『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿3話目です


第49話

夏の全国大会が終わって直ぐの丸亀シニアの練習日。

 

チームを卒業する3年生の壮行会を兼ねた紅白戦が行われた。

 

そして、その紅白戦が終わった後、俺と一也、そして白河が監督に呼び止められたのだった。

 

 

 

 

「東京選抜ですか?」

「そうだ、東京選抜だ。」

 

監督が言うには、海外の中学生を招いて練習試合をするのだが、秋の大会まで時間が無いから、

チームを卒業する3年生を集めてチームを作るらしい。

 

ちなみに去年、丸亀シニアからはクリスさんが参加したようだ。

 

「来週の土曜日と日曜日に練習試合をするんだが…参加するか?」

「参加します!」

 

俺が元気よく返事をすると、監督が一也と白河に目を向ける。

 

どうやら一也と白河も参加するようだ。

 

「監督、他のチームメンバーは大丈夫なんですか?」

「俺達が全国大会で戦っている間に、メンバーは集めてあるみたいだから心配するな。」

 

一也の疑問に監督がそう答えた。

 

「それじゃ、これに色々と書いてあるから持って帰って確認してくれ。

 当日はしっかりと楽しむんだぞ!」

「「「はい!」」」

 

こうして俺は海外の中学生と試合をする機会を得たのだった。

 

今から楽しみだぜ!

 

 

 

 

海外のチームとの練習試合当日。

 

東京選抜のメンバーは顔見知りが多かった。

 

もっとも、名前を知っているのは成宮とカルロスだけなんだけどな!

 

「はい!こっちに注目してくれ!」

 

今回、東京選抜を率いるのは丸亀シニアの我らが監督である。

 

「今日の相手はアメリカ!明日の相手は台湾の中学生だ!練習試合だから交代制限は無い!」

 

そこまで言うと監督は東京選抜の皆の顔を見渡す。

 

「だから、野手は皆に出てもらうぞ!」

 

監督がそう言うと、野手の皆が歓声を上げた。

 

「でも!投手は連投させるわけにはいかないから、今日か明日のどちらかだけだ!」

 

アメリカを相手に投げるか、台湾を相手に投げるか…悩むなぁ。

 

監督!どっちも投げたいよ!

 

「それじゃ、今日投げたい奴は挙手!」

「「はい!」」

 

監督の言葉に俺と成宮が同時に手を上げた。

 

「練習試合とは言っても、俺はどっちも勝つつもりだからな。だから、パワプロと成宮には

 投げる日をわけてもらうぞ。」

 

なんですと!?

 

俺と成宮の目が合う。

 

「そう言うわけで、パワプロと成宮!ジャンケンだ!」

 

絶対に負けられない戦いがここにある…。

 

俺と成宮は、得点圏にランナーを置いたピッチャーの如く、気合いを入れて

ジャンケンをしたのだった。

 

 

 

 

東京シニア選抜チームとアメリカ中学生選抜チームの練習試合。

 

先発のマウンドには成宮が立っていた。

 

そう、俺はジャンケンに負けてしまったのだ。

 

ちくしょ―――!

 

「パワプロ~。ちゃんと応援しろよ~。」

「はい!」

 

そして、東京シニア選抜チームとアメリカの中学生選抜チームとの練習試合が始まった。

 

先手を取ったのは東京シニア選抜チームだった。

 

一回の表、成宮はアメリカチームを3人で抑える。

 

そして一回の裏、一番バッターのカルロスは四球で出塁すると、盗塁を決めた。

 

二番バッターの白河は、セーフティバントをした。

 

白河はアウトになったものの、カルロスは進塁してワンアウト、三塁のチャンス。

 

三番バッターは、インコースのボールを打ち上げて内野フライ。

 

これでツーアウト、三塁。

 

そして、次は四番バッターの一也だ。

 

一也は右中間へとタイムリーツーベースヒットを放った。

 

俺達、東京選抜チームが先制点を取ったぜ!

 

一回の裏はこの1点で攻撃が終わった。

 

そして、二回、三回と試合が進んでいくが、アメリカチームは成宮を中々攻略出来なかった。

 

だけど、打者二巡目となる四回の裏。

 

ついにアメリカチームが成宮に牙を剥いた。

 

四回の裏の先頭打者が成宮からソロホームランを放つと、試合の流れは

アメリカチームへと渡る。

 

2人目、3人目と成宮は連続でヒットを打たれてしまった。

 

そして、ノーアウト、1、3塁の場面で迎えるのはアメリカチームの四番バッター。

 

成宮は勝負を選択。

 

結果は…スリーランホームランだった。

 

低めのフォークボールを態勢を崩しながら拾い上げる様な形で打ったボールは、

俺達の予想を超えて伸びていったのだ。

 

この結果に、成宮は打球の行方を見たまま呆然としていた。

 

ここで監督が出ていって投手交代。

 

その後、東京選抜チームは継投をしてアメリカチームの打線を抑えていった。

 

試合はなんとか同点に追い付いて七回を終了。

 

練習試合の為、延長戦は無しである。

 

俺達、東京選抜チームとアメリカチームの練習試合は、引き分けの結果に終わったのだった。




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