μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、42話です。

今回から学園祭ライブに入ります。

では42話、スタートです!


42話 学園祭でのライブ!

〜side 優〜

 

俺が南と話した翌日、学院内は学園祭の準備で大忙しだ。しかし、学園祭前でも授業はしっかり行われる。今は授業前。俺は教室で次の授業で使う教科書などを準備していた。

 

「ふぁ〜」

 

そんな中、高坂は大きなあくびをした。

 

「ちゃんと寝ているのですか?」

 

「あはは、つい朝までライブの事考えちゃうんだよね…今からワクワクして眠れないよ!」

 

「張り切るのはいいが、しっかり寝ておけよ?寝不足で体調不良にでもなったら、ライブどころじゃないんだからな?」

 

「はーい。」

 

 

 

時は流れ放課後になり、アイドル研究部の部室でみんなにさっきの話をすると、

 

「子供ね。」

 

と矢澤が言った。その言葉に高坂は、

 

「にこちゃんに言われたくない!」

 

と反論する。

 

「どういう意味?」

 

「はぁ…どっちもどっちだろ…」

 

「そうだ!」

 

俺が小さく零した言葉は2人には聞こえていなかったようだが、変わりに何かを思いついた高坂は突然踊り出した。いや、ほんとにどうした…?

 

「うーん…えい!どう?昨日徹夜で考えたんだ!」

 

「ちょっと、振り付け変えるつもり!?」

 

「それはちょっと…」

 

「絶対、こっちの方が盛り上がるよ!昨日思いついた時、これだ!って思ったんだ!はぁ…私って天才!」

 

「ことり、これは流石に…」

 

高坂の提案に対し、みんなそれは無理だと考える。まぁ、今から振り付けを変えるのは無理があるだろうな…

 

「い、いいんじゃないかな?」

 

しかし、南だけは肯定意見を出した。

 

「だよね!たよね!」

 

とりあえず、練習のためみんなで屋上に移動している時、俺は南に話しかける。

 

「南、高坂に隠し事しているから罪悪感があるのは分かるけど、ちゃんと自分の思ったことを言った方がいいぞ?流石に今から振り付けを変えるのは無理があると思うし…」

 

「うん、そうだよね…」

 

 

 

そして、屋上での練習が始まった。

 

「はぁ、もう足が動かないよぉ…」

 

「まだダメだよ!さぁ、もう1回!」

 

「えぇ、またぁ…」

 

もう無理と言う矢澤に、もう1回と言う高坂。高坂のやつ、張り切りすぎだけど、大丈夫か…?

 

「私たちはともかく、穂乃果は休むべきです。」

 

「大丈夫、私、燃えてるから!」

 

いや、理由になってないだろ…どこの熱血教師だよ…

 

「夜も遅くまで練習しているのでしょう?」

 

「おい、夜まで練習してるのかよ。本当に少し休め。本番までに体壊すぞ?」

 

「大丈夫だよ!それに、優くんだって朝早くと夜にランニングしてるんでしょ!」

 

「バカ、俺は仮面ライダーだから体力はしっかりと付けないといけないし、普通の人より体も頑丈だからできるんだ。お前がやると、本当に体壊すぞ!」

 

「でも、もうすぐライブだもん!」

 

「はぁ、ことり。ことりからも言ってやってください。」

 

園田と俺が言っても聞かないため、園田が南に話を振った。だが…

 

「私は、穂乃果ちゃんのやりたいようにやるのが、1番だと思う…」

 

南…やっぱり、そうなるか…

 

「ほら、ことりちゃんもそう言ってるよ!」

 

これじゃ、高坂も無理するいっぽうだな…

 

 

 

その後練習が終わり、俺は家に帰り夕食を食べて風呂に入った。ちなみに今日は姉ちゃんが居ないので、優奈と2人で夕食を食べた。

 

はぁ、明日は本番か…なんか嫌な予感がするな…

 

そう考えていると、眠れなくなってきた…俺は、落ち着かないので何か食べようと思ったが、今ちょうどお菓子やジュースなどを切らしていた。仕方ない、コンビニ行くか…

 

「優奈、コンビニ行くけど、なにか欲しいものあるか?」

 

「うーん、じゃあ、ミルクティーとミルクチョコお願いしていい?」

 

「はいよ。じゃ、言ってくるわ。」

 

「雨降ってるし、気をつけてね!」

 

「りょーかい。」

 

俺は近くのコンビニに向かって歩き始めた。今日は雨が降っていたので、流石に俺も走ってはいない。というか、雨の時にランニングに行くと、優奈が口聞いてくれなくなるし、その後お詫びにと言って、すごい甘えてくるし…嫌なわけじゃないよ?そして、シスコンでもないよ?って、誰に言い訳してるんだ…

 

そんなことを1人でブツブツ考えながら歩いていると、コンビニに着いた。俺はジュースとお菓子などを少しと、優奈に頼まれたものを買って店を出た。

 

それから、家に帰ろうと歩き始めて少しした頃、フードを被って神田明神の階段を走っている人影を見つけた。しかし、俺はその人影に見覚えがあった。

 

「まさか、あいつ…おい!」

 

俺は嫌な予感がして、その人に話しかけた。

 

「えっ、優くん?」

 

嫌な予感は的中、そいつは高坂穂乃果だった。

 

「何やってんだ!こんな雨降ってるのに走るとか本当にバカか!」

 

俺は、高坂に怒鳴りながら言った。

 

「ごめん…でも、落ち着かなくてちょっとだけ練習しようかなって思って…」

 

「前にも言ったけど、それで体壊したらどうする気だ!頑張ることは悪いことじゃないが、頑張りすぎて体壊すのはただのバカだぞ!」

 

「うん、ごめん…」

 

「はぁ、とりあえず今日は帰るぞ。傘は?」

 

「持ってきてない…」

 

「じゃあ、俺のに入れ。送ってく。」

 

「えっ、いや、でも…」

 

「風邪ひきたいのか?」

 

「うん、分かった。お邪魔します。(うぅ、これ相合傘だよ…恥ずかしいよぉ…//)」

 

高坂を家まで送る間、さっきの事もあり沈黙状態だ。しかし、その沈黙を高坂が破った。

 

「ねぇ、優くん。さっき私に、無理しすぎだって言ったじゃん。」

 

「あぁ。」

 

「それは、私もそうだったと思うけど、優くんはどうなの?」

 

「俺?どういうことだ?」

 

「だって、優くん。仮面ライダーだからって、朝早くからランニングしてたし、夜もしてる時あるし、優くんだって無理しすぎなんじゃないの?」

 

「そんなことない。今のままじゃ、あいつには勝てないから…」

 

「あいつ?」

 

「いや、なんでもない…」

 

そして、俺は高坂を家まで送り届けた。

 

「今度からは絶対こんな無茶するんじゃないぞ。それと、さっきは怒鳴って悪かったな…」

 

「ううん、穂乃果の方こそごめん…じゃあ、また明日ね!」

 

「おう、じゃあまた明日な!」

 

そして、俺は家に帰った。高坂のやつ、風邪でもひいてなかったらいいけどな…

 

 

 

そして翌日の朝、今日は学園祭当日でいつもの朝練はないので、優奈と朝ごはんを食べてから学校に行こうとした。

 

「お兄ちゃん!私も文化祭見に行くからね!」

 

「おう。まぁ、俺は踊らないけど、みんなのダンスと歌、見ててくれ!」

 

そう言って、俺は音ノ木坂学院に向かった。しかし、この学園祭であんな事件が起こるなんて、この時の俺は思いもしなかった…

 

 

 

「うわぁ、すごい雨…」

 

「お客さん、全然いない…」

 

そして、高坂以外のμ’sのメンバーは屋上の扉の前に来ていたが、あいにくの雨でお客さん1人いない。

 

「この雨だもの、しょうがないわ…」

「私たちの歌声で、お客さんを集めるしかないわね。」

 

「うぅ、そう言われると燃えてくるわね!」

 

俺たちがそんな話をしていると、園田と南が険しい顔で何かを話していた。もしかして、南が言えていなかったことを、話したのか…?俺もなにかは知らないけど、かなり険しい顔だな…

 

 

 

そして、アイドル研究部の部室で全員が着替え終わったので、俺も部室に入って準備をしていた。

 

「おはよ〜…」

 

未だ来ていなかった高坂が、やっと到着したようだ。

 

「穂乃果!」

 

「遅いわよ!」

 

「ごめんごめん…当日に寝坊しちゃうなんて…おろろっと…」

 

「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

 

すると、高坂がよろけて南にもたれかかってしまった。あいつ、なんか様子がおかしいな…

 

「ごめん、ごめん…うぅ…」

 

「穂乃果?ちょっと声が変じゃない?」

 

「えぇ、そうかな?のど飴舐めとくよ…」

 

 

 

そして高坂も衣装に着替え終わって、とうとうライブが始まる時間が近くなってきている。しかし、雨は止むどころか、強くなってきている。

 

「全然弱くならないわね…」

 

「というか、さっきより強くなってない!?」

 

「これじゃあ、たとえお客さんが来てくれたとしても…」

 

絢瀬、矢澤、西木野が言った時、

 

「やろう!ファーストライブの時もそうだった。でも、あの時諦めずにやってきたから、今の私たちがあると思うの。だからみんな、行こう!」

 

高坂がそう言う。

 

「そうだよね。そのためにずっと頑張ってきたんだもん!」

 

「後悔だけはしたくないニャー!」

 

「泣いても笑っても、このライブの後には結果が出る。」

 

「なら、思いっきりやるしかないやん!」

 

「進化した私たちを見せるわよ!」

 

「やってやるわ!」

 

小泉、星空、絢瀬、東條、西木野、矢澤が意気込み言った。こういう時、みんなを励ますのは、やっぱり高坂のやる気と情熱だよな。

 

しかし、園田の隣にいる南はやっぱり、どこか何かを悩んでいるようだ。

 

「ことり…」

 

そんな南に気がついた園田が、南に声をかけた。

 

「あっ、ごめん…」

 

「とにかく今は、ライブに集中しましょう。せっかくここまで来たんですから!」

 

「うん。」

 

「よしみんな、今日は今まで頑張ってきた力を全部出し切ってこい!」

 

「「「「「「「「「うん!」」」」」」」」」

 

 

 

そして、μ’sのライブが始まる前、俺は観客席でライブを見るので、同じく観客席にいる優奈たちのところへ言った。

 

「優奈。」

 

「あっ、お兄ちゃん!もうすぐ始まるよ!」

 

「こんにちは、優さん!」

 

「こんにちは!」

 

優奈が俺に気づくと、同じく俺に気づいた亜里沙ちゃんと高坂の妹が挨拶をしてきた。

 

「こんにちは。亜里沙ちゃんに高坂の妹さんも!」

 

「私も雪穂でいいですよ!」

 

「……分かった。よろしくね、雪穂ちゃん!」

 

「はい!」

 

そんなやり取りをしていると、とうとうμ’sのライブが始まった。

 

 

 

 

 

No brand girls/μ’s

 

 

 

 

 

1曲目からかなりぶち上がる新曲を披露したµ’s。そんなµ’sが、2曲目に入ろうとした時…

 

「穂乃果!」

 

高坂が突然倒れた。

 

「お姉ちゃん!」

 

「高坂!」

 

雪穂ちゃんと俺が、舞台の方へと飛び出した。やっぱり、あいつ無茶のしすぎか…

 

「穂乃果ちゃん、大丈夫!?」

 

「おい、高坂!」

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

 

「すみません、メンバーにアクシデントがありました。少々お待ちください。」

 

絢瀬がお客さんにそう話した。

 

「ねぇ、続けられるわよね!ねぇ!」

 

矢澤が続けられるかと言っているが、今の状況だと…

 

「穂乃果ちゃんは無理や…それに…」

 

見ていたお客さんも帰ってしまっている。しかし、俺たちに更なる不幸が襲いかかる。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

屋上に、マスカレイド・ドーパントとグールが現れた。

 

「ああもう!こんな時に財団Xかよ!園田、南、高坂を逃がしてやってくれ!」

 

「はい、分かりました!」

 

「うん!」

 

園田と南が、高坂を支えて屋上から連れ出していってる。雪穂ちゃんも高坂について行っている。

 

「優奈、亜里沙ちゃん、2人も早く逃げろ!」

 

「いやだよ、お兄ちゃんをほっていけないよ!」

 

「優奈、優さんはその、なんというか大丈夫だから。」

 

「亜里沙!お兄ちゃんもあんな怪物にかなうわけないよ!」

 

俺がライダーということを知っている亜里沙ちゃんがなんとか優奈を逃がそうとするが、優奈は聞かない。

 

「ったく、仕方ないか…2人は下がってろ!」

 

俺はもう正体も隠せないと思い、ロストドライバーを腰に巻き付けた。

 

『ジョーカー!』

 

「変 身!」

 

俺は仮面ライダージョーカーに変身した。

 

「えっ、嘘…お兄ちゃんが、仮面ライダー!?っていうか、亜里沙は知ってたの!?」

 

「う、うん。前に助けてもらった時に…」

 

「えっ!?」

 

この事には、姉である絢瀬やこの場にいる残りのμ’sのメンバーも驚いていた。

 

「さぁ、お前達の罪を数えろ!」

 

俺はそう言って、マスカレイド・ドーパントとグールと戦い始めた。

 

「オラッ!くっ…多いしきりがないな。マキシマムドライブで決めるか!」

 

『ジョーカー!マキシマムドライブ!』

 

「ライダーパンチ!」

 

俺は手に力を溜め、一気にマスカレイド・ドーパントの軍団を倒す。

 

「もういっちょ。ライダー キック!」

 

俺は更にマキシマムドライブを発動し、一気にマスカレイド・ドーパントを蹴り倒した。それにより、マスカレイド・ドーパントは全て倒しきり、残りはグールだけとなった。

 

「後はグールか。ならこいつで行くか!」

 

俺は一旦変身を解き、

 

『ドライバー オン!』

 

ベルトをウィザードライバーに替えた。

 

『シャバドゥビタッチヘンシン〜シャバドゥビダッチヘンシン〜』

 

「変身!」

 

俺は、左手に付けたフレイムリングをベルトにかざした。

 

『フレイムプリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!』

 

俺は仮面ライダーウィザード フレイムスタイルに変身した。

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

俺はウィザーソードガン ソードモードでグールを倒し始めた。

 

「ハッ!オラッ!ったく、めんどくさい時にたくさん出て来てくれたな!ライブでも見に来たのか?」

 

「グゥー!」

 

「うわっ!冗談ぐらい言わせろよ!まぁ、そんな呑気な状況じゃないか…なら、こっちも一気に行くぞ!」

 

俺は、ウィザードライバーの手を逆に向けた。

 

『ルパッチマジックタッチゴー!フルパッチタッチレッツゴー!』

 

そして、俺は右手の指輪をキックストライクリングに替えて、ウィザードライバーにかざした。

 

『キックストライク!サイコー!』

 

俺はグールにキックストライクを放ち、すべてのグールを倒した。

 

「ふぃ…みんな、怪我はないか?」

 

「えぇ、私たちは大丈夫よ。」

 

絢瀬が全員を代表して答えた。

 

「お兄ちゃん…」

 

その時、とても暗く、怖い声が聞こえた。

 

「ひゃっ、ひゃい!」

 

俺は恐怖のあまり、つい変な声を出してしまった。

 

「なんでこんな危険なことをしているのかな…?」

 

「いや、ゆ、優奈。あのな、俺が戦わないと色んな人の命が危ないんだ。だから、分かってくれないか?」

 

「はぁ…本当にお兄ちゃんはお人好しなんだから…こうなったお兄ちゃんは、私が止めても聞かなそうだね…」

 

「優奈、ありがとな。」

 

「でも、絶対に怪我はしないでね!」

 

「まぁ、善処はするよ。」

 

「善処じゃなく、絶対だよ!はぁ、本当に心配だよ…って、お、お兄ちゃん、後ろ!」

 

「んっ、なんだ?」

 

優奈き言われ、俺が振り返ると、

 

「フフフ、久しぶりね。仮面ライダーインフィニティ。」

 

「……お前は…」

 

俺にとって、因縁の敵が立っていた。

 




はい、どうでしたか?最後に登場した優の因縁の敵とは…それではまた次回、お楽しみに!
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