東方の世界に平和の狐を!!   作:RUZE@Re_SE-SEN_eR

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はいどもどもー!せーせんです!

いやー、夏が来ましたね…もぅ、毎日が暑すぎて扇風機に顔から突っ込んでしまいそうです。

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では、本編の方どうぞ!




第三十六話「羽島はどうやらイベントに巻き込まれるそうです」

 

朝の鳥たちの鳴き声と共に羽島達の修行は始まった。

「はぁ、はぁ…流石羽島様です…私の攻撃などすぐに見破られましたか…」

今は彩花と羽島が道場の外の演習場にて模擬試合のようなものを行っていた。

 

状況的には、前半彩花が押していたのだが、後半になり彩花の策が尽きたのを見計らって羽島が一瞬の隙を突いたのだ。

「いやでも、もしあそこで彩花の新技だっけかな?「空雪(そらゆき)」を使っていたら、僕は負けていたかもしれないね」

 

「申し訳ありません…私の考えはまだまだ未熟なようです」

 

―そんな時だった。

 

ドゴォン!!そんな轟音と共に結界の中に二つの妖力が迷い込んできた。

一つは小さいのだが、それを追うようにもう一つの中級の妖力を持った妖怪が確認できた。

それを感じ取っていたのは、どうやら羽島と彩花のみでなく、道場で集中力を高める鍛錬をしていた黒雪と紫も気づいたようで、慌てた様子で外へ出てきた。

 

「師匠!!結界の中に妖怪が…!」

「羽島様の庭に入るなど…塵芥ども…」

(おーい…彩花さん?怖いよ…)

「僕と彩花で様子を見てくるから、二人は此処の守護をお願いね」

「分かりました師匠!」

「分かった!」

 

羽島はすぐに妖力の感じる方へと転移術式を展開する。

「―彩花」

彩花の名を呼び手を伸ばす。彩花はそれを右手でとる。

 

二人は光の中へと消えていった。

羽島は、妖力を感じた付近の上空に転移し、上から妖力の正体を探った。

だが、案外発見は簡単で、クマのような姿をした中級妖怪が木々をなぎ倒しながら小さな妖力の何かを追いかけていたのだ。

 

「羽島様、アレは私が仕留めても?」

「あー、うんいいよ」

羽島が一言許可を出した途端、彩花は猛烈なスピードで中級妖怪に迫っていった。

 

中級妖怪はゆっくりと小さい妖力のもとに迫っていた…そんな時。

「そこの、塵芥(ちりあくた)…ここを誰の場所と心得てきたない足で踏み込んでいる…?」

中級妖怪は、彩花の言っていることが理解できるようで、片言の言葉で返事をする。

「オマエ…ダレダ…?」

 

だが、中級妖怪の眼は赤く今にも彩花を襲ってしまうのではないかというほど興奮していた。

「はぁ…貴方のようなゴミに名乗る名は御座いませんので…どうか死んでください」

「オマエ、オレヲコケニシタ、ダカラクウ…ハラヘッタ」

中級妖怪はそれを一言に右手を振り上げ切りつけようとする。

 

「これだから、ゴミは困るんです…」

彩花が挑発すると中級妖怪の顔はみるみる噴火したかのような形相へと変わる。

「オマエ…!!ゼッタイクウ!!」

 

中級妖怪は次は両手を振り上げる。だが彩花はその瞬間―

「空雪」

二本の銀の雪のような刀が、空から降る雪のように不規則な動きをしながら、刃はゆっくりと中級妖怪のあちこちを切りつけていく。血しぶきが舞うが、彩花はそれを気にすることなく続ける。

その刃は直線を描くのではなく、不規則な曲線を描いたりしながら中級妖怪の中身を抉る。

 

それが終わるころには、もはや中級妖怪としての面影はなくしていた。

「―処理が大変だから」

 

そんな中、小さな妖力はその光景を見ながら草木に隠れて怯えていた…。

 

 





妖術をこうすれば…できた!え、あ、師匠!見てください!

―八雲 紫

次回 羽島はまた、小さな女の子を保護したようです。

Twitter せーせん@二次創作

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