「敵空母及び巡洋艦サイズの随伴艦に大破判定!敵艦隊は残り2隻です!」
「了解!…っ!魚雷音探知!左102°で距離は3000!6本が放射状に来ている!全艦、回避行動をとって!」
俺が自分のソナーで、魚雷音を探知したので大和達に伝えたため、一斉に舵を左に切って回避行動をとる。
それと同時に…
「敵潜水艦からミサイルが浮上!数は20!種類は対艦ミサイルです!」
と、みらいが報告してきた。
実際に、ミサイルが俺達の方向へと向かってきていたため、指示を出す。
「スタンダートじゃ間に合わん!対空火器にて迎撃開始!それとチャフとフレアをもう一回発射!」
しかし、距離が距離な上に不意打ちに近い形でミサイルを撃たれた以上、着弾するのは時間の問題だった。
(こんなことならソノブイを投下していればよかった!)
水上艦とのロングレンジによる戦闘だったらまだ、予想はできた。
装備を妖精さんに任せて開発させて、艦娘に搭載させればいい。
そうすれば、ちゃんと艦隊を組めれば現代艦とやり合えるし、ロングレンジから一方的に殴れる。
だけど、それを潜水艦にもやらせるというのは盲点だった上に、回避行動中の迎撃だ。
イージス艦とは言え、ここまで近づけてからのミサイル攻撃の全弾迎撃は不可能に近い。
そのため、20発中の15発までは迎撃できたが、残りの5発が大和達に命中した。
正確には大和と雪風、夕立に1発ずつが命中して雪風と夕立は大破判定、加賀には2発が飛行甲板に命中して航空機に発着艦が不可能な中破判定だった。
俺とみらいは自前のCIWSで迎撃できたし、大和は持ち前のタフネスさで小破にも至っていない。
その攻撃が一段落したところで、俺は艦隊に指示を出す。
「大和!シーホークを1機、支援に当たらせるから生き残っている駆逐艦にトドメを刺して!」
「はい!」
「みらい!残っているシーホークからソノブイを投下してソナーの精度を上げる!」
「はい!」
そう言うと、大和は自身の主砲を駆逐艦に斉射して大破判定にさせた。
しかし、シーホークの方はソノブイを投下した直後に生き残っていた敵の艦載機によって、撃墜判定を受けて退場。
それと同時に、加賀に対して残っていたミサイルを発射されて、加賀も大破判定を受けた。
だが、敵艦隊の反撃はそれで精一杯だった。
俺とみらいの対潜ミサイルであるVL-ASROCを発射。大破判定を下した。
これによって、演習相手である敵艦隊は全滅したことになり、演習は終了した。
え?敵艦隊に殴り込まなかったって?
艦隊旗艦がそうホイホイ、敵艦隊に突撃するとか、突撃するスナイパーじゃないんだから無理に決まっているでしょう?
それに、みらいだけだと艦隊護衛に不安があるから突撃したくてもできなかったし。
そんな訳で、何とか演習に勝った俺達は演習相手と共に横須賀鎮守府に帰港した。
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「いやホント、君らの装備が異常なまでに強力だったんだけど!?」
「それでも負けたわ!悔しい!」
「瑞鶴、落ち着いて」
「ほぇ~、重巡にイージスシステムを積んだんだ」
「それで艦載機が乗せれなくなったから寂しかったんだよね~」
「潜水艦からミサイルが飛んできたのは驚きだったな~」
「あれ、テートクが無理矢理持たせるから泳ぐのが大変だったの!」
俺達が今、やっているのは横須賀鎮守府の艦娘達との懇親会だった。
俺を含めた艦娘は、今回のような他の鎮守府や泊地との移動がない限りは、その中で生活することが決められている。
これは、艤装の勝手な持ち運びや市街地における無断発砲を避ける目的がある。
普段、俺達の艤装は深海棲艦に向けて攻撃を行っているため、あまり気にしないが市街地での戦闘となると警察の手には負えない。
日本では、国防軍が即座に出動して無断発砲を行っている艦娘を強制的に鎮圧させる。
これは、艦娘の運用と共に定められた法令であり、艦娘の精神状態などによっては提督が極刑になることもあるらしい。
それだけ、艦娘の存在感は強いのだがこの場に限って言えば、只の女性達が世間話を話し合っているようにしか見えない。
艦娘は、兵器と言えども人格を持った存在なのでこうやって見ると、女子会なんじゃないかと見間違うぐらいだ。
そんな俺の感想とは別に、大和達が相手方の翔鶴達と多く喋っていると1人の女性が俺らの提督を連れて入ってきた。
提督と同じ服を着ているから恐らく、彼女が提督の姉であるのと同時に女性提督として翔鶴達を率いているんだろう。
「やあやあ、諸君!立ち話の最中に済まないんだけど、弟の方の艦娘は私に自己紹介してくれるかな?知らない艦娘が2人もいる訳だし!」
…ずいぶんと明るい性格だ。俺とは正反対だとは思うが、最低限の自己紹介はしておくか。
「私は夕立だよ!」
「雪風です!」
「航空母艦の加賀です。よろしくお願いします。」
「戦艦大和です」
「ゆきなみ型護衛艦のみらいだよ、始めまして」
「俺はイージス戦艦の紀伊、よろしく………て、何やっているんですか?」
駆逐艦ズから自己紹介をしていき、俺の自己紹介で女性提督が俺に近づいてきていきなり胸を触ってきた。
「へぇ~、君が紀伊なのね~。弟から聞いていたけど、身長も
「………」
これが男だったら、完全にセクハラとなって事案発生なのだが、今回は女性なので反応に困る。
「むふふ~、この大きさでこの柔らかさ…ナイスボディだね~」
前言撤回、
「提督よ、この人を何とかできないのか?」
「済まん、紀伊。姉さんはこうなるとどうしようもないんだ」
完全にダメな雰囲気じゃないですか。おまけに、翔鶴達はまたやっているよといった感じで呆れているし、大和達もどうしたらいいか、迷っている。
その結果、俺が考えついたのが…
「お姉さんの方もずいぶんと大きいですね。何を食べたらここまで大きくなるんです?」
「ぐへへ~、知りたいかね?紀伊く~ん」
と、俺も彼女の胸を触り始めた。
計画倒れとは言っても、原形になった艦艇が大きかったためか、俺の胸はなかなかに大きいんだが女性提督の方もそんな俺に負けて劣らずの大きさだ。
生身の身体で、どうやったらそこまで大きくなるのか、知りたいぐらいだ。
しかし、美女がお互いの胸を揉み合っている光景はなかなかにそそられる光景だとは思うんだが、俺としては性的な興奮が一向に来ない。
この身体になってから艦娘とは言え、女性の裸体を多く見てきたがその最中でも性的な興奮は起きなかったし、こうしていても互いの肌を確認しあっているようなものだ。
そう思って揉み合っていると、
「提督!いい加減にして下さい!」
「紀伊さんもあまり真剣に揉まないで下さい!後で私のを貸しますから!」
と、女性提督の方は翔鶴が、俺はみらいによって引きはがされた。
(うーん、残念。もう少し、揉んでいたかった)
俺がそう思っていると、提督が女性提督のことを紹介してきた。
「コホン、彼女は俺の姉で
「「「「「え、ええええええええ!!」」」」」
提督がそう言うと、大和達から驚きの声が上がった。
それも当然で、今回の演習で相手方の提督が俺達の提督の姉ともなればやむなしとも言える。
このことは、提督から今まで内緒にしておいてくれと言われたため、何も言わずに黙っていたら案の定だった。
「て、提督にお姉さんがいたなんて…驚きっぽい!」
「雪風も初めて知りました!」
「と言うことは提督も変態なのでは?いけない、赤城さんの貞操が守れなくなってしまうわ」
「うぅ、提督はエロい目で私を見ていたんですか?」
「紀伊姉さんに手を出したらスタンダートミサイル3で大気圏外に放り込んでやる!」
「私は決して変態ではない!」
駆逐艦ズはともかく、大和達の適当な言い様に提督が怒りながらそう言ったため、皆から笑い声が出た。
女性提督である暮見恭子が演習に使ったのは次の6人。
翔鶴、瑞鶴、最上、龍田、吹雪、伊19
このうち、翔鶴と瑞鶴には現代の艦載機を、最上にはイージスシステムを、伊19には対艦ミサイルを積み込みました。
この改装は、大本営から特別な許可を取って性能試験を行ったため、実戦配備になるのはほど遠い。
という設定で行きたいと思います。
現代版の艦娘だと思った人、残念!普通の艦娘だったのだよ。
いや、本当にすみません