希望の光はどちらに…(編集し直すため停止)   作:雲英

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終わった…!
結果…どうなるやら


3.暴走の始まり

ー ハリー

 

昼食後、僕たちは魔法生物飼育学の授業のためにハグリッドの小屋へと向かった。スリザリンとの合同授業で、もう何人か来ていた。

 

「さあ、急げ!早く来いや。今日は、すっげえ授業だぞ!」

 

ハグリッドは小屋の外で待ちきれんとでも言うかのようにうずうずして待って、全員集まると、ハグリッドは私たちを引率して森のはずれの牧場へ連れて行った。

 

「みんな柵の周りにあつまれ!よーし、まずイッチ番最初にやることぁ、教科書を開くこった」

「どうやって?」

 

マルフォイが気取った声で言い、紐でぐるぐる巻きになった教科書を取り出す。クリップに挟んでいる生徒もいればベルトで留めている生徒もいた。

そんな中、ただ1人。普通に本を開き、楽しそうに…これまたうずうずしながらハグリットを見ている生徒がいた。

 

「セティナ…どうやって、開けたの?」

「普通に。」

『普通って!?』

 

ハグリットは、セティナの方をニコッと微笑み僕たちに説明した

 

「撫ぜりゃー良かったんだ。……こいつらは愉快なやつらだと思ったんだが」

「ああ、恐ろしく愉快ですとも。僕たちの手を噛み切ろうとするなんて」

「だまれ、マルフォイ」

 

僕は静かに言った。まあ今回マルフォイは別に間違ったことを言っているわけではない。僕も、被害にあったし…だけど、ハグリッドのこの最初の授業は何とか成功させてやりたいと思っていた。ハグリッドは森の中に魔法動物を連れに入っていった。

 

「まったく、あのウドの大木が教師だなんて、この学校はどうなっているんだろうねえ」

 

マルフォイが声を張り上げた。さすがに言いすぎだ

 

ー セティナ

 

「ねぇ、ドラコ。この本面白くない?」

「そうか?噛むぞ、この本」

「噛むところ、可愛いよね~」

「さすが、マリント家!さすが、セティナ!」

 

パンジー・パーキンソンが言った

 

「ありがとう!」

 

その時ハグリッドが森から奇妙な生き物を10数頭連れてきた。胴体に鋭い鉤爪のついた4本脚、尻尾は馬で背中には立派な翼、頭部はまるで鳥だ。ハグリッドが怪獣を柵につないだ時には皆が後ずさりした。

 

「ヒッポグリフだ!美しかろう。え?」

「きゃー!ヒッポグリフ!私、この子大好きなの!」

 

私は礼をし、ヒッポグリフの礼を待ってから近づいた

 

「うん、モフモフ…ハグリット、この子と飛んできていい?」

「いいが、すこーし待ってくれ?」

「わかった」

「さっき、セティナがやったが、ヒッポグリフはとても誇り高い生き物だ。さぁーて、誰がやる?」

 

皆は、ザッと再び後ずさりした

 

「ハリー!あなたならやると思ったわ!」

 

訂正。皆ではなく、ハリー以外

 

ハリーは、後ろを向き再び前を見る…それから、ゆっくりと何かに振り返りながら頷いた

 

「やるよ。」

 

その時のハリーは、今までに見たことのないほど笑顔だった。

 

(なんと…!ハリー)

 

「だめよ、ハリー!トレローニ先生の予言、知ってるでしょ!」

「いいんだよ。」

「ハリー!さすがだ。まず、礼をするんだ」

 

ハリーは、礼をする。しばらくすると、ヒッポグリフも礼をした。

 

「さすが!」

「おお!できると思ったぞ!さあ、乗せてくれると思うぞ」

 

ハグリットはそう言い、ハリーを無理やり乗せる

 

「かわいそう……ヒッポグリフ…」

『そこ!?』

 

(あんなに、乱暴に…後で、ハグリットに説教しなくちゃ!だめ!そこは…)

 

「ハリー、だめ!そこ持っちゃ!別のところにして!ヒッポグリフにとって、そこはかゆいとこなのよ!」

「だめよ!そこは!もうちょっと、下!そお、そこ!」

『……。』

 

「さぁて、ゴー!」

 

ハグリットがヒッポグリフのお尻を叩き、飛ばせた

 

(もう…だから、そこはだめよ…!)

 

ため息をつきながら、さっきのヒッポグリフに乗る。

 

「ゴー!ヒッポグリフちゃん!」

 

合図をするとヒッポグリフは飛んだ、ハリーとヒッポグリフくんのところへと…

 

「ハリー、楽しそうね」

 

手を広げているハリーに声をかける

 

「うん、とても楽しいよ!」

「そうね!」

 

ニコッと笑いとヒッポグリフから飛び降りる

 

「ちょ!?セティナ!」

 

ハリーは急いで下を見る

 

「ここだよ!ハリー」

 

私は、着地地点に氷を張り滑る。

 

♪~♪♪~♪~♪~

 

シュルッ スー…スー…

 

「フフっ…たーのしー!」

 

バン!

 

「いたっ‥!」

「セティナ、大丈夫!?」

「大丈夫だよ‥」

 

ヒッポグリフを呼び、上に乗りハグリットたちの元へと戻った

 

 

 

その様子を一匹の黒い犬が見ていた…

 

 

 

 

 

 

 

「セティナ、闇の魔術に対する防衛術大丈夫かな?」

「今まで、ハゲ(クィレル)とバカ(ロックハート)だったもんね…今年は大丈夫よ。」

 

 

「さぁ、教科書をしまって。杖だけもっておいで。実習をするから、僕についておいで」

 

私たちは、杖を持ち職員室まで行った。

途中で、悪さをしているピーブスに会いましたがルーピン先生にやられましたよꉂ(ˊᗜˋ*)

中にスネイプ先生がいたが、しばらく睨み合ってから出て行った。

 

「このタンスの中には、まね妖怪のボガートがいるよ」

 

「では最初の質問。ボガートとは何でしょう」

 

ハーマイオニーの手が挙がる。ルーピンはハーマイオニーを当てた。

 

「形態模写妖怪です。私たちのもっとも怖いものに姿を変えます。また、そのもののもつ一部の能力を使えるようになる場合もあります」

「正解だ。私もそんなに上手くは説明できまい。だから、暗がりにいるボガートはまだ何の姿にもなっていない。正確には、誰も知らない、というべきだね。ということは、私たちはボガートに対して大変有利な立場にいることになるわけだが、その理由、ハリー、わかるかな」

 

ハーマイオニーが手を挙げ、つま先立ちでぴょこぴょこしているのを横目に、ハリーは答えた。

 

「ええと、僕たちの人数が多いからどんな姿になればいいかわからない…?」

 

ルーピンは正解だとほめた。

「過去になんでも首なしの死体と肉食ナメクジの混ざった半身ナメクジに変身したことがあってね。まったく、怖くない。むしろ、気持ち悪くなったんだよ」

ルーピンはみんなに呪文を練習させ、ネビルに何が怖いのか聞いた。

 

「…スネイプ先生」

 

教室中が爆笑する。そしてその後ネビルにおばあちゃんの服装を思い浮かべるように指示して、その後に呪文を唱えればスネイプがその服装になると言った。クラスの中はさらに爆笑。そして洋箪笥は一段と激しく揺れた。

 

「さあ皆、考えてみて。自分が最も怖いもの、そしてそれを面白く変える方法を」

 

(私の怖いもの…今のは…)

 

「さあ、いいね?」

 

私も含めて全員が頷いた。

皆に後ろに下がるようにルーピン先生はいい、杖をタンスに向けた。

 

「ワン、ツー、スリー」

 

タンスのドアが開き、ボガートスネイプ先生が出てきて、ネビルの方へと向かった

 

「り、リディクラス!」

 

パチンと音が鳴り、おばあちゃんの服をきたスネイプ先生に変わった

 

先生が名前を呼んでいき呼ばれた者は前へ出て、ボガートがそれぞれ姿を変えていった。

 

「セティナ!」

 

私は呼ばれたため、前へと進む

 

すると、ボガートは幼い私の姿に変わった…

 

「…やっぱりね…」

「あなたはもうかわれない…」

「そう。もう、あの時にしてしまった。間違ってしまった。だから、もう…戻れない。私は…先に進まなくちゃいけないの」

「ほんとうに…いいのね…?」

 

‘幼い私’が‘今の私’を見つめた

だから、私も見つめ返した

 

「えぇ。だから、あなたはいらない。ありがとね…  リディクラス」

 

パチンと消え、煙となった…


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