μ’sと仮面ライダーの物語   作:シーチ

59 / 136
はい、57話です。
今回は、2期の1話の続きからです。
では57話、スタートです!


57話 ラブライブ出場に向けて!

〜前回のラブライブ、μ’sと仮面ライダーの物語!〜(ナレーション 仮野優)

 

学園祭を終え10月を迎えた。10月になり、新生徒会長が、

 

「高坂穂乃果と申します!」

 

まさかのμ’sのリーダー、高坂穂乃果に決まった。しかし、穂乃果は慣れない生徒会長の挨拶で挨拶文を忘れ、失敗する。

 

その頃、にこと1年生3人のところでも、花陽の携帯に入ってきた情報で大騒ぎになっていた。

 

それを聞くため4人に呼ばれ、残りのμ’sのメンバーと俺がアイドル研究部に行くと…

 

「もう1度!?」

 

「もう1度!?」

 

「もう1度!?」

 

「ラブライブ!?」

 

もう1度、あのラブライブが開催されるということを聞いた。今回はランキングではなく地区ごとでの勝ち上がり制という大会方式だが、μ‘sと同じ東京地区にはあのA-RISEがいるということで、μ‘sのみんなは落ち込みモードに入ったものの、立ち直って挑戦しようと意気込んでいた。

 

しかし、そんな中穂乃果が衝撃発言をした。

 

「出なくてもいいんじゃない?」

 

「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

〜side 優〜

 

「ほぉーほのぉーかぁー!」

 

今、にこが穂乃果にすごい勢いで詰め寄っている。その理由はもちろん、穂乃果がさっき言った衝撃発言が原因だ。みんな、その事を疑問に思っているが、俺は1つ思い当たるがあった。

 

もしかして、穂乃果のやつ…

 

「穂乃果、自分の顔が見えますか?」

 

みんなが穂乃果を鏡の前へ連れて行って、海未が穂乃果に聞いている。

 

「見え、ます…」

 

海未の当たり前のような質問に、穂乃果は戸惑いながら答えている。

 

「では、鏡の中の自分はなんと言っていますか?」

 

「なにそれ?」

 

「だって穂乃果!」

 

「ラブライブ出ないって…」

 

「ありえないんだけど!ラブライブよ!ラブライブ!スクールアイドルの憧れよ!あんた、真っ先に出ようって言いそうなもんじゃない!」

 

すごい勢いで、絵里、希、にこが問い詰めている。

 

「そうかな…?」

 

「何かあったの?」

 

「いや…別に…」

 

「だったら何で!」

 

「何故、出なくてもいいと思うんです?」

 

「私は歌って踊って、みんなが幸せならそれで…」

 

みんなが幸せなら、か…なるほど。やっぱり、穂乃果は…

 

「今まで、ラブライブを目標にやってきたじゃない!違うの!」

 

「いっ、いやぁ…」

 

「穂乃果ちゃんらしくないよ!」

 

「挑戦してみてもいいんじゃないかな?」

 

凛と花陽が聞くが、穂乃果は浮かない顔をしている。

その時、

 

「グゥ〜」

 

穂乃果のお腹が鳴った。

 

「そうだ!明日からまたレッスン大変になるし、今日は寄り道して行かない?」

 

「でも…」

 

「はぁ!?」

 

「穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果の発言に絵里やにこ、花陽を筆頭にみんな疑問に思う。

 

「いいからいいから!たまには息抜きも必要だよ!」

 

穂乃果に押され、全員寄り道しに行くことに…

 

 

 

クレープを買い食いした俺たちは、ゲームセンターへ行くと、絵里がプリクラのことを知らなくて驚いていたりした。それからワックにも寄った。

 

 

 

しかし、ワックを出た所で穂乃果はA-RISEの映像を浮かない顔で見ていた。

 

やっぱり穂乃果は…本当に、極端なやつだな…

 

 

 

それから俺たちはそれぞれ家に帰り、穂乃果以外のμ‘sのメンバーで携帯電話の多人数通話機能で話していた。

 

「穂乃果もいろいろ考えて、出なくてもいいって言ったんじゃないかしら?」

 

「いろいろ?」

 

「どうしちゃったんだろ…」

 

絵里の言葉に、海未とことりは更に悩む。

 

「らしくないわね…」

 

そうにこがそう言うと、

 

「あんたもね。」

 

と真姫が言った。

 

「でも、このままじゃ本当にラブライブに出ないってことも…」

 

「それは寂しいな…」

 

花陽と凛もラブライブに出たいという意志を示す。

 

「にこっちはどうしたいん?」

 

「私は…もちろんラブライブに出たい!」

 

「そうよね…」

 

「生徒会長として、忙しくなったのが理由かも知れません。」

 

「でも、忙しいからやらないって穂乃果ちゃんが思うわけないよ。」

 

「あぁ。理由は恐らく、生徒会長だけじゃないだろうな…」

 

「優は心当たりあるんですか?」

 

「あぁ、穂乃果があの時言ってただろ?『私は、みんなが楽しく歌って、踊って、みんなが幸せならそれでいいかなって。』この言葉…多分、まだ文化祭の時のことを気にしてるんだと思う。自分がラブライブに夢中になりすぎたせいで、ことりが留学のことを言いそびれてμ’sがバラバラになってしまったって… またそんなことがあったら、今度は生徒会長として学校のみんなにまで迷惑をかけてしまったら、って考えてるんじゃないか?」

 

「えっ。じゃあ、穂乃果は…」

 

「あぁ、内心はすっごくラブライブに出たいんだと思う。」

 

「ほんと、穂乃果らしくないですね…」

 

そして、俺たちは通話を終了した。

 

 

 

通話を終了した俺は、もう1度ラブライブの情報を見ていた。

 

うーん…まぁ、花陽が説明した通り、大会規模が大きくなり会場も数倍の広さになるらしいな…

 

俺が開催予定日を確認すると、来年の3月と表記してある。

 

ん?来年の3月って、絵里たち3年生が卒業する時か…ということは、今のμ’sのメンバーで出来る最後のライブってことになる…これを知ったら、穂乃果はどう思うんだろうな…

 

そう考えながら、俺は眠った…

 

 

 

翌日の放課後…

 

「いい?これから2人でこの石段を競争よ!」

 

「なんで競争…?」

 

今、神田明神の階段の前でにこと穂乃果が話しているのを、他の7人と一緒に見守っていた。

 

「穂乃果ちゃんをやる気にさせたいみたいだけど…」

 

「強引ですね…」

 

にこが穂乃果をラブライブに出場させるため、勝負を持ちかけていた。

 

「また今度にしようよ?今日からダンスレッスンだよ…?」

 

この通り、穂乃果は乗り気ではないが…

 

「ラブライブよ!私は出たいの!勝負よ!私が勝ったらラブライブに出る!負けたら出ない!」

 

やっぱり、にこはラブライブに出たいみたいだ。まぁ、にこのスクールアイドルに対する想いを考えてみたら、出たいのは当然か…

 

そして、にこのこの言葉で穂乃果の表情も変わった。

 

「分かった!」

 

石段の前でにこと穂乃果はクラウチングスタートの体制に入った。

 

「いい?行くわよ…よーいドン!」

 

「えぇ!?」

 

にこはドンと言い切る前に走り出した。

 

いや、いくら出たいからってそれはずるいだろ…

 

驚いた穂乃果だが、遅れて走り出した。

 

「にこちゃんずるい!」

 

「フンッ!悔しかったら追い抜いてご覧なさい!ハァ、ハァハァ……キャッ!」

 

そして、にこが階段に躓いて転んでしまった。ずるはするもんじゃないな…

 

「にこちゃん!にこちゃん大丈夫?」

 

そんなにこに、穂乃果が心配して駆け寄った。

 

「へっ、平気…」

 

「もう、ズルするからだよ…」

 

「うるさいわね!ズルでもなんでもいいのよ!ラブライブに出られれば…」

 

「にこちゃん…」

 

 

 

元々曇っていたが、雨が降ってきてしまったため一旦競争を中断して、俺たちは、神田明神の鳥居の下で雨宿りをしている。

 

「そうよ。3月になったら、私たちは卒業…こうしてみんなと一緒にいられるのはあと半年。」

 

「それに、スクールアイドルでいられるのは在学中だけ。」

 

絵里と希が説明した。

 

「そんな…」

 

「別にすぐ卒業しちゃう訳じゃないわ。でも、ラブライブに出られるのは、今回がラストチャンス…」

 

「これを逃したら、もう…」

 

「本当は、ずっと続けたいと思う…実際卒業してからも、プロを目指して続ける人もいる。でも、この9人でラブライブに出られるのは、今回しかないのよ…」

 

「やっぱり、みんな…」

 

希や絵里の言葉を聞き、穂乃果の表情は迷ったように少し暗くなる。

 

「私達もそう…たとえ予選で落ちちゃったとしても、この9人で頑張った軌跡を残したい。」

 

「凛もそう思うニャー!」

 

「やってみてもいいんじゃない?」

 

花陽、凛、真姫の3人がそう言った。

 

「みんな…ことりちゃんは?」

 

「私は、穂乃果ちゃんが選ぶ道なら、どこへでも!」

 

「また自分のせいで、みんなに迷惑をかけてしまうのではないかと心配しているのでしょう?ラブライブに夢中になって、周りが見えなくなって、生徒会長として学校のみんなに迷惑をかけるようなことがあってはいけない、と。」

 

海未がそう言うと、

 

「全部、バレバレだね…始めたばかりの時は何も考えないで出来たのに、今は何を言うべきか分からなくなる時がある…でも、1度夢見た舞台だもん。やっぱり私だって出たい!生徒会長やりながらだから、また迷惑かける時があるかもだけど、本当はものすごく出たいよ!」

 

やっと穂乃果が本音を言った。

 

「穂乃果、忘れたのか?」

 

「えっ?」

 

俺の言葉に、穂乃果はふと聞き返してくる。

 

そして、海未、絵里、希、にこが、

 

「「「「だって、可能性感じたんだ〜♪」」」」

 

と、ことり、花陽、凛、真姫が

 

「「「「そうだ、進め〜♪」」」」

 

と歌う。そして、俺が、

 

「後悔したくない、目の前に〜♪」

 

最後に穂乃果が、

 

「僕らの道がある〜♪」

 

と歌った。

 

「「「「やろう!」」」」

 

と、海未、絵里、希、にこが、

 

「「「「やろう!」」」」

 

と、ことり、花陽、凛、真姫が、

 

「やろうぜ!」

 

そして、俺が言うと、

 

「よーし!やろう!ラブライブ出よう!うーん!」

 

やっとやる気を出した穂乃果が、走り出して雨が降っている方へ行った。

 

「ほっ、穂乃果?」

 

「何やってんだ?」

 

海未と俺が聞くが、穂乃果は答えないまま大きく息を吸い込んだ。

 

そして…

 

 

「雨やめぇぇぇぇぇぇーーー!」

 

 

大声で叫んだ。

 

気持ちが高ぶるのは分かるけど、何やってんだよ…そんなんで止んだら、遠足とか運動会の日は毎日晴れじゃねぇか…止むわけ…

 

俺がそう考えてると、空の雲が一気になくなり、晴れ始めた。

 

「嘘…だろ…?」

 

「本当に止んだ!人間その気になれば、なんだって出来るよ!」

 

いや、雨止めさせられるのは穂乃果だけだぞ!?

 

「ラブライブに出るだけじゃもったいない!この9人に残せる、最高の結果…優勝を目指そう!」

 

「優勝!?」

 

「そこまで行っちゃうの!?」

 

「大きく出たわね!」

 

「面白そうやん!」

 

「今のみんななら、出来そうな気がするな!」

 

みんなが驚く中、俺はμ‘sの9人なら出来るかもしれない…そう思った。

 

「ラブライブのあの大きな会場で精一杯歌って、私たち、1番になろう!」

 

 

μ’sがラブライブ出場を…いや、優勝を決意したのだった!

 

 




はい、アニメ2期の1話が書き終わりました。
これから、2期がスタートしていく、という所なのですが、合宿編の前にオリジナルを書きたいと思います。なので、次回はオリジナルです。そして、次回のオリジナルで、1人新しいオリキャラが出るかも…
そして今回の話で、今年の投稿は最後です。2期を2話だけ書いての年越しは中途半端ですが、こうなってしまいました。この、『μ’sと仮面ライダーの物語』が始まったのが、今年の10月28日だったので、ここまで約2ヶ月でした。早いようで、短いようで…
では、来年も2期編、映画編をオリジナルの話を混ぜながら頑張っていきたいので、見てもらえると嬉しいです!
では、良いお年を!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。