古より人間は虐げられてきた
悪魔に、天使に、堕天使にありとあらゆる人外に虐げられてきた
弱いから、騙され、裏切られ、奪われ、壊され、踏みにじられ、嘲笑され、罵られ、傷つけられ、貶められ、殺されてきた
それは増え続け何十、何百、何千、何万、何億と増えた
人々は願った
悪魔を倒す英雄を
天使を滅ぼす滅殺者を
堕天使を屠る光の覇者を
人々の希望は願いとなり
人々の願いは願望となり
人々の願望は渇望となり
人々の渇望は形を成した
今ここに
あらゆる人々の願いを
ー神は知るだろう自らの罪をー
あらゆる人々の希望を
ー天使は知るだろう自らの穢れをー
あらゆる人々の願望を
ー悪魔は知るだろう自らの愚かさをー
あらゆる人々の渇望を宿した英雄が誕生する
ー堕天使は知るだろう自らの業をー
これより始まるは一人の人間が幾億の願いを背に受ける英雄譚である。
では今宵の
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一人の男が廃工場にてなにかを喰らっていた
その近くには女の頭が転がっており、その近くには八つ裂きにされた男の亡骸があった
そうこの男は人間を喰らっているのだ
しかも身体は異形で下半身はワニの下半身でおりしかも足の太さ大きさは象の何倍もある
そんな化け物の廃工場に一人の男が現れた
「貴様がSSS級はぐれ悪魔バニストルだな」
その声は人間の発する小さい声だったが、化け物に届いた
化け物が振り向くとそこには一人の男がいた
その男は刀を7本背負っており
顔には斜めに走る傷があった
しかし問題はそこではない
『そうだが、まさかここに来て俺を殺すとか言うんじゃないだろうな』
彼はそれを気のせいと思い殺気を放ったが彼は怯えることなく言った
「そうだが?」
『・・・はっははははははははははははははは!!!』
その瞬間異形が笑い
『舐めてんじゃねーぞ人間風情が!!』
火山の如く怒りが溢れた
『人間風情が俺を倒すだと?やれるもんならやってみろ!!!』
異形は足を振りかぶり男に対して振り下ろした
その威力はまさに隕石のようだったが
それには流石に異形も驚き気のせいだと思いもう一回振り落とそうした瞬間視界がずれ落ちた
『(な、なんだこりゃ!?)』
次に目にした光景に異形は驚きを隠せなかった
なぜなら
『(どうして俺の身体が見えるんだ!?)』
「貴様今どうして俺の身体が見えるんだとか思っただろう。そんなこと簡単だ、俺がお前の頭を斬り落としたからだ」
『なっ!?』
確かにその手には血の付いた刀を持っているが
『(その刀一本で俺の鋼鉄よりも硬くて足ぐらい太い俺の首を斬っただと!?自分が最初に感じた怯えは本能が感じた危険視号だっていうのかよ!?)この・・・化け物が』
「当たり前だ、お前みたいな化け物に太刀打ちできるのは俺のような化け物だけだ」
それを言い男は刀を異形の頭へと突き刺し殺した
男は異形が死んだことを確認すると腕につけている時計型の魔具を発動した
「こちらクリストファー・ヴァルゼライド応答しろ」
「こちら曹操、ご苦労様です禍の団総帥閣下」
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