福袋のガチャを引いてみたところギルガメッシュが出てきましたが、どうやら運が無くなったようで、今までためていた聖晶石四百個近くを使っても、スカサハは出てきてくれませんでした。
これからも「『傍観者』士郎君のプラズマイリヤ(仮)」をよろしくお願いします!!!
現在、午後五時。
サーヴァントカードの解析及び、現実世界における運用についてのテストが終了した。
いよいよ、カードの作成を始める。
ここにいるみんなが待ち望んでいたものが、ついに
アラタが、パンッと大きく手を鳴らした。
「いいか、お前ら。これから行うのはカード制作の最終確認だ!!!」
気合いの入った一言。注目の集め方からハッカーチームのリーダーの風格が出ていた・・・・・が、メンバーが悪かった。
「そんなことしても、カッコつけてるだけにしか見えないよアラタ!!!」
「そうだー、そうだー、カッコつけてんじゃあねえよ、アラタ」
ノキアのは茶々が入り、千歳さんやヤジが飛ぶ。
「ーーーッ」
アラタに青筋ができた。
これは・・・話が進まなくなるな。
「コホン・・・・・いいか、最終確認だ」
あれ?アラタが怒らなかった。そうか、みんな成長してるんだよな。
「それじゃあ、今日検証したカードの仮定、もしくは実態について説明する」
アラタはヤジを無視して説明を始める。
その様子にヤジを無視された者たちはヤジを飛ばそうとしたが、二人とも背後にいた龍司さんに拳骨をされていた。
「一つ目は、カードは『金』、『銀』、『銅』の順に抑止もしくは、それに準ずるものとの繋がりが強く、力を発揮することができると仮定する」
これは、カードを解析している間に発覚したことであった。
バーサーカーのカードが『
もし、
「二つ目は、コピーカードからバーサーカーの『
これもコピーカードの実験途中で、カードから『
これは、先程の仮定通りだとカードとしての繋がりが弱くなって、クラス自体なくなってしまったことを指している。無印へと変化したカードは使えなかったことから新しい『
「三つ目は、コピーカードは現実世界には持ち込めない」
これは、実験終了間近に、ノキアが悠子から本物のカードをとってきて欲しいと頼まれたときに、間違えて『
これは、現実世界にはカードを持ち込めないことが判明した。
「四つ目、ただし『相羽タクミ』の持つ
その後、あちらの世界でミレイさんが改造した、俺のポーチは現実世界のものを電脳世界に持って行くことを可能にしたものであったが、逆もできるだろうと思い、やってみたところ成功。
ミレイさんは一体何者なのだろうか?
「以上が、実証もしくは仮定されたカードの実態だ」
アラタが言葉を区切り、一拍くらいの時間をおいた。
「最後に、俺達がカードに上書きするのは『俺達の記憶だ』。
それを決して忘れるな!!!」
アラタが言ったように上書きするのは『俺達自身』の記憶。
それは、完全なデジモンを作ることは不可能だということを、事前に釘を刺していったんだ。
「これから、擬似『サーヴァントカード』制作に入る」
空気が重い。みんなわかっていることだ。
今日、誰が選ばれるかをここにいる全員が自分が選ばれることを期待し、それを望んでいる。
アラタが大きく一言。
「今日、カードを渡されるのは・・・・・タクミと俺だ」
瞬間、場の雰囲気が変わった。
この場にいるアラタ以外の全員が、その言葉を理解できなかったためである。
それでもアラタは言葉を続ける。
「理由は二つ・・・一つ目は、タクミの精神は
その中のデジモンの『
一応は実験だから、安定したら少しずつ新しいカードを作っていくつもりだ」
一つ目の俺が選ばれた理由は納得はできた。
しかし、なんでアラタは自身を選んだんだ?
「二つ目・・・つまり、俺のカードは
その言葉で、固まっていた面々が再起動した。
それにより、周囲の騒々しさが戻ってきた。
「静かに!!!俺に渡されるカードは決まっているから静かにしろ!!!」
アラタは大声で叫んだ。
状況の理解できない者、理解しているが納得のできなかった者、アラタの言葉に静かに耳を傾けている者。それぞれがそれぞれなりにアラタの言葉を待っている。
「俺が作るカードは・・・・・『イーター』だ」
今なんて言った?『イーター』って言ったのか。
全員が聞き間違いのような顔で周りを見回しているからアラタの言ったことは間違いなく『イーター』であった。
「なぜ・・・『ディアボロモン』でなく『イーター』なんですか?」
悠子の疑問とともにアラタが悔しそうに手を握っているのが見えた。それも一瞬で、俺以外に気づいた様子がなかった。
「俺は・・・デジモンと一緒にいた時間よりも、『イーター』を取り込み、
アラタが勇吾を助けるために、暴走して末堂の誘いに乗ったときの話だ。でもイーターのカードを作る必要があるのか?
「でも、アラタがイーターのカードを作る必要なんて・・・・・いや、僕のほうがきっと適任だろう!?」
勇吾のほうがイーターに取り込まれていた時間が長い。
ではなぜ、アラタがアラタ自身を選んだのか。
「勇吾・・・お前じゃ駄目なんだよ。
お前は、取り込まれて
第一に、俺達はカードを作るために、それぞれの『記憶』でコピーカードを記憶という名の『
ここにいるのはデジモンの『
なら、俺が一番適任だ」
その言葉には
俺だけが気付けた足りないものが!!!
「アラタの演説には足りない部分がある。
確か、マザーから切り離されたイーターはない再現なく成長したとフーディエのメンバーが言っていた。
なら、アラタ自身取り込まれるんじゃ・・・・・」
「それはない」
アラタは言い切った。
「このカード制作を始める前に言ったろ。
『これは俺達自身の記憶』だと。つまり、俺達が行うのは
俺は、俺がイーターを取り込んでいた『
だって、『記憶』には
アラタ自身、多少影響は受けていただろう。
しかし、イーターを取り込み、最終的に完全に支配した姿は『彼女』
それでも・・・・・・・・
「それに・・・俺達の『
きっと、
結局、アラタは俺達の意見を聞かず、カードを作ることを決意した。
「それじゃあ、始めるぞ」
アラタは俺達の中心に置かれたかつて『山科誠』の記憶を操作した装置を起動させる。
「準備はいいか?」
俺は首を縦に振った。
操作は悠子が行い、フーディエのメンバーと勇吾はデジタルシフト外の部屋で待機している。
アラタと俺の記憶がコピーされ、白い光が周囲に浮いた。
最初に出会った白いぬいぐるみのようなデジモン。
悠子の初めての依頼のときに、進化して両手が銃火器へと変化したデジモン。
アラタと悠子の作戦途中で大きく姿変えて進化したデジモン。
ユーゴとのアバロンサーバ内でムゲンドラモンに勝つために、仲間を守るために、神々しい光を放って究極体に進化したデジモン。
一つ一つの記憶がが集まって、大きな一つの形へと変えた。
それを、『
「キャスターのカード・・・・・」
金色へと変化したカード。
「『
士郎に教わった言葉はカードに光を放たせ、体になにか纏ったような姿へと変化する。ぬいぐるみだった姿は成長していったが、結局可愛らしい着ぐるみのような獣へ進化した姿であった。
しかし、今では俺の体に力を与えている。
「ケルビモン」
俺は俺を抱きしめた。
そこにはたしかに俺のパートナーがいる。
俺はここにいると証明している。
ふと、アラタのほうを向くとカードの色が金色へと変えた。
しかし、
クラスカードの絵柄が
「『
アラタがそのカードを見て言った言葉は、士郎からは聞かなかったはじめての『
誤字脱字等あればよろしくお願いします!!!
追記
イーターのカードは元々バーサーカーであったが、アビゲイル登場により設定が変更されました。
番外編に関するアンケート
-
1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
-
2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
-
3.FGO二部を暴走して終わらせる編
-
4.始まらないヘブンズフィール編