぁ!開き直ったニャー!」

 

「うるさい!」

 

高坂と星空が矢澤に文句を言い、矢澤はそれに言い訳する。まぁ、くじだし矢澤が悪いってわけでもないけどな…

 

「うぅ、なんで外れちゃったの…」

 

小泉に至っては、涙を流していた。

 

「ま、予想されたオチね。」

 

西木野だけはあっさりとそう言った。いやオチって…

 

「にこっち…ウチ、信じてたんよ…」

 

「うるさいうるさいうるさーい!悪かったわよ!」

 

「まぁ、みんな。これは運の問題で矢澤が悪いわけでもないんだし過ぎたことを言うより、次どうするか決めないといけないだろ。」

 

「優の言う通りよ。気持ちを切り替えましょ。」

 

「あっ、そうだ!絢瀬。」

 

「ん、どうかした?」

 

「生徒会長権限で何とかできないか?」

 

「出来るわけないでしょ?」

 

素晴らしく怖い笑顔を見せて、絢瀬が言った。

 

「すみませんでした…」

 

「はぁ…講堂が使えない以上、他のところでやるしかないわ…体育館もグラウンドも運動部が使ってる…」

 

「では、どこで…」

 

「部室とか?」

 

絢瀬、園田、矢澤がそう言った。っていうか矢澤、お客も入れないし、そんな窮屈なライブ見に来る人少ないだろ…

 

「せまいよ!あっ、じゃあ廊下は!」

 

高坂…矢澤に突っ込んだけど、お前も変わらないぞ…

 

「バカ丸出しね…」

 

高坂も矢澤も、もう少しまともな意見は出せないのか。

 

「にこちゃんがくじ外したから、必死で考えてるのに!うーん…じゃあ、この屋上に簡易ステージを作ればいいんじゃない?人もたくさん入れるし!」

 

「屋外ステージ?」

 

「確かに、人はたくさん入るけど…」

 

「なによりここは、私たちにとってすごく大事な場所!ライブをやるのに、ふさわしいと思うんだ!」

 

「野外ライブ、かっこいいニャー!」

 

「でも、それなら屋上に、どうやってお客さんを呼ぶの?」

 

「確かに…ここだと、たまたま通ることもないですし…」

 

「下手すると、1人も来なかったりして。」

 

「じゃあ、大きな声で歌おうよ!校舎の中や、外に歩いてるお客さんにも聞こえるようや声で歌おう!そしたら、きっとみんな興味をもって、見に来てくれるよ!」

 

「穂乃果らしいわ。」

 

「えっ、だめ?」

 

「いつもそうやって、ここまで来たんだもんね。μ’sってグループは。」

 

「絵里ちゃん…」

 

「決まりよ!ライブはこの屋上で、ステージを作って行いましょ!」

 

「確かに、それが1番μ’sらしいライブかもね!」

 

「よーし!凛も大きな声で歌うニャー!」

 

「じゃあ各自、歌いたい曲の候補を考えてくること!」

 

こうして、μ’sのライブは屋上でやることになった。

 

 

 

しかし、最近南が高坂に何か言いたそうにしながら、何かに迷ってるようにしていることに、俺は少し気づき気になっていた…

 




はい、とりあえずここまでです。
久しぶりのラブライブ本編でした!
そして、次回も学園祭ライブ編。そして、優はことりの異変に気づき始めてますね。次回かその次には、ライブに入りたいと思います!そしてそのライブのあと、優に大変な事件が起こるかもしれません…
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