東方の世界に平和の狐を!! 作:RUZE@Re_SE-SEN_eR
はいどうも!
せーせんだよ!
今回は…かなり話飛ばしました…このまま進展がないと、スタッフに…されるから。
ということでそちらの方の了承だけお願いします。
そして投稿遅れてすいません!
では…本編の方どうぞ!
紫が羽島の弟子になってから数百年が経とうとしていた。
「…師匠、私の話を聞いてはくれませんか?」
そんな月明かり照らされた外廊下を羽島が通りかかると、黄金に輝く髪が伸び、もう普通の男子ならば一発で惚れてしまうほどの美人になり果てた紫が、羽島の存在に気付くとそんな言葉をかける。
「どうしたのさ、紫?」
羽島はいつにもなく寂しそうな眼をしている紫の横にそっと座り込む。
「はい…最近になって私は思うようになったのです」
紫は満天の星空を見て溜息を吐く。
「何を思うようになったの?」
少し間が空いてから紫の口が開く。
「人間と妖怪は、本当に相いれない存在なのでしょうか?私には、どうしてもそうではない気がするのです…そう、根本的にこの世界の誰かが、妖怪を悪と決めつけ、人間を正義と…そう決めてしまっているだけなのかもしれないと…」
そんな紫の言葉に羽島は紫と同じように満天の星空を見つめ答える。
「そうだね、そうかもしれないね…その責任は、“過去の僕”にあるかもしれないし、これからの全ての者の責任かもしれない」
あえて羽島は過去に妖怪と人間に何があったのかを語らずに、濁りを残すような回答を流す。
「師匠は…誰なのですか?師匠は、どうして何もかも知っているように、この世界を語られるのですか?私の心は狭すぎます…故に分からないのです…師匠は、今までに何を見てきたのですか…?」
羽島はそっと立ち上がり紫の方を見る。
「それが分かった時に紫はどうするの?僕的には…もし、紫の求めている答えを僕が持っているとしたらそれは…“過去の僕”と“未来の僕”を知ることになるね…それは、紫がもう少し大人になったら教えるよ」
羽島はゆっくりと体を自分の寝室の方へと向け歩き出す。
◇
朝の鳥たちの声と共に羽島と彩花、黒雪は目を覚ます。
最初にみんなでいつも集まる食卓に着いたのは羽島だった。
ふと羽島は、テーブルの上にある置手紙に目が留まる。三つ折り手紙の表に書かれていたのは、「弟子からせんせいへ」と書かれた文字だった。
羽島は手紙をそっと開くと可笑しいぐらい笑いが込み上げてきた。
内容はこうだ。
「せんせい…私は昨晩、せんせいと話して確信しました。私はまだまだ未熟な存在だということに。ですが、私は一人で世界を見ることで知りたいのです。せんせいが教えてくれた世界は本当なのか、と。決してせんせいを疑うわけではありません。どうか許してください。あの時助けて下さったせんせいは…私にとっては太陽でした。私は今日から、先生が語る太陽の世界ではなく、先生が語らなかった月の世界を見てみたい。だからこそ、私は旅へ出ると決めました。彩花と黒雪にはよろしくと言っておいてください。わがままな私でしたが、私に生きることを教えてくださり、ありがとうございました! 最高の師匠に育てられた弟子より」
羽島はそっとその手紙をテーブルの上に戻し外へと向かう。
外に出ると空は快晴で、風が心地よいぐらいに感じてしまう。
だが、羽島の眼は少し赤く透明な雫がぽとりと地面に落ちる。
「はぁ…別れはいつでも惜しいものなんだね…」
遠くの世界はどうなっているのかしら?
―八雲 紫
次回 羽島は新たな旅にでるような?