『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿4話目です。


第214話★

パワプロのタイムリーツーベースと結城のタイムリーヒットで青道は10回の表に3ー0と勝ち越しに成功した。

 

しかし10回の裏に稲城の先頭打者であるカルロスがセーフティ気味の送りバントでランナー2、3塁の状況を作ると、次のバッターである白河の打席で御幸はワンバウンドしたパワプロのカーブを後逸して青道は1点を失点してしまう。

 

尻上がりに加えピンチの場面で更にギアが上がった事で、パワプロ自身の予測も超えるキレでボールが変化したのだ。

 

この失点はワイルドピッチと記録されたが、ボールを止める事が出来なかった御幸は試合後も悔しさを隠さなかった。

 

去年の秋の地区予選決勝以来のパワプロの失点に球場はざわついたが、パワプロは変わらぬ笑顔で残り二人を連続三振で抑えて3ー1で試合は終了。

 

青道は3大会連続で甲子園出場となったのだった。

 

 

 

 

甲子園に乗り込んだ青道を例年より多数のマスコミが待ち受けていた。

 

マスコミの目的は何もパワプロだけではない。

 

青道には今年のドラフト候補と予想されているクリスや結城に小湊とタレントが揃っているのだ。

 

しかもこのドラフト候補達は容姿も整っている事もあって数字を見込めるとあれば、他社のマスコミと仕事用スマイルで押し合いをしているのも無理はないだろう。

 

そして、青道を待ち受けていたのはマスコミだけではない。

 

高校野球ファンがパワプロを一目見ようと、青道の宿泊先に押し掛けていた。

 

試合のそれとは違う熱気に戸惑う青道メンバーの中で、素早く動いたのは出来る女である高島だ。

 

高島は無理矢理にでも言葉を取ろうとするマスコミやサインを強請るファンに対応し、青道メンバー達を宿泊先に避難…もとい移動させた。

 

まさにファインプレーである。

 

そんな出来る女である高島に異性の噂が影も形もないのが、彼女の父である青道高校理事長の悩みの種であるのは秘密だ。

 

高島のファインプレーによって宿泊先で英気を養った青道メンバーは甲子園で躍動した。

 

なんと、甲子園まで勝ち進んできた全国の強豪達を相手に決勝まで大差をつける破竹の勢いで勝ち進んだのだ。

 

そして迎えた甲子園での決勝戦、青道は北海道の覇者である巨摩大にも9ー0の大差で勝利したのだった。

 

 

 

 

『第○回高校野球選手権大会は青道高校が春夏の連覇、そして夏の大会の連覇も達成しました!解説の――さん、青道高校の奮闘は如何でしたでしょうか?』

『打の青道といわれるだけあって素晴らしい強打でしたねぇ。ですが、その強打の要である3年生も今大会で引退です。秋の大会で青道高校の真価が問われますねぇ。』

 

『なるほど、ところで青道高校のエースである葉輪選手が一大会での奪三振数記録を更新しましたが、この快投の原因はなんだと思われますか?』

『流行りであるムービングボールへの対応で多くの打者がフライを打とうとしているからでしょうねぇ。やはり日本の野球はお家芸であるスモールベースボールをするべきなのですよ。バッティングの基本であるセンター返しを中心にスイングはコンパクトに…。』

 

 

 

 

【怪物】パワプロを応援するスレ107【ラスボス】

 

 

1:このスレはパワプロこと葉輪 風路を応援するスレです

アンチは別スレに移動をお願いします

次スレは800を踏んだ奴が建てるように

 

 

422:この解説は何を見てたんや?明らかにセンター返しを狙ってコンパクトなスイングをしてもパワプロのボールを打てなかったんやけど?

 

 

428:【悲報】解説者が無能【いつも通り】

 

 

435:あの変態スライダーを投げへんでそれやからね。もし投げたら蹂躙どころの話やなくなるやろうなwww

 

 

512:青道は3年が引退して攻撃力が下がるやろうけど、秋の大会は大丈夫なんやろか?

 

 

517:512>パワプロが自援護すればいいだけや!

 

 

523:517>もうパワプロ一人でいいんじゃないかな?




次の投稿は午後3:34の予定です。

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