Fate/ fallen brade   作:阿後回

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今回は若干の短めになっています。


第四話 嫉妬と新たに刻まれるトラウマ

「・・・・・へえ、それでその子を連れてきたんだ」

 

結局、色々と経緯を省いて説明することになってしまった。

 

「・・・はい」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

 

 

ここに来てからというもの、エリカと間桐の背中から某漫画のような音が聞こえてくる感じがする。

 

 

『ひィ!?』

 

 

オグドモンのが悲鳴をあげてしまったようにに、俺も言葉に詰まってしまい、端的にいうとかなり怖かった。

 

「・・・先輩、この人が・・・・・?」

 

「ああ・・・こいつ、『御島エリカ』が俺の知っている情報屋みたいなもんだ」

 

瞬時に、エリカの顔がギョロリと俺たちに向いた。

 

「なに・・・?」

 

「・・・なんでもないです」

 

間桐が小さな声で話しかけた時に、つい返事をしてしまったが為に気に障ったようだ。

 

 

「・・・まあいいけど、それよりもこれが今回調べれた情報なんだけど・・・・・」

 

 

パソコンを使ってジミィKENの情報が画面から出てくるが、この前送られてきた資料とさほど変化はない。

 

「・・・他には?」

 

「・・・もう少し待って」

 

そして、さらにエリカは画面をスクロールしていくと、数人の男女の写真が写っていた。

 

 

「・・・これは、例のライブのチケットを購入した人たちのリスト・・・士郎、この中から知っている人物はいる?」

 

次々と増えていく写真に、数名・・・うちの学校の生徒を見つけるも知り合いではない。

 

エリカのスクロールは続いていく。

 

 

「エリカ、ストップ!!!」

 

俺の制止にエリカはスクロールすぐに止め、俺の指示の通りに再びスクロールを戻し始める。

 

「見つけたの?」

 

エリカの問いに俺は頷いた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

『コ乃女は確カ・・・』

 

 

「ああ、タクミさんの高校時代のクラスメイトだった人だ・・・たった一回だけど、彼氏さんの依頼のときに会ったことがある」

 

名前は藤咲サクラ・・・だったはずだ。

 

彼氏の武井リョウタさんから、雑誌に載っているデートスポットの調査と評価を行う依頼を受け、当時はまだバイトではなかったもののアラタさんに無理矢理に付き合わされた記憶があった。

 

「この人・・・『数年前に』ジミィKENを調べたときにもかなりコアなファンだよ。それが身近にいたなんて・・・・・」

 

『数年前』・・・この単語には彼女の世界での記憶にあったという隠語を含んである。

 

 

『コノおんなソンな人物だったのか・・・・・』

 

 

 

「・・・ちょっとまってください?!

先輩と御島さんはいったい誰と話しているんですか!?」

 

間桐は俺たちの会話に無理矢理割り込んだ。

 

しかしその時、俺とエリカは間桐の存在を忘れて、オグドモンを挟んで会話をしてしまったことに気づいてしまった。

 

 

『・・・オい、シロウ・・・おれに合わせろ』

 

 

 

 

 

先輩とエリカさんがスクロールを終えて話し始めた。

 

 

一言目はただの疑問でした。

 

ただの言葉足らずを予想して受け取り、たまたま二人とも考えが同じであっただけだと思ったからです。

 

しかし、二言目には明らかにエリカさんからの疑問は、先輩の言葉を待たずに返答を受け取ったような不自然さがありました。

 

 

「・・・え、えっと桜が話していたんじゃないのか?」

 

先輩は少し言葉に詰まりながらも私へとそう言った。

 

(嘘ですね・・・これは何か先輩は知っていますね)

 

 

・・・・・すると御島さんの雰囲気が変わりはじめる。

 

 

「・・・・・さ・・・く・・・ら・・・?」

 

 

 

 

先程のオグドモンの言葉と間桐のお願い通り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

オグドモンはエリカの変化と同時に引っ込み俺一人に、エリカと対面してしまう。

 

「・・・ねえ・・・()()()()()・・・()()()()()()()()()()()()()()()?』

 

「え・・・えと、あの・・・それはですね」

 

間桐のほうは雰囲気に気圧されて聞こえなくなっているが、俺のほうも気圧されてしまっている。

 

「ふーん・・・私だって、君呼びから名前呼びへと変わるのに一年ぐらいかかったのに、その子に対しては随分と甘いんだ?」

 

 

体感的に言えば先程イラついていた彼女よりも遥かに恐ろしく、かつてこんなに怖い状況は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

あっ・・・なんか、デジャヴ・・・というよりも、完全に衛宮士郎の記憶の中からこんな場面にいくつも立ち合ったことを思い出した。

 

下手な言い訳は通用しない・・・というよりも、かつて『ドキドキデート大作戦』というくだらないことで死にかけた並行世界の衛宮士郎たち(とあるバカども)の記憶が頭をよぎった(よみがえった)

 

彼女たちのこと逆鱗に触れたバカどもには鉄槌が下った。

 

セイバーに宝具()で切られたり、遠坂にガンドに打たれたり、黒サクラ化した間桐にボコボコにされたり、その他諸々の理由でその記憶は当事者でなくとも確実にトラウマとして刻まれている。

 

当事者だって処刑よりも怖かったということが記憶(トラウマ)である証拠だ。

 

それが、自分自身に向けられていることは今まで行動のどこかに彼女を惚れさせた何かがあったと諦めよう。

 

「・・・・・」

 

俺はダンマリを決め込むという結論に落ち着いた。

 

間違いなく、エリカは嫉妬している。

そんな状況で何を言っても女が話を聞いてくれないのは、経験済みだ(しっている)

 

 

しかし、この状況で他世界の衛宮士郎たちが気づけないことに気づけたはいいが、()()()()()()

 

 

「先輩・・・なんで黙っているんですか・・・?」

 

 

後門に鬼(まとうさくら)がいたことを・・・・・

 

 

 

前述・・・結果、俺のダンマリは失敗した。

 

もともと話してはいなかった、間桐との会話を根掘り葉掘りエリカに暴かれ、俺の精神はその日最低へと落ち込んだ。

 

 

『結かテキには成功シタカラ良いロー』

 

 

オグドモンとの会話は無かったことになったが、エリカと間桐のは俺とどちらが仲が良いかという言い争いへと発展・・・したらしい。

 

その頃には、俺はもう二人にはついていけなくなり、話を聞くどころか二人の圧力にただ頷くだけであった。

 

 

これはもうニ度と思い出したくないほどのトラウマとなり、もうニ度と人前でオグドモンとの会話をしないと心に決めることとなった。

 

 

 




次回は過去編の『怠惰』編です。

誤字・脱字、感想等あればよろしくお願いします。

番外編に関するアンケート

  • 1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
  • 2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
  • 3.FGO二部を暴走して終わらせる編
  • 4.始まらないヘブンズフィール編
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