今回、前回の最後に登場した怪人と優に何があったのかがとうとう判明…あの怪人は、優といったい何があったのでしょうか…
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では43話、スタートです!
〜side 優〜
「……お前は…」
「フフフ、久しぶりね。仮面ライダーインフィニティ。」
学園祭のライブで高坂が倒れた直後出現した、マスカレイド・ドーパントとグールを倒した俺。そんな俺の前に、俺にとっての因縁の敵が現れた…
「アデュサ…」
「名前を覚えてもらえてるなんて光栄ね。」
忘れるわけがない…こいつこそが茜を殺した怪物なのだから…!
「お前だけは、絶対に許さない…!変身…」
この時、俺の意識は茜を殺したアデュサを倒すことしか考えていなかった。俺は低い声で変身と言い、仮面ライダーインフィニティに変身した。
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
俺は叫びながら、アデュサへ殴りかかって行った。怒りに飲み込まれた俺の意識は、そこで途切れた…
〜side out〜
〜side 絵里〜
私たちの前にまた、1体の怪物が現れた。しかし、優の様子がおかしい。優は小刻みに震えている。普通の人なら怪物に怯えているのかも、と考えられるけど、優は仮面ライダー。いつも戦っている怪物に怯えることはないと思う。私がそう考えていると…
「アデュサ…」
優はこの怪物の名前を言った。しかし、その声がかなり低い。
「変身…」
優は仮面ライダーに変身した。すると、叫びながらアデュサと呼ばれた怪物と戦い始めた。
「オラァァァッ!お前だけは、お前だけは絶対に許さねぇ!!」
優はいつも戦ってる時とは全然違う戦い方で、荒々しく、怒りをあらわにしている。
「ちょっと、優のやつどうしたのよ!」
「あんな荒れてる優くんの戦い方、見たことない…」
私の隣にいる、にこと希も驚いている。
「グハッ!クソッ!オラッ!ハッ!グァァァッ!」
優はいつもより荒々しい戦い方のせいで隙が生まれて、怪物に倒され強制的に変身が解けてしまった。
「優!」
「優くん!」
「お兄ちゃん!」
私と希と優奈ちゃんは優に声をかけ、他のメンバーも心配して駆け寄ろうとする。
「はぁ…前のあなたとの戦いは、もっと楽しかったのに、今のあなたは荒々しくて話にならないわ…本当に人間っていう生き物は、大切な人を1人失っただけで、こんなに感情的になってつまらなくなるものなのね…」
えっ、大切な人って…
「うるせぇよ…だったらこいつだ!」
『パーフェクトツムツム!』
優は前にみた、黄緑色のベルトにダイヤルのついたガシャットというアイテムを使って変身した。
『高速化 6コンボ!マッスル化 7コンボ!ジャンプ強化 3コンボ!』
『キメワザ!パーフェクト クリティカル コンボ!』
優は必殺技を怪物に放つが、怪物には効かず、逆に優が反撃を受けてまた変身が解けてしまった…
「グハァッ…!?クソッ!」
「はぁ、これ以上戦っても意味無いわね…次はもっと面白い戦いを期待しているわよ。」
そう言って、怪物は去ろうとするが。
「待てよ…まだだ…まだ、終わってねぇんだよ!オラァァァッ!」
そして、優は変身もしないで怪物に挑もうのする。
「優!これ以上は無茶よ!」
「そうだよお兄ちゃん!もうやめて!」
「お前らは黙ってろ…!ハッ!オラッ!」
優は私たちの言葉も聞かず、怪物と戦ったが変身もしてないので全く歯が立たない…
「はぁ、鬱陶しい…今のあなたの戦いはつまらない。今のあなたでは、私には勝てない。いい加減諦めたら?」
「ふざっけんなぁ!!」
「ハッ!」
「グハァァァッ!」
「「「「「「「優!(優くん!)(お兄ちゃん!)」」」」」」」
そして、優は腹部を攻撃され、気を失ってしまっ
「優!」
「お兄ちゃん!」
私たちは全員、優に駆け寄った。優は腹部からの出血も酷く、気を失っている。
「はぁ、あなたはもっと楽しめる相手だと思ったんだけど、残念ね…」
そう言いながら怪物は私たちに近づいてきた。
「やめて!これ以上、お兄ちゃんに手を出さないで!」
そう言って、優奈ちゃんが優の前で手を広げながら優を庇っている。
「あなた…そこの仮面ライダーの、妹かしら?」
「そ、そうだけど、なによ!キャッ!」
すると、怪物は優奈ちゃんの頭に手を当てた。
「優奈ちゃん!」
「ちょっと、なにしてるん!優奈ちゃんから離れて!」
にこと希がそう言うが、怪物は聞かない…
しばらくすると、怪物は手を離した。
「へぇ、なるほどね。これは、中々面白いわね…」
面白い?
「大丈夫よ。あなたも仮面ライダーも殺さないわ。仮面ライダーと戦うことは、私の楽しみだもの。そして、あなたも殺さない。あなたを殺したらあの人を敵に回すことになるからね。」
「ど、どういう意味よ!」
優奈ちゃんはまだ怖くて足が震えながらも、怪物に叫んで問う。
「さあね。それより、早く仮面ライダーを病院に連れていった方がいいわよ。思った以上に出血が酷い。今のままじゃ、確実に死ぬわ。私もちゃんと戦いたいし、こんな所で死なれちゃ困るのよ…じゃあね。」
そう言って、怪物は去っていった。
「優奈ちゃん、大丈夫?」
「は、はい。私は大丈夫です。それより、お兄ちゃんが!」
「救急車を呼んだわ。もうすぐ来ると思うわ。」
真姫がそう言い、しばらくすると、サイレンの音が聞こえてくる。駆けつけた救急隊員が、優を下まで運んで救急車に乗せた。
「付き添いの方は?」
「私が行きます!」
救急隊員の質問に優奈ちゃんが答える。そして、優を乗せた救急車は病院へと向かった。
「私達も病院へ向かいましょ!」
「えぇ。車を呼んであるから、それに乗るわよ!」
真姫が言ってから2、3分程度で真姫が呼んだ車が来て、私達も病院へ向かった。
「そうですか…私たちのいない間にそんなことが…」
今、病院の手術室の前の椅子に優奈ちゃんと亜里沙、さっきまで一緒にいたμ’sの1年生と3年生、そして合流した海未とことりがいた。
「優くん…」
「穂乃果はどうだった?」
「今は穂乃果の家で、雪穂が看病しています。」
「そう。」
私の疑問に海未が答えた。
「それにしても、優のやつどうしたのよ。なんか、すごい荒々しがった…」
「あんな優くん、見たことないニャー…」
「何か、すごい怒ってるようやったような…」
にこ、凛、希が疑問に思っていたことを発言した。
「もしかしたら…」
私は1つ、思い当たることがある。
「えりち、どないしたん?」
「あの、アデュサって怪物が言ってたでしょ?大切な人を失っただけで、って。」
「それって…もしかしてあの時の!?」
私の言葉で希は分かったみたいだけど、他のみんなは分かってないようだ。
「どういうことよ?」
「こうなったら、にこたちにも話さないといけないわね…にこは知ってるでしょ。前の生徒会長と副会長が誰か…」
「えぇ、副会長は優で、生徒会長は茜でしょ?でも、茜は3学期になったら、理由も言わないで急に転校したって聞いたけど、急すぎてびっくりしたわ…けど、その話が何か関係あるの?」
「……実は、茜は転校したんじゃない。亡くなったのよ。しかも、怪物に殺された…そこに優は一緒にいたの。それを音ノ木坂学院で知っているのは、一緒にいた優と、学院内の先生、生徒会長と副会長である私と希だけ。他の人には転校したと伝えられていたわ。」
「嘘、でしょ…?そんな…茜が死んだ…?」
茜と仲が良かったにこは、かなりショックを受けていた。
「ここからは推測だけど、優があんなに怒っていたのは、あの怪物が茜を殺したんじゃないかしら?」
「でも、優くんと茜先輩ってそんなに仲良かったの?」
ことりが聞いてきた。
「それは、私にもよく分からないけど…でも茜と優、それとにこも去年はよく一緒にいたわよね?」
「えぇ…スクールアイドル部の問題があった私を、茜はいつも気にかけてくれてたの。そして、優が音ノ木坂学院へ共学化試験生として入学して、生徒会副会長になってからは優も茜と一緒に気にかけてくれた。」
暗い顔をしたにこは、更に話し続ける。
「私はあの件もあったし、最初はあまり関わろうとはしなかったけど、次第に2人といることが多くなっていったわ。まぁ、優と茜は凄い仲良くしてたみたいだし、もしかしたら付き合ってたのかもしれないわね。」
「はい、確かにお兄ちゃんと茜さんは付き合ってました。」
「「「「「「「えぇっ!?」」」」」」」
優奈ちゃんの発言に、にこ以外の全員が驚いていた。
「絵里さん、茜さんが亡くなったのって、去年の12月ですか?」
「えぇ、そうよ…」
「そう、ですか…」
「どうかしたの?」
「これで分かりました。お兄ちゃんは、去年の12月頃からかなり変わってしまいました…茜さんが家に来なくなったり、急に朝と晩にランニングを始めたり、ピアノを弾かなくなったり…」
「ピアノ?」
「えぇ、お兄ちゃんはよく茜さんと一緒にピアノを弾いていたんです。でも、去年の12月になってから全く弾かなくなったんです。多分、茜さんとの思い出を思い出して、辛くなってしまうからだったんだと思います…」
「そうだったのね…」
「そして、いちばん大きく変わったのは、人と関わりを持とうとしなくなりました。」
「えっ?」
「だから、お兄ちゃんがμ’sの皆さんのマネージャーをすると言った時は、少し驚きました…でも、あまり深くは関わろうとはしてなかったようにも見えました…今考えるとお兄ちゃんは、自分は仮面ライダーだから関わった人を危険な目に合わせてしまうかもしれない、と思っていたのかも知れません。だから、他の人には自分が仮面ライダーであることを、できるだけ隠してきたんだと思います…」
「もしかして、優はそれで…」
「にこ?どうしたの?」
「さっきも言ったけど、アイドル研究部でにこが1人だった時、茜と優は私のことをよく気にかけてくれたの。当時は優とも喋ってて、優は私のことも『にこ』って呼んでいたの。でも、茜が転校してからは、初めてあった時のように、『矢澤』と呼ぶようになったの。それがなんでなのか、ずっと気になっていたけど…」
「優が、人との関わりを無くそうとしてたから…」
この時、私はずっと優がみんなのことを名字で呼んでいたのは、あまり深く関わりすぎないようにしていたんだと気づいた。その時、1人の綺麗な女性が走ってきた。
「優奈!」
「お姉ちゃん!」
「えっ、優奈ちゃん。この女性、優くんと優奈ちゃんのお姉さん?」
「はい。」
「はじめまして。優くんと優奈の姉の、仮野優香です。それで、優くんは大丈夫なの?」
ぺこりとお辞儀をしながら挨拶をしてきた優香さんは、挨拶を終えると優奈ちゃんにそう聞いた。
「まだ、分からない…」
「そう…」
「……それより、お姉ちゃんは、お兄ちゃんが仮面ライダーとして戦ってることを知ってたの?」
さっきよりも更に暗い声で、優奈ちゃんが言った。
「えぇ、知ってた…というより、私が優くんに、仮面ライダーになって欲しいってお願いしたの…」
「えっ、お姉ちゃんが!?」
この事には、この場にいた全員が驚いている。
「えぇ、そうよ…」
「なんで…なんで私に黙って、お兄ちゃんを危険な目に合わせるようなことしたの!!」
優奈ちゃんは大声で、優香さんに問い詰める。
「ごめんなさい…でも、優くんしか、仮面ライダーになれる人はいなかったの…それに、優くんが優奈には黙っておくようにって言ってたから…」
「お兄ちゃんが…?なんで?」
「優奈に心配かけたくないからって言ってたわ…優くんが危険な目に合うことを優奈が知ったら、絶対に止めるだろうって優くんは気づいてたから。でも、自分が戦わないと大勢の命が失われる。だから、優くんは優奈に黙って戦っていたのよ…」
「……本当にお兄ちゃんは、お人好しなんだから…」
そう言った優奈ちゃんは、目から涙を流していた…
それからしばらくすると、手術室のランプが消えて中から男の人が出てきた。
「パパ!優は!」
ここは真姫のお父さんの経営してる、西木野総合病院。優の手術を担当したのは、真姫のお父さんだ。
「お兄ちゃんは大丈夫なんですか!」
「最善の手は施した。しかし、かなり危険な状態だ。いつ目が覚めるかも、分からない…」
「そんな…」
「優くん…」
「お兄ちゃん…」
それから、解散となった私たち。
優…早く、目覚めてね…
優がいつ目覚めるか分からない状態に…
そして、茜の命を奪った怪人も登場しましたね。
次回からはアニメ本編に戻りますが、優がいないのでアニメの内容とほとんど変わらないかもしれません…
そして、これから優が目覚めるまでの間は他のμ’sのメンバーの視点で書きます。