「あーあーあーあー。もう二十三時じゃないか。飯食ってないし、まだ帰宅してないし………」
あの後、しっかりきっちりばっちりと堕天使を惨殺した訳だが、久々だったから時間をかけ過ぎた。反省反省。
さて、コンビニで何か買うかな………。
とりあえず、少し歩けばコンビニあったはずーーーあ、あった。
「っらっしゃーせー」
店員のやる気の無い挨拶を聞き流しながら、おにぎりが並んだ棚を見る。
鮭に昆布に明太子………ツナは売り切れか。
「コレでいいか」
鮭一個
明太子二個。
お茶500ml一本。
パンも買おうかと思ったけど、おにぎりのが安かったから買わない。
「あざっしたー。またお越しくだーせー」
…………まだ店内にいるのにそれ言うか?
まあ、いいや。
さっき惨殺してきたばっかだから、殺人衝動は幾分和らいではいるし。
何をする事も無く、そのまま店を出た。
*???*
初めて、彼の惨殺屋としての姿を見た。
正直、まだまだ拙さはあるけれど、それ程やる気も無かったようだし、アレも持ってなかったようだし、まあそれであれだけの惨殺が出来たのなら、腕は衰えてはいないようで安心した。
さて、私もそろそろ行くかーーーーーー。
*糸牧詩弦*
「ん?」
今、自分に近しい者が居た気がするんだが……………。
もしかしたら、誰かこの街に来てるのかもな。出殲か、出葉か、まさか出雲は居ないだろうけど……………。あり得そうなのは出殲かな?出葉は何かアルバイトを始めたらしいし。
「まあ会ったら談笑でもするかな」
久しく『仲間』とは話もしなければ会えもしなかったからな。少しばかり寂しかったのも事実だ。
…………個人的には、出輪とは会いたくないなぁ……性格が少し、苦手というか、何というか。
まあ、『立場的』には、そんな贔屓はしちゃいけないし。会ったら会ったで再会の喜びを分かち合いたいけど。
ん?あぁ、誰かって?『仲間』だよ。俺みたいな狂った連中が、連んで惨殺をしてるんだ。
まあ、そのうち、詳しく分かる………ハズ。
「ーーーむっ?このおにぎり美味いな。しばらくは昼飯コレでいいか」
コンビニで買ったおにぎりを全て完食し、お茶を流し込む。お茶は幾つか種類があるようだが、正直俺には違いが分からない。
それはともかくとして、自宅付近まで帰ってきた。
寄り道をしなければ、学校から徒歩で20分の距離にあるのだが、真っ直ぐ帰っても課題しかやる事がないので、遊んで帰っている。
自宅は、かなり特殊な場所にある。
まず、住宅街の中にある小さな小さな公園の公衆便所に入る。別にここで寝泊まりしているわけじゃない。通行ルートだ。
奥の個室、その壁のタイルに、一定のリズムで一定の力を加えるとーーーーーー
ーーーーーーコン、コン、コン、コン、コン、コン。
スゥッ、と、壁に魔法陣が描かれる。
コレは仲間の一人が魔法を多少扱える為、力を借りて創った。
魔法陣に向かって、パスワードとなる言葉を紡ぐ。
ーーーーーーTime Killing(暇潰し)
パスワードを解除すると、住宅街から割と離れた路地裏へと転移する。
その路地裏を右へ左へ。ガラクタを動かしズラし壊しながら暫く歩く。
すると、路地裏に錆びついた金属扉が現れる。
周囲の風景に溶け込んでいるし、同じような扉は沢山あるから分かりづらいが、この扉が我が家の入口だ。
後は扉に鍵を差し込んで回せば帰宅となる。
面倒だが、こんな風に色々対策やらないと、学園の人外連中に目をつけられてしまう。
………今回の騒動で、目をつけられるどころか、呼び出されるかもしれないが。
まあ、後の事は考えないとしよう。まずはシャワーを浴びて、課題をある程度終わらせて、残りを学園でやるとしよう。
と、鍵を差し込んだーーー
「ん?」
ーーーのだが、既に扉が開いている。
「……………………………………」
思考を惨殺へと変えながら、ゆっくりと扉を開ける。
一歩足を踏み入れれば、見慣れた玄関。だが、明らかに気配が違う。
「嫌な感じだなぁ…………しかも、『この感じ』はーーーーーー悪魔か」
と、そこまで言ったところで、唐突に、玄関の奥の廊下。暗闇の中から紅が現れた。
紅の髪ーーーーーー正直、アプローチがあるのは覚悟していたが、まさか今日中に来るとは思わなかったぜ。
「こんばんは、とでも言えば良いのかな?紅髪の
「えぇ、こんばんは。初めまして、糸牧詩弦君ーーーいえ、「玖賀出流」君と言った方が宜しいかしら?惨殺屋『玖賀』のリーダーにして最強の惨殺屋さん?」
ーーーーーー全く、平穏な第二の人生は、もう居なくなったようだな。
悪魔リアス・グレモリー、惨殺調査。
ヒロインを決めあぐねています。
と言うわけで、アンケートを取りたいと思いますが、感想欄へは行わないで下さい。
詳しくは、活動報告にて。