Fate/ fallen brade   作:阿後回

19 / 52
プラズマイリヤ編終了です!!!




エピローグ 俺の選択

爺さんから貰った指輪を通して、魔力の塊が消えたのを遠くで感じる。

 

「・・・イリヤは勝ったんだな」

 

少しの安心感と自身の無力さを実感した。

 

(こんなことを思うなんて・・・きっと、()()を見たせいだよな)

 

 

 

 

『暗闇』

 

 

 

 

 

『鎖』

 

 

 

 

 

 

『黒髪』

 

 

 

 

 

 

・・・たとえ夢だったとしても忘れないであろう光景。

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()・・・・・

 

 

 

 

『テメぇもサッサ都選んダホウがいいん邪無いカ?』

 

考えていたことを理解して、今の俺には到底、選ぶことすらできないであろう『選択』をオグドモンはせまった。

 

(そんなのわかっているさ・・・・・)

 

 

「・・・・・三年前から」

 

 

 

 

希望なんて消えてしまった。

 

 

 

 

絶望などと言葉には表すには生易しく。

 

 

 

 

ーーー(アイツ)』の頼み(ネガイ)選ばなくても(切り捨ててでも)・・・・・

 

 

 

 

それでも『(おレ)』は『・・・(それ)』を救いタカった。

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・ズイ分と、ナマったモンだ』

 

 

 

(・・・えっ)

 

オグドモンの一言・・・疑問に思った、そのとき・・・・・

 

 

「ふーん・・・やっぱり、三年前の記憶はあったのね」

 

 

いつのまにか自身の部屋のドアが開いていて、そこにはアイリさんとセラが立っていた。

 

「・・・・・あっ!!!」

 

つい、口から漏れた言葉に自身が失策を気づいた。

 

(この、三年で警戒をここまで緩めていたのか・・・)

 

ただ考え事に集中してしまっただけで、自身の近くに人が来たことにすら気づかなかったことに驚愕する。

 

「・・・とりあえず、おかえりなさいアイリさん」

 

作戦1、とりあえず話をそらそう。

「ええ、ただいま・・・それで、三年前の・・・あの一週間のこと話してくれるわよね?」

 

・・・・・笑顔が

 

「ははは・・・なんのことでしょうか?」

 

 

『ソレは無理アルンじゃネエか?」

 

オグドモンの言葉と同時に、セラがポケットからスマートフォンを取り出して、アプリを起動した。

 

「『・・・・・三年前から』・・・・・証拠です。

これで・・・話してくれますね・・・・・」

 

セラの手の中にある証拠と、アイリさんの『やっぱり』という言葉には、有無を言わさない感じがする。

 

『・・・・・イウのカ?』

 

『アイツ』の声から嗤いが消えた。

必要最低限、オグドモンには関わってくるから・・・・・

 

しかし、俺の答えは決まっている。

 

 

 

 

 

「俺は話すつもりはありません」

 

 

二人の顔はさっきの俺のように驚愕へと変わった。

アイリさんたちが知りたかったように、俺も教えたくないのだから仕方がない。

 

「・・・シロウ、なんで答えてくれないの?」

 

アイリさんは質問を変えた。

 

『まあ、当然だナ』

 

アイリさんはたぶん、少しでも情報が欲しいんだろう。

情報さえ手に入れば、()()()()()()()()()()間接的にもなら知ることができるからであるが・・・・・

 

(まあ・・・結局は無理だろうし)

 

異世界のことは言っても理解されないうえ、余計な詮索をされても厄介なことになるのは間違いない。

 

「・・・たんに俺の覚悟が決まっていないだけだよ」

 

だから俺は、本当のことを()()()()()()()()()()()

 

奇しくも、俺がオグドモンへの返答しようとした言葉と同じであった。

 

 

(・・・・・それに)

 

 

「それに、アイリさんたちだって、俺やイリヤに隠していることがあるでしょ」

 

 

二人は肩を揺らした。

やはり、この世界でも聖杯戦争は起こったのだ。

 

『イキ物ってのハどれも同ジだな。

ヘイコウ世界デも異世界でモ、ヤル事なすコトホトんド変わんネエな』

 

オグドモンの言う通り・・・こんなに表面上は平和であっても、魔術や魔法は存在するし、吸血鬼なんて生き物がいる。

 

(結局は『普通の世界』なんてものは存在しないんだよな)

 

 

かつていた世界(デジタルワールド)でも・・・

 

 

かつて見た世界(リアルワールド)でも・・・

 

 

魔術や神秘が存在する世界(今俺がいる場所)でも・・・・・

 

 

 

見ている光景には『死』が存在していた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

意味もなく差別して、意味もなく騙して、意味もなく呪って、意味もなく殺して、意味もなく喰らって・・・自身の『()』に決して気づいていないうえ、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

(本当にくだらないな)

 

 

俺はあの世界(デジタルワールド)で学んだ。

 

 

全能(チカラ)でなければ、誰一人として救えない(救えなかった)ことを・・・・・

 

 

 

 

 

 

今まで傍観してきた(みてきた)世界の中で()()()()()()電脳世界(デジタルワールド)』が一番異質(まとも)だったのは間違いなく『皮肉』なことで・・・・・

 

 

(・・・・・そんなこと、考えても仕方がないよなぁ)

 

 

しばらく考え事にふけっていた意識を、二人へ向けた。

二人と視線が合う。アイリさんは必死に悩んでいおり、セラはそれを見て辛そうにしている。

 

 

しかし、考えた末にアイリさんの答えが決まったようだ。

 

 

「・・・・・ここで、話したら・・・シロウは言ってくれるのかな?」

 

 

その答えであるのならば、()()()()()()()()()()()

 

 

 

「・・・いや、()()()()()()()()()()()()()()

だから、しばらく待ってくれませんか?」

 

これが・・・今の俺が答えれる唯一の答えだ。

 

 

()()・・・()()()()()()()()()()!!!)

 

 

()()()()()()()()()()()三年前と比べて、俺には今は考える(まよう)時間がある。

 

それは、別に今答えなくても良いということだ。

 

(・・・・・()()()()()()()()()()()()()()()

 

イリヤの魔力の方向を見る。

 

あそこにはきっと、彼女(みゆ)がいるだろう。

それは、彼ら(エインズワース)が関わってくる筈だ。そのときには、俺も関わらざる得ないだろう。

 

 

 

「・・・ッシロウ!!!」

 

俺がアイリさんとの会話の最中に、余所見をしたのでセラが大きな声でそのことを正そうとした時、アイリさんが手を挙げてセラを止めた。

 

「・・・・・そう、わかったわ。シロウがそういうのなら待つことにしようかな」

 

アイリさんは泣きそうな顔をしながらそう言った。

俺の部屋から二人は出て行った。

 

 

 

 

 

「・・・きっと・・・・・きっといつか話します」

 

 

俺は閉まったドアに向かってそう言ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャハハはははは・・・・・?」

 

『彼』は『彼』自身の声に違和感がなくなったことに気づいた。

 

 

「・・・はあ、ようやく『()()』が終わったか」

 

 

青い炎(ひかり)が照らす場所を『()()()()()()()()()()()()

 

 

 

・・・・・やがて、『神殿』を出る頃あたりになった。それでも、足元の鎖は()()()()()()()()()

 

 

神殿を出たら、()()()()()()()()()()が見える。

この光景で再び『彼』は思い出す。

 

 

「こっちは『楔』の繋がりが()()()()()()()()『アイツ』に考えを『送信』できるうえ、『映像』だってこちらが『受信』できることに対して、『アイツ』自身は俺の言葉を『受信』しかできないうえに、繋がりが悪いせいか()()()()したような言葉遣いになるんだよな」

 

 

『彼』は『神殿』の階段の一番上に座って足を伸ばしたり、ばたつかせたりしながら、『鎖』で()()()()()

 

 

「もう()()()()()、いつ見ても『不愉快』だなあ・・・この『鎖』は・・・・・」

 

 

()()()()()()()()()()『鎖』を見て彼は残念そうに見ていた。

 

 

「・・・・・さっさと()()()()()()()()()()()()()()・・・・・」

 

 

「まあ・・・無理だろ、『今』のままじゃ」

 

 

彼は『()』を思い出して、空を見上げた。

昔の『彼』できたことは、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「・・・・・()()()()()()()()()()()()()()

 

 

かつて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()『ほし』を見た。

 

 

彼にとって『ほし』のように照らす『それら』を見るのは、もうすでに日常になっていた。

 

 

 

「さっさと選んでくれよ『衛宮士郎』。

どっちにしろ、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ジャラジャラとなる『鎖』で遊びながら、天を見上げた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 




誤字脱字等あればよろしくお願いします!!!

ー追記ー

第1章のあとがきを活動報告に書きました。

番外編に関するアンケート

  • 1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
  • 2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
  • 3.FGO二部を暴走して終わらせる編
  • 4.始まらないヘブンズフィール編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。