今日から、いつもよりも更新ペースが上がっていくと思います。出来れば、1期をクリスマス、年内には終わらせれるように頑張りたいです。クリスマスだと、あと2日なので無理そうですが…出来るだけ、頑張ります!
では44話、スタートです!
〜side 絵里〜
「申し訳ありませんでした!」
今、私たちは穂乃果のお母さんに謝りに来ている。
「……あなたたち…」
そんな私たちに、穂乃果のお母さんが少し険しい顔で話しかけてくる。
「何言ってるの?あの子がどうせできるできるって背負い込んだんでしょ?」
えっ?
穂乃果のお母さんが笑顔でそう言ったことに、私たちは戸惑った。てっきり怒られるのかと思っていた。
「昔からずっと、そうなんだから。それより、退屈してるみたいだから上がってって!」
「えっ、それは…」
「穂乃果ちゃん、ずっと熱が出たままだって…」
「一昨日辺りから下がってきて、今朝はすっかり元気よ!」
穂乃果のお母さんにそう言われて、私、海未、ことり、希、にこが穂乃果の部屋に上がり、1年生は下で待っている。
「穂乃果?」
「あっ、海未ちゃん!ことりちゃん!」
穂乃果が元気そうにプリンを食べていたのをみて、少し安心した。
「よかった、もう起き上がれるようになったんだ。」
「うん、風邪だからプリン3個食べてもいいって!」
それは食べ過ぎのような気がするけど…
「心配して損したわ…」
「お母さんの言う通りやね。」
「それで、足の方はどうなの?」
「あー、うん。軽くくじいただけだから、腫れが引いたら大丈夫だって。本当に今回はごめんね…せっかく、最高のライブになりそうだったのに…」
「穂乃果のせいじゃないわ…私たちのせい……はい。」
そう言って、私は穂乃果にあるものを渡した。
「これは?」
「真姫が、ピアノでリラックス出来る曲を弾いてくれたわ。これ聴いてゆっくり休んで。」
「わぁ、真姫ちゃんありがとー!!」
窓から身を乗り出して叫ぶ穂乃果を、
「なにやってんのよ!」
「あんた、風邪ひいてんのよ!」
私とにこが止めた。
「ほら、病み上がりなんだから無理しないで。」
そう言って、海未が穂乃果にタオルケットをかけた。
「ありがとう。でも、明日には学校行けると思うんだ!」
「本当?」
「うん、だからね、短いのでいいから、もう1度ライブ出来ないかなって!ほら、ラブライブ出場グループ決定までもう少しあるでしょ?なんというか、埋め合わせっていうか、なんか出来ないかなって!」
穂乃果が言った言葉を聞き、みんなの顔が少し曇る。そして、私は意を決して、穂乃果に説明することにした。
「……穂乃果…ラブライブには、出場しません。」
「えっ?」
「理事長にも言われたの。無理しすぎたんじゃないかって。こういう結果を招くために、アイドル活動をしていたのかって…それで、みんなで相談してエントリーを辞めたの…もうランキングに、μ’sの名前はないわ…」
「そんな…」
「私たちがいけなかったんです。穂乃果に無理をさせたから…」
「ううん、違う。私が調子にのって…」
「穂乃果ちゃん…」
「誰がいけないなんて話してもしょうがないでしょ。あれは、全員の責任よ。体調管理を怠って無理をした穂乃果も悪いけど、それに気づかなかった私達も悪い…」
「……そういえば、優くんは?下にもいなかったみたいだけど?」
穂乃果の質問にまた、みんなの顔は曇る。
「優は…今、病院にいるわ…」
「病院?」
「えぇ。あのライブの後、私たちの前に怪物が現れたの。でも、その怪物と戦う優はいつもと全然違う戦い方で、怒っているようだった。その戦いに負けても、何回もその怪物に挑み続けて…優は…今、意識不明の重体で西木野総合病院に入院してるわ…」
「そんな…でも、優くんはなんで怒って…」
「あくまでも予想だけど、去年の12月、優の恋人が怪物に殺された…恐らく、それをやったのが、その怪物なんだと思う…優の妹さんに聞いた話だと、去年の12月に恋人を亡くしてから、優はあまり人と関わらなくなったらしいの。いくらお願いしても、私たちのことを名前で呼ばないのも、そういう事があったからだと思うの…」
「そんな……」
〜side out〜
〜side 穂乃果〜
少ししてみんなが帰ってから、私はパソコンでスクールアイドルのランキングを見ていた。本当に、ランキングにμ’sの名前がなかった。あんなに頑張ったのに、ラブライブには、出れない…それに、優くんの命が危ない状態…
「……優くん…会いたい…よぉ…」
今まで目指してきたラブライブに出れない…そして、今までずっと、私たちを支えてくれた優くんが昏睡状態。
それらの事実を突きつけられた私は、涙が止まらなかった…
〜side out〜
〜side ことり〜
結局、私は穂乃果ちゃんに相談出来ないまま、留学を決めてしまった。そして、今も話せていない…
穂乃果ちゃんの体調が回復し、登校できるようになってから数日経ったある日、私は穂乃果ちゃんと登校していた。すると、穂乃果ちゃんはA-RISEが載っているラブライブのポスターを、少し悲しそうな表情で見ていた。
「気にしないで。」
私はこんな言葉しかかけてあげられなかった…
「うん。」
そして、私は留学のことを話そうと決意した。
「穂乃果ちゃん、あのね…」
けど、穂乃果ちゃんの悲しそうな姿を見ると、また言えなかった…
そんな時、
「ガシッ!」
「わぁぁぁぁ!希ちゃん!?」
希ちゃんが穂乃果ちゃんの胸を掴んでいた。
「ぼんやりしてると、次はアグレッシブなのいくよ?」
「い、いえ、結構です…」
「あんたも諦め悪いわね、いつまでそのポスター見てるつもりよ?」
すると、にこちゃんが来てそう言った。
「うん…分かってはいるんだけど…」
「けど?」
「希!」
にこちゃんが希ちゃんの名前を言うと、希ちゃんが穂乃果ちゃんにワシワシのポーズをとっていた。
「わぁぁぁぁ!結構です!!」
「そうやって元気にしていれば、みんな気にしないわよ?それともみんなに気を使って欲しい?」
絵里ちゃんが言った。
「そういう訳じゃ…」
「今日から練習にも復帰するんでしょ?そんなテンションで来られたら、迷惑なんだけど!」
「そうだね!いつまでも気にしてちゃ、しょうがないよね!」
「そうよ。それに、私たちの目的は、この学校を存続されること。でしょ?」
「うん!」
すると、
「穂乃果!昨日メールしたノートは?」
ヒデコちゃん達が穂乃果ちゃんに声をかけた。
「今渡すー!じゃあ、ちょっと言ってくるね!」
そう言って、穂乃果ちゃんは行ってしまった。結局、また言うことができなかった…
〜side out〜
〜side 絵里〜
私たちは屋上で、ことり以外の2年生と3年生でこれからについて話していると、屋上の扉が勢いよく開かれ、真姫、凛、花陽が息を切らして入ってきた。。
「た!」
「た!」
「たすけて…」
ん、どういうこと?
そして、3人に連れられて掲示板の1枚の紙を見せられた。穂乃果が掲示板の紙に書かれていた文字を読み上げると…
「らいねんどにゅうがくしゃうけつけのおしらせ…」
「「「「「これって!」」」」」
「中学生の希望校アンケートの結果が出たんだけど!」
「去年より希望する人がずっと多いらしくて!」
と、花陽と真姫が説明してくれた。
「ってことは!」
「学校は!」
「存続するってことやん!」
「さっ、再来年は分からないけどね!」
「後輩が出来るの!?やったニャー!」
私たちの願いが叶ったことに、みんなが喜んでいた。その時、
「こっとりちゃーん!!」
穂乃果が向こうから、歩いてきたことりに抱きついた。
「えっ?えっ?」
今来たばかりなので、ことりは何のことか分からず戸惑っていた。
「これ!」
そう言って、海未は入学者受付のお知らせと書かれた紙を見せた。
「やったよ!私たち、やったんだよ!」
「嘘…じゃ、ないんだ!」
ことりは驚いている。お母さんから聞いてないのかしら…?
「うん!」
「ハラショー。」
みんなが喜んでいる中、私はそう言いながら少し涙を零した。
そして、その日の帰りに校門まで来ていた亜里沙にその事を伝えると、
「本当に!やった!やった!」
亜里沙もとても喜んでいた。
「よかったね!」
「よかったね!」
「はい!来年から、よろしくお願いします!」
亜里沙は私の後ろにいた、穂乃果とことりに言っていた。
「それには、まず入試で合格しないとダメね?」
私がそう言うと、
「うん!頑張る!」
亜里沙は元気に返事した。
「はぁ、家の雪穂も受験するって言わないかな…」
穂乃果が呟くと、
「あっ、この前話したら、ちょっと迷ってました!」
と、亜里沙が答えた。
「本当!よっし!あっ、でも次のライブどうしよう?」
「そうねぇ、大急ぎでやる必要はなくなってしまったわね。」
「そうだね。」
「あの、私ちょっと買い物があるからここで。」
すると、ことりがそう言った。
「えっ、何買いにいくの?」
「ちょっと…」
「付き合おうか?」
「ううん、大丈夫、じゃ!」
そう言って、ことりは走っていった。
「なんか、元気ないよね。ことりちゃん。」
「希も気にしていたわ。学園祭の前だったかしら?なんか、悩んでるんじゃないかって。」
「そんなに前から…」
本当に、ことりはどうしたのかしら…
「では、とりあえず…にっこにっこにー!みんな、グラスはももったかな?学校存続が決まったということで、部長のにこにーから一言、挨拶させていただきたいと思います!」
と、にこが言った。今日は学校存続が決まったということで、アイドル研究部の部室でパーティーをすることになった。
「思えばこのμ’sが結成され、私が部長に選ばれてから、どのぐらいの月日が流れたであろうか…たった1人のアイドル研究部で耐えに耐え抜き、こうしてメンバーの前で思いを語れる…「カンパーイ!」ちょっとまちなさーい!」
にこの長い話をさえぎり、みんなで乾杯した。
「うわぁ、お腹空いた!」
「みんな、ご飯炊けたよー!」
花陽が炊飯器を持ってきて言った。本当に花陽はご飯が好きなのね。
「ほっとしたようやね、絵里ちも。」
隣に座っていた希が、私に声をかけてきた。
「まあね。肩の荷が降りたっていうか。」
「μ’s、やってよかったでしょ?」
「どうかしらね。正直、私が入らなくても同じ結果だったと思うけど…」
「そんなことないよ。μ’sは9人と1人!だから、優くんには、早く目覚めて貰わんとね!」
「そうね。」
「あっ、でも…」
すると、希が少し悩んでる顔をした。
「どうかした?」
「こないだ、ウチの占い結果が変わったんよ…」
「どんなふうに?」
「μ’sに、また2人のナイトさんが増えるって…」
「えっ…?」
「まだ、分からんけどね…」
私たちがそんな話をしていると、
「でも、本当に優くんが目覚める前にパーティーして良かったのかな?」
と、穂乃果が言った。
「まぁ、優が目覚めれば、もう1度パーティーすればいいのよ!」
にこが言った。
「そうだね!こうやって、廃校もなくなったんだ!気を取り直して頑張ろう!」
「ごめんなさい。みんなにちょっと話があるんです。」
そう海未が言い出した。なんだろう…ことり以外、誰もが見当もついていない。海未とことりは知ってるのに、穂乃果は知らないなんて、珍しいわね…
「聞いてる?」
希も知らないようで、私に聞いてきた。
「ううん。」
すると、海未が話し始めた。
「実は…突然ですが、ことりが留学することになりました…2週間後に日本を経ちます。」
この話を聞いた時、全員訳が分からず、数秒間の沈黙が流れた。
「なに…?」
「うそ…?」
「ちょっと、どういうこと…?」
「……前から、服飾の勉強したいって思ってて…そしたら、お母さんの知り合いの学校の人が来てみないかって…ごめんね、もっと早く話そうって思っていたんだけど…」
ことり本人がそう説明し、
「学園祭でまとまっている時に言うのは良くないと、ことりは気を使っていたんです…」
と、付け足すように海未が言った。
「それで、最近…」
「行ったきり、戻ってこないのね?」
「高校を卒業するまでは、多分…」
その時、今まで黙っていた穂乃果がゆっくりと立ち上がって、ことりに近づきながら言った。
「どうして、言ってくれなかったの?」
「だから、学園祭があったから。」
穂乃果の言葉に、海未が返した。
「海未ちゃんは知ってたんだ?」
「それは…」
「どうして言ってくれなかったの?ライブがあったからっていうのは分かるよ?けど、私と海未ちゃんとことりちゃんは、ずっと…」
「穂乃果…」
「ことりちゃんの気持ちも分かってあげな…」
希がそう言いかけた時、穂乃果が大声で言った。
「分からないよ!!だって、いなくなっちゃうんだよ!ずっと一緒だったのに、離れ離れになっちゃうんだよ…なのに…」
「何度も、言おうとしたよ…!」
「えっ…?」
「でも…穂乃果ちゃん…ライブやるのに夢中で、ラブライブに夢中で…だから、ライブが終わったら、すぐ言おうと思ってた…相談に乗ってもらおうと思ってた…けど、穂乃果ちゃんが倒れて、優くんも意識不明のまま入院して…聞いて欲しかったよ!穂乃果ちゃんには、1番に相談したかった。だって、穂乃果ちゃんは初めて出来た友達だよ!ずっとそばに居た友達だよ!そんなの…そんなの、当たり前だよ!!!」
そう言って、ことりは涙を流しながら部室から出ていった…
「ことりちゃん!」
「ずっと、行くかどうか迷ってたみたいです…いえ、むしろ行きたがってなかったようにも見えました…ずっと穂乃果を気にしてて、穂乃果に相談したらなんて言うかってそればかり…黙っているつもりはなかったんです。本当にライブが終わったら、すぐに相談するつもりでいたんです…分かってあげてください…」
そして、その日は全員険しい表情のまま、解散となった。
このままじゃ、μ’sは…
今回はここまでてす。
この回はアニメで見ても、かなり複雑な気持ちになりました…書くのが少し辛かったですね…
そして、優がいなくなって今回はほとんど絵里視点で書いてみました。これからも絵里視点で書くかもしれません。個人的に絵里の視点で書くのが1番書きやすいと思います。
1期も残りわずか。そして、優はいつ目覚めるのか…