『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿2話目です。


第167話

青道高校野球部に新1年生が加わっての初めての練習が始まろうとしていた。

 

今は新1年生が挨拶をしているところだ。

 

「小湊 春市です!ポジションはセカンドです!」

 

あの1年生はどうやら亮さんの弟くんみたいだな。

 

亮さん曰く、弟くんは自分よりもセンスがいいそうだ。

 

亮さんの弟くんの次は東条が挨拶をした。

 

ピッチャーとして頑張るらしい。

 

そして次は…。

 

「長野から来ました沢村 栄純です!ポジションはピッチャーです!葉輪先輩を超えてエースになります!」

 

おぉ!ライバル宣言がきた!

 

いいね!俺と切磋琢磨しようぜ!

 

沢村がなんか「ガルル!」とか言って威嚇してきたので、俺はサムズアップで応えたのだった。

 

 

 

 

1年生は初日という事もあって今日の朝練は軽めだったんだけど、ほとんどの1年生は軽めの練習でもかなり疲れた様子を見せていた。

 

そんな1年生の中でも亮さんの弟くんは地面にへたりこんでいたので、あまり体力が無いようだ。

 

疲れた様子を見せながらも元気に声を張っていたのは沢村だった。

 

うん、元気なのはいいけど、ちゃんと整理体操はやろうな。

 

1年生達の中でも若干の余裕を見せていたのは東条と…金子?金丸?とかいう奴だった。

 

2人は強豪の松方シニア出身って事もあって、このぐらいの練習なら大丈夫なようだな。

 

後日に野球部の体力測定があるから無理して疲れは残すなよ~。

 

まぁ、こんな感じで1年生を加えた初日の朝練が終わったのだった。

 

 

 

 

推薦組みと特待生組みの1年生を加えての練習が終わった後日、入学式が終わったら一般入学の野球部入部希望者達がやって来た。

 

その人数は礼ちゃん曰く、例年よりも多いそうだ。

 

どうも春夏の甲子園連覇が要因らしい。

 

皆で頑張ったかいがあったぜ!

 

それと、マネージャー志望の女の子が2人やってきた。

 

1人は吉川 春乃って名前の子のようだ。

 

貴子ちゃん曰く、ちょっとドジっ子らしい。

 

そしてもう1人が蒼月 若菜って子だ。

 

「え!?若菜!?」

 

なんか沢村がビックリしているけど、どうやら沢村の幼馴染みらしい。

 

貴子ちゃんから聞いたんだけど、なんでも沢村に内緒で青道高校の一般入試を受けたそうだ。

 

それで東京の親戚の家に下宿する形で青道にやって来たとの事。

 

彼女は同じクラスになったのに気付かなかった沢村にご立腹のようだ。

 

あ、沢村が頬を引っ張られてる。

 

仲がいいねぇ~。

 

俺と貴子ちゃんはもっと仲がいいけどな!

 

まぁ、そんな感じで多くの1年生達が青道野球部に入部してきて活気付く中で、いよいよ今年の体力測定が始まるのだった。

 

 

 

 

今年の体力測定は人数が多い事から2日に分けられる事になった。

 

1日目は1年生達の体力測定が行われていく。

 

アップを終えた1年生達が50mダッシュを始めた。

 

うん、流石に倉持みたいに飛び抜けて足が速いのはいないみたいだ。

 

その後も体力測定が続いていって遠投が始まった。

 

遠投では1人凄いのがいた。

 

北海道から来たとかいう降谷って奴だ。

 

記録は…120m?

 

強肩だなぁ。

 

貴子ちゃんに降谷の事を聞いたら、どうやら彼はピッチャー志望らしい。

 

いいね!新たなライバルの出現だぜ!

 

それで降谷なんだけど、なんか一也をチラチラと見ているんだよね。

 

なんだ?一也がサボっているのか?

 

俺が一也の方を向くと、なんか遠投を終えた沢村を指差しながら腹を抱えて笑っていた。

 

何があったんだ?

 

俺が疑問に思って首を傾げていると1年生全員の遠投が終わり、ポジション別のテストが始まるのだった。




次の投稿は11:00の予定です。

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