Fate/ fallen brade   作:阿後回

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この作品は友人にssを書いていることがバレてしまい、『fateのss書いてください』と頼まれて、書きたかった『デジモン』の設定と『プリヤ』の世界観を混ぜた作品です。
作者は『プリヤ』と『ホロウ』ゲームと『月姫』の漫画、あとはfateのアニメ(初期)しか知らないので、間違った設定があった場合よろしくお願いします。


プリズマイリヤ
プロローグ 汚れ物の英雄


『力が欲しい』

 

圧倒できる力が・・・

 

途方も無い力が・・・

 

目の前の状況を打破できる力が・・・

 

目の前の守りたいものを守れる力が・・・・・

 

そして、俺は立っていた。

 

円を描くように建てられた七つの城。

 

その中心に神殿が建てられ、周りにはが七つの台座が置かれていた。

台座にはそれぞれ七本の剣が突き刺さる。

剣は、それぞれを意味する『罪』に突き刺さる。

 

幼い俺はそれぞれの剣を『覚悟』を決めて引き抜いた。

どうしても守りたいものができたから・・・・・

 

彼の者にオレンジの紋章が光った。

 

憤怒の剣

 

『いつか歩んだ地獄を見た』

 

自分が(いま)に見た地獄。

誰一人として救いようのない大災害。誰もが生き残りたいと願ったにも関わらず救えなかった・・・いや、救わずにただ生き残りたいと・・・・・そう、願った自分の抑えきれない『憤怒』。

 

 

彼の者に水の紋章が光った。

 

嫉妬の剣

 

『いずれ知る地獄を見た』

 

大災害(じごく)から救える自分を見つけ、幸せそうに笑った彼の笑顔。それは、とても嬉しかった。そのせい(おかげ)で『望んだ夢(せいぎのみかた)』を目指せた自分への『嫉妬』。

 

 

彼の者に青の紋章が光った。

 

怠惰の剣

 

『いずれ来る結末を見た』

 

『正義の味方』の結末は呆気なかった。

より多く救ってきた民草に死刑にされるという滑稽な(かなしい)結末。

それは、より多くを救った(全員を救わなかった)自分の『怠惰』。

 

 

彼の者に紫の紋章が光った。

 

強欲の剣

 

『いずれ望んだ願いを見た』

 

たった一人の妹の為に『正義の味方』を敵対した珍しい自分。それは衛宮切嗣(りそう)との決別。

無色の杯に願い・・・叶うはずもない途方も無い夢。

たった一人の為に行う、優しい『強欲』。

 

 

彼の者に緑の紋章が光った。

 

色欲の剣

 

『いずれあるはずの幸せを見た』

 

愛を向けた彼女たちと気づかない自分。

繰り返される四日間、自分は一人の少女と天に昇った。

そこにあったのは『悪』と『色欲』。

 

 

彼の者に黄の紋章が光った。

 

暴食の剣

 

『いずれ行う地獄を見た』

 

殺し続けた記憶の終焉。

血潮は枯れ、心は鉄へと変えられた。

それでも、『正義の味方(りそう)』までは程遠く、ただの機械へと成り下がった。

それでも、たくさんの人を殺し続けた『暴食』。

 

 

彼の者に赤の紋章が光った。

 

傲慢の剣

 

『いずれ選んだ道を見た』

 

正義の味方(りそう)』の前の自分の選択。

いずれ歩むと知ったとしても諦めきれないその姿勢にあったのは、自分にだけは負けたくないという子供の我が儘。

望む結果にあらずそれでも『正義の味方(りそう)』に歩む姿勢はまさに『傲慢』。

 

 

迷い込んだ先は、電子の世界。

 

七体の友と出会い、たくさんの敵と戦った。

 

どうしても勝てない敵を倒す為に七回の選択(・・・・・)を迫られた。

 

最終的に七体とともに向き合ったのは闇の化身(自分自身)

 

 

 

立ち向かい

 

 

 

証明し

 

 

 

封印し

 

 

 

受け入れた。

 

 

そこに『正義の味方(並行世界)』の自分はおらず、

代わりに、生まれた『傍観者』。

 

『傍観者』は友と語らい、学び、理解した。

 

自分の生涯(ものがたり)は彼らと出会い始まったのだと・・・

 

 

「ぼくたちは君をずっとずっと待っていた」

 

 

「僕らはデジタルモンスター。

電子の世界に住む、君とは違う生命体だ」

 

 

「さあ、君の人生(ものがたり)を始めよう。

人形(きみ)がどんな選択(いきかた)を選ぶのを僕は隣で見物させてもらうよ」

 

 

 

 

 

 

「懐かしい夢を見たな」

 

仕事場のソファから起き上がる。

朝の日差しが出る前に、身支度を整え朝食の準備へと取り掛かる。

彼女たちが起きるのは大抵俺の出発前だ。

 

「いただきますっと」

 

朝食は和食。

ご飯に茄子の味噌汁、鮭の塩焼きに小松菜のお浸し。それに林檎をすりおろしたものを入れたヨーグルト。後、彼女達(・・・)のコーヒー専用マヨネーズ。

 

朝食を終えて、時間は八時。仕事場から学校までは、徒歩で約三十分、自転車でも十五分かかる。

もうそろそろ出発の時間だ。

 

「おはよう『士郎君(・・・)』。今日も朝からはやいな・・・」

 

彼女は眠そうに目を擦りながら自室のドアを開けて出てきた。

 

「おはようございます『杏子さん(・・・・)』」

 

彼女は暮海杏子(くれみきょうこ)さん。

この探偵事務所の所長であり、俺、衛宮士郎がここで働かなければならない理由の一つだ。

 

(親父よりも、イリヤやセラの説得をするのが大変だったな・・・・・)

 

バイトとしてここに通うのにあたって、お兄ちゃんっ子の妹のイリヤと、教育ママのような存在の使用人のセラには徹底して反対されたこともあり、なんとか説得したのも自分にとってはいい思い出だった。

 

『おいそろそろ時間ダヨ』

 

「あっやばい」

 

時計を見れば、もう八時十分。変な匂いのするコーヒーを飲む彼女に笑われたのが見えた。

 

「それじゃ、行ってきます」

 

「行ってらっしゃい」

 

鞄に普通なら『黒いキーホルダーに見える物』をつけて俺は玄関から飛び出す。

それは桜の花が散り終えた、春の風が吹く爽やかな朝であった。

 

 




この世界は、プリヤ士郎君がデジタルワールドへ行った後の物語です。

誤字・脱字等あればよろしくお願いします。

番外編に関するアンケート

  • 1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
  • 2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
  • 3.FGO二部を暴走して終わらせる編
  • 4.始まらないヘブンズフィール編
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