今回から合宿編です。オリジナルライダー2人目の蓮をマネージャーに迎えての、合宿です。
では61話、スタートです!
61話 2度目の合宿へ!
〜前回のラブライブ!、μ’sの仮面ライダーの物語!〜(ナレーション 仮野優)
財団Xに協力しているのが神様に対し反乱を起こした女神様、そしてその女神様たちを纏めているのが姉ちゃんの妹さんだということを聞いた俺。それを聞いた俺は驚いたのと同時に、姉ちゃんの妹さんを助けることは出来ないのかという考えが生まれた。あの姉ちゃんの妹さんが、何の理由もなしに人を殺そうとしたりする組織に加担したりはしないと思う。
その後、蓮と共に俺の持ってる変身アイテムなどを確認していると、とんでもないものを目にした。この前までは普通に使えてたはずのディケイドのカードが、ディケイドに変身したりそれから使うカード以外の、他の仮面ライダーに変身するためのカードがエンプティ状態になっていた。結局、これに関しては謎のまま解散となった。
そして翌日…
「俺、今日から音ノ木坂学院の共学化試験生2号として転入してきたから!」
蓮が音ノ木坂学院の共学化試験生2号として転入してきた。更に蓮はμ'sのマネージャーにもなり、アイドル研究部はまた一段と賑やかになりそうだ。
〜side 優〜
「「「「「「「「「えぇ!?」」」」」」」」」
「どういうこと!?」
何故、冒頭からみんなが驚いているか…それは、屋上で花陽が説明したことから始まった。
「大変です!ラブライブの予選で発表出来る曲は、今までに未発表のものに限られるらしいです。」
「未発表…?」
「っていうことは、今までの曲は使えないってこと?」
花陽の説明を聞いたことりや穂乃果、他のμ’sのメンバーが驚いている。未発表…つまり新曲か…
「なんで急に!?」
「ラブライブの参加希望チームが予想以上に多く、中にはプロのアイドルのコピーをしている人達もエントリーを希望してきたらしくて…」
驚くにこに、花陽が再び説明した。
「この段階でふるいにかけようってわけやね。」
「そんな…」
「これから1ヶ月足らずで何とかしないと、ラブライブに出られないってことよ。」
「こうなったらば、仕方ない。こんなこともあろうかと私がこの前作詞した、にこにーにこちゃんという詞に曲をつけて〜…」
絵里の言葉に続き、にこが腰に手を当てて話し始めたが…
「実際のところ、どうするんや?」
「スルー!?」
それを遮り希が言い、にこが驚く。というか、にこにーにこちゃんって…明らかににこ全面推しの曲じゃねぇか。
「なんとかしなきゃ!いったい、どうすれば…」
穂乃果が事の解決に迷う中、
「作るしかないわね…」
絵里がそう言った。
「どうやって…?」
「真姫!」
海未が疑問の声をこぼし、絵里は真姫に呼びかける。
「ヴェ?……もしかして…」
真姫は自身の名が呼ばれたことに最初は疑問に思ったが、少し考えて要件がなんとなく分かったようだ。うん、っていうか俺もなんとなく分かったぞ…
「えぇ…合宿よ!」
すると、絵里はくるっと回ったり手を無駄に動かしてから答えた。なんの動きだよ、それ…ほんと、絵里はμ'sに加入してから色々と変わったよなぁ…残念な方向にも…
ん、待てよ…合宿、これってもしかして、チャンスじゃねぇか!?
数日後、俺たちは真姫の別荘がある、山の近くまで電車に乗ってやってきた。
「わぁ、綺麗!」
「空気が澄んでるねぇ!」
周りの景色を見たことりと希が声を上げた。
「やっぱり、真姫ちゃんすごいニャー!こんな所にも別荘があるなんて!」
「歌もうまいし、完璧だよね!」
「とっ、当然でしょ!私を誰だと思ってるのよ!」
凛と花陽に褒められた真姫は、安定のツンデレだ。
「フン!何自慢してるのよ!」
そんな真姫に対し、にこが少し威圧的に言った。そういえばにこは、前に合宿へ行った時も真姫に嫉妬してたな…まっ、にこの家の事情を知ってるから、分からなくもないが…
「べっ、別に自慢してないわよ!お願いされたから、仕方なく紹介してあげたんでしょ!」
「そうだぞ、にこ。真姫のは自慢じゃなくて、ツンデレだ。可愛げがあるだろ?」
「かっ、かわっ…!?とっ、当然私は可愛いわよ!っていうか誰がツンデレよ!イミワカンナイ!」
俺の言葉に、顔を赤くして真姫が言った。まさにそれだよ。
「それより、優はなんでこの辺の別荘はないかって聞いてきたのよ?」
まっ、疑問に思われて当然か…俺は真姫にある山の周辺に合宿できる別荘はないかと聞いたのだ。まぁ、周辺どころかその山自体に別荘があるんだが…
その理由は、この前姉ちゃんから聞いたあの宝石を探すため、それがあるであろう山の別荘がいいとお願いしたのだ。流石にそこに別荘があると知っていたら怪しまれるため、あるかどうか聞いたら偶然あったということにした。
「まぁ、ちょっと探しもを…」
「探し物?優が私の別荘で何探すのよ?」
「まぁ、見つかってから話すよ。」
俺の説明に、真姫は納得はしていたかったが、とりあえずその話を切り上げた。
「そろそろ別荘に移動しましょ。今回は本当に時間がないんだから。」
絵里がそう言うと、ドスン!と何かを置いた音が聞こえた。音の方を向くと、そこにはまるでこれから山にでも登るのかというような装いの海未がいた。
「その通りです!」
「海未ちゃん、その荷物は…?」
「何か?」
「ちょっと、多くない…?」
「山ですから!むしろ、みんなこそ軽装すぎませんか?」
いや、別に山登りする訳じゃないからいいでしょ…
「さぁ、行きますよ!」
まるでプレゼントを開ける前の子供のように目を輝かせ、海未は改札に向かった。
「山が呼んでいますよ!」
まさか海未は…いや、そんなわけない!そんなこと、絶対にない!というかあってはならない!
「もしかして…海未って登山マニア…?」
「絵里ぃぃ!」
「優?」
「俺が言わないようにしてたことを…っていうか、海未が登山マニアなんて…そんなこと…」
「どうしたのよ?さっきの服装や荷物、言動を見る限りそう感じたんだけど…何か変かしら?」
「だって海未だぞ!海未!名前が海未、イメージカラーは青!まるで海を愛し、海に愛されて生まれてきたような海未が…なんで、山好きなんだよ!?」
「何言ってんのよ…それにアンタ、夏の合宿では『海は!?』って言った穂乃果に、『私ですが?』って答えた海未に対して、しょうもないとか言ってたじゃない…」
熱く語った俺は、呆れたにこにそう言われた。
「まぁ、それはそうだけど…でも、やっぱり海未は…海が好きでいて欲しかった…」
「はぁ…本当に何言ってんのよ、別に海が嫌いって言ったわけでもないでしょうが…それより、夏の合宿の時みたいに無茶言わなきゃいいけど…」
にこの言葉で思い出した。そういえば、海未は夏の合宿の時にやばい練習メニューを作ってきたんだった…
「ほら、もたもたしてるとバス行っちゃうわよ。」
真姫に言われ、俺たちは改札を出た。
「あれ?」
すると、凛がふと疑問の声を上げた。
「どうしたんだ?」
「なにか、足りてない気がしないかにゃ?」
「忘れ物?」
「忘れ物じゃないけど、なにか足りてない気が…」
んー?確かに、なんか足りてない気がするな…それに、いつもよりなんか静かな気がする…それにしても腹減ったな…この後バスに乗るって言ってたし、その時に来る前コンビニで買っておいた菓子パンでも食うか…ん?パン…?パン…パン…
『いやー、今日もパンがうまい!』
あっ…
「たるみ過ぎです!」
なんとか集合出来た大きな忘れ物2つに対し、海未の怒鳴り声が響く。
「だって、みんな起こしてくれないんだもん!ひどいよ!」
「そうだそうだ!ひどいぞ!」
そう抗議するのは穂乃果と蓮。2人は電車で降りる駅を寝過ごしてしまったのだ。
「ごめんね…忘れ物ないか確認するまで、気づかなくて…」
ことり…それじゃ、2人のこと物扱いしてるみたいだぞ…ことりって偶に無自覚でそういうこと言う時があるよな…………無自覚、だよな?
それから長い長い海未のお説教が始まりそうだったが、絵里に急がないと時間がなくなると言い、なんとか止めることが出来た。穂乃果はともかく、蓮も寝過ごすとは…やっぱり、蓮もバカか…これからは、μ’s三バカ(穂乃果、凛、にこ)に蓮が加わり、四バカだな。
「「「「「「「「「「おぉ〜!」」」」」」」」」」
「ひゃ〜!」
「相変わらず凄いわねぇ!」
俺たちは真姫の別荘に到着し、相変わらずの大きさに驚いていた。そんな中、にこだけは「うぐぐぐ…」と悔しそうな声を漏らしていたが…
「ピアノ!お金持ちの家でよく見るやつ!そして、暖炉!」
海未に怒られ落ち込んでいたのはどこへやら…別荘の中に入ると、大はしゃぎで穂乃果が別荘内を見ていた。ちなみに、穂乃果が言ったお金持ちの家でよく見るやつとは、天井に吊るしてあるプロペラに、電気がついてあるやつだ。確か名前は、シーリングファンだったか?
「凄いニャー!初めて暖炉を見たニャー!」
「凄いよねぇ!ここに火を…「付けないわよ。」
火を付けないと言った真姫に、捨てられた子猫のような目をする穂乃果と凛。
「まだそんな寒くないでしょ。」
確かに、まだそんなに寒くないな。まっ、生暖炉見てみたい気も分かるけど…
「それに、冬になる前に煙突を汚すと、サンタさんが入りにくくなるってパパが言ってたの。」
そうそう…煙突を汚すとサンタさんが入りにくくなるって、パパが言うよな…………えっ?
「パパ…?」
「サンタ…さん…?」
「素敵!」
「優しいお父さんですね。」
優しい笑みを浮かべて、ことりと海未が言った。
「この煙突は、いつも私が綺麗にしていたの。去年までサンタさんが来てくれなかったことはなかったんだから!証拠に、中見てご覧なさい。」
すると、自慢げに真姫が言った。俺たちが真姫に言われた通りに煙突の中を見てみると、そこにはサンタさんと雪だるまのイラストと一緒に、『Thank you!』と書かれていた。
「ププッ、あんた…真姫が、サンタァ…」
笑いながら、にこが真姫に真実を言おうとする…
「にこちゃん!」
「それはダメよ!」
そんなにこを、花陽と絵里が必死に止めた。
「痛い痛い!なによ!」
「ダメだよ!それを言うのは重罪だよ!」
「そうにゃ!真姫ちゃんの人生を左右する一言になるにゃ!」
と、穂乃果と凛も必死に止めている。それにしても、人生を左右するって…凛はサンタさんの正体を知った時、よっぽどショックだったのだろうか…それとも、知り方に何かあったのだろうか…
「だって、あの真姫よ…あの真姫が…」
「にこ、考えてみろ。こころちゃんやここあちゃん、虎太郎くんがそれを知ったらどんな気持ちになると思う?」
それでも尚、にこが本当のことを言いそうになるので、俺がにこの妹たちと弟の話に例えて止めようと試みる。
「そっ、それは…」
どうやらにこも、やっと事態の重要さが分かったようだ。
「それと同じだ。温かく、見守ろう。」
「そうね。」
そして、その騒動を見ていた真姫は、不思議な顔をしていた。良かった、バレてないようだ…それにしても、真姫はサンタさんを信じているのか…そういえば、前に真姫は神様も信じてるって言ってたな…俺や蓮は女神様に転生させて貰ったし知ってるけど、真姫が信じていると即答したのはお父さんのお陰なのか?
「そういえば、サンタさんで思い出したけど、希ちゃんの小さい頃の夢ってサンタさんになることじゃなかったっけ?」
ふと思い出したように、蓮が言った。
「えっ、確かに幼稚園の頃はそうやったけど、なんで蓮くんが知ってるん?」
「えっ?あぁ!えっと…なっ、なんとなくだよ、なんとなく。」
そういえば、蓮は前世でラブライブというアニメを観ていて、内容は覚えてないけどプロフィールぐらいなら覚えてるって言ってたな。ってか蓮のやつ、ボロ出したな…
それにしても、希がサンタさんねぇ…
「へぇ!希ちゃんの夢ってサンタさんだったんだ!」
「その頃の希は、ピュアだったのね…」
夢の話を聞いた穂乃果とにこが言った。にこ…今日のお前、なんでそんなに地雷踏んでんだ…?
「にこっち、それどういう意味なん?」
そんなにこに対し、ワシワシポーズをしながら希が聞いた。
「ひぃっ!?だっ、だからそれよ!そんな事してるから、ピュアじゃないのよ!」
「そんなこと言う子にはお仕置きや!」
「いやぁぁぁぁっ!」
こうして、2人の追いかけっこが始まった。
そんなこんなで、真姫と海未とことり以外は練習を、そして真姫は作曲、海未は作詞、ことりは衣装作りをすることになった。さて、そろそろ動きますか…
「あっ、絵里。悪いけど俺と蓮、少しだけ抜けていいか?」
「えっ?えぇ、分かったわ。」
絵里は少し戸惑いながらも、許可してくれた。
俺と蓮は練習を抜け、少し離れたところに来ていた。
「優?なんで練習抜けて、こんなとこに連れてきたんだよ?」
「前に姉ちゃんが言ってたろ。過去に封印したインフィニティに関係する何かの封印を解くための宝石の1つが、この真姫の別荘のどこかにあるって…それを探すから、蓮も手伝ってくれないか?」
「はぁ…まあいいか、分かった。」
「サンキュー!助かるよ。よしっ、じゃあ捜索にはまずこれだな。」
そして、俺は腰のアタックバックルに3枚のカードを入れた。
『スペシャル召喚 ホークメカアニマル!』
『スペシャル召喚 シャークメカアニマル!』
『スペシャル召喚 ペガサスメカアニマル!』
俺は3体のサポートメカ、ホークメカアニマル、シャークメカアニマル、ペガサスメカアニマルを呼び出した。
「おっ、お前もメカアニマルを呼び出せるのか!だったら俺も…」
そう言って、蓮はアタックバックルにカードを入れた。
『スペシャル召喚 ドラゴンメカアニマル!』
そして、蓮は青紫色のドラゴン型のメカアニマルを呼び出した。
「へへっ、これが俺のメカアニマル、ドラゴンアニマルだ!」
「これ、お前が作ったのか?」
「はぁ、なわけねぇだろ?もちろん、女神様である咲姉ちゃんに貰ったんだよ。なんで俺が作ったかなんて聞いてきたんだよ?」
「いや、俺の場合、ホークとシャークは俺が作って、それをモデルにペガサスを姉ちゃんが作ったんだよ。」
「マジかよ…よくこんなの作ったな…」
「まぁ、ちょっとした実験だよ。とりあえず、ペガサスは陸を、シャークは川を、ホークは空を、ドラゴンは空と川を頼んだ。」
俺の合図で、4体のアニマルが捜索を開始した。
そして、俺達も探しに行こうと思い動き出したその時…
「危ない!」
『スペシャルアタック ガード!』
俺は声と同時にアタックバックルにガードカードを入れ、飛んできた攻撃を防いだ。
「よっ、よく気づいたな…」
蓮はその攻撃に驚きながら、そう呟いた。
「おい、誰だ!」
「まさか、俺の攻撃に気づくとは…流石だな、仮面ライダーインフィニティ。」
「お前は!?あの時の、黒い…インフィニティ…」
俺たちに攻撃してきたのは、アデュサにトドメを刺した黒いインフィニティだった。
「俺は、仮面ライダーダークインフィニティ。」
「はぁ、仮面ライダーダークインフィニティだと?ふざけんな!財団Xのお前が仮面ライダーを名乗るな!それに、俺の名前も取るんじゃねぇ!」
「くだらん考えだ。今日はお前らのお手並み拝見。それと、お前らも探してる宝石を取りに来たんだよ。」
「誰が渡すかよ!俺たちが先に見つけてやる!蓮、行くぞ!」
俺はインフィニティブレスからダブルドライバーとジョーカーメモリ、サイクロンメモリを召喚し、サイクロンメモリを蓮に渡した。
「おう!って、なんで俺が倒れるほうなんだよ!」
「いいじゃねぇか。俺1人だと、これまで変身出来なかったんだから…」
「ったく、しょうがねぇな…」
そして、俺がダブルドライバーを巻きつけると、蓮にも巻きついた。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
「「変身!」」
俺がジョーカーメモリを、蓮がサイクロンメモリを起動し、蓮はサイクロンメモリをダブルドライバーに差し込んだ。すると蓮が倒れ、蓮のドライバーのサイクロンメモリが俺のダブルドライバーに移動してきた。そして、俺はジョーカーメモリをダブルドライバーに差し込み、ダブルドライバーを開いた。
『サイクロン!ジョーカー!』
俺は…俺たちは仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーに変身した。
「良かった、ちゃんと変身できた…」
「どういうことだよ?」
安心して呟いた俺に、蓮が聞いてきた。
「いや、天界で作られたダブルドライバーは、仮面ライダーに変身することができる人物にサイクロンメモリを渡し、俺がジョーカーメモリを持った状態でダブルドライバーを巻き付ければ自動的にサイクロンメモリを持った人物にも巻き付いて、ダブルに変身できるとは姉ちゃんから説明受けたけど、最後にこう言われたんだ。『………多分…』って…」
「一か八かの変身だったのかよ…まあいい、行くぞ!」
「あぁ!」
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
そして、俺たちはダークインフィニティへの攻撃を開始した。
「「はぁ!やっ!とりゃあ!」」
俺たちは風を纏った素早い突きや蹴りなどの肉弾戦攻撃を繰り広げるが、ダークインフィニティに全て防がれてしまう。
「全然効かねぇ…だったら、蓮!ルナトリガーで行くぞ!」
「あぁ!」
俺たちはダブルドライバーのメモリをルナメモリとトリガーメモリに変え、ダブルドライバーを開いた。
『ルナ!トリガー!』
俺たちは仮面ライダーダブル ルナトリガーに変身した。
「はっ、おらっ!」
俺たちは専用武器のトリガーマグナムから弾を放っていくが、ダークインフィニティが取り出した剣によって防がれる。ってかあの剣、俺のインフィニティソードの黒い色違いじゃねぇか!あいつ…黒いインフィニティに変身したり、剣も俺の黒バージョンだったり、俺をパクリ過ぎじゃねぇか…?いや、俺のデータボトルや剣の方があとに出来たから、俺の方がパクリなのか…?って、今はそんなこと考えてる場合じゃねぇ!
「蓮、一気に行くぞ!」
「あぁ!」
トリガーマグナムのメモリスロットにトリガーメモリを入れる。
『トリガー!マキシマムドライブ!』
「「トリガーフルバースト!」」
トリガーマグナムから何発もの弾を放ち、ダークインフィニティに攻撃したが、またもや防がれてしまう。
「その程度か…はぁぁぁ!」
そう言ったダークインフィニティが剣を振るうと、斬撃が飛んできた。
「「グハァァァァァァァァッ!?」」
それを受けてしまった俺たちは、強制変身解除に陥った。
「くっ、だったら…!優、今度は俺が戦う!」
「あぁ。」
俺がそう答えると、ファングメモリがやって来て俺の手の上に収まる。
「これ使え。」
俺はそれを蓮に渡した。
『ジョーカー!』
俺はジョーカーメモリを起動し、蓮もファングメモリのボタンを押すが…
「はぁっ、なんでだよ!?なんで、反応しないんだよ!」
ファングメモリは何も反応しなかった。
「今のお前じゃそれは使えないだろうな、宮崎蓮。弱い今のお前じゃあな。」
「なんだと!?俺が弱い…?ふざけんな!だったら、試してやるよ!」
ダークインフィニティの言葉に怒る蓮は、インフィニティドライバーを巻き付けた。
「変身!」
蓮は仮面ライダーネイチャーに変身し、一人ダークインフィニティに向かっていく。
「おい!蓮、落ち着け!」
俺が声をかけるが、蓮は1人で仮面ライダーダークインフィニティと戦い始めた。
「俺が弱いだと?ふざけんじゃねぇよ!俺は、財団Xを…あの怪人をぶっ潰すんだよ!俺は…最強なんだよ!オラオラオラオラオラァッ!」
そう叫びながら蓮はダークインフィニティに攻撃するが、全く歯がたってない。
「グハァァァッ!?」
「蓮!」
ダークインフィニティの反撃を受け、蓮は倒れてしまった。
「フッ、これでもまだ最強だと言うのか?宮崎蓮。」
「だったら、お前をぶっ倒して証明してやるよ!」
「今のお前じゃ確実に無理だ。現に、今お前は俺にダメージを与えることすら出来ず、倒れているだろ。今のお前は誰にも勝てない、ただの雑魚だ。そんなんじゃ俺にも、仮野優にも到底及ばない。諦めろ。」
そう言って、ダークインフィニティは去ろうとする。
「ふざけんな!絶対にてめぇをぶっ倒す!そして、証明してやるよ!俺はお前よりも、優よりも強いってな!」
それを蓮は追いかけようとする。
「おい蓮!あいつの言う通り、今のお前じゃ勝てない。それは俺も同じだ!今の俺たちの目的は、宝石を見つけることだろ!」
「知るかよ!俺はあいつを、ぶっ潰す!」
そう言って、蓮はダークインフィニティを追いかけていった。
「あのバカ!」
俺も蓮を追いかけて走り出した。
俺が蓮を見つけると、ダークインフィニティの攻撃を受けたのか、彼の前で気を失っていた。
「おい、蓮!しっかりしろ!蓮!」
声をかけるが、気を失って反応しない。すると俺は、蓮が倒れている近くに緑色に光る何かが落ちているのを見つけた。
「これって…もしかして、例の宝石!?」
なんでここに…まさか、ダークインフィニティはこの場所を教えるためにわざと…いや、そんなまさか…
「おい、お前は本当に俺たちの敵か?」
「はぁ、何を言っている?俺は宮崎蓮も倒したんだぞ。敵に決まっている。何故、そんな当たり前のことを聞く?」
突拍子もない俺の言葉を聞き、ダークインフィニティは呆れたように言ったわ、
「理由は2つ、1つ目は蓮の倒れていた場所に探していた宝石があったから。これは財団Xも探していたものだ。普通は財団Xである、お前は見つけて持ち帰ったはずだ。」
「単なる偶然だ。俺が気づかなかっただけだ。」
「……2つ目。ただ、俺がそんな気がするだけだ。お前は本当は敵じゃない、悪いやつじゃないというような気がしただけだ。」
「……はぁ、お前は馬鹿か?甘すぎるな…俺は敵だ!いつか、お前とも戦うことにもなる。覚悟しておくことだな。」
そう言って、ダークインフィニティは去っていった。
それにしても蓮のやつなんでそんなに、強さにこだわっていたんだ?それに、途中言ってたあの怪人って…?なんにせよ、今のような戦い方のままじゃ、蓮自身の身が持たなくなる可能性が高い。これは、危険だな…
そう考えを巡らせながら、俺は蓮を担いで別荘に戻って行った。
ライダースペック、紹介コーナー!
仮面ライダーインフィニティ ツムツムゲーマーレベル2
変身者 仮野優
身長 200cm
体重 110kg
パンチ力 5.3t
キック力 10t
ジャンプ力 31.5m(ひと跳び)
走力 4.7秒(100m)
変身ベルト ゲーマドライバー
変身アイテム つなげてツムツムガシャット
武器 ガシャコンソードバズーカー
ツムツムゲーマーレベル1からレベルアップした、ゲーマドライバーで変身した時の、インフィニティの基本形態。主に患者から分離したバグスターとの戦いに活躍する。ゲーマドライバーのレバーを引き、『2コンボ!』のかけ声で変身する。普段のインフィニティと同じで、『俺の強さは次元を超えるぜ!』と、決めゼリフを言って戦う。このライダーに変身するために使うガシャット、つなげてツムツムガシャットは優の姉である女神、優香から優が貰った。このガシャットは特殊能力として、パーフェクトパズルを強化した力がある。それは、エナジーアイテムを3種類まで同時に使うことができ、同じエナジーアイテムをつなげて使うことが出来る。流石、女神様が作ったガシャットと思うだけあり、チート的な能力を持ってるが、特殊能力が強いため、基本スペックはほかのドクターライダーよりも、やや低めになってしまう…そして、武器のガシャコンソードバズーカーを使うことで、よりエナジーアイテムを使うことも出来る。バズーカーモードに、つなげてツムツムガシャットを入れることで種類関係なく、様々なエナジーアイテムを同時に使うことが出来る。
はい。今回のスペック紹介は、ツムツムゲーマーのレベル2でした。次回は、レッドメモリーズフォームか、オリキャラの蓮のプロフィールかで迷っています。次回も、見てもらえると嬉しいです!
そして今回、まさかの蓮が変身する2話目にして、いきなり蓮が敗北。そして、蓮が強さにこだわる理由とは…蓮のエピソードは結構早い段階で、解決すると思います。ただでさえ、オリジナルが多くなりそうなので…
そして、ダークインフィニティの正体とは…
では、次回も合宿編です。