魔法科?うるさいそんな事より都牟刈だ!!   作:益荒男

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 バレへんバレへん・・・。もしばれても今年はハピバレまではいってへん。







過去編
特に当たり障りのない政狩家の日常 其の壱


 

 

 

 

 時は少し遡り、中学三年の夏休み

 

 今日も今日とて、俺、政狩刀弥は朝から道場で爺やと鍛錬に励んでいた。

 

「せいッ!」

 

 気合いの入った掛け声と共に、爺やの顔へと放たれる右足の蹴り。先程、鳩尾目掛けて打った拳を囮として繰り出したそれは、体を重心ごと引くことで難なく避けられる。

 

「拳の方に気迫が足りん、狙いが透けて見える」

 

 ならばとそのまま一歩踏み込み距離を詰め、此方の流れを絶たぬようにと連撃を繰り出す。直ぐにその判断を下したのは間違いじゃないだろう。相手は格上、それなら一度仕切り直すなど愚の骨頂。もし相手に流れを相手に掴まれでもしたら、その瞬間此方の敗北が迫ってくる。例え体力の消耗が激しくなるとしても、継続して攻め続けなければならない。そのはずなのだが

 

「踏み込みが甘い、体が入っとらん」

 

 突き出した拳は易々と受け流され、蹴りは的確に腕で防がれた。間に挟む足払いや裏拳もことごとくいなされる。此方のもう既に二十を越える連撃は、一つとして爺やの体に入っていなかった。

 

 今日の鍛錬の内容は体術だ。なんで刀鍛治師が体術を修めるのか俺も最初は疑問を抱いたが、もう「政狩だからしょうがない」という風に納得してる。爺やが言うには「手元に得物がない状態でも、ある程度護身が出来なければいけない」とのこと。いや答えになってねえよ。しかも爺や、教える側だから当然なのだがめちゃくちゃ強い。なんかもう、最初は別次元だって思ったもん。今はなんとか喰らいつけてはいるけど、爺や多分全然本気出してねえんだよな。やっぱ可笑しいわこの家。

 

「ハアッ!」

 

 爺やの胸の中心めがけて、渾身の掌打を放つ。腰を落とし、目標に対して一直線に腕を伸ばし、これまでで一番いい出来だと言えるそれは、爺やの右腕一本に容易く受け止められてしまう。パアンッと乾いた音が道場中に響いた。

 

「型は良くなった。が、力み過ぎだ。それでは当てる瞬間の威力が下がる」

 

 俺の腕を弾き返し、こちらの番だと掌打の構えをする。その動きは水の流れの如き自然のものでありながら、構えは岩のように重い。まさに洗練されたという言葉が当てはまるものだった。今の自分には足りない『年月』というものをこれでもかと言うほど注ぎ込まれたそれ。見る人が見れば、まさに武の境地と呼ぶに相応しい。

 ここまでの動作を俺がなんとか目で追える速さでこなし、放つ直前。受けて立つという意思表示の為、もう一度腰に力を入れる。狙いは構えの高さからさっき俺が狙った場所と一緒、つまり胸の中心部。それがわかるのであれば、あとは防御に力を入れる瞬間だけを見切ればいい。さぁ来い。どこまでやれるかは分からないが、耐えて見せようじゃねぇか。

 

「いくぞ」

 

 遂にその一撃が放たれる。

 

 目ではきっと捉えられない。そんなことはとっくに分かっている。だから目を瞑る。信じるのは自分の直感だ。

 

 --ダンッと踏み込む音が聞こえる

 

 けど運任せじゃない。直感というものは様々な要因によって左右される。五感然り、環境然り、経験然り。

 

 --次に感じるのは波。自分を呑み込まんと押し寄せるそれに気圧されることのないよう体に喝を入れる。

 

 だからこそ、武芸者は絶対に直感というものを馬鹿にしたりはしない。その直感こそ、数々の窮地から自分を救い出す何よりも信頼出来る最高の武器なのだから。

 

 --その波が自分にぶつかろうとする瞬間

 

(今ッ!)

 

 腕を胸の前で十字に組み、全身に最大まで力を込める。爺やの掌打が腕に衝突する瞬間に衝撃を和らげる為少しだけ腕を引く。道場中にダアンッ!と、先の自分の放ったものが大したことないと思える程大きな音が響いた。覚えるのはまるで岩その物と剛速でぶつかったかのような錯覚。最小限の動きをこなすことで生まれる速さと、少しの力を極大まで増幅させることを組み合わせた衝撃。だが仰け反らない、怯まない。足腰にに力を入れ、力の限り踏ん張る。掌打の衝撃を全て全身で受け止める。

 

「ほう、これを耐えて見せたか」

 

 両腕と爺やの掌から薄い煙りが上がる。爺やが型を解くと同時に俺はその場に崩れ落ちた。

 いっっっってぇぇぇえええ!!!!???ヤベエイタすぎ!イタ、イタイッテ!?くそう、全身がピクピクして動かねえ・・・!ちょちょ、ちょっと待って?破壊力あり過ぎじゃない?ただの掌打だよね?強化も使ってないのになんでこんなに痛いの?くぅ、流石に衝撃全部を受け止めようとするのは無理があったか。

 

「受け止めたのは見事と言えるが、馬鹿正直に受け過ぎだ。衝撃の逃がし方は教えただろう」

 

「・・・あんな、説明、じゃ、分かん、ない・・・」

 

 確かに教えてもらったけど、あんな「考えるな感じろ」みたいな説明じゃ分かんないんだよ。地面へ衝撃を流れさせるとか言ってるけど、どうすんのさ。詳しく教えてって言っても感覚で掴めとしか言ってくれないし。やっぱり爺やも脳筋か。せめて身体の動かし方をだなぁ・・・。

 

 

 

 

「・・・暑い」

 

「十五分後に再開、今度は受けの練習だ。ほれ、水分はしっかりとっておけ。今日は一段と暑い」

 

「・・・ありがとう」

 

「はぁ、もうあそこまで本気では打たん。お前が捉えきれる速さで打つ。それと次からはどんな攻撃でも目を瞑らないでいろ。確かに直感は大切だが、今からそれ頼りだと成長せん。しっかり目で捉え、見切れるようにしなさい。見切りの極意は教えたな」

 

「一瞬では足りない。百や千と刻み捉え、それを以て見切りと為す」

 

「よし」

 

 よし、じゃねえよ。感覚の強化も使わずにどうやってんなもん捉えればいいんだ。まあ出来るまでやりますけども。

 

「不服そうだな」

 

 図星をつかれギクッとし体を震わせた。顔に出ていたのだろうか。俺はあまり顔に表情が出ないと専らの評判なんだが。少しいたたまれなくなって、そっぽを向いて小さく頷く。

 

「お前は普段顔を動かさない分、感情の出た時が分かり易いのだ。まあそれはいい。

 よく聞きなさい。大事なのは『一瞬を刻む』ということだ。例え己が正しいと感じた一瞬のなかにも、更に自らの望む答に近い瞬間というものがある。更にその中にもと、これをごく僅かな交錯の間、自分の限界まで刻み続けるのだ。

 それは闘いだけではなく、鍛冶にも当てはまること。無意識の中でも鍛えられるものでもあるが、意識しなければ気付くことの出来ない深みと言うべきものがある。それを追求し続けていくことこそが鍛錬といえるだろう。

 

 より深みへ潜れ刀弥、お前の欲しいものはその先にしかないぞ」

 

 ・・・そんな風に言われちゃ、やるしかねえに決まってるじゃん。俺が鍛冶に繋がると言われて、それを疎かに出来る訳がないだろう。

 こういう時、やっぱり敵わないなあと改めて思う。前世の記憶も合わせるなら自分の方が年上のはずだ。それに正直にいって、前世の全盛期に打った俺の刀と爺やの最期の真打に、神秘の有無を除きそこまで大きな差はなかった。なのに、今の俺は爺やにはいろんな意味で絶対に勝てないのだ。

 それはやっぱり、積み重ねた年月の『質』が違うからなんだろうか。それとも自分はどうあれ爺やの孫だからか。

 道場前の井戸から水を引っ張り出し思いっきり頭からそれをふっかける。頭が冷えたからか、そんな下らないことを考えていた。そう、下らないことだ。今は今のまま、ただやるべきこと、やりたいことをひたすら愚直にやり続ければいい。そうだ、オレが生まれた理由とかそんなものはどうでもいい。

 

 打って(鍛えて)打って(鍛えて)打って(鍛えて)打って(鍛えて)、ただただ打ち(鍛え)続けて、きっといつか、今度こそ、オレは牟都刈と呼ぶに相応しい刀を打って見せる。

 

 それで漸く、漸く(オレ)は・・・

 

 

「おい、刀弥」

 

「・・・んぁ。あ、なに?」

 

「此方の台詞だ、上の空になりおって」

 

「ごめん、ちょっとぼぅてしてた」

 

 最近こんなことが増えてきたな。不味い、弛んでいる証拠だ。常在戦場は鍛冶師の基本、常にこの身は鍛冶場(戦場)に在りってな。

 それに最後にモブ崎と模擬戦したとき危うく負けかけたし。てかあいつ、のCADのホルスターから抜く動作ギリギリ目で追える位にまでなってたんだけど、魔法の発動スピードもクッソ速いし。

 極めつけにはデバイス型と拳銃型2つCADの同時使用とかやってなかったか?基本的にそういうのって無理だった筈じゃないの?あいつものすっごい速さで成長してるぞ。「まだ、足りないのか・・・!」って負ける度にうなだれてるけど、魔法技術だけじゃとっくに自分を追い越してる気が・・・うし、一気にやる気湧いてきた。一分一秒無駄に出来ないぞ。決して現実から目を背けている訳じゃない。ただ自身の長所を更に伸ばそうとして何が悪い!

 

「爺や、続きやろう」

 

「まだ休憩しててもいいんだぞ」

 

「いや、大丈夫。それに今は時間が惜しいや」

 

「そうか、ならば始めよう。耐えてみせろよ」

 

 それと、鍛錬の時の爺やはめちゃくちゃ楽しそうだからつい頑張っちゃうんだよね。

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 日が落ちていき、空に赤みがかかってくるまで俺と爺やは一緒に鍛錬を続けた。終わったあとはところどころ痛む身体を引きずって風呂に入る。夏休みの間はずっとこんな感じだ。毎日稽古をつけてくれる爺やには感謝の念しか浮かばない。

 

(やっぱり、まだまだ遠いよなあ)

 

 湯船に浸かりながら今日の鍛錬を思い出す。最初の一発以来、終ぞ爺やを驚かせるには至らなかった。悔しいという思いが止まらない。爺やは俺のいつか越えるべき大きなの壁の一つ。父さんと爺や、この二人を超えることが俺の目標だ。

 けど、その天辺が全く見えてこない。今の俺はまだまだ二人の足下にも及ばないということだろう。ほんと一体どんだけ時間かかんだこれ。

 

(武術の方はともかく、問題は鍛冶の方だ。最近全くうまくいってない)

 

 俺のもう一つの悩み、それは最近の刀鍛冶のことだ。打てなくなったってわけじゃない。寧ろ爺やから新たな技術と叩き込まれ間違い無く技術は向上している。爺やと二人打ちをするときなんかはもう足を引っ張ることなんて二度としないだろう。

 問題は一人打ちだ。それは刀の出来が悪いという訳じゃない。寧ろいいとさえいえるだろう、それが目的通りの完成型なのであれば。最近打った刀は全てどこか()()()()()のだ。目的の刀を打とうとしても、長さが、重さが、反りが、焼き目が、必ずどこかに自分の想像とズレが出る。

 二カ月ほど前。爺やからある課題が出された。自分でどんな刀を、どういった手法や手順で打つかを決め、魔術を一切使わず爺やから指示された一定の期間でどこまでやれるか。初の『真打の儀』から久方ぶりの一人打ちだった。一日で打つ刀の細部まで設計し鍛冶場の準備を完璧に整え、翌日から製作に取りかかる。制作は三週間に及んだ。真打の時のように短期間ではないため、一つ一つの工程をゆっくり丁寧に余裕を持って取り組んでいく。その結果完成した刀はそれはいいものに仕上がっただろうと思っていた。

 だが、結果は失敗も失敗作。自分が造ろうとしてたものに比べて一寸ほど長いは、反りは大幅にデカいは、それなのに何故か軽くなってるはと、散々たる結果となってしまった。たちが悪いのが、その刀単体で見ればかなりの出来に仕上がっていることか。というか最早別物である。

 つまり自分は、頭の中での設計図通りに打っているつもりで、実は身体は全くの別物を造り上げていたのだ。まるで意味が分からない。その時の俺が目の前の現実が理解できずに「なぁにこれぇ?」と声を上げたのも無理も無いだろう。いやほんとどういうことこれ?なんか不思議を通り越して軽くホラーなんだけど。身体の中に自分の知らない自分がいたりする?降霊術なんて使えないし霊媒体質でも無いはずだけど。全身包帯はめちゃくちゃ蒸れるのでNGでお願いします。

 

(真打から何か大きく変わったこと...は特にないな。あれは一種の通過儀礼であって成長を促すものじゃないし。でもあのとき打った刀、形といい振った感触といいなんか既視感があるんだよなぁ。うーん...)

 

 何度もこの悩みを繰り返したが、いっこうに答えが出る気配はしない。このことを爺やに相談したところ、「なに訳の分からないことをいってるんだ」みたいな顔をされ、相手にしてもらえなかった。多分問題の刀が遺憾ながら出来が良かったからであろう。それからまた二本の刀を打ったがどれも同じ結果に終わった。このままずっとこんなことが続けば流石にマズい。

 

(早くなんとかしないと、ってそれが出来ないから悩んでんだよ。...イラついても意味ないか。どうしたもんかねぇ)

 

 

 

 

 

 

(...のぼせた。頭くらくらする)

 

 結局あのまま答えは出せず、三十分ほど湯船に浸かっていたらこんな様だ。今は様子見するしかないのかな。ん?部屋に爺やの気配がない。いつもならこの時間は部屋で本でも読んでるのに。居間にいるのかな?あ、そういえば今日の夕食係俺じゃなかったっけ?やっべえ、まだ米を炊いてすらいねえじゃん。さっさと準備始めないと。

 

 素早く着替え、急いで台所へ向かう。居間に続く襖を開けると、母さんがなんだかふてくされた顔で卓袱台についていた。

 

「母さん?」

 

「あら刀弥、遅かったわね」

 

「ごめん、直ぐに晩飯の準備するから」

 

「それなら大丈夫よ。おじさまと郁麻が代わりにやってるから」

 

「あれ、そうなの?」

 

 よかった~最悪食事が9時まわってからになるところだった。後で父さんと爺の二人ともに謝っとかないと。・・・ん?父さんと爺やの二人?大丈夫なのその組み合わせ。もう料理そっちのけで口喧嘩してる光景しか思い浮かばないんだけど。・・・まぁ多分大丈夫だろう。断じて止めに行くのが面倒な訳ではない。でも、そう教えてくれた母さんはどこか不機嫌そうだ。

 

「何かあったの?」

 

「それがね...」

 

 

-------

 

 

「だからさっきから言ってるだろ!煮付けものを作るなら六代目の指南書の方が一番うまい!」

 

「何を言うかと思えばそんな下らんこと。確かに味だけで言えば其方が適しているかもしれんが、この三代目の料理には多大な滋養効果が見込まれるのだ。日頃の鍛錬で疲れている刀弥に適しているのはどちらか、考えるまでもないだろう」

 

「がさつで大雑把な悪童って今でも伝わっている三代目の作る料理に、滋養もなにも有るわけない!というか親父が好きなだけだろ!この前もそんなこと言って刀弥に呆れられて・・・。おいアイナ、その右手に持ってる真っ赤な瓶はなんだ。如何にもヤバそうな雰囲気がするんだけど」

 

「何って、この前商店街の売店で買ったソースだけど。なんでも第三次大戦前にあった『コブ○チリ社』ってとこので、一滴入れるだけで食べた人は飛び上がり駆け回る程元気になれるとか」

 

「アイナ、とりあえず何もせずに台所からでるんだ。そして今度その劇物を元のところに返してきなさい!」

 

「え~気になるのにぃ」

 

「ダメったらダメだ!それに君は料理はてんで出来ないだろう!なんでここにいるんだ!」

 

「むっ、なによ。私の計算にかかれば料理なんて復元の魔術より簡単なことなんだから」

 

「戯言抜かしてないで早く...おいなに勝手に進めてんだオヤジィ!」

 

 

------

 

 

「それっきり相手にされなくって、追い出されたってわけ。私は手伝いたいと思ってただけなのに」

 

「でも料理できないのは事実でしょ」

 

「生意気なのはこの口かしら?」

 

「イタイイタイ」

 

 ほっぺを引っ張るな。てかやっぱり喧嘩してたのか爺やと父さん。それと母さん、そのソースについては父さんに全面的に同意する。それタバスコの千五百万倍辛いとかいうマジでヤバい奴だから。それ一滴でもはいったスープ飲んだら3日間味覚が死んじゃう奴だから(益荒男体験談)。

 

「はあ、昔の刀弥はもっと素直でかわいかったのになあ。それがこんなに大きく無愛想になっちゃって」

 

「なんだよ、その言い方は」

 

「ヨチヨチ歩きのころから活発でね、目を離すと直ぐにどっかに行こうとするのよ。直ぐ気付ければいいんだけど、そうじゃないときは家中探し回る羽目になったりしたんだから。家から出て鍛冶場の小屋にいたりとか、酷い時なんか山を登った蔵の中にいたりして。色々困らされたわあ。まあそこが可愛いかったんだけど」

 

「聞いてないし。あとそんなの憶えはない」

 

 ちょっと、赤ん坊の頃の話とか止めてくれません?妙に気恥ずかしいというかなんというか。いたたまれない気分になるので

 

「五、六才の頃が一番大変だったわね。夜に布団から抜け出して、おじさまの鍛冶の光景を見るのはまだ可愛い方だったわね。勝手に山を降りようとしたりとか、蔵の刀を勝手に持ち出そうとしたりとか」

 

「...そんなこと知らない」

 

「山道をそれて迷子になった時もあったっけ?結局全部結界に引っかかっておじさまに怒られてたけど。あ、そうそう。刀弥ったらおじさまに本気で怒鳴られるたびに涙ででビクッてなって、『...ごめんなさい』ってものすごい小さい声で謝ったりして」

 

「もういい加減にしてくれ!」

 

 

 

 母さんの思い出話という名の辱めは結局、父さんと爺やが晩御飯を運んできたところで終わるかと思いきや、食卓の話題にまで持ち込まれ、二人までもが嬉々として参加するという地獄のような仕打ちとなった。ついでに料理の味付けについての争いは、運んできたときの二人の顔から父さんの勝利となったようだ。

 

 その翌日、俺は家族と最低限の会話しかせず、爺やと父さんからかなり真面目に謝られ、母さんはそれを端から笑いを堪えながら眺めるなんて一幕があったとかなかったとか。

 

 

 

 

 

 




 何気に刀弥が声を荒げるの初めてかも。

 次はちゃんと早いうちに本編上げます。たぶん、きっと、メイビー。だからお願いします、そんな期待せずに待ってて下さい(懇願)

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