『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

217 / 291
本日投稿5話目です。


第215話

春夏の連覇だけでなく夏の大会の2連覇も達成した事で、俺達が甲子園から青道高校に戻ると去年以上の大騒ぎになった。

 

地元局の記者に青道高校野球部のOBといった来客が増えたせいで、3年生の引退紅白戦が3日程先伸ばしになっちゃったんだよね。

 

その3年生引退紅白戦も無事に終わると、3年生達は最後に片岡さんを胴上げしてからグランドを去っていった。

 

後日、一也や貴子ちゃんからの又聞きだけど3年生達の進路を聞いた。

 

哲さんはプロ志望届けを出すそうだ。

 

それでドラフトに掛からなかったら、社会人野球からプロを目指すらしい。

 

亮さんは大学に進むみたいだ。

 

そして大学の4年間で肉体改造をしてもっと長打を打てる様になってからプロに行くそうだ。

 

宮内さんも大学に進むらしいけど、宮内さんはプロではなく野球部のある企業への就職が目標らしい。

 

純さんはスカウトの人から色好い声を掛けて貰っているそうでプロに行くってさ。

 

秋のドラフト会議が楽しみだ。

 

丹波さんもスカウトの人から色好い声を掛けて貰っているそうなんだけど、丹波さんは大学に進学するそうだ。

 

丹波さんは市大三高でエースだった真中さんと幼馴染みなんだけど、その真中さんと同じ大学でエース争いをしたいからとの事。

 

頑張ってください、丹波さん!

 

最後にクリスさんなんだけど、クリスさんはプロ志望届けを出すけど大学受験も視野に入れているらしい。

 

一也が詳しく聞いたみたいなんだけど、クリスさんの今の状態では年間100を超えるプロのシーズンでマスクを被り続けるのは難しいんだそうだ。

 

だからDHとの併用が出来るパ・リーグならプロ入りするけど、セ・リーグなら大学に進学してじっくりとプロで戦える身体作りをするんだってさ。

 

ちなみに一也はクリスさんにいずれはメジャーに行く気持ちがあるのかと聞いてみたそうだが、クリスさんは「俺の肩の事を知っても指名してくれた球団に骨を埋めるつもりだ。だから次に一緒にやれる機会は国際試合になるな。」と言っていたそうだ。

 

国際試合かぁ…。

 

俺はドラフト指名を断ってでもアメリカに行くって表明してるんだけど…日本代表に選ばれるのかなぁ?

 

そんな俺の心配は杞憂に終わる。

 

何故なら後日、新チームでの練習中に俺と一也がUー18の日本代表メンバーに選ばれたと、礼ちゃんから伝えられたからだ。

 

 

 

 

「新チームが始動したばかりの忙しい時期に招集に応えてもらい感謝する。俺はUー18日本代表の監督の…。」

 

硬式野球Uー18日本代表メンバーが空港に集まると、日本代表監督の話が始まった。

 

チラリと周囲を見ると見覚えのある顔がチラホラとある。

 

稲城からは成宮を始め、カルロス、先日引退した原田さん、そしてシニアで一緒だった白河が参加している。

 

市大三高からは天久が参加している。

 

そして薬師からは驚いたことにまだ1年生の…えっと、轟?が参加していた。

 

ただ、今回は諸事情…主に協会から出される遠征費の関係で関東地区にある高校以外の選手は選ばれていないらしい。

 

世知辛い理由だなぁ。

 

「これから硬式野球Uー18国際大会が開催されるアメリカに向かう!準備はいいか!」

「「「はい!」」」

 

代表監督の檄に応えて、俺達は搭乗ゲートに向かうのだった。

 

よっしゃ!

 

初めての国際大会の舞台を楽しんでやるぜ!




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。