今回で、過去編2話目。2話しかやってませんが、もう学園祭です。
では51話、スタートです!
〜side 優〜
俺が音ノ木坂学院に入学し、生徒会副会長になってから約3ヶ月経過し7月になった夏休みの前日。今日は終業式だけで学校が終わり、俺と茜先輩は夏休みに入る前に出来るだけ生徒会の仕事をやっておこうと思い、生徒会室で書類を片付けていた。
「ふぅ…これでひとまず終わりましたね。」
「そうだね!相変わらず優くんの仕事は早いねぇ。」
「そうですか?茜先輩も早いと思いますけど…あっ、このあとアイドル研究部行きますよね?」
「うん!にこちゃんとも約束あるし。」
この3ヶ月の間、アイドル研究部への入部は認めてもらってはいないものの、俺と茜先輩はにことの仲を深めていた。今では3人でいることも多くなっでいる。
仕事を終え、俺と茜先輩はにこと合流して一緒に帰る道中、ワックに寄っていた。
「そういえば、あんた達が生徒会なのももうすぐね。」
思い出したように、にこが言った。
「そうだなぁ…俺が入ったのは3ヶ月前だし、早いもんだな…」
「なんか、あっという間だったね。」
「そういえば、次の会長と副会長はどうするんですか?」
「うーん…まだ決定じゃないけど、私と同じ2年生の絢瀬絵里さんと東條希さんって子にしてもらおうかなって思ってるんだ。」
「ゲッ…希!?」
「にこはその2人のこと知ってるのか?」
「え、えぇ…ちょっとね…」
なんか、にこは怯えているような感じだな…東條さんって人は、なんか怖い人とかなのか…
「私たちが生徒会の間にある大きな行事といえば、あとは文化祭だけだね。」
「そうですね。」
「あっ、そういえば…」
「にこちゃん?」
「どうかしたのか?」
「あんた達に聞きたいことがあったのよ。」
「聞きたいこと?」
「えぇ。2人って、付き合ってるの?」
「「……」」
にこの突拍子もない言葉に、俺と茜先輩は理解に遅れながら答える。
「はぁ?なんだよ急に…俺たちは別に付き合ってないぞ?ね、茜先輩?」
「へっ!?うっ、うううっうん!そっ、そうだよにこちゃん!私たちは、友達だよ?」
いや、茜先輩…そんな動揺してたら、逆に疑われないか…?
「ふーん…まぁ、別にいいけど…」
だが、聞いた本人は意外とあっさり興味をなくした。
しばらく雑談していた俺たちは、ワックを出てにこと別れた。
今は茜先輩がスクールアイドルになるためにこれまでダンスは練習してきてたらしいが、何か楽器も弾きたいということなので、ピアノを弾ける俺に教えて欲しいとの事なので、少し前から教えていた。
今日もピアノを教えるため、俺は茜先輩とともに自宅に向かっている。
しかし、驚いたことに茜先輩はピアノ未経験にも関わらず、上達が早く今ではそれなりに弾けるようになっている。
その代わりと言ってはなんだが、俺は茜先輩にダンスを教えてもらってる。ダンスはいろいろな基礎体力が付くため、ライダーの戦いにも活かせるかもしれないしな…俺、ライダーになったもののこれまで訓練とかしてなかったし…
今日の練習は終えた俺たちは、少しリビングで休むことにした。
「先輩、お茶で大丈夫ですか?」
「うん!ありがとね!」
「お兄ちゃんただいま!」
そこに優奈が帰ってきた。
「おかえり、優奈。」
「お邪魔してます、優奈ちゃん!」
「あっ、茜さんいらっしゃい!」
優奈も茜先輩とは何度か会ったことがあり、初めは優奈も『お兄ちゃんに女の人が!?』とか言ってあまり好印象を持っていなかったようだが、話しているうちに仲良くなったらしい。今では、連絡先まで交換してるとか…
〜side out〜
〜side 優奈〜
はぁー!楽しかった!
私が家に帰ると、お兄ちゃんが茜先輩を連れてきていたので、私も一緒にお話しさせてもらった。
お兄ちゃんが初めて茜さんを連れてきた時は、少し邪険に見ていた。お兄ちゃんが変な女に誑かされてるんじゃないか…とか考えちゃったりして…
女子校の共学化試験生になったということもあって、お兄ちゃんが女の人と関わることが多くなるのは私も分かっていたけど、やはり少し心配だった。でも、茜さんが何度か家に来てお話ししているうちに、この人はすごくいい人だと感じた。この人なら、お兄ちゃんを任せても大丈夫と思った。
連絡先を交換し、更に話すようになった私と茜さん。そんな時、2ヶ月前からお兄ちゃんのことが好きなんだと茜さんに相談された。茜さんも必死にアピールしているらしいけど、お兄ちゃんは全く気づいてないらしい…お兄ちゃんらしいといえば、そうだけどね…
でも、この前『お兄ちゃんって好きな人はいないの?』ってさりげなく聞いてみたけど、『俺なんかが人を好きになっちゃいけないから…』ってお兄ちゃんは暗い顔をして答えた。その理由は分からないけど、その時のお兄ちゃんの顔は、とても寂しそうだった…
〜side out〜
〜side 優〜
夏休みが明けて少し経った。
今日は俺と茜先輩が生徒会としての最後の大きな仕事である学園祭の日だ。
「いやぁ、今日の学園祭が終わったら、私たちの仕事も生徒会のまとめだけだね。」
「そうですね。けど、今日の学園祭ではほとんど仕事ないですけどね。」
「確かにそうだよねぇ…」
今日の学園祭では、生徒会長と副会長はあまり仕事がないのだ。あるとしたら、生徒会長が初めと終わりに挨拶するくらいだ。
「……」
話しながら歩いていた俺たちだったが、茜先輩が急に黙った。
「茜先輩?」
「あっ、あのさ…今日の学園祭が終わったあとに、少し話したいことがあるんだけど、いい?」
その言った茜先輩の声は、どこか震えていて緊張しているようにも聞こえた。
「えっ、大丈夫ですけど…終わったあとなんですか?」
「うん!だから今は学園祭を楽しもう!」
それからはいつも通り、にこと合流もして学園祭ので店などを回った。しかし、今日の茜先輩の笑顔はやはりどこか緊張してるように見えた。
学園祭も終わりに近づき、今は生徒会長である茜先輩が閉会の挨拶をしている。そういえば、茜先輩がこのあと話があるって言ってたな…なんだろ…
俺は茜先輩に呼ばれて屋上に来ていた。
「すみません、おまたせしました。」
「ごめんね、急に呼び出して…」
「いえ、それで話って…?」
「あのね、単刀直入に言うね。」
「はっ、はい…」
いつになく真剣な表情の茜先輩に、俺も少し緊張してしまう。
「あのね…わっ、私ね…優くんのことが好きです!もし良かったら、私と付き合ってください!」
「えっ?」
茜先輩の口から出た言葉は、俺の予想だにしていなかった言葉だった。
「あっ、ごっ、ごめんね。急にこんなこと言って…」
今の茜先輩の顔はトマトの様に赤く、手足などは緊張のためか少し震えている。
正直、茜先輩みたいな可愛くて優しい人に告白されたのは、とても嬉しい。けど、俺なんかがこんなに良い人と付き合っていいのか…
この時俺は、何故かこう思ってしまった。俺は何故だか分からないが、俺なんかが人を好きになってはいけないと思ってしまう。けど、俺が正直に茜先輩のことをどう思ってるか…そう考えると、答えは決まっていた。
「俺で良かったら、よろしくお願いします!」
そして、俺と茜先輩は付き合うことになった。
という事で優と茜が付き合うことになりました!
そして、何故優は自分が恋愛をしてはいけない、と思ってしまうのでしょうか?恐らく、この答えは今後ラブライブ!2期の中で、明かされると思います。
そして、過去編も終わりに近づいてきています。過去編のあとに、少しだけオリジナルを書くかもしれないので、ラブライブ本編はもう少しあとになってしまうかもしれません。