μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

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はい、55話です。
今回で、とうとう1期編最終回!いや、ここまで早かったような短かったような…あと、まさかのギリギリクリスマス中に終わらせました!
そして、1期編最後なのにμ’sのメンバーは全然登場しません…すいません…
では55話、スタートです!


55話(1期最終回) 新たな謎

〜side 優〜

 

パーティーが終わり、俺は家に帰ってきた。

 

「ただい「お兄ちゃん!おかえり!」うわぁっ!?」

 

俺が「ただいま」と言い切る前に、優奈が抱きついてきた。

 

「ちょっ、優奈!帰ってきてそうそう抱きつくなよ。」

 

「いーや!お兄ちゃんはずっと私を心配させてたんだから、これからはもっと甘えるんだー!」

 

優奈は俺が意識不明になったのが相当辛かったようで、昨日帰った時はもっと大変だった…

 

 

 

〜回想〜

 

μ’sの復活ライブが終わり、今日は解散となったため俺は家に帰ろうとしていた。すると、復活ライブを見に来ていた亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんを見つけたので、優奈はいないのかと聞くことにした。

 

「あっ、優さーん!目が覚めたんですね!」

 

俺を見つけた亜里沙ちゃんがそう言いながら飛びついてきた。

 

「わっ!?ちょっ、あっ、亜里沙ちゃん!?」

 

「ちょっと亜里沙!いきなり飛びついたら、優さんに迷惑でしょ。」

 

亜里沙ちゃんを追いかけてきた雪穂ちゃんがそう注意した。

 

「あっ、すみません…」

 

亜里沙ちゃんは顔を少し赤らめながら謝ってきた。

 

「いや、大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。」

 

俺が頭を撫でるとさらに顔を赤くした。やばい、怒らせたか…?

 

「あっ、ごめんごめん。優奈にしてるようにやっちまった…あっ、そういえば優奈は今日来てないのか?」

 

「それが…優奈、連絡しても全然元気なくて…」

 

「優香さんに聞いてみても、ずっと部屋に引きこもってるらしくて、優さんが眠ってた間1回も学校来てないんです…」

 

「そうか…分かった、ありがとう!すぐ優奈のところに行ってくる!」

 

そう言って、俺は音ノ木坂学院を出て家に向かって走り出した。

 

 

 

俺が久々の家に帰ると誰もいない…

 

優奈は部屋か?

 

そう思い優奈の部屋の前に行くと、啜り泣くような声が聞こえてきた。俺が優奈の部屋を開けると、声の正体がやはり優奈だということが分かった。

 

「うぅ…お兄ちゃん…ヒグッ…グスッ…」

 

「何泣いてんだよ?」

 

俺が優奈にそう聞くと、優奈はこちらを見て何度も目を擦り、俺を戸惑いながら見つめてきた。

 

「…お兄…ちゃん…?」

 

「悪い、心配かけたみたいだな…」

 

「おっ…お兄ちゃん!」

 

凄い勢いで優奈が俺に抱きついてきた。

 

「ちょっ、くっつくなよ…」

 

「もう、どれだけ心配かけたと思ってるの!もうあんな無茶はしないでね…」

 

「あぁ、悪い。心配かけたな…」

 

「これからはもっとお兄ちゃんに甘えるから、覚悟しといてよね!」

 

「いやぁ…それは程々にして欲しいかな。」

 

〜回想終了〜

 

 

 

とまぁ、こんな感じで優奈がさらに甘えてくるようになった。

 

「優奈、そういえば姉ちゃんは?」

 

「うーん、もうすぐ帰ってくるとは思うけど…」

 

「そっか…帰ってきたばかりで悪いんだけど、ちょっとだけ出かけてきてもいいか?」

 

「えー…もう、ちゃんと帰ってきてね!」

 

「分かってるよ。じゃあ、行ってくる。」

 

 

 

俺は家を出て、スマホを取りだし電話をかけた。

 

『プルルルルルル ガチャ』

 

「もしもし、姉ちゃん?今ちょっと大丈夫か?」

 

『えぇ、私も今から帰るところだけど、どうかしたの?』

 

「ちょっと、話したいところがあるんだ。家では余り話せないんだけど…」

 

『分かった。じゃあ、ワックでいい?』

 

「あぁ、大丈夫。じゃあ、家から1番近いワックで待ってる。」

 

俺は電話を切って最近では定番になってきているワックへ向かった。

 

 

ワックに着いた俺は適当に飲み物とバーガーを頼み、姉ちゃんを待っていた。

 

数分待っていると、姉ちゃんがやってきた。

 

「それでどうしたの?こんな所に呼び出すなんて、ライダーの話?」

 

「あぁ。悪いな、急に呼び出して。」

 

「ちょうど良かったわ。私も話したいことがあったのよ。」

 

「なら良かった。姉ちゃんから話すか?」

 

「ううん、優くんから話して。」

 

「じゃあ、まず1つ目なんだけど、俺以外にインフィニティドライバーで変身するライダーが現れたんだけど知らないか?」

 

「インフィニティドライバーで変身するライダー?……あっ、もしかしたら…」

 

「知ってるのか?」

 

 

「いや、まだ分からないんだけど…私の仲間で幼馴染の女神が、新たなライダーの適合者になれる転生者を探しだしたって言ってから、もしかするとその子かもしれないわ。」

 

「そのライダーってどんなんなんだ?」

 

「えっと、確か…緑色の姿をしてるらしいわよ。」

 

「緑…ってことは、凛が助けてもらったライダーか…」

 

「確か、優くんと同じく他のライダーに変身できるらしいわ。更に優くんのライダーシステムよりも能力が進化してて、特殊能力が追加しているそうよ。確か、自然を扱うことの出来る仮面ライダーだったかしら?」

 

「はっ!?ちょっとずるくないか!?俺そんな特殊能力なんてないぞ?」

 

「けど、優くんは茜ちゃんとの2人の力で進化したレッドメモリーズフォームに変身して、火を操れるようになったじゃない。」

 

「まぁ、そうだけど…」

 

「確か、名前は…自然を扱えるから、『仮面ライダーネイチャー』だったかしらね…」

 

「……えっ…?プッ、ププププ…仮面ライダーネイチャー?だっさくない?」

 

俺はあまりにもダサい名前に思わず吹き出して笑ってしまった。

 

「えっ、あっ…まっ、まあそうね…(優くんのインフィニティも一概にかっこいいとは言えないような…)」

 

「あっ、そうだ。インフィニティドライバーで変身する黒色で俺と同じ姿の仮面ライダーって知らないか?多分、財団Xの幹部みたいだったんだが、なんで敵がインフィニティドライバーで変身して、俺と同じ姿をしてるのかが分からないんだよな…」

 

「黒色のインフィニティ…?もしかしたら…」

 

「知ってるのか?」

 

「確信があるわけじゃないけど、優くんが持ってるインフィニティドライバーの前に、最初に作られたもう1つのインフィニティドライバーがあったの。でも、優くんが転生してくる1年前、今からだと2年ぐらい前に盗まれたの…ダークデータボトルと一緒に。その犯人が、財団Xの連中…」

 

「盗まれた!?でも、それ保管してたのって姉ちゃんたちがいる天使界?みたいなところだろ?財団Xが入れるのか?」

 

「えっ…あっ、あー…そこが不思議なのよね…」

 

ん?姉ちゃん、ちょっと焦ってる?

 

「っていうか、データボトルも試作品なのか?」

 

「えぇ、そうよ。優くんのノーマルデータボトルも、ダークデータボトルをベースにしている部分もあるから、そのライダーもインフィニティと姿はおなじだったんだと思うわ。」

 

「そういうことか…でも、なんで仮面ライダーなのに試作品がダークデータボトルなんだよ?」

 

「実は、それは私にも分からないのよね…1つ目のインフィニティドライバーとダークデータボトルを作ったのは私じゃないから…それと、優くんが入院してすぐの話なんだけど…」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「それが…天界でも危険と考えて保管していたライダーシステムがあるの。」

 

「危険?」

 

「えぇ。仮面ライダーの中でもダークライダーと呼ばれるライダー達。パラドクスやサガ、王蛇などの元も含む全てのダークライダーのライダーシテムは危険だと判断して保管していたの。理由は普通のライダーシステムより強大なパワーを持っているから。それもあって、意志の弱い人が使えばすぐに悪事に手を染めてしまったり、暴走する恐れがあるから…」

 

「なるぼと…確かに、それはかなり危険だな…」

 

「うん、そうなの…でもそのライダーシステムが、この前財団Xに盗まれてしまったの…」

 

「まじかよ…ただでさえ悪用しようとしてしまいそうなものを、悪の財団Xが手に入れてしまったのかよ…」

 

かなり危険かつ強力な力が財団Xの手に渡ってしまったということを聞いた俺だが、どうしても突っ込まずにはいれられなかった。

 

いや、その前に2回も財団Xに入られるって天界の警備って、そんなに甘いのか…?

 

なんとか口に出すのを抑え、内心そう突っ込んだ。

 

「えぇ…私が優くんに言っておきたかったのはこの事。お願い。大変なのはもちろん分かってるんだけど、もし財団Xがそのライダーシステムを使っていたら取り返してほしいの!」

 

「もちろん。財団Xを倒すのに変わりはないからな。」

 

「助かるわ。ありがとう!」

 

俺の返答を聞いた姉ちゃんはほっとしたように、ただ少し不安も入り交じったような笑顔でお礼を言った。一旦話の区切りがつき、飲み物を一口飲んでいた俺は、まだ気になっていたことを思い出した。

 

「あっ、そうだ…姉ちゃんに話しておかないことがあったんだ。」

 

「なに?」

 

「穂乃果とことりの2人が、仮面ライダーに変身したんだ…」

 

「えっ?どういうこと?」

 

「いや、俺も状況は見てはないから分からないが、本人たちの話によると怪人に襲われそうになった時、急に自分たちが光りだして穂乃果の腰にクウガのアークルが、ことりの手に龍騎のバックルが握られてたらしいんだが…」

 

「クウガのアークルと龍騎のバックル!?」

 

インフィニティだけでなくエグゼイドなどの様々なライダーシステムを開発した姉ちゃんだから、その二つを知っていてもおかしくはないが、姉ちゃんのこの驚きようは本家のそれらとは別に何かあることを知ってそうだ。

 

それについてどうしても気になり、そうなのか聞いてみると、姉ちゃんは静かに頷いて答える。

 

「実は…インフィニティドライバーを作るよりも前に、クウガからキバまでのライダーシステムをコピーしたの。けど、ファイズやキバの様にオルフェノクやファンガイアじゃないと変身出来ないっていうデメリットはなくしてね。」

 

「その分、だいぶ本家より性能は落ちてるところが多いけどね…」そう付け足して、姉ちゃんは更にライダーシステムについて話し続ける。

 

「それが、私たちが作り出したライダーシステムの始まり。けど、完成した後、そのライダーシステムが突如消えて今も行方が分かっていない状況だったの…」

 

なるほど…それで、俺が変身出来るライダーがディケイドからエグゼイドまでだったのか。てっきり、当時はディケイドの能力でクウガからキバまで変身出来てたからだと思ってた…

 

姉ちゃんの話を聞き、俺はそう納得していた。

 

「で、その消えたライダーシステムの行方が分からないまま、それらの代替という意味も含めクウガからキバまでにカメンライド出来るディケイドのライダーシステムを開発したの。それから資料などを集めながら、W以降のライダー含む色んな仮面ライダーのコピーライダーシステムを作っていたの。」

 

何気に今まで聞いていなかった俺が使ってるコピーライダーシステムの誕生の経緯を、俺は興味津々に黙って聞いていた。

 

「もしかしたら穂乃果ちゃんとことりちゃんが変身したクウガと龍騎は、その消えたコピーライダーシステムのものかもしれないわね…」

 

「じゃあ、前作り出した時の資料とかと照らし合わせてみるか?」

 

「ううん…それが、前に作り出した時の資料が今はないの…」

 

俺が尋ねると、気まずそうに暗い表情になった姉ちゃんが、小さくそう答えた。

 

資料がない…?普通じゃありえないような事だけど、姉ちゃんが今みたいに気まずそうな顔をしている時は、話してくれないんだよな。

 

これ以上追及してもただ姉ちゃんを追い詰めてしまうだけなので、俺はそう納得してこの話題を閉めた。

「まぁ、俺が聞いておきたかったことはこれだけだ。」

 

「私も後は特にない…」そう答えようとした姉ちゃんだったが、何かを思い出して声を上げる。

 

「前に優くんに頼まれたもの、用意できたわよ。」

 

そう言って、姉ちゃんは2枚のカードを取り出した。

 

「これって…」

 

「ほら、前に優くんが自分でも少し発明してみたいって言って、カンドロイドやプラモンスターの様に探索などができるメカアニマルを作ったでしょ?それをカードにして、いつでも呼び出せるようにしといたわ。」

 

実は少し前から、俺は自分でも仮面ライダーに役立つアイテムを創ってみようと思い、メカアニマルというオリジナル探索メカを2体創ってみていたのだ。完成したそれを、インフィニティソードなどと同様カードから呼び出せるよう、姉ちゃんに改造を頼んでいたのだ。

 

「ありがとう!」

 

そう礼を言って俺は2枚のカードを受け取った。

 

まず1体目が鷹がモチーフの赤いホークアニマル。主に空からの捜索を得意とするアニマル。

 

そして2体目がサメをモチーフにしたシャークアニマル。主に水中の捜索を得意とするアニマル。といっても、空を飛ぶことも出来るように作ってみた。

 

俺は姉ちゃんからその2体のメカアニマルが書かれたカードを受け取った。

 

「あと、これをモデルに私も天界の技術を使って私も創ってみたの。」

 

そう言って、姉ちゃんは羽がついた白い馬が書かれているカードを見せてきた。

 

「これってもしかして、ペガサス…?」

 

「そうよ。ペガサスがモチーフのペガサスアニマルよ!このアニマルは空からの捜索、陸からの捜索の両方を得意とする。そして何より、飛んだり走ったりするのがとても速い。まぁ、伝説の生物のメカアニマルを生み出すのは大変だったけど…」

 

「伝説の生物を作り出すなんて、さすが女神様だな…じゃあ、アタックバックルにこのカードを入れたら、メカアニマルが出てくるのか?」

 

「えぇ、そうよ。」

 

「へぇ、楽しみだな。まぁ、ライダーエナジーが少ない今、試し呼びとかは出来ないのが残念だけど…とにかくありがとな!」

 

「ううん…じゃあ、謎のライダーや穂乃果ちゃんとことりちゃんが変身したクウガと龍騎については、こちらでも調べておくわ。」

 

「あぁ、よろしく頼む!」

 

「あと、茜ちゃんのことはもう大丈夫なの?」

 

「やっぱり、俺が目覚める前に茜と会わせてくれたのは姉ちゃんだったのか…あぁ、もう吹っ切れたよ。サンキューな!」

 

「そう…なら良かったわ!じゃ、帰りましょうか。」

 

そして、俺と姉ちゃんは家に帰っていった。

 

〜side out〜

 

 

 

〜三人称視点〜

 

「あれ?家帰る道どっちだったっけ…?この世界来たばっかだし、まだ道わかんねぇな…」

 

1人の高校生ぐらいの少年が道に迷っていた。

 

「ん?おっ、怪人さんのお出ましか。」

 

すると、その少年の前に数体のマスカレイド・ドーパントが現れた。

 

「しゃーない!退治してやる。」

 

そう言った少年は、インフィニティドライバーを巻き付け、緑色のデータボトルを1本入れた。

 

「変身!」

 

少年は謎の緑色の仮面ライダーに変身した。

 

「俺は仮面ライダー、ネイチャー。」

 

ネイチャー、と名乗った仮面ライダーは走り出し、マスカレイド・ドーパントへ攻撃する。

 

「はぁ!オラァ!へへっ、一気に決めるぜ!」

 

『スペシャルアタック!ネイチャーストライク!』

 

「おりゃあああああ!!」

 

ネイチャーは上空に飛び、マスカレイド・ドーパントたちにキックをくらわせ倒した。

 

「ふぅ…さてと…もうすぐ会えるな、μ‘sに!」




今回で1期編は終わりです!最後の話が説明ばっかりになって申し訳ないです…
そして、次回からとうとう2期編に入ります!2期ではオリジナル回がかなり多くなると思います。ラブライブの話をみたいという方には、本当に申し訳ありません…アニメの話よりもだいぶオリジナルが多くなると思います…そして2期編では優の秘密、新しいオリキャラの秘密、穂乃果たちμ’sに関するオリジナルの秘密などを書いていきたいと思います。

そして最後に少し登場した謎の仮面ライダー、ネイチャー。彼も2期から参戦するオリキャラライダーです!

では、次回からの2期編も是非見てください!
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