Fate/ fallen brade   作:阿後回

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今回は短めです。


第十話 ハッカー『M』と士郎のお見舞い

 

 

最近、私『美綴綾子』にはツキが回ってきた。

自身が部長を務めている弓道部に有望株君が、少しずつだがうちの部活に来てくれるようになったからである。

有望株君とは、昨年私がまだ部員だった頃に、慎二が大会を急用で休んでしまい困っていたときに、()()()()()()()()言い、颯爽と現れ、見事に矢を全て的の真ん中に中てていった。

 

数日後、学園内で見つけはしたのだが、勧誘によって何度か来てくれるようになったのだが、数ヶ月前に生徒会長によって阻まれ、某有望株君は部活の勧誘ができなくなってしまった。

この四月に入って新しい後輩が、1ヶ月間根気よく勧誘したおかげで、とうとう先週弓道部に来てくれたのだ。

 

某有望株君こと()()()()が帰り支度をしている。これは、チャンスだ。今後、のらりくらりと逃げられる前に、この私が弓道部に繋ぎ止めて、夏までに立派な弓道部のエースにしてみせる!!!

 

「よお衛宮、今日は弓道部寄ってくか?」

 

何気なく誘ってみる。

 

「いや、今日は用事あるから帰るよ」

 

そう言って衛宮は帰ろうとする・・・・・って、さらっと断わんなよ!!!だが、ここで諦める私ではない。

 

「用事ってなんだよ。また、バイトなのか?」

 

「いや、バイトじゃあないんだけど・・・・・」

 

顔をかきながら、言いづらそうに笑う。これは、押せばいけるかもしれない。

 

しかし、衛宮はただ一言・・・・・

 

 

「ちょっと、友人のお見舞いに行くんだよ。だから、今日も行けない」

 

そう言って、教室を出て行った。

 

 

 

同時刻、エーデルフェルト邸にて・・・・・

 

「本当に()()()()M()』と名乗っていたのですね・・・・・?」

 

昨日、バーサーカーのカードを持って行った者についてルビーに聞いたところルヴィアの雰囲気が変わった。眉間にシワを寄せて、ルヴィアがいつになく怒っているので、私の怒りも冷めてしまっている。

 

「はい・・・・・それが、どうしたんですか?」

 

ルビーを無視して、爪を噛んだ。

 

「・・・・・逃したのは、失敗だったかもしれませんわね」

 

「ちょっとルヴィア、今なんて言った?

もしかして、そのMって奴知っているの?」

 

ルヴィアが目を開いて驚いた。

 

「・・・・・えっ、まさか知らないんですの?」

 

イリヤ達と顔を見合わせるも、やはり二人ともわからないといった表情をしている。

 

「だから、貴女に言ってるんですよ。ミス・トオサカ」

 

「だから、ハッカーとかならわかるけど、その『M』って人物に関しては私は何も知らないわよ!!」

 

そいつのことを知らない私を呆れたようにルヴィアが見たのは間違いない。

 

そんなに有名なのだろうか?

 

「そんなに有名なんですか、ルヴィアさん?」

 

美遊が話を進めようとMについて聞いた。

 

「ええ、魔術師の間や裏で色々とやっている方にはとても知られています・・・・・そこのミス・トオサカは知りませんでしたが」

 

「何ですって!?」

 

「・・・・・いいから、進めてください」

 

ルヴィアは美遊の言葉によって、少しずつ話し始めた。

 

「約三年ほど前に突然現れて、企業・・・・・特に裏で『魔術師』がやっている会社をハッキング・・・その後、その会社の()()()()()()()()()()()()、裏で会社の行なっている非人道的所業を警察に()()で報告するハッカー達ですわ。

横領を始め、麻薬や武器の密売、果ては人体実験を行う組織やマフィアをハッキングによって潰して、金を奪っていく。

表向きには、裏で危険な行為をしている会社を潰して回っているため、インターネットでは『義賊』などと呼称されるほど人気があり、その人気から、今では一時期インターネットを騒がせて、ハッカーから『レジェンド』と呼ばれるようになった『ジュード』の再来とまで呼ばれるようになりました」

 

私、ネットとかそういったもの使えないから知らなかったのか。それよりも・・・・・

 

「あんた今、()()()()()っていったわよね?」

 

「ええ、『M』には『Y』と名乗るパートナーがいました。しかし、最近『Y』が中心となって『デモンズ』と呼ばれるハッカーチームを作り、『M』とともにハッキング行為を拡大し続けていますが、最近ではあまり活動を控えているようで、魔術師達の被害も少なくなっていたのですが・・・・・」

 

「ルヴィアさん・・・・・なんでその人たちは捕まってないの?」

 

そういえば、そんなことをすれば魔術師達が血眼になって探す筈だ。

 

「捕まえる以前の問題で・・・・・魔術師達や警察も捜索してはいるのですが、相手はかなりの強者で、今まで一度たりとも尻尾をみせるようなことはありませんでした。

しかし、活動を控えた状態でこの街で姿を見せたということは・・・・・」

 

 

「この街にはなにかあるかもしれませんわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日は沈みかけ、窓からオレンジ色の光が差し込む。学校帰りのカバンを手に、()()()()()を歩いて進む。

エレベーターで数階上がって、手前から左に曲がるとドアが見える。

 

彼女の名前を確認して、ノックを三回・・・すると、ドアの向こうからも三回ノックの音が返される。これは彼女が身内と会社(ここ)の人間を差別化させる為につくったルールだ。

部屋を開けると、クジラやバクを確認模した向こうぬいぐるみと数台のパソコン・・・・・

 

 

 

「今日は随分遅かったね・・・・・士郎(キミ)

 

 

青色に近い黒髪の少女が病衣を着てベッドの上で寝ている。

 

 

「さあ・・・君が見聞きした()()()()のことを今日も話してもらうよ!!!」

 

 

彼女・・・・・『御島エリカ』はそう言ってベッドから起き上がった。

 

 

 

 

 

 




一応、主要キャラは全員出たのでもうそろそろ設定を出す予定です。

番外編に関するアンケート

  • 1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
  • 2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
  • 3.FGO二部を暴走して終わらせる編
  • 4.始まらないヘブンズフィール編
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