しかし、しばらくは今まで通り士郎サイドで戦闘はありません。
担任の葛木先生が手元の紙の束の見直しを終えた。
「では、これで中間テストは終わりだ。
特に連絡事項もない為、ホームルームを終了とする。来週まで問題を起こさないように」
クラス内の雰囲気は弛緩して、遊ぶ約束いる人や、この後の部活の予定を話し合ったりしている人.、カバンを持って足早に帰宅する人など・・・先程までの緊張はどこに行ったのか。
「ああ〜〜ようやく終わった・・・」
俺も廊下へと出て歩きながら、この後のバイトのシフトを確認していた。
「・・・・・あれ?」
・・・・・なにかおかしい。
いつもより静かで、なにかとても安心しているが・・・・・やっぱりなにも考えないようにしよう。
『ンなモン決まッ流ダロ・・・五月蝿イやつラがいないからだろう』
(・・・あ!?)
そういえば今日は遠坂もルヴィアさんも一緒に帰ろうとか言ってこないし、間桐の勧誘や一成の生徒会の備品修理の依頼、慎二や美綴との会話すらなかった。
(だからうるさくなかったのか・・・)
『こコ最きんハ特に忙しかッたカ羅な』
思い出しても、二週間前の遠坂やルヴィアさんの転校があった。
・・・そしてなぜかルヴィアさんに懐かれてしまい(思い当たることがたくさんあるが)、下校時に一緒に帰りませんかと言われる。なぜか知らないが間桐の勧誘の激化や、一成が勧誘を妨害するために俺の周りに集まってくる。
それによって、別クラスの一成は遠坂やルヴィアさんと口論になって、その隙に隠れて帰ろうとするが、勧誘に来た間桐に見つかる・・・・・という悪循環が最近ずっと続いている。
『・・・こレで暫クはゆっクりできルな』
階段を下り、昇降口を出ると人だかりができており、少し騒ぎになっている。
「美綴、校門前で人だかりができてるけどなにかあったのか?」
その人だかりの中に美綴を見つけて声をかける。
割合的に男子が多いのはなぜだろうか?
「衛宮か・・・女性が車止めているんだよ。それも大学生くらいの人で、結構な美人・・・・・だと思いたい」
「だと・・・思いたい?」
その言葉に思い当たる人物が一人・・・・・
(いや、どう考えても確定してるだろ)
「ちょっと行ってくる」
「あっおい、衛宮!!」
人だかりを押しのけ、俺は校門前へとたどり着いた。
・・・・・そこには。
「ひっさしっぶりだねっ!元気にしてた、士郎君!!!」
赤い髪のツインテールに、そこそこの美人で活発そうな女性がそこにいた。
「なにしてんですか、ノキアさん?」
俺は呆れながらノキアさんを見る。
「うわっ、ひっど!!
杏子さんとタクミが
お得意様ってことはカミシロからの依頼か・・・・・
すると、周囲の冷めた目線が俺に集まる。
これはまずいな・・・・・
「わかりました、それでは行きますよ」
彼女が校門前に止めている軽自動車に急いで乗り込む。
「うんうん、それでオッケー!!
それじゃ、しゅっぱーつしんこー!!!」
現在、暮海探偵事務所。
あの後、ノキアさんに送られて十数分で到着し、掃除をしていた。
暮海探偵事務所についたすぐ後から、一成からの電話がかかってきた。
もちろん内容は説教・・・どうやら、生徒会にも校門前の車の情報がはいっていたらしく、現場にいた美綴から一成へと俺の知り合いだと伝えられてしまったがために、一成から30分に渡る説教を聞かされてしまった。
『(あれもこれも
オグドモンと偶然にも意見が一致した。
その怒りを忘れようとそれから約一時間ほど掃除を続けている。
「・・・これで終了」
鬱憤を晴らして見渡せば、掃除した場所は埃一つ落ちてはいない。
衛宮士郎の家事スキルが役に立ち、掃除や洗濯、料理を作ることに関しても、バイトで任せられるようになってしまった。
「次は仕事だな」
しかし、バイトの主な仕事は事務処理である・・・とは言っても有名ではないため、基本的には杏子さんの知り合いの警察官『又吉さん』の依頼の聞き込みの手伝いや、その情報のまとめなどが俺の仕事だ。
たまに、ハッカーの依頼としてカミシロエンタープライズ社の手伝いの依頼以外ほとんど客などは来ないのである。
ここ一週間ほど来なかったせいか、情報のまとめやらが出来ていない。
「・・・依頼書の整理ぐらいやっといてくださいよ」
掲示板には受けた依頼書が貼られている。
しかし、そこには達成済みの依頼まで貼られ続けているので、依頼の整理は俺がやっている。
もちろん、守秘義務があるのでそう簡単に処理はできないが、一応ギーククラスのハッカー達が整備してくれたパソコンがあるので、その中に依頼内容を打ち込みデータ内に収めるのも俺の仕事の一つだ。
『シュレっだーグラいあれば良いのにナ』
(そうだな)
依頼書が貼られ続けているのは、シュレッダーなどがないことが起因している。昔はあったが、昨年壊れそれから買ってはいない。
(あれば楽だったのに・・・)
そんなことを考えたり、オグドモンと会話をしながら、器用に依頼書の内容を打ち込んでいること30分。
午後三時あたりだろうか。
探偵事務所のチャイムが鳴らされる。
俺は玄関へと向かいドアを開ける。
「こちら暮海探偵事務所ですが、ご用件は・・・・・!?」
紫色の髪とリボン、高校生くらいの見覚えのある若い少女が玄関に立っている。
「はい、依頼をしようと・・・・・!?」
その少女も驚いて声を止めてしまった。
「・・・・・間桐?」
「・・・・・先輩?」
同時刻、他の場所でも同じようなことが起きていた。
「・・・・・イリヤがふたり?」
洞窟の中にはカレイドルビーへと変身したイリヤと、アーチャーのカードをインストールしたイリヤが存在した。
そして、カミシロ関係に行った二人は・・・・・
「やはり、ロイヤルナイツのカードを作るのは難しいようですね」
カード製作に悩む少女とそれを見て無言で頷く少年、そして記憶を『
「ふむ・・・仕方ない実験を続けよう。
私の『アルファモン』のコピーしていない記憶はまだたくさんある」
こうして、実験は繰り返される。
試行錯誤され、カードの複製はまだ続いていく・・・・・
今回は間桐桜登場。
次回は桜の依頼からスタートです!!!
誤字・脱字や感想等ございましたらよろしくお願いします!!!
番外編に関するアンケート
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1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
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2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
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3.FGO二部を暴走して終わらせる編
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4.始まらないヘブンズフィール編