「『明日があるから!!!』」
俺は、他のデジタルワールドを救った英雄達の話をしている。しかし、話が長かったのか、エリカはもう寝てしまっていた。
「その瞬間・・・少年少女の胸から光が大きくなって獣達・・・を包み込んだ。
勇気・友情・愛情・知識・誠実・純真・希望・光それぞれの
コクンと頭が揺れる。
昨日の夜・・・・・『
「・・・・・力を取り戻した、獣達・・・は・・・・・」
エリカももう寝ちゃっているな・・・・・そのことで少し気が緩んだのか、瞬間・・・意識が途切れるのを感じた。
「・・・・・ようやく、眠ったんだ・・・」
「睡眠薬が効いてよかった」
私は彼のコーヒーの中には睡眠薬を入れた。
もちろん理由はない・・・
「そういえば、初めて会ったのもこんな夜だったよね」
彼の寝顔にを撫でながら思い出すのは三年前。
私と士郎が入院していた頃の話・・・・・
「・・・・・本当に死んじゃうんだ」
数ヶ月前、私は事故に遭った。
そこで両親は死に、私一人が生き残ってしまった。お兄ちゃんは偶然にも私たちとは違う場所にいたから大丈夫だったものの、私のせいで学校を辞めて両親の残したお金を使ってお店を始めた。
残りのお金は私の入院費に使われているが、原因不明の障害でもう残りわずかとなってしまった。今までの治療は意味もなく、私の体は痛くて、辛くて、苦しかった。
数日前・・・医者からもう手は尽くしたということだけ私に伝えられた。お兄ちゃんにはそのことだけは伝えられなかった。
「・・・・・もう、疲れた」
私が『
私にとって、『
カミシロエンタープライズ社はあってもただの一介の企業程度でしかない。でもなんで『希望』を与えるような
こんな『
「ねえ、ここがどこなのか教えてくれないかな?」
私と同じくらいの赤い髪の男の子が、私の部屋に入ってきた。
「・・・・・誰?」
「そうだな・・・俺は衛宮・・・・・衛宮士郎」
男の子は笑ってそう言った。
「・・・・・今日も来たんだ」
士郎は出会ってから、ここ数日『
「暇だからな」
この
数年前、この地域で大火災が発生、そこから芋づる式に過去にこの近辺で大きな災害が幾度も起きたことが発覚した。大半の人・・・特に子連れの人はそのことを知った時に引っ越してしまい、ここ数年間でこの近辺では過疎化が特に進んでしまった。残っている人は、この地域に愛着や仕事、様々な理由があるがほとんど子供はいなくなってしまった。
それから、子供に入院するような怪我をおわせないようにと地域全体で取り組んでいる。それで、ここに入るくらいの子供は少ないというよりも、いないと言った方が正しい。
だから、彼はいつも私の部屋に置いてある本を読んでいた。しかし、私にはここで疑問が湧いた。
「ねえ、なんで君はこんなところにいるの?」
「ん・・・・・そうだな。まあ話しても問題ないな」
少し思案してからそう言った。
「俺・・・記憶がないんだよ」
えっ、今なんて?
「そんなに驚かなくていいって。
俺さ・・・・・ここ最近、一週間ほど行方不明になってたんだよ。その
行方不明、一週間・・・えっちょっと待って!?
「見つかった時には
あっけらかんとそう彼は言った。
どうして・・・・・
「・・・・・っなんで、なんでそんなふうに言えるの!!!」
私は彼がわからない。
「えっと・・・・・」
「私はっ・・・私はこんなに辛い思いをしてるのに・・・・・事故にあって、お父さんもお母さんも死んで、お兄ちゃんを苦しめて・・・もうすぐ死ぬって言われて、『変な記憶が混じって』、その記憶では生き残ってて、それが
八つ当たり・・・・・そんなのはわかってた。
でも、それでも言いたかった。苦しくて、悲しくて、許せなかった。
わがままなんて言えない。
少しでも、お兄ちゃんの負担を減らすために、もうすぐ死ぬかもしれないなんて言えない。
『
私はこんな体だから・・・・・でもこの人は違う。
彼は私よりも
だから、なんで現状に不満を持たないでいる。
苦しんでいいはずなのに・・・・・なんで、どうして・・・私にはわからない。
ーーーーーーー私は
「君は『いきたいんだね』」
・・・・・えっ
「わかった・・・・・もうここには来ない。
その日から、彼は来なくなった。
一つわかったのは、彼が退院したこと。それだけだった。
数日後・・・・・
「・・・・・貴女が御島エリカちゃんであってるわよねぇ〜ん?」
・・・・・いや、そうじゃない。
この人は確か、カミシロエンタープライズの・・・・・
「・・・『岸辺リエ』さんですよね」
岸辺リエは少し口角を上げる。
「あっらーん?・・・・・どうやら『
契・・・約・・・・・? この人と!?
「私を使ってお兄ちゃんを苦しめた人の契約なんて信用できません!!!」
「どうやら〜、語弊があるみたいねぇ。
私と貴女が行うのっは〜〜、真っ白で〜〜、クリーンで〜〜、
数日後、私はカミシロエンタープライズ社にいた。
その後、彼と再会するのは時間の問題だった。
「本当にあれから三年経ったんだね」
綺麗な満月が彼の顔を照らす。
あの後、お兄ちゃんやアラタさん、他にもたくさんの人に出会って『EDEN』は作り上げられた。精神のデータ化は勇吾さんを中心に私やイーターを取り込んでいたアラタさんによって、いちはやく完成された。
そのおかげで、私の『記憶サーバ』が作られて、治療を受けられた。
それで、私は今も『いきつづけられる』
「入るぞって、こんな時間なのにコイツ寝てていいのか?」
アラタさんがこの部屋に入って来て士郎を起こした。
「おい起きろ」
士郎は少し目をこすりながらゆっくりと体を起こした。
「・・・あれ、なんか暗くなってますがってもうこんな時間!!!」
「随分とお寝坊だったね」
真っ青になった彼の顔は、携帯を見た瞬間に真っ白にまでなってしまった。
「・・・・・イリヤが玄関で倒れてたって」
明日の夜あたりに設定を出す予定です
番外編に関するアンケート
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1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
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2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
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3.FGO二部を暴走して終わらせる編
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4.始まらないヘブンズフィール編