東方の世界に平和の狐を!! 作:RUZE@Re_SE-SEN_eR
何とかここまで来ました!
これも皆さんのおかげといっても過言ではありません!
愛読者の皆様、本当にありがとうございます!
心から感謝の言葉を!
では早速、本編の方どぞ!
麟と羽島が共に洞窟に過ごし半年が過ぎ。
季節はもう春が来た。山いっぱいに咲く桜が口から綺麗だなんて言う言葉じゃ表せないくらいに一面に咲き乱れている。
「あ~ぁ、これから先に生れてくるの日本人はどれだけの環境破壊を繰り返してきたのだろうか」
すると、隣で麟は。
「なんじゃ?カンキョーなんちゃらとは?」
羽島は少し微笑みながら。
「いや、何でもないよ」
麟も羽島に微笑み返すように明るい見た目相応の笑顔を見せながら。
「そうか…!」
この半年間、羽島は能力の練習をしてきたわけだが…まだ不十分というところがあるらしい。
すると羽島は突然。
「あ、そういえば麟、僕、明日から旅に出ようと思うんだ」
え⁉、と言わんばかりの声で。
「な、な、なんじゃと⁉」
麟は少し慌てた声で羽島に言った。
「どうしてじゃ⁉」
羽島は、なぜ麟はそこまで慌てているのかが分からなかった。
だが理由はすぐに分かった。
「今日から儂の飯は誰が用意するのじゃ⁉」
―おい…!
羽島は心の中で若干の怒りを覚えつつ話を続ける。
「少し行きたいところがあってね」
麟は喉を唸らせながら少し考え込む。
「なら、しょうがないのぉ」
え?、と羽島は内心驚いていた。
そんな、羽島を麟は見て溜息を空き吐きながら言う。
「じゃから、“しょうがないのぉ”といったではないか」
羽島は全力で止められるかと思っていたのだが。
「じゃが、羽島が旅立つ今日はめでたい日じゃ」
―まさか
羽島は心の中でこの後の麟の言うことが予想できていた。
「ということはじゃ!今日の朝飯は豪華なものにせんといかんのぉ?」
―やはり、麟の頭の中は食べ物でいっぱいらしい
そんなこんなで朝食をとり出発の時が来た。
桜が咲き乱れる山の頂上で二人は向かい合う。
「また、会えるんじゃよな?」
そんな、寂しい気持ちを心に感じながら羽島は言う。
「もちろん!また、おいしいごちそうを作るよ!」
すると、その瞬間。
桜吹雪が舞い。
羽島が気づいた時には。
―え?
麟の小さい唇が羽島の右の頬に当たっていた。
羽島は今の自分に何が起きているのかが分からなかった。
そして、麟は少し顔を赤くしながら、羽島をまっすぐに見て言った。
「少しは察すのじゃ。阿呆ぅ…」
そんな羽島も今ようやく麟が自分に何をしたのかに気づき恥ずかしくなり目をそらしそうになる。
麟は目に涙を浮かべながら羽島に言う。
「儂は此処で待ってるぞ、何百年、何千年でもお主がここに来る時を待って。お主の好敵手(ライバル)としてな」
「あぁ!また、ここで!」
二人はそんな言葉だけを交わし。
羽島は旅の一歩を踏み出す。
そんな羽島の後姿をしっかりと見届ける麟。
本当の二人の旅は此処から始まるのかもしれない。
そして、桜吹雪が舞い。麟の視界から羽島が消えた。
「あ~ぁ…こんな別れ方を父さんと母さんと出来ていたらどれだけ…」
そんな羽島の言葉は誰に届くわけでもなく、ただ空を見上げ悲観するのであった。
桜が散るように…人の命は尊い
―冬菜月 羽島
次回 羽島が自分の能力を使うそうです!