ハイスクールD×D 水色の殺人鬼紛い   作:まるきゅー

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ストーリーが進んだのか、微妙です。
とりあえず、一巻終了に近づいてきましたよ!


第十六話 詩絃(つまりは迷い人)

「ああ…………そうだ。やり方は任せる」

 

『ワタシは別に、モラエルモノサエもらえれば、それで構わないガね?ちゃんと、仕事アイテは弱っているんだロウね?ワタシはまだ死にたくないゾ』

 

「安心しろよ夜迦夜伽。緑色にはルシファーの『女王』と、傭兵。さらに緋色と白黒も当たるからな」

 

『それでもシンライ出来ないなぁ。君が出れば解決スルンジャアないのかい?』

 

「あいつを殺る気はない。お前は緑色を攫う事だけ考えろ」

 

『仕事前のザツダンが好きなんだがねぇ。まあ、ワタシもワタシの生存率を上げるため、イロイロ準備に取り掛かろう』

 

「報酬は、虎落から貰えよ」

 

『君は金関係でモガリさんに頼りすぎじゃないか…………?』

 

「気安く物頼めるだけの財力あるから構わないだろ。あいつ金腐る程持ってるんだぜ?」

 

『やれやれ、君達にツキアウトろくな事にならないというケイケンガあるんだよなぁ…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、早起きして飯を作っておく。

出杜もメルも、朝に弱いから食器洗いのみお願いして隠れ家を出た。

というか、結局新たな隠れ家への移動は無理だったな……………今日中にやりたい。

学校に行く前に、コンビニに寄る。

 

「らっしゃーせー」

 

何故か、聞き覚えのあるやる気のない店員の声を聞き流しながら、おにぎりを買う。鮭、明太子、筋子。

 

「ざーしたー。またおこしくだーせー」

 

やる気のない声を背後に、コンビニを立ち去る。どっかで聞いた気がするなぁ、今の店員の声。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、学校。

相変わらず、エロトークを繰り広げてはっちゃけている三人組を横目で見ながら、席につき一限目の用意をする。大嫌いな英語だ。早く帰りたいなぁ…………。

授業中、英単語の意味を述べよ、と一回指名されたが、予習範囲内だったので撃退成功。

 

「Unpleasantness、不快感」

「Sublimity、崇高」

「Development、発達」

「Confession、白状」

 

座ってよし。

そう担当教師に言われたので座る。

やれやれ、予習しておいて良かった。俺は日本語以外の言語が苦手で不得意なんだ。だって言葉遊びの幅が日本語は凄く広いし。

教師が板書し、生徒が板書を写す作業に入った。授業終了まで写し続け、ようやく嫌いな英語から解放された。

そこで、携帯を起動し、メールを確認する。

新着一軒。差出人は、「緋垣緋人」。

 

『九龍捜索中。目ぼしい情報は無し』

 

一時間ごとに、俺に定期連絡をすると緋人がいってきたのだ。

二時間経っても連絡が無い場合は、死んだと思え、とも言われた。

携帯を閉じ、次の授業の用意をする。

大好きな古典だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み。

屋上の鍵を壊し…………ピッキングをし、広々とした中でおにぎりを頬張る。

携帯を確認するが、捜索中、の字は消えていなかった。

舌打ち一つ。

咀嚼九つ。

嚥下一つ。

三つのおにぎりを腹に収め、自販機で買った、選ばれたのは〜〜〜で有名なお茶を飲む。

暫し、青空を眺め、今も何処かにいる緑色の顔を思い浮かべる。

初めて会った時から、あいつはかなりぶっちぎれた性格だった。

 

『カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラーーーーーーーーー初めましてだなぁ糸牧詩絃。くそみてぇな実験結果の九龍永迴だ。ちなみに、僕とヤりたいんなら、一億から検討してやるぜ?カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ!!!』

 

例え無料でもヤらねぇよ。

そう言って顔面に蹴りを入れたのはいい思い出だ。

九龍永迴。

あいつは、ある実験の実験体だった。

理想像形成実験(E.F.E)』という名称で開始されたその実験は、人間、人外、悪鬼羅刹に神魔霊獣龍精妖呪一切合切含めた中で、最高の肉体を創り上げるというモノだった。

孤児であった、当時名前の無かった九龍は、その体を弄り回され壊され蹂躙され陵辱された。

完成したのは、常人であった彼女ではなく、ただただ戦闘を望む狂者だった。

九龍は研究者を殺し、行くアテが無かった所を緋人に拾われ、無飾の一員になった。

九龍が入る前から俺は居て、出艸は無飾の中では一番の新人だった。

俺はよく九龍とコンビを組んで、荒事を片付けていたから分かる。いや、まだ新人だった出艸以外の無飾メンバーは、多分、皆分かっていたと思う。

九龍永迴は、『今の』自分を嫌っていると。

ぶっちぎれた性格も、残虐を好む人格も。

戦い好きな本能も、それに拍車をかける理性も。

彼女は、憎んで恨んで嫌っているんだと。

大戦争を彼女が引き起こした時も、俺が数多の仲間を失いながらも『地獄の最下層』行きで済ましたのも、それが分かっていたからだ。

それに、無飾メンバーは、九龍以外で、約束している。

 

ーーーーーー例え道違えても、見捨ててはならない。絶対に、仲間を殺さず見殺さず、捨てず見捨てずに生きるーーーーーー

 

あの約束は、絶対に守る。

だから俺も緋人も出艸も、九龍を殺す気はサラサラない。だから、俺が一手先んじた。

それは、後程分かるだろう。

と、チャイムが鳴り、昼休みが終了した。

 

「けど、面倒だから、午後はサボるか」

 

屋上に寝転がり、俺はポカポカと丁度いい気温に包まれ、眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道。

帰宅路の中ほどで、兵藤一誠にあった。否、見かけた。

兵藤一誠は、見知らぬ金髪のシスターを連れて、ゲーセンやらマックやらで遊んでいる。

悪魔…………なん、だよ、な?あいつ…………悪魔でありながら、シスターと仲良くするとは、異端なのか優しいのか。おそらく後者だな。

俺は何と無く二人の後をつけた。ストーカーでは無いと思う。俺だってシューティングゲームやフィ○オフィッシュ食いたいんだ。

と、暫く遊んだ二人は、なにやら話し込んでいる。

と、シスターがボロボロと泣き出した。兵藤一誠…………端から見たら、女の子泣かしたようにしか見えないぞ?

 

「やれやれ。甲斐性無し、なんて渾名つかられそうだな…………ん?」

 

そこで、ピロリーン、とメール音が鳴る。

 

『九龍発見。人形(・・)を出しておくから、探知して合流してくれ』

 

緋人からだった。

俺は即座にその場を離れ、出杜を連れて緋人の所へ向かおうとする、がーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

「アーシアァァアアアアアアアアアアアアァァアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

突如現れた堕天使に、シスターが連れさらわれ、絶叫する兵藤一誠を見てしまった。

 

「ーーーーーー俺には関係ない」

 

関係ないのなら、関わるな。

今は、九龍を助ける(・・・)事に集中しろ。

玖賀としても、糸牧としても、ここで関わるべきじゃあない。

だから、その場を離れーーーーーーーーー。

 

 

 

 

ーーーーーー何があろうと、自分が信じた自分が、本当の自分なんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーッッッッ!!!

 

「あぁ!もう!なにがしたいんだよ俺はァァアア!!!」

 

瞬時に俺は『武器』を操れるように、ポケットに手を突っ込み、久々に能力を使う。

 

「『流れ』は止まり、俺は『流れる』ーーーーーーーー『流止逆流の水色(ドリフト・ストップ・アンド・バックワード)』、解放ーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーーーーー時の流れよ、止まれ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕天使レイナーレ、惨殺開始。

 




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