さっそく引いてみたら、無料の二十連でスカサハ・スカディを、課金ガチャエクストラクラスでホームズとエドモンをゲットしました。
「もう、なんなんですの!!!」
ルヴィアさんの愚痴が始まってから約一時間が経った。凛さんは自分よりも怒っている存在がいるので、苦笑いを浮かべている。
「カミシロのせいでこんなにも計画が遅れてしまいましたわ!!!」
「まあ、それはいいじゃないの・・・ちゃんと工事も終わったんだから・・・それよりも、対ギルガメッシュ戦について話しましょう」
凛さんがルヴィアさんをどうどうと、怒った馬を落ち着かせるように言い聞かせた。まだ怒っているルヴィアさんを無視して、最後の説明に入った。
「いい、私たちがやることは一点突破・・・ギルガメッシュに宝具を使われる前に攻撃するのが吉・・・わかってるでしょうね!!!」
ギルガメッシュの宝具を聞いてしまった以上、私たちにできるのは使われる前に倒すことしかできない・・・そう、前回の会議で決まった・・・それを凛さんが最後の確認として言った。
「「はい!!!」」
「わかってるわよ」
「ええ、わかっていますわミス・トオサカ」
凛さんの最終確認が入った。
「不確定要素の『デモンズ』は、とりあえずギルガメッシュのカードの回収が終わってから考える・・・これでいいわね!!!」
先程と同じようにみんなが大きく頷いた。
「決行は明日の夜八時・・・それまでにルヴィアの屋敷に来ること・・・イリヤとクロ、いいわね!!!」
「はい!!!」
「わかってるわよ、凛」
「それじゃ、解散!!!」
最後に大きな声で、締めた凛さん。
その後、私たちは家に帰るとバイトに行く前のお兄ちゃんに出会った。
・・・そのとき、クロがお母さんの部屋に突然と走り出した。
どういうこと、
どういうこと、
どういうこと!!!
「ママッ!!!」
私は急いでママの部屋へと向かった。
「クロエちゃん、そんなに慌ててどうしたの?」
言いたいことが山ほどあったのに、ママの顔を見て何を言えばいいかわからなくなった。
「いきなり走ってどうしたの、クロ!?」
「お嬢様方、そんなに走ってどうかしたのですか!?」
「クロエ、イリヤ・・・どうしたの?」
イリヤが走って来たと思えば、下の階のリビングにいた二人もママの部屋に集まって来た。
「なあに、クロエちゃん」
ママは私の焦りようにいつものほんわかとした雰囲気をやめてくれた。
「ママに聞きたいことがあってきたの」
「聞きたいことって?」
「まずは、カードと聖杯戦争との関係よ」
私が先に聞いておきたい・・・いえ、
「カードって・・・何?」
ママはとぼけたふうには見えなかった。
だから、私は今まで私たちがやってきたことをママやイリヤ、それにセラとリズの前で話した。
途中、イリヤは止めようとしたけれど、どのみち聞かれたら話していたと思ったから、今のうちに話すべきだとイリヤの言葉を無視した。
「そういうことだったの」
「・・・奥様、とりあえず宝石翁とその弟子の二人とは話をしなければいけませんね」
ママは感心していたが、セラは話を聞いて怒っていた。だけど、それじゃあ、話が進まないから私はママに聞いた。
「ママ、続けてもいい?」
「いいわよ、クロエちゃん」
「十年前の聖杯戦争でのシステムとは違ってた。
昔の聖杯戦争は七人の英霊を七つのクラスに分けて召喚して、なんでも願いが聖杯を求めて最後の一人まで戦い、勝者を決める言っちゃ悪いと思うけど、ただの儀式だった・・・でも、今回のは違っていた」
「
顎に手を当てたママが、少し難しそうな顔をしながらそう言った。
「ねえ、ママ・・・
ママは私を見て、静かに手に持った本を閉じた。
「いえ、
むしろ、十年前の戦争以降、私たちアインツベルンと魔術が絶えてしまった間桐の前参加者の魔術関連の友人、遠坂の遠縁、そして魔術教会がそれぞれを警戒して、それぞれを監視しながら聖杯を監視している、そのおかげでシステムの改竄はおろか聖杯に干渉することすら難しいわ」
アインツベルンに遠坂と間桐、それに魔術教会・・・私たちの知らない単語だらけで、イリヤは話についていけなさそうだ。
「じゃあ、お父さんが海外に行ってるのも・・・・・」
「もう二度と聖杯戦争なんて起こさないように、キリツグが頑張ってくれているのよ」
じゃあ・・・・・
「じゃあ、どうして・・・・・」
カードは現れたの?
そんな疑問が頭に残っていた。
「クロッ!!!」
イリヤが突然私の手を引っ張ってきた。
「行くよ、クロッ!!!」
「ちょっと、待って・・・待ってって言ってるでしょ、イリヤ!!!」
私を連れて行こうとしたイリヤの腕の力が緩んだ。
まだ・・・まだ聞きたいことがあったから、つい大きな声を出してしまった。
「ごめん、イリヤ・・・私はまだママに聞きたいことがあるの」
呆然としたイリヤ。その姿に、少し私は罪悪感を覚えるが、どうしてもママに聞きたかった。
「・・・ママ」
「クロエちゃん・・・ほかに、何が聞きたいの?」
口がつぐむ。どうか間違っていて欲しいと、どうしても思ってしまう。
「・・・・・」
「どうしても辛いなら、ここに来なさい」
私の様子に気づいたのか、ママはポンポンと膝に手を置いて優しくそう言った。
「ううん、大丈夫」
「・・・そう」
本当は大丈夫なんかじゃない。
どうしても思ってしまう、どうしても願ってしまう。
「・・・ママ」
「なあに、クロエちゃん?」
私はこんがらがる頭の中をようやく整理した。
そして、ママに聞く覚悟ができた。
「・・・
「「「ーーッ!?」」」
その言葉を聞いたとき、ママは椅子から立ち上がった。
「・・・クロエ、
その言葉で、ママとセラ、リズは知らないことがわかった。イリヤは聞こうとしたが、ママの手で制した。
「もう一度、聞くわ・・・シロウにいったい何があったの」
そして、ママは私にもう一回聞いてきた。
先程とは違う、ものすごいプレッシャーを感じた。これが、アインツベルンの魔術師なんだと思った。
そして、さっきのことを私は伝える。
「・・・・・お兄ちゃんの体がときどきだけど、
「それって本当なのですか、クロエ様?
私は特に見えたことはありませんが、リズは?」
「ううん、そんなふうになったのは見たことがない」
やっぱり、二人には見えてなかった。
イリヤは少しオロオロしているが、ママは真剣な表情で私を見ていた。
「セラも言ったけれど、それって嘘じゃないわよね、クロエちゃん」
「ええ、嘘じゃないわ。
・・・最初は見間違えじゃないかって思ったけど、二回同じことが起きれば話は別よ」
「二回といったけど、いつから見たの・・・正確に教えてもらえないかしら?」
なんだかママに尋問されているような気がするけど、しっかりと伝える。
「初めてお兄ちゃんにあった時が1回目で、2回目がさっきお兄ちゃんと玄関ですれ違ったときよ・・・イリヤの頃は見たことなかったけど、イリヤと私に別れてから見れるようになったみたい」
「だから、あのとき走ったの!?」
「ごめん、イリヤ。本当は聖杯戦争のことを夜にママに聞くつもりだったけど、お兄ちゃんの姿を見たら、急いでママの元に行かなきゃって思ってね・・・・・」
『ううん、もう大丈夫だよ』とイリヤは言った。
ママは私の話を聞いて、ゆっくりと話しはじめた。
「・・・クロエちゃん、三年前って覚えている?」
三年前・・・忘れもしないお兄ちゃんが行方不明になった一週間のことだろう。覚えていたから私は頷いた。
「帰ってきたとき、シロウは『覚えていない』って言ってたけど、最近シロウが
「「・・・え?」」
イリヤと声が重なった。
セラとリズの様子に変化はなかったから、たぶんそのことを知っていたのだろう。
「それで、お兄ちゃんは三年前、何があったのッ!?」
イリヤは焦ってそのことをママに聞いたけど、ママはゆっくりと首を横に振るだけだった。
「シロウはいつか自分から話すって言っていたけど・・・」
「たぶん、その変化は三年前に起因していると思うわ」
その日は結局よく眠れなかった。
そして私たちは
・・・・・そして、
「なんなのよ・・・あれはいったい!?」
「いえ、
次元にヒビが入っていく。
そう、ギルガメッシュは鏡面世界から飛び出してきたのだった。
ギルガメッシュ戦開始・・・の前に、次は番外編『傲慢』編いきます。
あと、2日でギルガメッシュ戦を終わらせます!!!
誤字・脱字、感想等あればよろしくお願いします。
番外編に関するアンケート
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1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
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2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
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3.FGO二部を暴走して終わらせる編
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4.始まらないヘブンズフィール編