引っ越しやらなんやらでしばらく投稿が出来ませんでしたが、体育祭編まで10話ほど投稿します。
相変わらず一話五千字程度ですが楽しんでいただければ幸いです。
*注意 この辺から話の壊れっぷりが加速します。呼んでいて不快に思う描写も多いと思います。あわないと思ったらすぐに読むのをやめてください。
・電話
「あ、もしもしお母さん?」
「うん、うん、そうなんだよ。びっくりしたー」
「え? 僕? ほら、僕無個性だから授業別だったんだよ」
「うん、そうそう。かっちゃんは行ったけど無事だったって」
「そうそう。特に怪我人とかもでなくて。でも安全の為に僕達襲撃があったクラスだけはしばらく学校に泊まるの」
「うん、うん。そう。そう言うことだから、帰るのは明後日になるかな」
「あ、そうそう、マスコミが情報を聞き出すために変な電話かけて来るかもしれないから、なんか言われても適当に聞き流してね?」
「うん、うん。そう、多分全部でたらめで、お母さんの不安を煽ったりしようとして来ると思うから」
「うん、大丈夫だからね。僕を信じて」
「うん。お母さんも気をつけてね。それじゃ」
「ふぅ、次か」
Prrr... Prrr...
「もしもし? あ、かっちゃんのお母さんですか?」
・聞き取り
「さて、それじゃあ話を聞かせてほしいんだが」
「話と言われましても……」
尾白君が警察の人を連れてきた。塚内さんと言うらしい。隣に八木さんと言う雄英の事務員もいる。
……八木さん、ねえ。
……
……
まあいいか。
「君がいた暴風・大雨ゾーンで何があったか……それを教えてほしいんだ」
うーん。どう誤魔化したものかな。
実際にあったことを述べるなら、スクリーチαでチンピラ
無個性である以上、スクリーチαと治療は説明できない。電撃ヴィランを倒したことは……まあ、少なくとも電撃ヴィランと戦ったのはジャージの見た目で明らかだもんな。
とは言え、全体を綺麗には説明できる気はしない……よし、とぼけよう。
「あー……その、本当に申し訳ないんですけど、僕にもその……」
「わからないのかい?」
「僕が暴風・大雨ゾーンに入ったとき、その名の通り暴風と大雨でかなり視界が制限されていたのは覚えています。でも、そこから何があったのかは……」
説明できない。だって都合が悪いから。
「ふむ、自分がなぜそのような怪我をしているかは?」
「それは、
敵じゃなくて味方がたくさんいたりすると、いろいろ行動に制限がかかります。
まあ別に味方がいた訳じゃなくて、単純に油断してたからボコボコにされたんだけど。
だから、まあ、ひたすら油断してた。と言うことだと思う。
「ふむ。一対一ならともかく……か。凄い自信だな。まあいいが……実は君と同じエリアにいた
「ええと……もしかして、死んでたり、とか」
「いや。なんでそう思ったのかな?」
「不審って、僕が何かしたんじゃないのか? って意味だと思って……それで、僕の出来る範囲で不審なこと、というか、やり過ぎなことってそれくらいかなって」
「ははは、君は考え過ぎる性質みたいだね。ああ、でもそれほど間違っていないかな」
「……何があったんですか?」
「何人かが感電死寸前の状態で発見されたんだよ。というか、一旦感電で心肺停止した後、蘇生処置を受けたような状態でね」
「はあ」
「『はあ』て!」
「君が蘇生処置をした訳じゃないのかな?」
「違うんじゃないですか? だってその死にかけの中に僕もいたんでしょう?」
電撃痕のある死にかけ。僕もそうなわけだし。
「いや。君は暴風・大雨ゾーンの外で発見されたよ」
「そうなんですか?」
そう言えば、瀬呂君をぶつけられて気絶したんだっけ……あれ、結構本気で記憶が曖昧だな。
確か電撃ヴィランに良いようにいたぶられて……
なんとか隙を見て殴り倒して?
……
「どうしたんだい? そんなに手を見つめて」
「あ、いえ。じゃあ僕はなんで気絶してたのかなって」
「どういうことだい?」
「え? いえ、だって、暴風・大雨ゾーン? で落雷があったって話なんですよね?」
……流石にこのとぼけ方は無理があるかな? いいや、押し通そう。
「ブツブツええと、つまり全体の流れは……僕が送り込まれてすぐ落雷があって、僕を含めたヴィラン数名が瀕死に。残ったヴィランが彼らを蘇生してる最中に僕は這いずってゾーンの外へ逃げた……とか、そんな感じかブツブツいや、それだと何も不審なところが無いな……蘇生した人間がわからないから不審なのか。とすると、残りのヴィランも何らかの形で気絶していたとか、そう言うことか……?ブツブツ」
自分で言っていて白々しいことこの上ないけど、電撃ヴィランの存在を省いて考えればそんなに間違ってないと思う。向こう側の見解もだいたいそんな所なんじゃないだろうか? ちなみに前者はともかく後者の場合、僕は仲間を蘇生している最中の
いやでも、僕の身体についてる電撃痕がどう見られてるかにもよるのか?
「あー、ストップだ少年。塚う……刑事君がちょっと困ってる」
「へあっ! はい。すいません」
「いや、いいよ。ええと、どこまで話したかな……そうだな。君ばかりに話してもらうのもなんだし、こちらが状況をどう取っているかも説明しておこう」
……とりあえずここまでの流れは大丈夫ということかな。
「こちらの見解としては、君が転送された時点で全ての
「そして、君が来たところで新たに電撃を操る
「だが僅かな隙を突き君はその
「何か思い当たる部分はあるかな?」
いえ、妙に美化されてるなーとは思いますが。思い当たることとかは無いと思います。
全力出せるからってノリノリで
そう言う訳で答えはこうだ。
「よくわからないです」
なんでそんな微妙に美化されてるのかが。
ふと改めて自分の右手を見てみる。(電撃
「でも多分、この手で蘇生処置とかは難しいんじゃないかなと」
「そうか……そうだね。まああれだけ酷い目にあったのだし、
「そうですね。僕から
「ありがとう。それじゃあゆっくり休んでくれたまえ」
八木さんと塚内刑事さんが出て行き、保健室はすっかり静かになった。尾白君、今度はリカバリーガール呼んで来るらしいし。
ちなみに僕はとりあえず輸血しながらアセロラドリンクを飲んでいる。
すっぱい。
***
「それで、どうみる? 八木君」
「うん、とりあえず本当にわからないのだと信じたいが……」
「どうも頑すぎるな。助けたのか、と言う質問に対して」
「そうだね」
「とりあえず三つ、可能性を考えてみた。1.本当に何も覚えていない。2.命が懸かっていたとは言え
「1か2か、あるいはその両方か。3でないことを祈るばかりだよ」
「そうだな」
「なあ、聞いてくれるか塚内君」
「なんだい?
「正解がそのどれであれ、私は彼を助けなくちゃならん」
「……」
「悪意を持った個人か、組織か、彼自身か、あるいはその全てか。私を信じてここまで来てくれた彼を、彼を惑わすすべてから救い出さねばならん」
「ああ」
「協力してくれるかい?」
「もちろんさ、親友」
「そのために……僕は……私は……受け継いできた力を……ワン・フォー・オールを
「ああ。彼の中に見たんだろう? 君と同じ正義を」
「……」
「なら僕も信じるさ。君の正義をね」
・下水道の白鰐君
「ススメーススメー!」
「「「ススメーススメー!」」」
バクゴーヒーロージムショはきょうもぜっこーちょーだ。
なんたって、さいきんとろくてむこせーのデクがついてこなくなった。
よけいなこともいわれねーし、あいつにきをつかってやるひつようもねー。いまならなんでもできるんだ。
「ススメーバクゴーヒーロージムショノメンメーン!」
「かっちゃん、きょうはなにすんの?」
「あー……じゃああのげすいどうみてみっか」
こないだはいりぐちでデクのやつにとめられたんだよなー。ふだんはこっそりついてくるだけなのに、いざはいろうとしたらでてきてぎゃーぎゃーいうからなー。まじうぜー。
こっそりついてきたらついてきたであっちこっちころんだり、おれたちをみうしなってなきだしたり。ちょーめんどくせー。
「まじで? だいじょうぶなの?」
「だいじょうぶにきまってんだろ、かっちゃんいるんだし」
「おまえらはだまってついてくりゃいいんだよ!」
きんじょのこうえんのためいけようのはいすいこうは、まえからふぇんすがこわれてんだ。そこからなかにはいるのもかんたんだしな。
ここでゆくえふめいになったやつがいるとか、ばけものがすんでるとかでくのやつはいってたけど、どんなのがでたっておれがまけるわけねーんだ。そのばけものをつかまえてでくのまえにほうりだしてやる。きっとあいつぴーぴーなくぞ。
「よーし、いっくぞー!」
「あ、イズク君」
「あ、こんにちは。かっちゃんのおかーさん」
「あらあら、ちゃんと挨拶できて偉いわねー。ところでなんだけど、勝己見なかった?」
「かっちゃん? みてないよねエミネ? うん、そうだよね。ごめんなさい、ぼくたちはしらないです」
「そうなの……ありがとう。あ、エミネ君にもお礼を言っておいてね。ありがとうって」
「え……? あ、うん。わかりました」
「かっちゃん! たすけっ……!」
「ぎゃあああああああっ! ままぁっ!」
あっちこっちからひめいがきこえる。げすいどうのなかでまよったわけじゃない。ばけものからにげだしたからはぐれたんだ。
おれがいるのに、びびったりするからだくそっ!
「おまえら! こっちだー!」
くらやみにむかってさけぶ。めちゃくちゃくらいわけじゃないから、おちついてめをこらせばみえるはずだ。だけど、どいつもこいつもびびっちまってこっちにこようとしない。
「こっちだー!」
てのひらをたかくあげてばくはつさせる。
これならひかるからみえるだろう。
「かっちゃん!」
ようやくこっちにきづいたこぶんどもがほっとしたようにこっちをみて、つぎのしゅんかんかおをまっさおにした。
「かっちゃん!!」
なんだよ? そうきこうとして、あたまがまっしろになった。いたい。てがいたい。あつい。てがあつい。
ばくはでいたいのもあついのもなれてるはずなのに、てがいたくて、あつくて、それで、それで……? おれのて、どこいった?
Grrrrr......
しろいばけものが、くちゃくちゃくちをうごかしてる。おれがさいしょにくちのはしをばくはしてやったから、そこからぽろぽろゆびがこぼれてた。
ゆび? あれは、おれの?
おれのてが、しろいばけものが、だから、えっと、おれは……おれは?
てがない。
おれのてがない。
『ばくは』ができない。
こせいがつかえない。
おれがむこせー?
いっちゃんすげーはずのおれが?
「あ、あああ……」
いっちゃんすごくないでくとおなじ、むこせー?
「あああああああああ!?」
ああああああああああああああああああああああああああああああ!!?
「まったく、しょうがないなあかっちゃんは……」
そんなこえがきこえて、まっくらなはずなのにめのまえがしろく……
「え、勝己がいたの?」
「うん。こうえんのうらぐちでねてた」
「本当? 教えてくれてありがとう!」
「えへへ……あ、かっちゃんね、おばけといっしょだったよ」
「え、おばけ?」
「うん。しろくて、おっきくて、くらいところがすきなー、おばけなの」
「へえ……そうなの。すぐいってみるわ」
「うん。じゃーねー」
そんなわけで、おれはしろいわにをやっつけたえいゆうとしてなをはせたのだ。
ま、おれがまけるわけねーからな。
次の更新は一時間後予定。
緑谷君がなぜかっちゃんママに連絡をしたのか……
ヒント1:かっちゃんの彼の出席番号は緑谷君の一個前です。
ヒント2:かっちゃんママはかっちゃんが中学の時出久君にどんなことをしていたか知っています。
ところで、今後独自解釈の展開が増えていくと思うので、それに当たってキャラごとの個性の仕組みとかを解説しようと思います。
緑谷出久
個性 無し
個性体質 父:超量貯水(個性因子が無いため未発現)
┗原作では後にOFAを継いだことにより発現
母:無し
まあ、簡単にいえば騎馬戦前後の号泣ですね。自分の足が埋まったり、峰田君に漏らしたと思われたり。
ヒーローに成れると言われても普通の量の涙しか出なかったのに、何故騎馬戦の頃はあんな風になっていたのか。ギャグと言われればそれまでですが。
超量貯水の素質は炎系、増強系に多い体質です。身体冷却のため、たくさん汗がかけるようになっているわけですね。なお不思議なことに体重は増えません。そう言う意味では別に遺伝してなくて、OFA鍛えるうちに発達した……でも良い訳ですが。