『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿3話目です。


第253話

秋の高校野球選抜大会が終わって青道野球部では秋季神宮大会に向けた練習が始まった。

 

しかし今はドラフトの話題で盛り上がってるぜ!

 

昨年の青道でプロ志望届けを出したのは東さん1人だったんだけど、今年はクリスさん、哲さん、純さんの3人がプロ志望届けを出した。

 

この3人がドラフト会議で指名されるのかを、俺達青道野球部の皆がテレビを見て見守っている。

 

『福岡キングファルコンズ、第1位、滝川・クリス・優。』

 

1巡目での指名に青道野球部の皆が沸き立つ。

 

更にクリスさん他のプロ球団からも指名されて、合計で3球団での競合となった。

 

これに皆が沸き立っている中で…。

 

『西東京ペンギンズ、第1位、結城 哲也。』

 

哲さんも1巡目で指名された事で青道野球部の皆はお祭り騒ぎになり始めた。

 

「結城、おめでとう。」

「ありがとう、クリス。だが、まだ伊佐敷の指名が残っている。」

 

クリスさんと哲さんの冷静なやり取りに、皆も固唾を飲んで純さんの名を呼ばれるのを待つ。

 

すると…。

 

『大阪ブルーブルズ、第3位、伊佐敷 純。』

 

「うおおぉぉぉおおおらぁぁああああ!」

 

名を呼ばれた純さんが雄叫びを上げた。

 

その純さんの雄叫びにつられる様に皆も雄叫びを上げたぜ!

 

あ、ちなみにクリスさんは競合の結果、800本以上ホームランを打った伝説の大打者が指名権を引き当てて福岡キングファルコンズに決まったぜ!

 

 

 

 

ドラフト会議も無事にプロ志望届けを出した先輩方が全員指名されて終わった。

 

哲さんと純さんは契約金の額に関係なく契約を結ぶらしい。

 

クリスさんは父親のアニマルさんを交えて、起用や育成についても深く話し合うそうだ。

 

さて、俺は現在ノースローでの練習を言い渡されている。

 

初めての連投だったんだからしっかりと肩肘を休ませろだってさ。

 

秋季神宮大会が2週間後にあるんだけど、ノースロー中だから外野練習でも返球が出来ないんだよね。

 

あぁ…早く投げたいなぁ…。

 

夏の大会にUー18の国際大会、そして秋の選抜地区大会でポイントも大分溜まっているので身体を慣らしながら少しずつ成長させていく予定なんだけど、投げて感覚を慣らせないのも少々辛い。

 

仕方ないので基礎練習を終えると、俺はブルペンで落合さんや片岡さんと一緒にノリを始めとした他の投手の投げ込みの見学と指導をしている。

 

いや、なんで俺が指導しているんだ?

 

疑問に思ったので今日一緒にブルペンを見ている落合さんに聞いてみると…。

 

『自覚は無いのかもしれんが、葉輪のアドバイスでコツを掴んでいる者が多いからな。』

 

という事だそうだ。

 

う~ん…わからん!

 

皆が俺にアドバイスを聞きにくるから、俺にわかる範囲でアドバイスをしてるんだけど…本当に大丈夫なんだろうか?

 

まぁ、投球が解禁されるまではこんな感じの日々を送るから、あまり気にしない様にするか。

 

そんな感じで秋季神宮大会まで残すところ3日となると、いよいよ待望の投球解禁日がやって来たのだった。




次の投稿は13:00の予定です。

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