『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿2話目です


第48話

延長戦までもつれ込んだ激闘の末、俺達丸亀シニアは城南シニアとの試合に勝った。

 

両チーム合わせてヒットは一本。

 

俺は成宮との投げ合いを制して、シニアリーグでは初めてとなる完全試合を達成した。

 

そんな試合だったせいか、試合の後に俺は色んな高校のスカウトの人に声をかけられた。

 

だけど、スカウトの人達にハッキリと「俺、青道に行きます!」というと、ほとんどの

スカウトの人達がいなくなった。

 

残ったスカウトの人は礼ちゃんだけだった。

 

あ、礼ちゃん。

 

見に来てたんだ。

 

え?スカウトとして両親に挨拶?

 

父さんと母さんならあそこにいるよ。

 

俺が指差す方を礼ちゃんが見ると、そこには揃って頭を下げている両親がいた。

 

ん?何で父さんは母さんに背中をつねられてるんだ?

 

礼ちゃんは「全国大会も見に行くわ」というと、俺の両親の元に歩いていった。

 

「パワプロ!」

 

礼ちゃんを見送ると、成宮が俺に声を掛けてきた。

 

「高校野球だ!勝負の続きは高校野球でやるぞ!」

 

成宮が俺を指差しながらそう言ってくる。

 

…いいね!

 

「おう!高校野球でも、また投げ合おうぜ!」

 

俺が笑顔で成宮に応えると、成宮は鼻を1つ鳴らしてから走り去っていった。

 

 

◆

 

 

夏のシニアリーグ選手権大会の全国決勝トーナメント。

 

俺達、丸亀シニアは順調に勝ち進んでいった。

 

俺は一回戦、三回戦共に完封して二桁奪三振を達成したぜ。

 

そして迎えた決勝戦。

 

順調にスコアボードに0を積み重ねていく。

 

そして、俺は七回の裏のマウンドに向かうのだった。

 

 

◆

 

 

全国大会の決勝戦のマウンドに立つ俺の耳に、観客の人達のざわめきが聞こえている。

 

「みんな、ざわめいてるねぇ。」

「まぁ、全国大会の決勝戦でノーヒットノーラン目前だからな。」

 

俺の言葉に一也がそう切り返してくる。

 

そう、一也の言う通りにノーヒットノーラン達成まであと1人に迫っているのだ。

 

「一也、最後まで楽しんでいこうぜ!」

「おう!」

 

俺と一也はマウンドの上でグローブとミットを笑顔で合わせる。

 

一也がキャッチャーボックスに戻っていき、プレイが再開される。

 

バッターボックスには唇を固く結んだ打者がいる。

 

「行くぜ、一也!」

 

俺は一也のサインに頷くと投球モーションに入る。

 

そして俺が投げたボールは、一也が構えるミットに吸い込まれる様にして入っていくのだった。

 

 

◆

 

 

夏のシニアリーグ選手権全国大会の決勝戦。

 

俺はノーヒットノーランを達成した。

 

そして、表彰式で今大会のMVPに選ばれた。

 

ひゃっほい♪

 

ちなみに丸亀シニアからは、一也と白河がベストナインに選ばれていた。

 

こうして俺の中学生最後の夏は、最高の結果で終わりを迎えたのだった。




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