闇の王がファミリアに入ってもいいじゃない、『元』人間だもの   作:大豆万歳

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第64話

 触手のようにうねる太い木の根を飛び越え、幾多もの木々の間を駆ける僕の視界に、漆黒の影が映った。

 

「フェルズさん!」

「ベル・クラネル!君も来たか!」

 

 黒衣を靡かせながら同じ方向へ向かっているフェルズさんに接近し、並走する。

 肩を並べ、お互いの無事が確認できたことに安堵する。

 

「グロスに接触したが、駄目だった。同胞を取り戻すと言って……やはり、密猟者達が彼等の逆鱗に触れたようだ。もはや『異端児(ゼノス)』達は止まらない」

「僕は、リドさんに同行を拒絶されました。『オレっち達が責任をとって終わらせる』って」

 

 僕は先程のリドさんとの会話を語った。『異端児(ゼノス)』の仲間が殺されたことを、ウィーネ達が攫われたことを。

 フェルズさんはフードの奥から、重苦しい唸り声を漏らす。

 

「認めたくはないが、連中の方が一枚上手だったか……しかし、『扉』か。それが敵の『住処(アジト)』に、人造迷宮(クノッソス)に通じているのか?」

「フェルズさん、人造迷宮(クノッソス)って、なんですか?」

「……」

 

 フェルズさんは言葉に詰まったように沈黙し、顎に手を当てる。

 

「……実は【ロキ・ファミリア】は、我々と同じように闇派閥(イヴィルス)を追い、ダンジョンにもう一つの入口はないか探していた。そして少し前に見つけ出し、乗り込んだそうだ」

「【ロキ・ファミリア】が!?」

 

 驚愕の声をあげ、一瞬だけ足を止めそうになった。しかし、『扉』を探すのが最優先だと、直ぐに走り出した。

 

「全て話すと長くなるから端的に言おう。彼等は入口を発見したがそれは罠で、閉じ込められたそうだ。そして脱出の代償に、団員を数名失ったらしい」

「そんな、ことが……」

 

 亡くなった【ロキ・ファミリア】の団員の方々に心の中で黙祷をした後、僕は思考を切り替える。僕達が向かっているのは、そんな連中の根城なんだと。

 

「着いたぞ、ベル・クラネル」

「ここが……」

 

 目的の階層東端。道中に『異端児(ゼノス)』達が進撃した時についた足跡や、荒らされた茂みや水晶はあったけど、視界に彼等の姿はない。

 気配も感じられない。

 

「『扉』とは何だ。グロス達は、それを見つけたのか……!?」

 

 フェルズさんと背中を合わせながら、必死に視線を走らせる。

 だけど『扉』は一向に見つからず、焦燥感が募っていくばかり。

 

「ん?」

 

 そんな僕の視界の端に、地面に散乱した青水晶が映る。

 それは修復を始めており、見る見るうちに復元されていく。さながら、『未開拓領域』への道を隠していた群晶(クラスター)のように。

 

「フェルズさん、見てください」

「どうした?」

 

 迅速に、フェルズさんに見たものを伝える。そして更なる情報を得ようと一歩踏み出した。その瞬間。

 

「えっ?」

 

 僕の腰に下げられた小鞄(ポーチ)から熱が生じ、熱源を確かめようと中をまさぐる。

 高等回復薬(ハイ・ポーション)や解毒剤などの入った小鞄(ポーチ)の底にあったのは──掌に収まる程度の大きさの、加工された精製金属(インゴット)だった。

 

「ベル・クラネル、それは……」

魔道具(マジックアイテム)……?」

 

 熱で溶かされたような跡はあるけど、これは確かに魔道具(マジックアイテム)だ。

 形は球形で、材質は恐らく『ミスリル』系の白銀の金属。

 内部には更に赤い球体──眼球のようなものが埋め込まれていて、表面には共通語(コイネー)とも【神聖文字(ヒエログリフ)】とも異なる『D』という形の記号があった。

 

「な、なにが……」

 

 薄気味悪いものを覚える暇もなく、球体の魔道具(マジックアイテム)は断続的に熱を放っている。

 熱の感覚と強さは、位置をずらす度に変動している。

 その感覚を頼りに、岩壁へと近づいていく。

 

「フェルズさん、ここが一番熱が強いです」

「……下がっていろ、ベル・クラネル」

 

 黒衣を払ったフェルズさんは、周囲に人の気配が無い事を確かめ、右腕を突き出す。

 装着されている漆黒の手袋(グローブ)に刻まれた複雑な紋様から光が立ち上ると、無色の衝撃波が掌底から発生した。

 

「な……!!」

「これは……」

 

 破壊された岩壁の奥から現れたのは、一本の通路だった。

 大型級のモンスターさえ通行可能な広さと高さで、無数の石材で構成されている(・・・・・・・・・・・・・)人工の通路が(・・・・・・)

 既に修復が始まり閉ざされていく岩壁の中に、僕達は足を踏み入れていく。

 5Mほど歩んだ僕等が行き着いたのは、巨大な金属製の門だった。

 悪魔(デーモン)の如き彫像が左右に置かれた金属門は、凝然と立ち塞がっている。

 

「これは……オリハルコンか。となれば、破壊は不可能か」

 

 振り返るフェルズさんに促され、僕は一歩進み出た。

 そして魔道具(マジックアイテム)を突き出すと──金属扉に埋め込まれた紅の宝玉が反応する。

 重厚な音響とともに上へと動き、『扉』は開かれた。

 

「これが……『人造迷宮(クノッソス)』……」

 

 『扉』の先には魔石灯がぽつぽつと灯り、薄暗に支配される通路が遥か奥まで続いている。

 この先に、元凶の【イケロス・ファミリア】が、ウィーネ達『異端児(ゼノス)』が……。

 

「ベル・クラネル。君はそれを何時、何処で、誰から受け取った?」

「……さっき、18階層でリューさんから……」

「彼女が……!?いや、それは地上に戻ってからにしよう」

 

 魔道具(マジックアイテム)の出所に関する話題は後にして、今は先に進むことを優先するべきと判断した僕とフェルズさんは、進んでいった。

 

「遂に見つけたぞ、ウラノス……!」

 

 道中、様々な感情が詰まった声音を震わせ、フェルズさんは呟いた。

 

 

 

 

 『霧の指輪』と『静かに佇む竜印の指輪』で姿と音を消し、ベルを尾行して歩くこと数十分。

 

「──リドさん!」

 

 石段を上がった先には、直方体の形状をした開けた空間があった。幅は100M以上あり、奥行きはその倍、そして天井も高い。例えるなら、『嘆きの大壁』が存在する17階層最奥のような大広間が。

 ベルのその声に蜥蜴人(リザードマン)の『異端児(ゼノス)』、リドは振り向きざま驚愕し、他の『異端児(ゼノス)』も彼の行動に倣う。

 

「アノ時ノ小僧……!?貴様、何故来タ!」

「今は止せ、グロス!」

 

 グロスと呼ばれた石竜(ガーゴイル)の『異端児(ゼノス)』を、リドが手で制する。

 一方、【イケロス・ファミリア】の団員達の反応は、彼等以上のものだった。

 

「おいおい……グラン、どういうことだ?しっかりバレて侵入されてんじゃねえか、ちゃんと『扉』は閉めてきたのか?」

「し、閉めたっ、嘘じゃねえよディックス!?俺はモンスターどもを入れた後、ちゃんと……!」

 

 眼装(ゴーグル)の男、ディックスの声音に、禿頭の大男ことグランが冷や汗を垂れ流しながら必死に弁明する。

 『異端児(ゼノス)』達の背後に仲間とともに陣取っていたグランは、手元にある球形の精製金属(インゴット)を見下ろす。

 

「やっぱり……!」

 

 声を漏らすベルの隣で、フェルズも同じ作りの魔道具(マジックアイテム)を取り出す。

 それを見て、【イケロス・ファミリア】の団員達の間でざわめきが膨らんだ。

 

「あぁ、そういう事か……ったく、奪われたのは何処の馬鹿だ?やっぱりばら撒くもんじゃねえな」

 

 ベル達の手元にある魔道具(マジックアイテム)を見て大体の経緯を悟ったのか。悪態を吐きながら赤い槍の柄で肩を叩く。

 

「【暴蛮者(ヘイザー)】、ディックス・ペルディクス……君が事件の首謀者か」

「そうだ」

 

 靴音を鳴らし睨み合う【イケロス・ファミリア】と『異端児(ゼノス)』達が一触即発の空気を漂わせる中、フェルズとディックスは声を投げ合う。

 

「単刀直入に聞こう。闇派閥(イヴィルス)と手を組み、捕獲した『異端児(ゼノス)』を売り払う動機は何だ?」

単純(シンプル)に金のためだよ。お前もここに来る途中で見ただろう?始祖(ダイダロス)が設計し、子孫(おれたち)に完成を委ねた『作品』は馬鹿みたいに金がかかる代物なんだよ」

 

 ディックスの台詞に、フェルズが固まる。もし肉体が残っていれば、目と口を開けて唖然としていただろう。

 

「子孫だと!?」

「そうだよ──そら、これが証拠だ」

 

 ディックスは眼装(ゴーグル)を上にずらすと、左眼を見せつけるように手を添える。

 左眼にはフェルズとグランが持っている精製金属(インゴット)と同様、『D』という形の記号が刻まれていた。

 

「これがダイダロスの血統を示す証だ。あのクソッタレな始祖の血を一滴でも引いている人間は、必ずこの目を持って生まれてくる。そんでもって、ここの扉は系譜(おれたち)の目に反応するよう作られている。子孫だけが円滑に『作業』を進められるようにな」

 

 ……つまり、グランの持っている『鍵』の代わりに、ディックスの目を抉り取って持ち帰っても良いということだな。

 

「御託ハイイ!!」

 

 見れば、グロスが爪を振り下ろし、側にあった檻を破壊していた。

 双眼をギラギラと輝かせた彼は、背中から生えた灰色の両翼を広げる。

 

「貴様等ガ同胞ヲ虐ゲ、ラーニェ達ヲ殺シタ事ハ変ワリナイ!──報イヲ受ケサセテヤル!!」

 

 一挙の内に、グロスはディックス目掛けて飛び掛かった。

 ディックスは側にいた手下の襟を掴み、前に投げ出して盾にする。

 飛び散った血と悲鳴を合図に、戦闘の火蓋が切られる。

 叫ぶと共に、リドが近くの獣人を斬り伏せて突撃。

 傷ついた『異端児(ゼノス)』を庇うため、ナイフを抜いたベルは【イケロス・ファミリア】の団員の攻撃を防いだ。

 そして交戦が広がる中……隙をついてグランが腰の小鞄(ポーチ)に収納した『鍵』を奪うため、大広間の隅で姿を隠したまま待機する。ここで姿を現わそうものなら、相手は間違いなく撤退するだろう。そうなれば、『鍵』はおろか『地図』は手に入らない。

 そのため、ベルに加勢したい気持ちを抑えてその時を待つ。

 

「……出し惜しみしている暇もねえな」

 

 ディックスはそう言うと、右手の人差し指を突き出す。

 その瞬間、ディックスの姿がデュナシャンドラと重なり、奴が放とうとしている『何か』の危険性を察知した。

 俺は咄嗟に『真鍮の兜』を脱ぎ、『王の冠』を被る。

 

「──ベル・クラネル!私の後ろに隠れろっ!」

 

 ローブを翻したフェルズの呼びかけを聞いたベルは、傍にいた赤帽子(レッドキャップ)半人半鳥(ハーピィ)を抱きしめて背後に飛び込む。

 

「【迷い込め、果てなき悪夢(げんそう)】──【フォーベートール・ダイダロス】」

 

 指から放たれた紅の波動が、戦場を驀進する。それは爆発させるわけでも感電させるわけでもなく、ただただ範囲内の者を飲み込んで一過した。

 

『──オオオオォォォオオオッ!』

 

 範囲内にいた『異端児(ゼノス)』と冒険者が、紅に染まった瞳を見開いて暴れまわる。まるで、理性のない『獣』のように。

 

「まさか、『呪詛(カース)』……!」

「奴らの狩りが明るみになっていない原因も、【ヘルメス・ファミリア】からあっさり逃げた理由も、この『呪詛(カース)』だったのか……!」

 

 『呪詛(カース)』。それは、『魔法』と同じく詠唱することで発動するものだが、その効果は混乱、金縛り、痛覚の付与など直接的ではないが確実なダメージを与える。しかも厄介なことに防ぐ手立てと治す術が限られていて、『耐異常(アビリティ)』をもってしても逃れることができない。

 フェルズ達が無事なのは、あのローブの効果なのだろう。

 

「ディックスを倒せ!ベル・クラネル!『呪詛(カース)』を使用して、奴は何かしらの代償(デメリット)を負っている筈だ!」

「はいっ!」

 

 フェルズの言葉を合図に、ベルはディックスに向かって突貫した。

 

「ディックス」

「いい。お前等はあの魔術師(メイジ)どもを始末してこい」

 

 手下の男女8人がディックスの側を離れ、フェルズに向かっていく。

 

「レット、フィア、18階層まで戻り、残っているレイ達を説得して連れてきてほしい。道順は覚えているか?」

「はい!」

「『鍵』だ。これで『扉』を開けられる」

「フィア!」

「飛びます……飛んでみせます!」

 

 その間、『鍵』を受け取った赤帽子(レッドキャップ)は、なけなしの力で宙を浮く半人半鳥(ハーピィ)の片足に飛びつく。二匹の『異端児(ゼノス)』は理性を失った同胞達と人間の頭上を飛び越え、石段の奥へと消えた。

 

魔術師(メイジ)、今何をしやがった!?」

 

 見送る暇など与えられるわけもなく、フェルズのもとに野太い声が投げられる。

 数的不利への対処として、フェルズは争い合う『異端児(ゼノス)』達と【イケロス・ファミリア】の中心にあえて身を躍らせた。

 ……ディックスの目がベルに、正気の【イケロス・ファミリア】の団員の目がフェルズに向けられている、今しかない。

 

「(……『鍵』、確保)」

 

 グランの背後に回り、小鞄(ポーチ)ごと『鍵』を奪って収納する。そして『ささやきの指輪』を装備し、ディックスとベルの戦いの動向に耳を傾ける。

 

「待っ……!」

「寝てろ」

 

 蹴りを顎に食らってベルが倒れる音の後に、ディックスが広間の奥へ走る音。一拍置いて、ベルも広間の奥へと向かって走り出した。

 『王の兜』を脱ぎ、『真鍮の兜』を被る。さあ、仕事の時間だ。

 

「がっ!?」

「1人」

 

 待ってましたとばかりに『霧の指輪』と『静かに佇む竜印の指輪』を収納した俺は、グランの腰と襟首を持ち上げ頭から地面に叩きつけて首を圧し折る。

 

「なっ!?」

「てめえ、なにも」

 

 視線が俺に移った隙を逃がさず、フェルズの手袋(グローブ)から無色の衝撃波が放たれ、二人を吹き飛ばす。

 

「2人、3人」

 

 吹き飛んできた二人の首を『上質なエストック』で刎ねる。

 

「くそがぁ!」

 

 女戦士(アマゾネス)が意趣返しとばかりに俺の首を刎ねようと振るった一撃を、『パリングダガー』で受け流す。

 

「どうぞ」

「グオアアアアアッ!」

 

 背後から飛び掛かってきたリドに譲るように横に少し移動すると、曲剣(シミター)長直剣(ロングソード)女戦士(アマゾネス)の体が滅多斬りになり、床に散らばる。

 

「これで4人」

「がふっ!?」

 

 逃亡を図った者の脚に無色の衝撃波が命中すると、膝があり得ない方向に曲がり床に倒れこむ。

 

「5、6、7、8人と」

 

 倒れた4人の頭を『重厚なグレートクラブ』で叩き潰す。『呪詛(カース)』を回避し損ねた他の【イケロス・ファミリア】の団員は、『異端児(ゼノス)』達との狂宴の末に息絶えていた。

 

「助力、感謝する」

 

 『異端児(ゼノス)』達の攻撃がこちらに向いていない間に、フェルズが頭を下げて感謝の意を伝えてくる。

 

「俺は『地図』を探しに向かう。ここは任せた」

「ベル・クラネルに助力はしないのか?」

「そうしたいところだが、それはヘルメスからの依頼に含まれていない」

「……分かった。引き止めてすまない」

 

 フェルズと淡々と、迅速に伝達を済ませた俺は、広間の奥へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、くそったれ、痛え……!」

 

 背後に点々と血の跡を残しながら、ディックスは人造迷宮(クノッソス)内を進んでいた。

 ベル・クラネルの渾身の一撃を受けた胸部を押さえるディックスはその顔を獣のように歪め、悪態をつきながら、通路の一角に作られた精緻な彫像を蹴り壊す。

 

「化け物ども、それにあのガキ……!絶対にぶっ殺してやる……!」

 

 【イケロス・ファミリア】は彼を残して全滅し、捕獲していた『異端児(ゼノス)』達も奪い返されたディックスは、この醜態と屈辱を何倍にもして返すために、治療道具一式が揃う派閥(ファミリア)の地下本拠(ホーム)を目指していた。

 『設計図』が記載された『ダイダロスの手記』を嫌というほど読まされてきた彼は、複雑怪奇なこの領域を迷うことなく移動していた。

 

「……?」

 

 ディックスは不意に、動きを止めた。

 どこか遠くで、『扉』が開くような音が聞こえた気がしたのだ。

 闇派閥(イヴィルス)の誰かが人造迷宮(クノッソス)内を移動している。……と、普段の彼ならば考えただろう。

 

「……」

 

 だが、今は状況が違う。何処かで『鍵』を入手したベル・クラネルのように、何者かが侵入した可能性を考慮して、穂先を失った槍の柄を構えて歩く。

 移動の途中、『扉』が動き始めると、ディックスは下を見る。見知らぬ人物の足は無い。侵入者と鉢合わせということは無い。

 

「っ!?」

 

 そして、ディックスは背後を振り返って槍を突き出す。その一撃は空を切る。

 

「……」

 

 侵入者の存在は杞憂に終わったか、と思った瞬間。

 

「がっ!?」

 

 背後から首に糸を巻き付けられ、体が浮く。

 槍の柄で相手の足を、脇腹があるであろう場所を突くが、金属鎧を身に付けているのか通用しない。

 

「く、そ、がぁ……っ!?」

 

 抵抗している間も糸は首に食い込み、気道を塞ぐ。血流が遮られ、息を吸う事も吐く事も困難になっていく。

 

「……っ」

 

 ディックスの四肢から力が抜け、だらりとぶら下がる。

 ディックスの首を糸で締めていた何者か……グレイはディックスの亡骸を床に寝かせる。

 そして、駄目押しとばかりにディックスの右目を『上質のエストック』で刺し貫く。

 

「……」

 

 ディックスが確実に絶命したことを確認すると、グレイは左目を抉り出して収納し、再び人造迷宮(クノッソス)探索を開始した。

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